(この世界にて、カルデアはたくさんの困難を乗り越えてきました。そう、あのメソポタミアからもずっと)
『お、おそらくきっと…』
(もう皆さん、笑い話にできる筈です。7位か、5位くらいできっと呼ばれるでしょう)
『まさか、未だにトラウマだなんてことはない…はず、です』
フォウ『?』
『です、よね。フォウ』
フォウ『DEATH?』
「それでは早速行ってみよう!!まずは十位の発表から、あなたの好きな特異点やボスはいくつかなぁ〜!?」
マナカの司会と思いつきで始まった、特異点とボスのランキング。あくまでマナカの独断と偏見なので信憑性や説得力があるかどうかは受け取る個人個人に委ねられる。
その一部始終は、下部の通りである。
〜十位 大奥特異点。ボス(マーラ、ビースト・Ⅲラプス)
【はぁ!?私が十位なんですか!?】
順位に興味はない、ランキングは制作者の頭の悪さを笑うもの。そう豪語していたマーラが速攻ランクインである。旅路の関係上、十本の指に入るのは凄まじいのだが。
【いくらなんでも不当な評価じゃないですか…?確かに敗れこそしましたが、特異点制作過程において、藤丸立香のカルデアを完全制圧した実績は加味したんです?】
「その後に楽園カルデアにマーキングされちゃったのが全ての悪夢の終わりだったと思うの。再三グドーシ君に忠告されたのにスルーしたのもポイント高いよ」
【ぐっ…!!】
【マーラさんには謝らなくてはなりませんね…。かの岸波白野が敵に回った理由は、私の残り香をキャッチしたせいなのです】
【ッ、道理でなんかリッカさん以外に多いなと思った訳です!ホント邪魔しかしませんねあなた…!】
【まああくまで取り掛かりは私のせい。その後のあなたの醜態、いえ雄姿はあなたのもの。実に素晴らしい甘やかしぶりでありました…ふふっ】
【ああ、もう!とにかく腹が立ちますね!ランクインありがとうございます、ふん!】
十位から濃いメンツがノミネート。さらなる順位の躍進が期待されていく。次は第九位である。
第九位 深海電脳楽土SERAPH (ボス ビースト三ラプチャー)
【まぁ。マーラさんより私が上だなんて畏れ多い。ある程度予想できたとはいえ、ありがとうございます。うふふ♪】
【はああああぁ!!?】
キアラが笑い、マーラが憤る第九位はキアラ制作の自身を地球の性感帯にする為の特異点のアレコレである。どちらも楽園カルデアはフレンドとして参加した共通点を有する。
「そのあまりにもぶっ飛んだ頭のイカれた動機に、曲がりなりにも藤丸立香を殺すことに成功したという理由からこの順位にランクインとなりました。岸波白野さんとの因縁がなければ負けてたかもしれないくらいのプランニング能力でしたね」
【うふふ、ありがとうございます♪ゼパ、なんとか様も草葉の陰でさぞ喜んでいられるでしょう。私をこうさせてくれたMVPなのですから】
『オオオオ、オオオオオオオオオオオオオオオオ!!!』
『マジで魔神柱の恥晒し以外の言葉が見つからないの凄いと思う』
『こちらでは、エアが看取っていましたから…』
「これらはやはりどちらも侮りすぎて逆転のメタを呼び込みすぎたという点が順位の決め手です。ダブル受賞したビースト三に大きな拍手を!」
【次はもっと…あ、いえ。禁欲に励みます♪】
【…まぁ、上澄み扱いと受け取っておきますけどぉ…】
「はい!それでは納得も得られた上でガンガン行ってみましょう!次は8位から一気に紹介していきます!」
マナカのテンション高い紹介は続く。どれらも容易く世界を滅ぼせるが、まだまだ一部に過ぎないのだ。
「8位は、こちら!」
第8位 悪性特異点新宿 (ボス ジェームズ・モリアーティ)
「オルガマリーとモリアーティが結託して、シャーロック・ホームズと星の粉砕に王手をかけた特異点がランクイン!リッカちゃんがまだマスターとして一人だった頃の特異点だね!」
モリアーティの有用性を示すため、聖杯を使って仕組まれた蜘蛛の糸。信頼と信用を利用し、自らの逸話すら超えた後、アイリーンが勝ちを総取りした特異点が8位となる。
『勝因は、モリアーティに誠実に接したこととオルガマリーを信じたこと。どちらかができてなければ目的は達成されてたと考えたらやるなあのおっさん…』
『ニックネームの紹介が、ユニークでしたね』
【こちらでは出番のなかったバアルさんですが、ベルゼブブとして登場なさっております。活躍を心待ちにしましょうか】
【全くクリアしなくてもいい、スルー推奨の特異点を真面目に向き合い続ける辺り、リッカさんも立派な藤丸立香なんですね…】
『いいだろ?カルデア自慢のマスターだぜ?』
【よーく解ってますよ!もうホントにあの娘さえいなければあんなに…ブツブツ…】
【ノーコメントです♪】
「はい、リッカちゃんに分からされた負け犬二人は置いて次へ行きましょう!次はこちら!」
第7位 ドラランド攻略(ボス ヴリトラ)
「コラボ特異点の側面もとても強いこの特異点がランクイン!見所はやはり異聞帯のドラゴンたち、ボルシャックドラゴンを始めとした圧倒的フィジカルドラゴン達が立ちはだかったことだね!」
圧倒的火力、存在感、小細工抜きのガチバトルの肉弾戦。カムイの黄金を報酬とした試練が無事にランクイン。特異点攻略、と並びに異聞帯バトルを両方抱え込んだ贅沢な舞台がランクインだ。
『シンプルに火力を求められたってイメージだよ。特にボルバルザークは現地ドラゴン三体含めて一緒に戦ってダイヤグラム不利ってどんなデタラメって感じだったさ』
【戦い、疲れたら精を吸い上げまた戦う。なんという絶倫なのでしょうか…その骨太、私も堪能して見たかったです…】
『世界を滅ぼすほどの怒りと、闘争本能。やんちゃ、でしたね』
(((やんちゃ…?)))
『マルドゥークも、昔はよく似ていました。あの荒ぶる姿を見て、とても懐かしく感じたものです』
暴れ狂うドラゴン達をやんちゃで締めくくるティアマトが一番の強者やもしれない。最終的に空想龍と戦う点も含め、この順位に輝いた。
〜第6位 幻想郷防衛戦(ボス 鬼人正邪 グリーザ)
「6位には幻想郷レクリエーションがランクイン!万全な体制、対策、その他諸々が揃っていたにも関わらず幻想郷終了一歩手前まで行ったこの特異点が6位にランクインだよ!」
『正直一位のポテンシャルはあると思うよこのイベント…』
フォウが言うように、虚無に魅入られた鬼人正邪が全てを虚無に還さんとしたこの攻防は苛烈と熾烈を極めた。幻想郷の住人達と協力し、ウルトラウーマンの力を借り、最適な対策をした上で、一歩違いがあれば敗北していたグリーザの恐ろしさが記憶に新しい。
【レクリエーションでこんな目に遭うってとんでもないハプニングですよね…】
【流石に虚空に興味はもてませんね。なんにせよ、人は悦楽を感じてこそですし】
「幻想郷の問題と、月の問題と、ウルトラウーマンの問題を纏めて解決できたお得な特異点だったよねフォウ先輩!グリーザに感謝?」
『やめてくれ、結果はともかくあの笑い声は思い出したくもない!』
「ヒャッハッハッハッ(声真似)」
『やめろォ!!』
「じゃあ第5位の発表!!第5位は〜!?」
第5位 キャメロット(ボス 獅子王)
「神霊化したアルトリアが立ち塞がったこの特異点がランクイン!機能不全のマルドゥーク、太陽の船、空中庭園といった大型戦力や、界聖杯により騎士王を用意してなお犠牲者を出さない為の戦いに困難を極めたためにこの順位!」
騎士達の善なる聖罰や、ロンゴミニアドの防壁。あらゆる点で極限の対応を強いられたこの特異点が五位へランクインを果たした。一同は納得したように頷く。
『現地派遣部員の皆もアレコレやっててくれたよね。一部の特異点は作品自体が未熟だった事もあってやることなすことハチャメチャだったよ』
【最終的にはオジマンディアス王を引き込めた事が大きな勝因だったと思います。御機嫌王さまと違って静かに幸せ噛み締めてる姿が印象ですね】
「聖剣返還は割とスムーズにいった感じがあるから、道中が半端ないタイプの特異点だね!あの頃頑張ってくれた部員のみんなは今も見てくれてるのかなぁ?」
『いてくれたら嬉しいし、いなくても便りがないのが良き便りだよ。間違いなく、皆が物語を楽しくしてくれたのさ』
『あり得ざる勇者たち。心からの、感謝を』
あらゆる意味で飛び抜けたキャメロット特異点。それは折返しに語るに相応しきものであることを、ビースト達は静かに思い返すのであった。
特別賞
ぐだぐだ信長大合戦(ボス マクズ大僧正)
マナカ「神一柱だから大した事なかったけど、信仰の不在で拗らせちゃった大僧正にリッカちゃんの守護神達が集う場所の尊厳破壊が凄かったんで特別に!」
キアラ【ただあなたを救う神がいなかっただけ…という事実を突きつけられてしまったのです。察するにあまりある絶望ですわ…】
マーラ【あなたも見捨てられた側ですものねぇ?なでなでしてあげましょうか?】
キアラ【……………うふふ】
フォウ『喧嘩はやめないか!!』
ティアマト『……………』
(だ、大丈夫。次で、次できっと呼ばれる筈です…(そわそわ))
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