蛍「ねー」
ロマニ「い、一応戦力拡張目的だからね?友達になれる方ばかりが来るとは限らないからね?」
ラニ(人形)『世界は壊れていないのだ。ならばいくらでもやりようはある』
ゴッドロード『(頷き)』
ロマニ「ポストアポカリプス出身は肝が据わってるなぁ…」
リッカ「敵になるのは味方になれないのが分かりあえてからでいいよね!」
蛍「まあ、そのうちどのツラフレンズでピックアップされるから…」
パイモン「何言ってるんだお前…?」
ロマニ「来たぞ!複数だ!」
蛍「マ?」
リッカ「来たれ新たな出会い!だーれだ!」
指揮官「ん?どこですかここは。秘書官は?」
ドクター「………?」
リッカ「…………」
蛍「………」
リッカ「…アダム先生も呼んでこよっか」
蛍「うん」
「へー。艦船もセイレーンもいない異世界かぁ〜。いよいよ私も自分単独で世界を駆けるようになっちゃったみたい。指揮官業務って過酷だなぁ…」
「………………」
召喚によって招かれしもの、三度の来訪はなんと二人。海軍服に身を包んだ男性と、ガッチリとした医療服に身を包んだ性別すら読み取れない程の医療従事者。お互い、この状況を悲観してはいないようであった。
「未知の感染症に挑むドクターに、キューブから発言するカンセンと呼ばれる…艦娘とは違うんだ?と一緒に戦う指揮官!凄いなぁ!ひょっとして色んな世界の主人公を呼んじゃったのかな?」
「こちらがこの世界の概要を纏めたレポートだ。確認を」
「おぉ、先生も戦うのかここは。では改めて。私はカンセンと呼ばれる女性と共に戦う指揮官をやっているものだ。階級は大佐。私自身が強い、なんてオチは無いのでガッカリしてくれ!見目麗しいカンセンと一緒に、海の平和を護るために戦うぞ!」
「……ドクターと呼ばれています。鉱石病と呼ばれる病を治療する為、日々オペレーター達と奮闘しています。よろしく」
「なんか両極端な雰囲気だな、お前達…」
「パイモン」
『面白い。このカルデアに来たるは運命を左右する者のみ。お前達もまた、世界の運命を変える者なのだろう。せっかくだ、話をしてみたらどうだ?』
『(頷き)』
「じゃあ机を持って、交流会と行きましょー!自分達の世界がどんな場所か、話してみるのもいいよね!」
リッカとラニの言葉により始まった、世界を股にかけるサミット。各人の世界は形は違えど波乱に満ちているようで…──。
〜
「えっ…世界がまるごと焼け落ちたりそもそも神様がルールをぶっ壊したりしたのかい?なんというかとんでもない世界の危機を乗り越えてきたんだな、君達…」
指揮官、リッカやゴッドロードの世界を聞きもれなくドン引き。彼自身はまともな感性持ちな一軍人であるため、ファンタジーにはやや疎めだ。
「私は日々カンセンの皆で目の保養をしながらとりあえずセイレーンと戦っているだけだからな…世界の危機とか正直よくわからん…」
「ここには差別が無いようで、素晴らしいと思う」
ドクターの第一声は、鉱石病と呼ばれる病の感染者と非感染者の隔てがないことへの安堵だった。無機質ながら、そこには万感の想いがある。
「いつか、こんな風に世界を治したい」
『それなら私の王に話を聞くといい。世界の修復には一家言と実績を持つ私の王にな』
『(ぐっ)』
『眼の前の敵を丹念に殺していけばいつか真理に辿り着く、だそうだ。参考にするといい』
「治したいんですがそれは」
『(リングのポーズ)』
『修復ルーンは見出したか?だそうだ。忌み呪いという、皆オリパシーとやらにかかるような世界も作れるそうだぞ』
「赤信号理論はやめてください…」
「キヴォトスの皆は、世界の危機とは無縁だな。日々を一生懸命、慌ただしく生きている」
「オイラ、アダム先生のいる学園都市に興味があるぞ!きっと毎日美味しいもの食べ放題で楽しいんだろうなぁ!」
「何をパイモン。日々野宿の生活をあんなにエンジョイしてたのは嘘だったの?」
「あの生活を気に入ってるわけじゃないんだからな!?」
「君達、私なんかよりずっと歳下なのに凄く立派だなぁ…世界の危機に立ち向かう、お伽噺のヒロインだな!」
「ヒロイン!!ふへへ、そうなんですよぉ。最近やっとヒロインらしい風格が出てきたなぁって我ながら思えてきたんです!はい!」
『私の王も言っている。お前は実に素晴らしい戦士の才能を持っていると。神殺しも夢ではないそうだ』
「ヒロインというお話でしたよねラニ様!?」
「うーん、でも最近はヒロインも強くないとやっていけない時代かもしれない。私もしょっちゅうヒルチャールと終わりのない戦いを繰り広げているし」
「女の子がか弱い、なんて私にはない概念だなぁ。だってカンセンの皆はめちゃくちゃ可愛らしい見た目で切った張ったの大暴れを海で繰り広げるんだぜ?頭が上がらないよ」
「…私は、ゴッドロードさんやリッカちゃん、アダムさんや蛍ちゃんが羨ましく感じる。私にも、君達のような力があれば皆と肩を並べて戦えるのに」
「ドクターさん…」
「それは違う」
「!先生…?」
「オペレーター達は、君が一緒にいてくれるから戦えるのだ。戦闘において、立ち位置により自らにコンプレックスを抱くものは少なくない。私もまた、生徒の後ろで指揮を行う立場ゆえに君の悩みは理解できる」
「…記録を読ましたが、あなたは誰よりも強いのにですか」
「そうだ。一歩下がり、生徒たちやオペレーターたちを全員活かし、生かす最適解を導き出す。それは君や、マスター、指揮官、私にしかできない戦いだ」
「………」←ゴリゴリに戦うファンタジー畑
『(叡智)』←基本全てが敵のフロム畑
「君の戦いを、君が卑下してはいけない。仲間達の未来を勝ち取ること。それがドクターである、君にしかできない戦いだと私は思う」
「……ありがとうございます。アダム先生。大変、勉強になりました」
「そうそう、そんなに深く考えなくてもいいさ!私なんて可愛いカンセンと仲良くなってイチャイチャしてケッコンする事しか考えていないからな!美女がそばにいれば毎日がそれだけで幸せなんだから!」
『ほう。ではお前が心に決めた相手は誰だ?』
「え、もうケッコン相手が二桁に行くんですが…ウッ!!!」
『うんざりだ。お前の息は臭すぎる』
『(祈り)』
Commander die
「ハーレム指揮官!そういうのもあるのか!」
「ラニちゃんは一途な乙女だね〜」
『英雄の素質ではあるのだろう。だが個人的に気に入らん。赦せ』
「くすっ…。いつかアーミヤや皆も、当たり前に恋ができる世界を取り戻さなくちゃ」
「君ならばきっとできる。感染者に寄り添える優しさを持つ、君ならば」
「ありがとうございます、アダム先生。今日の出会いは忘れません」
「その時は是非、カルデアに遊びに来てね!」
「テイワットもいいぞ〜。とにかく綺麗で広いから」
『話しかけられる市民がいることに大変驚きました』
「遊びに行ったのかオマエ!?」
『思わず武器を振るいかけました』
「なんでそんなに物騒なんだよ!?」
「リッカちゃんも頑張れよ!(復活)もしよかったら、君たち専用の武装も作ってもらうからな!」
「え!?艦船デビュー!?」
「私達の世界は、ちょっと人を招けるような世界じゃない。差別や悲しみ、嘆きが満ちているから」
「ドクター…」
「でも…君たちやこの世界のように、美しく平和な未来を目指して頑張っていこうと思う。皆が、心から笑顔になれる世界を目指して」
「…うん!」
『世界を狂わせる元凶が現れたなら、私の王が力を貸そう。神殺しは望むところだ』
『(内なる炎)』
「万が一、それが偽神だった場合…私も拳を振るわせてもらおう。私の、先生としての責務だ」
「はい。その時は是非、お願い致します」
「じゃあ皆!それぞれの世界でも頑張ろう!必ずまた会おうね!!」
「「「「「おーっ!!!」」」」」
迷い込んだ扱いである指揮官、ドクターは一旦自分の世界へと帰っていった。永遠の別れではなく、一時的な帰還である為、縁は途切れる事なく続いている。
「いつか皆、平和を勝ち取った世界を繋いでパーティーと言うのも悪くないかもしれんな」
「世界にはまだまだしらないグルメが…オイラよだれが出てきちゃうぞ…!」
「パイモンは食べられる側だよ?」
「真顔で怖いこと言うな!」
「またいつか、会えるといいね!」
『世界は壊れていないのだ。また巡り会えるだろうさ』
艦船技術とオリパシー治療。そのノウハウを、互いに共有することの出来たサミットであったとさ。
おまけ
『聖晶石』
『キューブ』
『輝石』
『原石』
『純正原石』
『ルーン』
(((((どうやってガチャを回してるんだ…?)))))
ゴッドロード『???(ガチャとは何かという顔)』
ラニ『遺灰のようなものか?』
ガチャの違いを思い知る一同であった
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