人理を照らす、開闢の星   作:札切 龍哦

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御祝いの節目、自分はたくさんの読者様に支えられていることを常に痛感しております。ですのでなるべく、読者様に感謝を還元したいと考えました。

ですので今回は、皆様から常日頃参考にさせていだくアイデアを御紹介する企画をしたいと思います!自分には思い浮かばなかった英雄達、ここに御紹介させていただきたく思います!

これは紹介の他にも、皆様のアイディアによりストックが確保され、数日『休むことができる』という素晴らしい作者への恩恵がございます。毎日更新しながら休むことができる。こんな奇跡を皆様がくださる事、これが最高の自分の報奨です!ここまで頑張って本当に良かった…!

それでは先駆けは、雷電タメエモンさんからいただいた『太陽を落とした英雄』です!どうぞ、自分と一緒にご堪能ください!


読者さま還元企画〜読者様発案オリジナルサーヴァントマテリアル紹介〜

「嫦娥が幸せなら俺も幸せだ」

真名:后羿

性別:男性

クラス:アーチャー

身長:176cm

体重:60kg

属性:秩序・善

出典:中国神話

地域:中国

好きなもの:嫦娥・狩り

苦手なもの:孤独(無自覚)

 

○ステータス

筋力:B+ 耐久:B 敏捷:A

魔力:B 幸運:E 宝具:EX

 

○スキル

・対魔力:B+

魔術詠唱が三節以下のものを無効化する。

大魔術、儀礼呪法等をもってしても傷つけるのは難しい。

 

・単独行動:B

マスター不在でも行動できる。

ただし宝具の使用などの膨大な魔力を必要とする場合は

マスターのバックアップが必要。

 

・千里眼:B+

視力の良さ。遠方の標的の捕捉、動体視力の向上。

ランクが高くなると、透視、未来視さえ可能になる。

后羿は数秒間だけ未来視が可能。

 

・魔力放出:A

武器・自身の肉体に魔力を帯びさせ、瞬間的に放出する事によって

能力を向上させるスキル。いわば魔力によるジェット噴射。

后羿は放つ矢に使用することで威力を上昇させるのを得意としている。

 

・神性:E-

神霊適性を持つかどうか。

ランクが高いほど、より物質的な神霊との混血とされる。

后羿は元々神霊だったのだが天帝によって

神性を剥奪されているためランクが著しく落ちている。

低くても保持しているのは神話として語り継がれているため。

 

・神秘殺し:A+

数多くの神が零落した悪獣、妖魔を狩ったことから得たスキル。

対神秘、対魔獣への特攻効果を持つ。

 

・心眼(偽):B

直感・第六感による危険回避。

虫の知らせとも言われる、天性の才能による危険予知。

視覚妨害による補正への耐性も併せ持つ。

 

・嫦娥への愛:EX

妻である嫦娥への一途な想い。

それは決して折れず、曲がらず、歪まない。

例え獣の権能だろうと揺るがすことすらできず、

聖杯の泥だろうと反転させることもできない。

 

宝具

・『帝舜より授かりし彤き弓(とうきゅう)』

ランク:A 対魔宝具

天帝・舜より授かった紅色の大弓。

弦を引けば自動的に矢が生まれ、補充される。

后羿の技量と合わさり、機関銃のように連射も可能とする。

この弓から放たれる矢はミサイルやレーザー以上の威力を持っている。

 

・『奚禄の玉扳指(けいろくのかご)』

ランク:C+ 対己宝具

九嬰を討伐した帰路、奚禄山が崩れその中から発見された玉の弓懸。

矢の威力が倍増され、ただでさえ強力な后羿の放つ矢の破壊力が増す。

 

・『日輪を射落とした大英雄(こうげいしゃじつ)』

弓矢にて太陽を落とした逸話と技量が宝具となったもの。

発動して放たれる后羿の矢は太陽神とその血を引くもの、

太陽の加護や力を持つものの防御系・回避系のスキル、

宝具を完全無効化する一矢となる。

また生業が「狩人」であったことから効果が『獣』にも該当する。

 

・『太陽を射殺せし白き剛矢(にっしゃしんわ)』

ランク:EX 対神・対星宝具

赤い大弓と共に天より与えられし白矢をエネルギー源として

作り出した矢と后羿の弓術が合わさった宝具。

矢は日輪の熱量をも超えるエネルギーと対神性能を備え、

特に太陽神アポロン、カルナやクー・フーリン等の太陽神の血を引くもの、

ガウェインやオジマンディアス等の太陽を力とするもの相手であれば

特攻効果を発動して必殺の一矢となる。

天帝と太陽の女神義和の子で、日輪の化身たる十人の神々の内

九人を射落とした伝承から、神をも滅ぼす絶大なエネルギーを持ち、

少なくとも地球上にこの熱量に耐えられるものは存在しない。

真名が解放された矢が放たれれば、本来は

森羅万象の全てが日輪を超える熱量で消滅するが、

后羿の弓の技量によって、その破壊力をコントロールでき、

対象の破壊のみを行うことができる。

九本分のエネルギーを一矢にまとめて放つことも可能。

本来の矢は10本しか無いが后羿はそれだけの数では不安だと

矢そのものを『矢を生み出すエネルギー炉』とすることで矢数を克服した。

難点はコントロールしても凄まじい破壊力ゆえに

発動できる場所が限られること、そしてなにより非常に魔力の消費が激しい。

 

人物

温和で優しい性格。穏やかな口調で接し、

時には厳しい言葉も口にする人物。

自分よりも周囲を優先してしまう性格で

天帝・舜からの理不尽な罰も受け入れ、嫦娥と霊薬の件や、

逢蒙の裏切りに対しても怒りの感情を抱かずに

彼らが幸せであればと受け入れた。

妻の嫦娥を心から愛しており、后羿の心の大半は

嫦娥で満たされていると言っても過言ではない。

 

后羿という神は人々の『理不尽な神への恐れ』から

行き過ぎた行いをする神を罰し、

粛清する為に生まれた言わば「神造兵器」。

そこに心は無く、神々を罰する為の機巧に過ぎなかった。

そんな「兵器」に付き添い、心というものを教えたのが嫦娥。

嫦娥との暮らしが后羿を機械仕掛けの存在から、

感情を持つ存在へと変えた。

后羿の持つ嫦娥への不変なる愛は、

彼女が嘗て与えてくれたものが大元となっているので、

后羿が嫦娥を恨み、ましてや裏切る事など決して起こり得ない。

西王母から不老不死の霊薬を譲ってもらったのも、

全ては嫦娥の幸福を願う心から来るものであり、

たとえ自分と離れる結末に至っても彼女が幸せならばと。

しかし、心の奥底には別離してしまった寂しさが残っており、

聖杯への願いは『再び嫦娥に会いたい』というもの。

 

○能力

ケイローンやアーラシュ、ヘラクレスにも匹敵する弓矢の使い手で

グランドアーチャーのひとり。

砲弾やミサイル以上の威力の矢をものすごい速さと正確さで射ってくる。

宝具の威力に目が行きがちだが、

自在に狙い、速射できるのも后羿の技量あればこそ。

狩人としての力も高く、ゲリラ戦にも長じている。

銘は無い宝剣を使い、接近戦も可能とする。

というか某ファンタジー映画のエルフの如く戦う。

お前本当にアーチャーかと言われることもある。

また野戦料理も得意で、退治した猪の悪獣を調理し、天帝に献上したこともある。

 

真名

中国神話において日射神話として語られる大英雄にして随一の弓使い。

天帝と太陽の女神義和の間に生まれた

十つの息子は太陽の神格を持って生まれ、

一日に一人ずつ世界を照らす役割を担っていたが、

いつしか自身の役割を捨て、一度に顕現するなどという暴挙に出た。

十つもの日輪から放たれる日照りは大地を枯渇させ、

世界を炎天下に変えていた。

人々が神々の身勝手さに苦しむのを見兼ねた天帝は

神の一柱、后羿を遣わした。

理不尽を行おうと相手は天帝の息子達。

后羿は穏やかに何故こんな事をするのか、

元の役割に戻ってくれないかと説得を試みた。

しかし返答は神らしく傲慢な言だった。

『──何故、我々が人間若きの為に従わねばならない?』

もはや交渉の余地はないと后羿は悟り、弓を構えるしかなかった。

后羿は最後まで心苦しく思いながらも

天より与えられた弓と矢、その技量によって

十つの内九つの日輪を射墜とした。

偉業を成した后羿は民々に英雄と讃えられた。

旱魃を避け、大地への恵みを戻した大英雄として。

 

他にも后羿は人に仇なす魔獣を討伐する。

元は天神であったが死して後に赤い牛の身体に馬の足を持つ

人面の姿で赤ん坊のような声で鳴き、

人を襲って食らう化生となった「窫窳(あつゆ)」。

長さ5、6尺ほどの鑿のような牙を持ち、

寿華と呼ばれる地で次々に人を襲っていた「鑿歯(さくし)」。

凶水という川に住み、水と火を吹いて人々を苦しめていた

頭が9つある怪物「九嬰(きゅうえい)」。

青丘の沢に住み、大きな翼で大風を起こし家屋を破壊して

人々を苦しめていた巨大な猛禽の姿をした邪神「大風(たいふう)」。

洞庭湖に住み、大波を起こして湖水を行き交う船を破壊して

人々を苦しめていた大蛇「修蛇(しゅうだ)」。

桑林(そうりん)という地に住み、とてつもない怪力と鎧の様に

頑丈な毛皮を持ち、家畜を襲い、田畑を荒らし、人を食い殺していた

乱暴な性格の巨大な猪の姿の怪物「封豨(ほうき)」。

これらを討伐した后羿は人々から信仰と人望を集め、

ますます英雄だと謳われるようになった。

 

しかし天帝は、息子たちを討たれた事に対し不満を抱いていた。

天の営みを乱したのは息子たちのほうであるのは理解していたが、

日に日に不満を積もらせていき、

最終的に后羿と妻の嫦娥の神性を剥奪する理不尽に走った。

これにより、天にいられなくなった后羿と嫦娥は

下界での生活を強いられる事となる。

后羿にとって地上の生活は苦ではなかった。

何故なら最愛とも言える妻の存在があったのだから。

だが、嫦娥は表面上は平然を装いながらも、

今まで天での生活が当たり前だったので、

無理をしているのは后羿の目から見て明白だった。

嫦娥の嘗てのしたたかさを、活気を取り戻して欲しかった后羿は

西王母の下へ赴き、再び神性を獲得できる

不老不死の霊薬を譲ってもらう事に成功する。

持ち帰った霊薬を住処に置いて狩りに出かけると、

不老不死の誘惑に勝てなかった嫦娥は

一人で霊薬を飲み干してしまい、天に昇るに至った。

そしてその途上で、嫦娥は優しげに微笑む后羿を見て悟ってしまった。

后羿は全て分かっていたのだ、自分の本心を。

幸せそうな表情で見る后羿の姿が何より嫦娥の心に翳りを作った。

何て愚か者なのだろうと、気づいた時には既に手遅れで、

嫦娥は月にて顔を手で覆いながら涙した。

 

後々、独りとなった后羿は逢蒙という弟子を取り、

彼に己の持つ技術の全てを授ける。

しかしあるとき、仙女に唆されて元々あった野心に火をつけられた逢蒙は、

后羿を亡き者にする事で自身が天下一の武芸者になれると考え、

暗殺を企てる。

最初は教わった弓の技術で暗殺を試みるも、

矢が当たる寸前に掴まれて失敗に終わる。

当然、何らかの罰が与えられると身構えるも、后羿は逢蒙を許した。

その瞳に一切の悪感情は存在せず、あるのはただ「無」のみ。

后羿は嫦娥との別れから、平気だと思っていた孤独感に知らず識らず

その心が摩り切れていた。

寂しさを紛らわす為に感情を殺し、孤独感を満たす為に弟子を取る程に。

逢蒙は人間性のない目に恐怖し、

無我夢中で桃の木の棒を手に后羿を撲殺し、日射神話の幕を下ろした。

しかし、后羿の顔には穏やかな笑みが浮かんでいた。

 




人間関係
・嫦娥
妻である月の宮殿の女主人。
したたかで活発な性格をしており、その様を后羿は好んでいた。
再会することを願っており、会えば仲睦まじい仲を見せ付けられる。
その実、后羿との別離を経験してやっとどれだけ自分が
后羿に愛され、后羿を愛していたかを実感しており、
后羿へ向ける愛情は狂愛のレベルに達している。
しかし后羿はそれも全て受け入れ、変わらず嫦娥を愛している。

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