人理を照らす、開闢の星   作:札切 龍哦

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──復活しました!御迷惑を毎度申し訳ありません…

《よい。完全無欠など可愛げがない。少しばかりは短所が無くてはな》

──ギル…

《我等の仕事はまだ半ば、気合を入れよエア!天空神の酒にて乾杯を目指してな!》

──はいっ!!



にとり「アリスー!!技術交流しようぜー!」

アリス「急に何!?」

ダ・ヴィンチちゃん「いやぁ、せっかく技術者が集まってるし?」

ロリンチちゃん「メンサ会員の如くに集まれば色々アイディアが洗練できるんじゃないかなって河童が言うんだ。せっかくだから、人形師というレアな君と話そうかなって!」

にとり「自律起動プラモデルとか作ろうぜー!出来が戦闘力に直結するやつー!」

アリス「本当に逞しいのね、あなた…」

にとり「古今東西の価値観や技術が集まるんだぜ?革新させなきゃもったいないに決まってるだろー!楽園の技術を私達でブレイクスルーさせていくんだ!」

エジソン「直流!!」
テスラ「交流!!」

バベッジ「蒸気機関」

にとり「これからもっともっと声かけるぞー!!」

アリス(…魔法使いじゃなくて、技術者として見られてるのね)

にとり「ガンダム部隊作ろうぜー!!開発だーっ!!」

ダ・ヴィンチちゃん「元気だなぁ…よーし!刹那君よんじゃおー!」

アリス(ま、いいか!)

アリス(…まあ、いいわよね!)


グランドマスター・ルームクラフト!

キリシュタリア・ヴォーダイム スイートレジャーホテル『ゼウス』

 

キリシュタリア「私のような者にまでこのような慈悲と厚遇をいただき、感謝の念に絶えないよ英雄王。私は夢だった…このように、誰の憩いの場にもなれる空間という存在…その実現を…!」

 

オルガマリー「…忌憚ない感想をいいかしらキリシュタリア。これ誰が見てもラブホテ」

 

キリシュタリア「レジャーホテルだよオルガマリー!距離感が付かず離れず、それでいて一歩を踏み込めないシャイにして甘酸っぱい関係、そんなじれったい関係のあなたに捧げる、一対一の至福の一時…まどろっこしいプラトニックもめくるめく情欲も纏めて受け入れる事のできる天空神の懐が如きスイーツホテル…君もいつか素敵な相手と共に来るといい。私はいつでも祝福しているよ、オルガマリー。エントランスには可愛らしく雄々しいスタッフが笑顔でお出迎え!」

 

カイニス(死ぬほど不本意な顔)

 

オルガマリー「え…笑顔…?」

 

キリシュタリア「どうか青少年、淑女の皆。恐れないでほしい。結婚、繁栄、そして家庭円満を心から祈っている!そう!私は全ての麗しき縁を祝福したいのさ!ゼウスがかつてそうだったように!私もそうでありたいと願っているのさ!」

 

カイニス「いらっしゃいませ。部屋取んのか!」

 

オルガマリー「な、何故イニスさんではなく…?」

 

カイニス「やらないならキリシュタリアが自分でバニーになるって言われたらやるしかねぇだろが!!」

 

オルガマリー「自由さに…拍車が掛かりすぎているわ…!」

 

ムニエル「ここが噂のレジャーホテルかぁ…いつか誰かと来たい」

カイニス「いらっしゃいませぇ!!!」

 

ムニエル「ひいっ!?」

 

オルガマリー(忠義と義憤と困惑…お察しするわカイニス…)

 

その頃ギルはエアとひたすら回るベッドアトラクションを堪能していた

 

 

カドック

 

フラン「改築と言うのなら、カドックに相応しいものを持ってきた。部屋のパワーアップに使えばいい。これ」

 

カドック「随分と協力的だな…」

 

フラン「アナスタシアはいいアナスタシアなのでサポートする。さっさと添い寝してゴールインせぃ」

 

カドック「そういうんじゃないぞ!?あくまで僕が嘲笑われてるか遊ばれているだけだ!」

 

アナスタシア「フランドールに手を出しておいて私には出さないと言うの?なんてペドフィリアなのかしらカドック。しかし無理もないわ。こんなフランス人形も及びつかない様な可愛らしい吸血鬼相手なら」

 

フラン「褒め殺し。照れみ」

 

カドック「だからそんなんじゃないって…王様に話してみるよ。で、なんなんだこれ」

 

フラン「権利書」

 

カドック「権利書?」

 

フラン「紅魔館の」

 

カドック「持ってくるんじゃなーーーーい!!!」

 

アタランテ(もぐもぐもぐもぐ)

 

この後紅魔館に謝りに行き、レミリアの別荘を譲ってもらった。

 

オフェリア 北欧屋敷(公園付き)

 

ギル「戦乙女共がこの様相にしろとやかましく騒いだものだが、これで相違は無いな?」

 

オフェリア「ありがとう、王様。…えぇ、素晴らしい出来よ。もう、これ以上無い程に」

 

──どうして、公園なのでしょう?

 

オフェリア「子供達は、日曜日は楽しく遊ぶものでしょう。だから、私にとって公園は象徴なの。楽しい…そう、楽しい日曜日であるという象徴…」

 

シグルド「我がマスター。茶会の準備は出来ている。当方と我が同胞達も付き添おう」

 

オフェリア「えぇ。だから、ありがとう。ここにいる限り…ずっと、楽しい日曜日を過ごせると信じているわ」

 

ギル「フッ、成長するはリッカだけではないか。生意気に自己研鑽は欠かさぬらしい」

 

──ギルくんとのんびり歩いてみたい公園です…!御声をかけても大丈夫でしょうか!

 

《遠慮なくかけてやるがいい。ふたつ返事でやってくるであろう。さて、ヤツは今何をしているのやら…》

 

 

ぐっちゃん 施設舞踊稽古場

 

ぐっちゃん「私的には、項羽様がいてくれたなら何もいらないけれど…こころに触発されて踊りも悪くないと思ったわ。だからするわ、練習。ありがとう金ピカ王様、あと覗かないでよね。私の舞は、項羽様にのみ捧げられたものなんだから」

 

蘭「申し訳ありません、気まぐれを起こした際には私が責任を持ってお伝え致しますので御容赦を」

 

ぐっちゃん「問題児みたいに言わないでっての!まぁ、きちんと立場は理解してるから安心なさい。ここ、やっと見つけた安住の土地だもの」

 

ギル「不死の仙女か。その身に受けた悪逆に人類愛の牙、刻まれた傷は並大抵のものではなかろう。精々健勝な様を労る者共に見せてやるがいい」

 

──自爆は出来るだけ、出来るだけやらないでくださいね…!

 

ぐっちゃん「そのつもり。…あの、その」

 

ギル「?」

 

ぐっちゃん「…いつぞやの礼を欠いた不遜、改めて詫びよう。すまなかった、黄金の王」

 

ギル「──さて、なんの事やら。我等は下らぬ諍いは覚えぬ質でな」

 

──楽しく閻魔亭を盛り立てた記憶しかありません!あれれ、不思議ですね!王の威を借りた事を気にする事なんて全然ないのですよ!大丈夫です!

 

ぐっちゃん「…そう。じゃあついでに、リッカにも伝えておいて」

 

ギル「?」

 

「ありがとう、後輩って」

 

 

ペペロンチーノ ロマンチック・レディース・ティールーム

 

ぺぺ「アリガト、王様♪アタシは皆の年長者として、そっと見守ったり悩みを聞いたりする部屋にするわ♪」

 

ギル「女に絞った部屋なのは納得だ。女の大丈夫は大丈夫ではない…イシュタルが喚いていた言だが的を得ている。奴等は往々にして溜め込むものだからな」

 

──そうなのですか!ワタシは特に悩みもストレスも無いのですが…ギルとエルとフォウと皆がいてくだされば幸せなので…

 

ぺぺ「オルガマリーとかオフェリアとかぐっちゃん、マストリアにアイリスフィール、マスターのメンタルケアはマスターがやるほうが親身になれるでしょ?アタシはアタシなりのやり方で皆を支えていくわ。よろしくネ♪」

 

ギル「今一度、期待してやろう。貴様らが我等が龍に並び立つ傑物となるか、引き立て役に甘んじるのか。裁定の刻は未だ先だが…フッ、つまらぬ結果にならんように祈ってやるとするか」 

 

ぺぺ「あら、アナタ神嫌いではなかったかしら?」

 

ギル「たわけ、貴様らを見出した我が名代に祈ってやるというのだ。貴様らを招いたのは、元を正せば我ではなかろう」

 

──そうですことよ!…難しいですね、女性の丁寧語とは…

 

ぺぺ「──えぇ。その通り。感謝を込めて、茶会を開かなくちゃね──」

 

 

デイビッド ゴッホのアトリエ&画展

 

ゴッホ「ハウッ…!?ま、マスター…!よろしい、のですか…!?」

 

デイビッド「オレに望みはない。サーヴァントの願いを通せばそれで構わない。ゴッホは生前苦悩に満ちた画家だった。第二の生は、少しでも尊重されるべきだろう」

 

ギル「ほう…貴様は天才、狂人と称される側だと見ていたが…そのスタンスは我等が龍と近いようだな、デイビッド」

 

デイビッド「オレの召喚に応えた英霊だ。重宝しないでどうする」

 

ゴッホ「い、イケメン…イケメンすぎます光です輝きですサンシャインですゴッホ感激ですこんなに大事にされて大切にされて私だめです幸せがキャパオーバーしてしまいましてああ良かったですサーヴァントになれて良かったですこんな継ぎ接ぎの変人のゴッホにこんなにしてくれて大好きですデイビッドさん大好きです楽園の皆さんエヘヘへへへウフヘヘヘヘヘエヘヘへへへ」

 

──ゴッホさんの様子が!?

 

ゴッホ『やります、やってみせます…!感謝のゴッホギャグ百連発!大好きなマスターに、大好きな楽園に捧げます!ゴッホ満開!』

 

──花が!

 

 

『ゴッホ分身!ゴッホ増殖!ゴッホマッハ、ゴッホピントズレ!ゴッホワープ!ゴッホ脱色!ゴッホスペシャル!ゴッホ縦裂き!!ゴッホ──!』

 

デイビッド「──愉快だな。オレの相棒は」

 

この後メチャクチャ芸を一緒に見た。

 




番外編

ニャル【人体構造はきちんと把握しておけよ。医者はこの世界で一番人体を壊せる人種だからな】

正邪【殺すために覚えるという訳だな。しかし…どこからこんな人体を調達してくるんだ?】

ニャル【詳しくは言わんが…。まぁ、世の中には一人や二人、いなくなっても誰も気にも留めん人間もいるということだ。ほら、使い終わったら原型を直して保管するんだからのんびりやれ】

正邪【だまれ!さっさと終わらせてやる!骨髄に神経か…臓器の位置は…】

ニャル【壊してもいいぞ。代わりはいくらでもある。そう、いくらでもな】

正邪【大切に扱ってやるから黙っていろ!】


~ かつて人間だったもの 等身大リアリティ人体理解キット

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