人理を照らす、開闢の星   作:札切 龍哦

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これにてまず、予告編上位3位までを公開しました!お付き合いありがとうございました!

もし紹介してほしい異聞帯、特異点があるよという方がいればぜひメッセージにてプロットをお送りください!肉付けさせていただきます!

第二部の予告をする、つまり!エタることは決して無いと思っていただこう!

明日からは夏草編に戻ります!記念後編はカルデアに帰ってからです!

本当にいままで支えてくださりありがとうございました!どうかこれからも、よろしくお願い致します!!


予告編〜第二部プロローグ〜

『君に有らん限りの祝福を。そして──君という存在へ、心からの贈り物を。見事なる研鑽だったよ、エア』

 

エアの魂は、かつてにして全ての始まりの場所へと招かれていた。其処はかつて無銘であった彼女が全能という存在に触れた場所。根源とも呼ばれる、全知全能が存在する場所。彼女を呼んだのは全能の奴隷、アカシック。

 

──お久しぶりです、アカシックさん!とても懐かしい場所です…。ここでワタシは、あなたに行き先を決めてもらいました。あなたがいてくれたから、今のワタシがあります!

 

『君は本当に眩しい輝きを有して育ったよ。僕は君以上に尊き魂を見た事はない。そんな君の在り方を祝福すると同時に…僕は君へ心から謝罪したい』

 

それは、彼自身の意志による謝罪の意志。彼女の魂を選び、放逐したのは暇潰しでしかなかったこと、まともなケアもせずに弾き出したことへの真摯な謝罪。しかしそれすらも、エアは受け止める。

 

──先もお伝えした様に、あなたがいてくださったから今のワタシの全てがあります。だからどうか俯かないで。よろしければ今のワタシをもっとご覧になってください!貴方が選んでくださった魂として恥じない生き方をしてきたつもりです!あの世界の皆様と、親友と、大好きなワタシの王様と一緒に!

 

『──。──あぁ、そうだね。憐憫なんて君は、とっくに乗り越えていた。そんな君に…プレゼントがある』

 

全能の奴隷たるアカシック。彼がエアに捧げるもの──それは、己の全て。

 

『根源、アカシックレコード。私が有している全ての所有権を、君の魂に託す』

 

根源。即ち魔術師の全てが目指す世の真理にして全知全能の所有者として、アカシックはエアを選抜した。エアは喜ぶでも驚くでもなく、静かに口にする。

 

──アカシック。あなたは…どうなるのですか?

 

『この意識は解体され、君が運用する全知全能の因果制御プログラムとして運用される。君が全能の奴隷にならないよう、君の意志と願いを受け止める願望器となるんだ』

 

それは自己の消失、自我の消滅。永遠の断絶。それが、無銘として彼女の全てを奪い弄んだ自分への、罰だとアカシックは告げる。

 

『君が素晴らしい研鑽をすればするほど、君の魂が彩りを重ねれば重ねるほど、僕の君への罪過が募る。君を始まりに選んだ僕はあまりにも無責任で、不誠実だった。君が君でなければ、かの王に殺されていただろうに。君の尊厳を、僕は…踏み躙っていたんだ。これ以上、あなたの魂を侮辱したくはない。さぁ、全能を受け取ってくれ、エア。君の尊重を、全ての世界に届けてほしい。僕は全能の中で、君の全ての願いを叶える為に稼働しよう』

 

──アカシック…。

 

『願いを告げてくれ。『受け継ぐ』と。それを以て僕は全能に融け、君をずっと支えることができるから』

 

アカシックの願い、それすらも尊重しエアは告げる。全能に告げる、己の願いを。

 

──ワタシの願い、それは決まっています。

 

…──しかし。

 

【待ちなさい。万能…いえ、『全能の願望器』を身内贔屓で譲るだなんてフェアじゃないにも程があるでしょう?】

 

そこに現れしは、人類の癌細胞。人類悪【終末の獣】。獣は至尊の魂に、敵意あらわに謳う。

 

【全能と根源、それはこの私にこそ相応しいものよ。今の人類には全能なぞ手に余るもの。この神にして獣たる私の手に収まるべきもの!】

 

『無駄だ。もう既に譲渡は登録してある。簒奪など出来る筈は──、ッ!』

 

【ならば管理者のお前をまずは封じれば、譲渡しようとする意志も消えるでしょう?カルデアスに生身で触れるように!全能に永遠に分解されるがいい!】

 

ブラックホールにて全能に叩き込まれるアカシック。エアを護るため全てを使い果たした全能の奴隷は、アカシックレコードへと消えていく。

 

──アカシック!!

 

『…待っている。そして、信じている。君こそが、この聖杯を手にするに相応しい──』

 

──アカシックーーーっ!!

 

【お前が至尊の姫、エアね。全能が選ぶだけあって中々に綺麗な魂…えぇ、全能の願望器を奪い合うライバルに相応しいわ!】

 

──あなたと、あなたという人は…!

 

【宣戦布告を行うわ、英雄姫!汎人類史の全てを懸け、この終末の獣ビーストⅦと戦いなさい!そう、これは聖杯戦争にして──お前達人間と私の、全面戦争よ!勝ったほうが、文字通りこの世界の全てを手にする!!】

 

持ち主、管理者のいなくなった全能の願望器を巡り、いよいよ最終決戦の幕が上がる。

 

ルル「敵性反応、五百を超えます!これは──」

 

カドック「オプリチニキ…!ロシアのオプリチニキか!?」

 

巨人達【【【【【【─────!!!!】】】】】】

 

オフェリア「ムスペルヘイムの…巨人達!?」

 

シグルド?【汎人類史。お前達は…俺の手で燃え尽きる】

 

始皇帝「案ずるな楽園の面々!これよりは、朕が共にある!!」

 

アルジュナ?【…。………】

 

カルナ「アルジュナ…?アルジュナ、俺の声が聞こえているか。俺はカルナだ。聞こえているか」

 

アルジュナ【…全ては、些事…】

 

カルナ「無視をするな。オレは…お前を見逃した事など無いというのに」

 

オデュッセウス「ゼウス神の命により、異聞帯王部隊にて──楽園を陥落させる」

 

いよいよ始まった、人類史への攻撃。異聞帯の人類史そのものへの攻撃。

 

マルドゥーク『GAAAAAAAAAAーーーーー!!!!』

 

ギル「ふふはははははは!!思い上がるな異聞帯の者共よ!我等汎人類史とは、全ての世界において比類なき地獄を生き抜いたモノ!行き止まりにて足踏みを知らぬが故に織り編まれたモノ!貴様ら如きに敗れる程にヤワではないと知るがいい!!」

 

ソロモン「全ての準備は整った──。行くぞ!人類史防衛大魔術!『人理金箔』!」

 

楽園が紡ぐ希望。黄金のベールが地球全土を覆う時、楽園カルデアの最後の戦いが幕を開ける。

 

オルガマリー「楽園カルデアは今も攻撃を受けているわ。NG召喚、OK召喚のサーヴァント達も含めたカルデア全力運転が保つ期間は保って半年。人理金箔の存続も加味すれば猶予は3ヶ月よ」

 

ゴルドルフ「その3ヶ月の間に!最低5つの異聞帯を看取り、空想を昇華しあの、なんとも言えないオルガマリー君もどきを倒す!楽園でも容易ではない…いや、こう言おう!これは『楽園カルデアにしかできない』戦いだ!」

 

ロマン「僕達はこの星を旅立ち、遥かなる星空へと歩を進める。そんな時に地球が真っ白でした、なんて締まらないからね!」

 

あらゆる全てを懸け、あらゆる全てを乗せ、終末の獣を討ち果たし未来を掴め。

 

ギル「貴様等は此処に至り、地球全ての命運を背負って尚も立つ勇者へと成長を遂げた!最早疑うまでもない!貴様等は我が手にし、守護するに相応しき絢爛無比の財宝である!!かつて我はカルデアを第二のウルクにすると告げた!貴様等は今日に至り、ウルクに住まうに相応しき勇者となったのだ!あえて言葉にしよう!──我は貴様等を、心より誇りに思っている!見事だ、我が財たちよ!!」

 

リッカ(職員の皆が、泣き崩れてる…そりゃそうだよね!)

マシュ(ギルガメッシュ王の太鼓判です!人類は、人類はとうとうここまでやってきたのです!)

 

ギルガメッシュ「我等がソラへと旅立つ総決算として、後顧の憂いを断つ!!我が庭に踏み入った無粋な獣の誅伐、並びに走狗とされた身動ぎ一つできぬ世界を看取り美徳を探す旅の完了を以て、我等はこの星から星の大海へと漕ぎ出す一歩とする!さぁ心せよ、我等の真の戦いはこれより始まるのだ!」

 

フォウ(あぁ──いよいよ、最終決戦だ!)

 

「我が財達よ、全ての未来に打ち克ち示すのだ!我等こそ、未来を紡ぐに足る生命であると!我等こそ!至上の繁栄を謳うに相応しき生命であると!!さぁ、死物狂いで謳え!信念────!!!」

 

「「「「「「ギルガメッシュ王!万歳!ギルガメッシュ王!万歳!!ギルガメッシュ王!万歳────!!!」」」」」」

 

人理を照らす開闢の星、第二部。

 

フォウ(さぁ行こう、エア!アカシックに、キミの願いを伝えるために!)

 

──うんっ!アナタに聞いてほしい。ワタシが懐く、ワタシの願いを──!

 

近年、執筆予定。




────これは、尊厳を護る戦いである。

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