人理を照らす、開闢の星   作:札切 龍哦

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今回もまた二本になります。ヘビーアームズさん、インクレディブル春男さん、本当にありがとうございました!


万が一また手落ちがあった場合はご報告ください。可能な限り迅速に対応させていただきます。


1950マテリアル・その六

名前 モードレッド

 

クラス ランサー

 

身長 171cm

 

性別 女性 出身 イギリス

 

 

ステータス

 

筋力 B+ 耐久 A 敏捷  A 魔力 B 幸運 E 宝具 A++

 

 

クラススキル

 

 

対魔力 B

 

魔術に対する抵抗力。一定ランクまでの魔術は無効化し、それ以上のランクのものは効果を削減する。サーヴァント自身の意思で弱め、有益な魔術を受けることも可能。

Bランクでは、魔術詠唱が三節以下のものを無効化する。大魔術・儀礼呪法などを以ってしても、傷つけるのは難しい。

セイバーのモードレッドからの変化は無い。

 

 

騎乗 A

 

乗り物を乗りこなす能力。騎乗の才能。乗り物という概念に対して発揮されるスキルであるため、生物・非生物を問わない。

Aランクでは幻獣・神獣ランクを除くすべての獣、乗り物を乗りこなせる。

槍を扱うにあたりモルガンから教育が施されている為、ランクが向上している。

 

 

 

保有スキル

 

 

魔力放出 A

 

武器・自身の肉体に魔力を帯びさせ、瞬間的に放出する事によって能力を向上させるスキル。いわば魔力によるジェット噴射。

絶大な能力向上を得られる反面、魔力消費は通常の比ではないため、非常に燃費が悪くなる。

セイバーモードレッドと同様のスキルとなっているが、武器の都合上、騎乗時の姿勢制御等に使って来た関係でこちらの方が細かい出力のコントロールが出来る。

 

 

直感 B

 

戦闘時、常に自身にとって最適な展開を感じ取る能力。視覚・聴覚に干渉する妨害を半減させる。

また、戦闘に関する事柄においては後述する宝具の能力の関係上、直感の精度が上昇する。

 

 

カリスマ C-

 

軍団を指揮する天性の才能。団体戦闘において自軍の能力を向上させる希有な才能。モードレッドのカリスマは、体制に反抗するときにその真価を発揮する。反乱軍を率いていたのは伊達ではないのだ。

 

 

戦闘続行 B

 

名称通り戦闘を続行する為の能力。決定的な致命傷を受けない限り生き延び、瀕死の傷を負ってなお戦闘可能。往生際の悪さあるいは生還能力と表現される。

モードレッドもまた往生際が悪く、聖槍で貫かれてもなお諦めずに騎士王に致命傷を与えた。

 

 

魔力変換(炎) EX

 

後述する宝具の影響により後天的に修得。

武器・自身の肉体に魔力を帯びさせ、瞬間的に放出する事によって能力を向上させるスキルである。

つまり、魔力放出(炎)と同様の効果を得るスキル。

スキル使用時に攻撃すると、敵に火傷と延焼効果を与える事が出来る。

 

 

 

宝具

 

 

不貞隠しの兜(シークレット・オブ・ペディグリー)

 

ランク:C 種別:対人(自身)宝具

レンジ:0 最大捕捉:1人

 

モードレッドの顔を隠している兜。

ステータスやクラス別スキルといった汎用的な情報は隠せないが、真名はもちろん宝具や固有スキルといった重要な情報を隠蔽する効果があり、たとえマスターであっても兜をかぶっている間は見ることができない。

 

また、戦闘終了後も使用していた能力、手にした武

器の意匠を敵が想起するのを阻害する効果もあり、聖杯戦争において非常に有用な宝具。

兜は鎧とセットの状態で脱いだ時、初めてステータス情報が開示される。

 

この宝具が無効化される条件は戦場で兜を脱ぐ行為であるため、鎧を外して現世の衣装を着て素顔で歩いていても、武器を手にしていなければ、兜が無くても隠蔽効果は継続する。さらに、ルーラーのクラス別スキル真名看破も通じることがなく、見破ることは不可能。兜鎧、どちらともモルガンによる魔術付与が施されているため防御力という点でも相当に頑丈。

 

ただし、セイバーモードレッドと同じく、装備時には魔槍の全力を出す事が出来ない。

 

聖杯戦争及び聖杯大戦では有用な宝具ではあるものの、グランドオーダーでは味方に真名を隠す必要がない事と魔槍の宝具としての特性から兜と鎧の中の暑さが尋常ではない為、基本的に脱いでいる。

後、ランサーモードレッドの場合、効果と見た目のデザインは同じだが鎧が大型化している。

 

 

焼き尽くす予兆の槍(ルーン)

 

ランク:B 種別:対軍宝具

レンジ:1~40 最大捕捉:300人

 

モードレッドがモルガンにより与えられた魔槍、由来はケルトの英雄ケルトハルの魔槍ルーン。

 

アルトリアの最果てにて輝ける槍(ロンゴミニアド)に対抗する為に、モルガンが同一視されるモリガンとしての伝を使い入手した宝具。

 

本来は毒液や氷等を用いて穂先を冷やさなければ、発火して街一つを焼き尽くす超危険物。

モルガンによって封印を施されており、勝手に発火する事は無いが、その封印の影響でランクがA++からBに低下し、攻撃力と攻撃範囲が共に本来より小さくなっている為、種別が対城宝具から対軍宝具に変化している。

 

封印されていても熱を発し続けている為、常時暖房を使用しているのと変わらない状態になり、不貞隠しの兜を装備していると中はサウナと変わらなくなってしまう。

 

ちなみにこの魔槍は戦いが近付くと更に熱くなるという特性があり、直感と組み合わせる事で戦闘が始まるタイミングを正確に予測し、それに合わせた戦術を練る事が可能である。

……ただし、代償としてモードレッドが地獄を見る事になる。

 

我が麗しき父への叛逆(ルーン・ブラッドアーサー)

 

ランク:A++ 種別:対城宝具

レンジ:1~90 最大捕捉:900人

 

焼き尽くす予兆の槍(ルーン)の全力解放形態。モルガンに掛けられた封印を解除し、荒れ狂う憎悪を魔槍に纏わせ、槍の先端に圧縮し、解き放つ事で灼熱の炎を前方広範囲に放つ。

 

この宝具は魔力放出スキルの応用であり、真名解放時に焼き尽くす予兆の槍(ルーン)を構えた彼女を中心にした一帯が血に染まり、父への憎悪を魔力という形で魔槍に叩きこみ、増幅・圧縮させて打ち放っている。

 

英霊の必殺の武器であると同時に、絶大な誇りそのものと言える宝具だが、彼女にとって父の名を冠したこの宝具は誇りを超え、ある種の怨念と化している。

 

漢字表記がセイバーモードレッドと同じ理由は成し遂げた逸話が同じ為である。

 

 

 

解説

 

円卓の騎士の一人であり、アーサー王の息子。同時に伝説に終止符を打った叛逆の騎士である。

アーサー王の姉・モルガンが自身の妄執を成し遂げるために造り上げたホムンクルスであり、王と実の姉の不貞・近親相姦によって生まれた子。

ホムンクルスであるがゆえに、普通の人間より遥かに優秀。剣の腕も卓絶していたが、人間よりも成長速度が早く、短命というハンデも背負っていた。

 

とここまではセイバーモードレッドと同様なのだが、ここから話は分岐する。

 

それはアルトリアが武器を最果てにて輝ける槍(ロンゴミニアド)に持ち変えた事であった。

つまりはこのモードレッドが存在した世界はランサーアルトリアのいたIFの世界の更にIF、成長したアルトリアを目撃したモルガンが体格差や武器の違いでモードレッドがアルトリアを打倒する可能性が低くなったと感じ、モルガンがモードレッドを成長させて、槍を装備した結果生まれたモードレッドのIFの存在。

 

ここまで強化したのに結末は変わらなかった。

それは魔槍の熱で体力を消耗していたからだという……策士(モルガン)策に溺れる結果となった。

 

体格はセイバー時と同じく、身長・体重・スタイルの全てがランサーアルトリアと全く同じである。

顔立ちはランサーアルトリアオルタのカラーリングを通常アルトリアの色にして頭部の飾りを外し、ポニーテールにした感じ。

性格面はセイバーモードレッドに近いのだが、流石にここまで成長すると女性としての自覚が出てきている為、染み付いてしまった自身の口調にコンプレックスがある。

 

実はモルガンから身体を成長させる為の霊薬を飲まされていて、それがただでさえ料理下手なモルガン(モルガンのスキルモーション参照)が味の事を一切考慮せずに作ったものである為に、食事へのこだわりが食に目覚めたアルトリアに匹敵しており、この話題を出せばアルトリアとの和解の可能性が生まれる程だったりする。

女性としての自覚もあり食事へのこだわりから胃袋を掴み、女性扱いをすると好感度が鰻登りとなる。

 

その為、エミヤの料理を食べたら胃袋は即陥落、食へのこだわりから弟子入りを志願する。

そして、一人の女性として扱ってしまうと……残念だけど、女難からは逃げられなかったよ……

 

 

 

 

 

 

 

伊東甲子太郎、参上致しました。…ええ、その通り、新選組と名乗るのもおごがましい蝙蝠男でございます」

 

真名:伊東甲子太郎

クラス:なし

性別:男性

身長:172cm

体重:48kg

属性:秩序・中庸

立場:幻霊

一人称:私(わたくし)

二人称:貴方様、貴方

三人称:彼の方、彼方様

登場想定シナリオ:ぐだぐだ邪馬台国

 

かつて新選組に参謀として身を置いていた隊士…というよりも、その崩壊のきっかけを作ったとされる幕末の武士の一人。「かしたろう」と呼ぶのが一般的だが「きねたろう」と呼ばれることもある。

北辰一刀流の免許皆伝を持っているが、実践経験はほぼ皆無であると言われている。

藤堂平助の仲介によって新選組に加盟。

その才能で新選組を支えるも、その実同じ「攘夷」の目的を持っていても幕府を盛り立てる「佐幕攘夷」を掲げる近藤勇と、天皇家を中心に据える「勤皇攘夷」を掲げる伊東の間には、この時点で少なからず対立があったのは事実である。

最終的に両者の溝は埋まらず伊東が自身の一派と共に新選組を離脱。御陵衛士を結成した。

しかし、伊東は近藤勇暗殺の嫌疑をかけられた末に暗殺され、その遺体は御陵衛士を釣り上げ仕留めるための囮に利用された。伊東の暗殺とそれ以降の御陵衛士の討伐までの流れを、「油小路事件」と呼ぶ。

なお、御陵衛士のメンバーには斎藤一も加わっていたが、伊東暗殺の直前に離脱して新選組に復帰。このことから、斎藤は直前に日和って暗殺を報告したとも、元々土方の命で間者(スパイ)として潜入していただけとも言われている。

真相は、確かに斎藤は土方の命令で御陵衛士に加わっていた間者の立場だったが、実際には伊東もそれは了承しており、実質両者の間の連絡係のような立場であった。

近藤勇暗殺も伊東自身は関わっておらず、御陵衛士の同志による暴走の結果であり、斎藤一を通じて土方に警戒を促したのは他ならぬ伊東自身である。

そして、暗殺を計画した当人達の切腹程度では最早事態は収まらないと判断した結果、自分を隊士達に殺害させて鎮圧を図ることになる。

これは御陵衛士結成の際に仲介者としての責任から同じく新選組を離脱した藤堂平助を逃して復帰させようという思惑も込みでのことであったのだが、そもそもの事件の原因である「近藤勇暗殺を計画した同志」が油小路事件の最中に藤堂よりも先にその思惑に気付いたことにより破綻。その場で仲間割れを起こし結果何も知らない新選組隊士の三浦恒三郎が藤堂を殺害してしまうことになった。

 

人物:特異点に召喚された伊東は表情からして暗く、その言動は自己肯定感が極端に低い。

これは油小路事件が結果的に失敗し、藤堂平助を死なせてしまったことによる責任感が大きな理由。

また、彼は自身を「蝙蝠男」と揶揄するが、これは裏で薩長とも繋がりがあり、「攘夷」と「開国」の間の立場をどっちつかずの形で行き来するような状態であったことから来ている(事実、いくつかの手紙に勤王開国に傾倒していると思われるような記述も見受けられている)。

これらの理由から自分を「新選組を名乗る資格がない蝙蝠男」と卑下することになり、痩せぎすな外観もあってその雰囲気は非常に陰鬱としている。

しかし決して無能というわけではなく、幻霊ゆえ戦闘こそ出来ないが頭も良く、英語などの語学、文学など高い才能を持つ。本来ならば、理知的で有能な人物である。薩長との繋がりも、最終的な目的として御陵衛士か新選組のどちらかが新政府との繋がりを持ち、もう片方を吸収合併する目論見からのものであった。伊東としては、どの道局長として近藤を立てて、自身は土方に継ぐ三番手に収まるつもりだったようだ(山南敬助が切腹していなければ、彼を三番手にしたかったという)。しかし油小路事件とその前後のことによってその計画も崩れてしまった。

仮にサーヴァントとして召喚されたとしても、彼には「誓いの羽織」も「誠の旗」も使用不可能であり、また本人も資格がないとして使うつもりも無いだろう。

 

関連人物

・斎藤一

かつて同じ新選組隊士だったことがあり、御陵衛士の時には間者として潜り込んでいた男。なお伊東はそれを承知の上で斎藤を迎え入れており、実質斉藤に命令していた土方歳三との連絡役として重用していた。油小路事件の直前に斎藤に新選組に復帰するよう計らったのは伊東であり、これは斎藤が直接近藤暗殺計画を伝え、塁が及ぶことがないようにする配慮もあった。

一方で斎藤自身は伊東のことを徹頭徹尾全く信用しておらず、飄々とした態度の裏で決して警戒を解かなかった。しかしそれこそが斎藤一のあるべき姿と考えており、伊東はむしろ斎藤の自身への不信感をこそ信用する、奇妙な関係性を保っていた。

 

土方歳三

新選組副長。伊東入隊時には一番先に不信感を露わにしていた一人。伊東自身はそのことを当然と考えており、それゆえむしろ関係は悪くは無かった。御陵衛士時代には斎藤を通じて連絡を取り合っており、土方も信頼こそしてはいなかったがその計算高さは評価していた。

だからこそ、現在のバーサーカーとしての土方に対しては自分がその原因の一旦であるとして責任感を抱いている。

ただし、伊東は線が細い長身の大和撫子の方が好みなのでその点でだけは相入れないらしい。

 

近藤勇

新選組局長。

佐幕と勤王という思想の違いこそあれ、互いに悪感情を抱いてはいなかったどころか深い信頼を寄せていた。

最終的に分離こそしたものの、これも実際には伊東がどんな形であれ新選組を新しい日本における京都の守護組織として残したいという意志から、より良い方向性を示した方がこう片方を吸収合併し、その上で近藤を一番上に置こうとするつもりで行われていたものである。

このことは密約として(最終的に幕府、ないしは徳川家が新しい日本の中核の一部となるならばという前提で)近藤もみとめており、事実上発展的分離という認識をしていた。(公的機関として認められる事で、莫大な借金を返せるようにしたいという思惑も伊東にはあった)

しかし当人達の間では兎も角、その下、御陵衛士の同志や一般隊士達にとっては対抗意識しかなく、穏便に事を進めたい両者にとっては障害になってしまった。

薩長と通じていたのも、新選組を存続させ、可能な限り徳川とも穏便に決着をつけるよう促す目的も存在していたのだが、最終的に徳川と新選組は薩長と戦争状態に陥ってしまい、伊東は強い自責の念を抱いている。




次がラストとなります!皆様本当に、大変ありがとうございました!

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