去年は幻想郷コラボやっていたのでできませんでしたから、今回もそういったのんびりめいた単発をやろうかなと思います。
そしてちらほら要望のあった『特異点の予告編』に挑戦してみようかなと!
次はカムイ特異点、めっちゃ魔改造された読者様特異点をちょっとだけ紹介します!
嘘予告にならないことを信じて!それではどうぞ!
「母ちゃん。親孝行って知ってるか?」
『なんだ、藪から棒に』
その特異点の始まりは、温羅の母、アマノザコへの親孝行計画から始まった。せっかく出来た家族に対し、温羅は豪快に、緻密に歩み寄る。その提案はテーマパークに連れて行って思い出作りをしようというふわっとしたもの!
オルガマリー「テーマパーク…夏草のフェイト・シーをまた貸し切るわけにもいかないし…」
リッカ「特異点とかでテーマパークができたりしてね?いやぁまさかねぇ?」
ダ・ヴィンチちゃん「そのまさかさ!なんと特異点が発見されたよ!」
リッカの言葉が現実になったかのように現れた特異点、なんとそこは──
ヴリトラ「き、ひひ。よう来たのう。ここは『ドラランド』。数多の竜達が経営する幻想のテーマパークじゃ」
竜種が経営する、賑やかほんわかなテーマパークだった!?一同は導かれるように、今までの特異点のなかでもユルい舞台に遠慮なくエンジョイする!
茨木「温羅、酒吞!吾は、吾は鬼救痾が見てみたい!鬼を助け、鬼を救う英雄をだ!」
温羅「オニキュアってお前…」
アマノザコ『いいではないか。鬼神としてやってやるがいい』
酒吞「うちは温羅はんがやるなら、付き合ってあげてもええよ?」
紫「はい衣装♪」
温羅「お前ー!!」
今更引くわけにもいかず、オニキュアとしてキャピキャピの衣装に身を包み奮闘する鬼神達!
温羅「冠位の鬼神!オニキュアゴッド!!」
酒吞「酒呑み童子、オニキュアのんべぇ」
勇儀「怪力乱神、オニキュアスター!」
萃香「ミッシングパワー、オニキュアマクロー!」
伊吹「ノリノリねえさん、オニキュアイブキ!」
鬼神の姿か?これが…!
「「「「「我等はオニキュア!!!」」」」」
アマノザコ(流石私の娘だ…)
茨木「うぉおぉおぉーーーっ!!!鬼救痾ーッ!!!」
生 き 恥 !夏草に続いての愉快な特異点に、気持ちが緩みに緩む一同、親孝行の一時は穏やかに、賑やかに過ぎていく…!
イザナミノミコト『これが、汎人類史の宴の催し…賑やかなるや、和やかなるや…』
オニキュアゴッド「そう自分を責めなさんな。今じゃあなた方も立派な仲間なんだから。勿論、母ちゃんもあなたもな、イザナミノミコトさま」
アマノザコ『ふふ…感謝するぞ、オニキュアゴッド』
「それはやめてくれ…!アタシにフリフリのスカートなんて似合わねぇよ〜!」
穏やかな親孝行…だがその裏で、楽園の皆に人知れず支配人よりオーダーが下される!
「──はじめまして。こんにちは、御機嫌よう。私がこのテーマパークの支配人、名をクリームヒルトと申します。よろしくお願いしますね、皆様」
ジークフリート「クリーム、ヒルト…!?」
ジークフリートの妻、クリームヒルト。彼女はテーマパークのもう一つの顔と試練を、楽園に依頼する。
アテルイ「このテーマパークは狂っている。いいえ…『狂わされている』。楽園の皆様、どうか私を打開の戦力としてお使いくださいませ」
シトナイ「アテルイさん!じゃあこれって…!」
アテルイ「えぇ、シトナイ。人を狂わす黄金…『カムイの黄金』が何者かに使用されているのです」
田村麻呂「アテルイ〜〜〜!!!!会いたかったぜぇーーーっ!!!」
アテルイ「田村麻呂!あぁ、また巡り会えましたね!鈴鹿様も、お元気そうで何よりです!」
鈴鹿「アテルイっち、おひさ!てゆーかマロ!アタシ以外にベタベタすんなっ!」
田村麻呂「アァオッ!!?」
人を狂わせる黄金。それを回収する為に戦うカルデアに立ち塞がるは、財宝と黄金を守護する『邪竜』の面々…!
ヴリトラ「楽しい楽しい遊興の後には、辛く苦しい試練が待つ。道理であり摂理であり真理であろ?なぁ、誉れ高き至純の邪龍よ」
リッカ「ヴリトラさん…!」
ヴリトラ「わえだけではない。この地の歪みを直したければ、数多の邪竜を倒さなくてはならぬのだ。この試練、越えてみせるがよい。き、ひひ!わえはそれを見るために『あれ』と盟約を結んだのじゃ!」
嗤う邪竜が導く、古今東西の竜種との財宝をかけた駆け引き。竜達の護る狂える黄金を、奪還せよ!
モルガン「そういう事なら私にも知己の心当たりがあります。──出でよ、妖精騎士ランスロット」
妖精騎士ランスロット「僕だよ。最強のりゅ…なんでもないよ。さぁ、陛下の道を切り開こう!」
鬼種と竜種の飛び交う狂気のテーマパーク。
ジークフリート「また出会う事になろうとはな…ファヴニール!」
ファヴニール【ゴォオァアァアァアァッ!!!】
その遊園の地が吸い上げるものは、享楽と幻想か。
ワイバーン【【【【【【キシャアァアァァァァァァ!!!】】】】】】
小次郎「アサシンとはオルレアンにおけるドラゴンスレイヤーの称号…拙者が起源となった伝承よ」
うたうナビ『!?』
リッカ「私の知ってるアサシンじゃ…ない!?」
そこに散りばめられたるは、狂おしいまでの重く、暗く、そして熱烈な情念。
ベオウルフ「こいつぁ懐かしい顔が出てきたもんだ。だが、お互いそりゃ同じか?赤き竜よ!」
シグルド「根を齧る竜、ニーズヘッグ。まさか伝承の中の伝承と相見えようとは」
ロシアのドラゴンスレイヤー「竜はな、こうすれば倒せるぞ。うん、こうだぞ(拳を振り下ろす)」
リッカ「よ、よ…よろしくニキー!!!」
それは、愛を有するが故に燃えたぎるもの。何よりも重く、激しく燃え盛るもの。
アテルイ「これは…カムイの黄金?──いいえ、それだけではありません!これは…!」
ジークフリート「『ラインの黄金』…!?では、まさか…!」
そう、すべての竜種が葬られし時。それは現れる。
「流石は皆さん。きちんと辿り着いてくださいましたね。はい、信じていました。私は心からあなた達の無事を願っていました。本当ですよ?」
数多の骨を砕き、肉を喰らい、血を啜った時。それは、純然たる感情を以て楽園へと立ち塞がる。
「だって…人類の人一人の五体を丹念に砕き、復讐を果たすのはこの私の手で行なう崇高なるもの。決して誰にも任せられません。あなた方に行うべきことを来る日も来る日も考えていたのです。あなたたち一人一人にどう絶望と苦痛と死を与えるか、考えない日は一度も無くて。えぇ、本当に──」
ジーク「リッカ!危ないっ!!」
リッカ「ジーク君っ!!」
「──この日を待ちわびていました。皆様に、いいえ。この世の全てに牙を剥くことができるこの時を。私のこの胸を満たす感情を差し上げるこの時を」
ロマン『バカな!?まさかこれは…!?悪竜現象!?』
オルガマリー『総員、最大限の警戒を!来るわ──邪竜という概念、そのものが!』
「そう──汎人類史の皆様。可能な限り惨たらしく。可能な限りにおぞましく。可能な限りに無様に…」
ジークフリート「クリームヒルト───!」
「滅び、なさいませ。私が行って差し上げます。この世全てへの復讐。私から全てを奪ったこの世界に捧げる復讐のラグナロクを」
己の宝を奪われ、狂い果てた邪竜が顕現するとき。世界は永遠の落陽へと至る。
「ジークフリート、待っていて。私は取り返します。愛するあなたの全てを。あなたと過ごすはずだった未来を。その為ならば──」
「クリームヒルト、君は…!」
「えぇ、私から最愛を奪った汎人類史など…」
【滅んでも、構いませんよね】
──その日。人類は幻想の頂点に立つ黄昏の復讐の刃を受ける──
ようこそいらっしゃいました。
ここは黄金と邪竜達のテーマパーク。
欲望と悲哀と憎悪が渦巻く末世の遊園地。
彼の地で待ち受ける者、そして憎悪の果てに行き着く物とのは。
Fate/Grand order 人理を照らす、開闢の星
亜種特異点 黄金邪竜遊園 ニーベルンゲン・カムイ
復讐の竜姫
──さあ、私の復讐譚を始めましょう。
近年、執筆予定。
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