本気でやったら500話くらい余裕で使うんだろうな…本編は明日から行う予定です!
若干伸びてすみません、これからもよろしくお願い致します!
全能たるアカシックを庇護したカルデア一行。ある日、エアの見守りのもと宝物庫に安置されていたアカシックが座標を示す。
──これは…アカシック、あなたは一体…?
カルデアはその座標に『大聖杯』の反応を検知する。そしてそれは、今にも壊れかけの有り様だった。
「特異点を発生させているのが聖杯なら、その崩壊は全ての破滅を意味する。本来なら放っておいてもいいんだけど…」
「我が姫の恩人がもたらした導きだ、決して無益なものではあるまい。早速打って出るぞ!我が財たちよ、心せよ!」
確信にも似たその天啓に従い、ギルとエア、フォウが降り立ったその世界。それは霧の彼方に存在する『狭間の地』。
『どうやらその世界では大聖杯は『エルデンリング』と呼ばれているみたいだ。それは流れる星すら律する宇宙の理を定める超級の聖遺物…』
『だがそれは何者かによって砕かれ、その破片を巡って神が争ったみたいだ。勝者はなく、残ったのは壊れた世界だけ…』
「つまりその破片を集めて、エルデンリングっていう大聖杯を修理して回収するのが今回のミッションなんだね!」
「我等をわざわざ呼び出したのも得心がいったぞ。異聞帯程ではないが、行き止まりの世界を救する肩慣らしと言うわけか」
──見えます…。黄金の光が、ワタシ達を導くかのように輝いています…!
大聖杯…エルデンリングを修復するため、カルデア一行の狭間の地における長き旅が始まる。
「すみませーん、ちょっとお話しを聞きたいんですが!」
【ォウァァァァァァァァァァァ】
「亡者ー!?」
「民草も兵も纏めて狂う、か。エルデンリングとやらの破砕は予想以上に深刻な様だな」
全てが壊れた世界、正気を保つ者すら希少なる世界を手探りで歩んでいくリッカ達。
『はじめまして。あなた達と、取り引きがしたいの』
「うわっ、こんにちは!?」
『私はメリナ。私を、あの黄金樹の麓まで連れて行ってほしい』
霊馬と、ルーンの力を司る少女『メリナ』。
『もう会うことも無いだろうが、狭間の地をよく見るがいい。そして精々眺めさせてもらおう。お前達がいつまで、二本指に従順なのかをな』
「あれほど精巧な人形に宿る神の魂とは。面白い、ヤツの所在を尋ねるも一興かもしれんな」
──フォウは遺灰にならないよね?
(復活するからね!)
月夜に出会いし魔女『レナ』。褪せ人として旅を行うリッカ達に力を貸してくれる、僅かな協力者達。
狭間の地に待ち受ける様々な困難。そしてエルデンリングの破片、偉大なる大ルーンを有するは半神『デミゴッド』。
『父祖よ──ご照覧あれぇえぇえぇい!!!』
「どういう理屈だ…!?腕を突っ込んでそうはならないだろ!?」
黄金の君主、接ぎ木のゴドリック──。
『我が小さき娘、ラニ…あなたの暗夜を、お行きなさい…』
『全盛期の女王レナラの幻影…魔術師としては間違いなく冠位クラスだったよ…』
満月の女王、レナラ。それの有する生まれなきデミゴッド…
「皆のもの!戦祭りじゃ!ラダーン祭りじゃ───!!!」
『■■■■■■■────!!!!!』
「偉大なる英雄、その誉れの下に幕を下ろそう!行こう、我等グランドマスターズの参戦だ!」
(帰りてぇ!めっちゃ帰りて──)
BERYL DIED
「正気を失ってもこの強さと正確さ…大英雄に相応しき武勇だ」
「感心してる場合じゃないわ!このままじゃアタシ達が星になるわよーー!!」
星砕きの英雄、将軍ラダーン──
【汝、我が蛇の王の家族となり…共に神をも喰らおうぞ!】
「よくぞほざいた。堕した覇王よ、我等直々に消し飛ばしてくれる!」
蛇の法務官、ライカード──
【ニーヒル!ニーヒル!!ニーヒィィィィル!!!】
「何語よこれ!ていうかいった!血が痛いんだけど!」
(痛いで済むのは流石パイセン…!)
血の君主、モーグ──
『愚かな墓標に刻むがよい。最後の王、モーゴットの名を!』
「ここまで来たんだ、絶対にエルデンリングを直そう、リッカ!」
「もちろん!」
祝福王、モーゴット───
『貴公らも知るがよい。ミケラの刃、マレニアを』
「ラダーンの借り、ケイリッドの皆の無念!ここで晴らす!!」
ミケラの刃、貴腐のマレニア──
あらゆる神々を退け、狭間の地を駆け巡り、エルデンリングへと見える遥かなる旅は続いていく。
「エビ好きに、悪いやつはいねぇ。仲良くやっていこうぜ、俺達」
「うめ、うめ」
「これエビか…?ザリガニじゃないのか…?」
「美味ければなんでもいい」
誰が、なんの為に。エルデンリングを砕いたのか?
『さぁ、共に砕けようぞ!我が半身よ!』
『なんだか女王マリカって鬼嫁な感じがするなぁ…全体的に言動が苛烈だよね…』
『シバにゃんがそうならないといいね?』
『縁起でもない!?』
旅路の果てに、見出す世界の律とは何か?
「王になりたいわけじゃないけど、壊れかけのままの世界っていうのはなんか、嫌だよね。終わるにしろ、始まるにしろ、それはやっぱりきっちりとした線引きがあるべきなんだよ」
──リッカちゃん…
「私達の頑張りがゴールを迎えた後で、ちょっとでもいい世界になってくれてたらいいね!」
カルデアは、狭間の地を平定しエルデンリングを修復する事ができるのか?
『女王マリカは望んでいるのだ。我々に、足掻き続ける事をね…』
「憐れな男よ。終わりを知ったが故に、自己完結の檻に囚われたか」
『王都の外郭にて お前を穢してやるぞ』
「…クマ吉?」
「私に、抱かれてはくれませんか?」
ゼウス『喜んで』
楽園の使者たちよ。世界に福音を齎す王を迎えよ。
『………………………………』
「ラダゴンとはマリカらしい」
「ウフフ、なんのこっちゃ…」
『………………………………』
そしてエルデンリングに見え、王となるがよい。
──ここが、黄金樹の中心。エルデンリングの石舞台…
《そして見よ。囚われしあれが、律の破壊者…女王マリカだ》
この世界を、救わんが為に。
スペシャルコラボ特異点『修復律エルデンリング』。
──では、修復ルーンを…
《──待て。壊れかけといえど、縋った信仰をやすやすと手放す気は無いらしい》
「!…黄金の髪が…!」
──あなたは…!?
近年、執筆予定…?
「良かろう。神話以来の神殺し…再び果たしてやろうではないか!!」
世界は、王を待っている──。
『至尊律の修復ルーン
王に寄り添う至尊の姫が見出した修復ルーン。
エルデの王がエルデンリングを掲げる時、その修復に利用できる。
白金色と虹色に輝くそのルーンは、森羅万象の全てを内包する事を意味する。それはこの世に存在する全てを尊び、重んじ、世界の紋様と受け入れる顕れである。
世界とは他者と自身、それら全てが織り成す物語だ。
他者を受け入れる、己とは違うものを尊重する。
それは強制されるものではなく、少しずつの進化の中で至る境地であろう。
故にこのルーンは輝き続ける。全ての色を内包するが故に、その祝福と真理は世界の遍く全てを照らす。
全ての生命が、尊重を果たされるその日まで。至尊の律は、全ての魂と共に有らん。
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