人理を照らす、開闢の星   作:札切 龍哦

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次は最近熱い中国系のサーヴァント!


なんだかいつも助けられている気がしますが、読者抜きで作者の奮起はない、ということでたくさん頼らせていただきます!


2000話間近マテリアル〜後編その2〜

◎楊戩(ようせん)

「ランサーのサーヴァント・楊戩(ようせん)。

人の世を護るため、共に戦いましょうマスター」

 

真名:楊戩(ようせん)/顕聖二郎真君(けんせいじろうしんくん)

クラス:ランサー

性別:男性

身長:178cm

体重:62kg

出典:『封神演義』『西遊記』等

地域:中国

属性:中立・善・水

好きなもの:母・師・仲間・悟空との手合わせ・哮天犬との散歩

嫌いなもの:母を馬鹿にされること

 

◎ステータス

筋力:A 耐久:A 敏捷:A+

魔力:A+ 幸運:A 宝具:A

 

◎スキル

・顕聖二郎真君(けんせいじろうしんくん):A+++

楊戩の道教の神としての号。『西遊記』ではこの名で登場する。

中国では民衆に馴染み深い武神であり治水の神。

「神性」「勇猛」「対魔力」「魔力放出」の複合スキル。

荒れ狂う水流を穏やかなものに変え、

水面に浮いて自在に駆け、水中でも自由自在に行動できる。

蛟竜始め数多の妖魔を退治したため、

妖・魔・竜属への強力な特攻を発揮する。

 

・道術:A++

楊戩は七十二の変化を始め様々な術に長けている。

 

・千里眼:B++

視力の良さ。遠方の標的の捕捉、動体視力の向上。

額にある赤い第三の目が有しており、

妖怪の変化も見破ることができる。

 

・耐毒:A

哪吒すら殺しかける威力を持つ

毒から鍛えた宝貝『化血神刀(かけつしんとう)』を

受けてもなんの効果も受けなかったことから有するスキル。

受けた傷から師である玉鼎真人と共に宝貝の正体を探り当て、

解毒法を見つけている。

 

◎宝具

・『二郎三尖刀(じろうさんせんとう)』

ランク:A 対人~対軍宝具

三本の刃がついた金色の長柄の大刀。

斬れ味鋭く、魔力を込めて振るうと強力な三本の斬撃や突きを飛ばす。

斬撃や突きの威力や範囲は込める魔力で調整可能。

また使い手の敏捷を強化する。

 

・『神獣・哮天犬(しんけん・こうてんけん)』

ランク:A++ 対城宝具

「さぁ行っておいで哮天犬!!」

袖口から相棒である哮天犬を放つ。

天馬にも劣らぬスピードで駆け、全身から凄まじい魔力を発しながら

敵へと突っ込んでミサイル着弾の如き大破壊を齎す。

対獣・対妖魔への特攻効果を持つ。

哮天犬自身は突っ込んでも一切の傷を負わずケロッとしている。

噛み付きなどで牽制をさせることも可能で

孫悟空を噛んで抵抗されても決して離さなかった

顎の力を考えると噛まれたほうの痛みは察して余りある。

なお哮天犬的には悟空の噛み心地が好みだったらしく、

旅を終え、仏となった悟空に会うたびに甘噛みしていた。

 

◎能力

数多の仙人が登場する『封神演義』で負けなし。

『西遊記』で孫悟空を相手に互角に戦うことから分かるように

道教の武神でも1、2を争う強者。

凄まじい武芸に得意とする変化始め数多の術。

そしてそれらを的確かつ即座に扱う頭脳を持つ。

『二郎三尖刀』は対人、対軍に使い分けられ、

『神獣・哮天犬』は牽制や不意打ちだけでなく

対城宝具としての高火力兵器にもなる。

 

◎真名

楊戩を名乗っているが霊基は顕聖二郎真君のもの。

「顕聖二郎真君って呼びにくいでしょう」という理由で

楊戩を名乗っている。

 

楊戩は奇書『封神演義』において太公望・姜子牙に味方する

道士として登場する。

玉泉山金霞洞の主である玉鼎真人の弟子で

道士ながら清源妙道真君(せいげんみょうどうしんくん)の仙号を持つ。

卓越した武と頭脳、得意とする変化の術と宝貝「三尖刀」と

哮天犬で大活躍する。

 

『西遊記』では道教の神である顕聖二郎真君として登場。

玉皇大帝(天帝。玉帝とも呼ばれる)の妹が下界に下って

人間と結ばれて生まれた子で甥っ子になる。

斉天大聖・孫悟空に苦戦する哪吒達の援軍として参じ、

悟空と武・術を尽くした互角の激闘を繰り広げる。

悟空は二郎真君との戦いに集中しているときに

天界から太上老君が投げた「金剛琢」の直撃を頭にくらって

ふらついたところに哮天犬が噛み付き、

そこを縛り上げられて捕らえられた。

悟空が三蔵法師に帰依したのちも妖魔討伐をしており、

悟空達の旅にも助力している。

民間伝承にも頻繁に名前が登場する人気の神様。

 

二郎真君は天界で覚えのある気配が飛び立つのを感じ、

飛び立った場所へと赴くとそこには釈迦如来と観音菩薩がいた。

二郎真君が離れていく気配を探るとその力強く暖かい気配は

孫悟空のもの。

観音菩薩は人理が失われ、人の未来が消えたこと。

それに悟空が納得できないから釈迦如来に啖呵をきって

仏の号を捨てて斉天大聖として飛び立っていったことを語る。

二郎真君は「悟空らしい」と笑い、観音菩薩も微笑む。

二郎真君が「悟空がいないと天界も静かで寂しくなりますね」と言うと

観音菩薩は「貴方も行くのはどうですか真君」といい、

「哪吒もお釈迦様の導きで赴いた様子。

悟空が飛び立ったのを貴方が感じ取ったのもなにかの縁。

助けになってやってくれませんか」と続ける。

二郎真君は観音菩薩の真意を悟り

「悟空に過保護すぎやしませんか?」と笑って言うと

「手のかかる子ほど可愛いものです。

それにあの子を気に入っているのは貴方も同じでしょう」と

観音菩薩は微笑んで答える。

何も言わない釈迦如来も微笑んだように二郎真君は感じた。

「それでは私も悟空の、そして人の未来を救うものたちの力に

なりに行きましょう」と二郎真君は言い、

鎧姿から道服の姿になると姿を消した。

 

◎人物

一人称は『私』。

簡素な道服を纏い、

鍛えられ引き締まった体に薄い水色の髪の涼しげな美青年。

額に縦長の第三の目がある。

 

性格は普段は物腰丁寧で穏やか。

それでいて呼びにくいからという理由で人間だった頃の名を

真名とするようなお茶目なところもある。

滅多にないが笑顔で怒り、その様はとても怖い。

特に母親のことを馬鹿にされると怒りやすく、

『西遊記』では悟空がこれをやって二郎真君を怒らせている。

 

悟空や哪吒とよく鍛錬していて熱くなりやすい2人のストッパー役。

哪吒は『封神演義』の頃から兄貴分として慕っており、

悟空もその実力を認めているので素直に言うことを聞く。

ただ悟空との鍛錬がヒートアップしすぎたときに

哪吒に制止されてもあまり止まらない。

悟空は熱中しすぎてだが楊戩は悟空との鍛錬という名の勝負が

楽しくて止めたくないので聞こえないふりをしている。

 

戦闘時は袖で小さくしている哮天犬を普段は外に出して

共に行動している。

毛並みを撫でたり散歩するのが日課。

 

○人間関係

・孫悟空

ご存知斉天大聖。

楊戩は悟空を「悟空」と呼び、悟空は「楊戩」と呼んでいる。

互いを認め合う好敵手でよく鍛錬からのガチバトルになる。

楊戩は哮天犬にじゃれつかれながら甘噛みされて困惑する悟空を

可愛いと密かに思っている。

悟空「笑って見てないでこいつを止めろよ楊戩!!」

楊戩「すまない。哮天犬が嬉しそうだからつい

(君が可愛いのもあるけどね)」

 

・哪吒

『封神演義』の頃からの付き合いの弟?分。

楊戩は「哪吒」と呼び、哪吒は「楊師兄(ようすーしぉん)」と呼んでいる。

哪吒は兄貴分として楊戩をとても慕っているが

悟空が楊戩ばかり相手に選ぶのには楊戩に焼き餅を焼いており、

そのことを楊戩は気づいていて可愛く思っている。

しかし悟空の好敵手の地位を譲るつもりは無い。

哪吒「悟空のやつ、楊師兄ばかり相手にして・・・・好敵手は僕なのに」

楊戩「ふふ、頑張るといい哪吒」

哪吒「楊師兄、本気で言ってない(頬を膨らませる)」

 

・玄奘三蔵

悟空の師匠。

楊戩は「玄奘殿」と呼び、三蔵は「真君」と呼んでいる。

直接顔を合わせたのは旅を終えてからだが

その人となりは他の神仏から聞いて知っていた。

直接的な評価は口にしないが「悟空はよく仕えたな」とは思っている。

三蔵は楊戩(と哪吒)がいると悟空が自分に構ってくれる時間が

減るので少しは遠慮してと思っている。

三蔵「ちょっとは悟空との鍛錬減らしてくれない真君!!

師弟の時間が取れないんだけど!!」

楊戩「いや~悟空が誘ってくるのでつい」

三蔵「ぬぐぐぐ」

 

・太公望

『封神演義』で共に戦った仲間で互いを認め合う戦友。

太公望は「楊戩」と呼び、楊戩は「師叔(すーす)」と呼んでいる。

『封神演義』で八面六臂の活躍をした楊戩に

太公望は正直頭が上がらない。

太公望「あはは、今回もお世話になります楊戩」

楊戩「構いませんよ師叔」

太公望「・・・・そんな呼び方してませんでしたよね?」

楊戩「日本では貴方をこう呼ぶのが主流だそうなので」

 

・玉鼎真人(ぎょくていしんじん)

玉泉山・金霞洞の主で楊戩の師匠である崑崙十二仙のひとり。

楊戩は心から玉鼎真人を尊敬しており、

玉鼎真人も楊戩を自慢の弟子と思っている。




雷電タメエモンさん、ありがとうございました!

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