ハッハァー!!また空想が公式という現実になっちまったぜぇ!!キャラ違いはサーヴァント故の別人ってことで流してくれよなぁ!
…しかし今回のイベントは楽しさとカオスがヤバいですね…
皆も香辛料のキメすぎは程々に!完全に副作用が無かったので、明日からまたバリバリ更新します!ご期待ください!
あるんですね、こんなこと!
サーヴァントホテル
スカサハ「待ちに待った野外だ!」
ケルト組「「「「「いぇーい!!」」」」」
「当然特訓だ!目標、パルクールマスター!」
「「「「「えぇー!?」」」」」
コンラ「楽しそうです!コンラもやります、ババ様!」
スカサハ「御主には御主にのみ出来る特訓がある。苦手を乗り越えるのだぞ」
コンラ「え?え?」
「と言うわけでありがたく思いなさい、クーちゃんのカワイイ息子コンラ!今からこのコノートの女王メイヴと夏草観光する名誉をあげる。感涙にむせんで叫んでいいのよ?メイヴちゃん!サイコー!って!」
「メイヴちゃん!サイコ!」
「サイコじゃないわよサイコー!伸ばしなさい、全然意味違って来るから!全くもう、なんで私にはその素直さが凶器になるのかしら?照れ隠し?ツンデレなの?ホントは私の事大好き?」
父を含むケルトの戦士たちは毎度おなじみババ様に連れられパルクール訓練へと行ってしまい、コンラはメイヴに預けられたが故のコンビ結成。かのクー・フーリンの息子としっぽり一緒になったチャンスにテンション高めのメイヴちゃんである。フェルディアは猛烈に羨ましがっていた。
「くすん…チーズを買いに行きたいです。一撃で頭蓋を砕けるような宝具クラスの…」
「何に使う気?ねぇ何に使う気!?ま、まぁいいわ。その生意気な物言い、女王である私が打ち砕いてあげる!さあ行くわよ!リッカの故郷が私達を呼んでいるわ!ルッキンググッドジャパン!ほら、ゴーゴー!」
「うわぁ〜い…」
気乗りしないコンラをズルズルと引きずるメイヴ。日本の本来の姿を堪能する覚悟を決めたのであった──。
〜
「へぇ、バッティング?球を打つの?面白そうね…球と棒の扱いにおいて女王は最強だってこと、教えてあげるわ!」
バッティングセンターにて汗を流す事にしたメイヴ達。悠々自適のスポーツを思う存分に楽しむ。
「ハイッ!!うふふ、ヌルいわね!私の頭蓋を砕いたチーズより鈍くヌルいわ!こんなもので女王の命を狙うだなんて百年早いわ!出直してらっしゃい!」
「ピッチングマシンに何を仰っているんですか。バカなんですか。…でも懐かしいですね。ババ様と影の国での特訓を思い出します」
「ヤバいと評判よね…アナタもやったの?スカサハの特訓」
「もちろんです!そちらのマシンで言うなら射出口はまず百門から始まり、秒速何百何千の球を掻い潜りババ様にタッチするといった訓練をやりましたよコンラは!速さにもパターンにも慣れた後半はあくびが出てしまいましたが!」
「こ、コノートもドン引きの所業ね…というかあなたの没年6歳よね?あなたがやったのって何歳の頃よ…?」
影の国のスパルタ極まる裏話に戦慄しながら、記録を塗り替えるまでバッティングし続ける二人であった。
〜
「当然、新天地に来たならブティックに寄らないとね?新しい自分、見つけちゃう?」
メイヴに連れられ、やってきたのは衣服専門店。メイヴの持ち前の圧倒的美貌にも引けを取らない、ハイセンスな衣服たちが女王達を迎え入れる。
「へぇ、流石はリッカの故郷。私が着るに相応しい衣服が揃っているじゃない。…全く、あんな上玉を腐らせていたなんて死罪よ、死罪!腹立たしいわ!」
「もう皆様決着は付いているとお父さまから聞きました。コンラも衣装、戦支度には気を使います。オシャレです!」
その意外な発想に、メイヴは片眉を上げる。戦士にもおめかしの概念があるとは思わなかったからだ。
「へぇ、戦士は全員タイツが通例かと思っていたけどそんな事は無いのね?フェルディアはボディペイントなんてのもしていたけど!」
「それは偏見です!戦場とは武勲を上げられる場所であると同時に、現世に別れを告げるやもしれぬ生死の境です。もしかしたら死体を晒すやもしれぬ場所でみすぼらしい姿を晒す戦士などいません。伝来の衣装、立派な武具。それらは最高の化粧であり、戦士のオシャレであるのですよ!えっへん!」
故にこそ、全身全霊のクー・フーリンの衣装は王族衣装であり、オルタのクー・フーリンは胸にペイントを行っている。戦士であるからこそ、その身だしなみには人一倍敏感なのだ。戦い、血に塗れるばかりが戦士ではない。オシャレさは戦士にも大切な概念なのである。
「へぇ〜。じゃあコンラ、あなたのコーディネートを見てあげる。好きな服装を選びなさい?買ってあげるから」
「えっ!どんな罠ですかそれは!?」
「罠じゃないわよ!いい加減常在戦場ケルト脳から離れなさい!施しよ、施し。クー・フーリンの息子なんだもの、私が大切にするのは当たり前でしょう?あなたもいずれ、私のものになるんだからね?」
「どうやら末期のフィン・マックールさんのように惑っておられる様ですね!ですが施しならばコンラは有り難くいただきます!慎みです!」
「はいはい、有り難く思いなさい。さて、どんなファッションを…」
「出来ました!コンラ式ファッション、です!(ムフー)」
そこにいたのは、モフモフ。ひたすらにモフモフなコンラであった。いや、コンラであったモフモフであると言った方がいいかも知れない。
「…何ソレ?コンセプトは?」
「ケルヌンノス様です。優しきモフモフの神、ケルヌンノス様…その比類なきモフモフを再現したんのす。いつかお会いしたいんのす!のす!」
「あーなるほどケルトの神様だからねーってただの防寒じゃない!これから暑くなるのよ脱ぎなさい!脱ぎなさいったら!」
「のすぅー!」
そんな微笑ましいやり取りを、ブティックの客に見られながらも結局ケルヌンノスセットを購入するコンラであった。
「のす!のす!」
「ま、まぁアナタが欲しいんならそれでいいわ…知らなかったわ、ケルトにそんなモフモフ&モフモフな神様がいたなんて…」
「歴史の知識が足りないんのす。女王だからって愚者のままはいかんのすよ」
「腹立つわ!その喋り方凄く腹が立つから止めなさい!ケルヌンノスってそんな神様じゃないわよね!?」
「啓蒙が高まるんのす…美味しいお酒を皆で一緒に飲むんのす…黄金芋酒と幻獣チーズは鉄板のす…」
「どこから電波拾っているのよ!?いいから脱ぎなさい!私の冬コートよりモフモフとか許さないわよ!脱ぎなさい!暑苦しいしアナタの顔が見れないわ!ほら早く!」
「のすぅう!止めるんのす!この妖精やろー!のすぅうぅうぅう!」
「なんだか凄い侮辱を受けているのは気の所為!?気の所為よね!?」
そんな押し問答を続け、コンラからケルヌンノス衣服を剥ぎ取ったのは一時間後の事であった──
〜
「おぉお…海の下はこうなっていたのですかぁ…」
メイヴとやってきたのは水族館。数多の色とりどりの色合いの魚、美しい蒼の景観が二人を出迎える。
「へぇ〜。楽園にもあるにはあるけどこれくらい本格的かどうかは…どうだったかしら?」
「あ!マナティーです!イルカもいます!こちらに来ますよ写真写真!」
コンラは動物に好かれるのか、ウインドウの向こうより魚が寄ってくる。ケルトは動物と造詣深い文化、やはり絆を結ぶは容易なのだろう。
「流石はクーちゃんの息子、誰にでも愛されるってこと?リッカと並んで、娘だったらライバルになっていたわね…」
「あ、メイヴさんにもたくさん魚が!キレイです、とても!」
見れば、メイヴの下には色とりどりの魚が集っている。こころなしか興奮気味なのは、女王のカリスマに当てられたからであろうか。
「ふふ、じゃあ一緒に叫びましょうか!せーの!」
「「メイヴちゃん!サイコー!」」
「申し訳ありません、お客様。館内ではどうかお静かに…」
「あ、ごめんなさい…」
「楽園のノリでやってしまったわね。キチンと反省しなさい?コンラ?」
「なぜコンラのみが悪い体なのですか!?卑劣です!やはりコノートの女王は卑劣です!」
「おほほほ!女王の強かさを思い知ったようね!」
(仲良しだなぁ…)
思わず止めるのも忘れてしまうくらい、同レベルに争う女王と若すぎる最強戦士なのでしたとさ。
コンラ「むふー。コンラは楽しいです!のす!」
メイヴ「のすは続けていくのね。…」
〜
コンラの奴には、まともな思い出をも作らせず逝かせちまった。…敵方の女王に頼むことでも無いかもしれねえが…
なるたけ、オレの息子を宜しく頼むわ。リッカの下、カルデアの下以上に、幸せなサーヴァント生は中々無いだろうからよ。
〜
メイヴ「…ホント、女王に子守だなんて恐れ知らず。責任は取ってもらうわよ、クーちゃん?」
コンラ「楽しいです!メイヴさん!次はチーズ店に行きましょう!チーズ店!」
メイヴ「アナタ私への殺意が隠しきれてなくないかしら!?」
なんだかんだで、夏草を通じて険悪さが消えていく二人でありましたとさ──。
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