人理を照らす、開闢の星   作:札切 龍哦

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楽園ドック

アルティメットガンダム『…………』

ノッブ【なるほどのぅ。組成と仕組みはこういったものか。だがこれ程の完成度ではあるまい。なればメンバーを分けて配置し…】

『……………』

【うむ!よう解った!サンキューアルティメットガンダム!必ず異星人ごっこするとしようぞ!】

(となると…もう少し人員がいるのぅ。もこたん許してくれるじゃろか。許してくれたら勝ち確なんじゃが…)



妹紅「アルバイトの追加募集…まかない相手が増えてしまうが大丈夫かのぅ?か…」

「いいだろう(全肯定もこたん)」

「リストはこれか…」

島津豊久
森長可
坂本竜馬
お竜さん
岡田以蔵

妹紅「……」

「歴史好きなんだな(全肯定もこたん)」



ノッブ【よっし許可降りたぁ!全員配置につけぃ!即座に終わらせてくれる!】

妹紅「私はどうする?」

【もこたんは中核じゃ、中核!ゴニョゴニョ…】

妹紅「…わかった。信じよう」

【決まりじゃな!では者共!国盗りならぬ竹林取り!スタートじゃ!!】

信勝「さっすが姉上!」

【なんでいるんじゃ貴様】

「ひどい!?」


攻略!ノッブTAS式アルバイト術!

【さあて、あまり手間をかけ第二の楽園案件にするのも休みにならん。さっさと終わらせて焼き鳥パーティーと行くか。RTAノッブとしての実力を見せ付けてくれよう!天下の風雲児の采配、見知りおけい!】

 

ついでなイベントで大いなる相手が出てくるのもぐだぐだの醍醐味。むしろシリアスな前半いつもの後半な割り振りがされていないでもない竹林ぐだぐだアルバイトもそんな兆候を見せ、いつものメスガキノッブから長身威風堂々なゴッドノッブへと変化しその眼で竹林を見据える。無論、兵を然るべき場所に配置した上でだ。

 

「流石姉上!キンカンはパシリに行かせましたが正解だったようですね!ですが楽園のアルティメットガンダムと似たような性質を持つカラクリ…そう容易に行くものでしょうか?」

 

【月とスッポンというヤツよ。アルティメットガンダムはライゾウ博士とかいうマジモンの天才が作り上げたテラフォーミングガンダム、それの劣化はまぐれで作れようが、真作などそこらの科学者に作れるものか。感情を力に変えるスーパーモードを作った博士が嫉妬と劣等感に狂ったんじゃぞ?そう簡単に再現叶わぬもの。崩しようは如何様にもある。というか、もう配置さえ終わればあっけないものよ】

 

「流石姉上!でもその、視点が違いすぎるので説明を賜ってよろしいでしょうか!」

 

【はぁ…リッカ先輩にならウキウキで説明するというに、お前ではイマイチ乗らんが…まぁよい。よいか、初めから全てを有した者は短命じゃ。そう、ロギア系食って鍛錬怠けた能力者のようにな──】

 

 

まず、3つの特性…自己再生、自己増殖、自己進化。これが真なるものならば我等も駆り出された大異変であったじゃろう。グリーザとデビルガンダム。ウルトラマンとマルドゥーク案件じゃろ?しかしそうはならなかった。竹林にとじている時点でヤツはデッドコピーに過ぎん。ならば単純。自慢の機能を少しずつ切り取ってやればよい。

 

まずは自己増殖…これは自身の尖兵を増やすのではなく、トラップを生み出す機能に転化したとわしは見た。ならばどうするか。答えはそう難しくはない。

 

「うっひゃはははははは!なんだよこれ面白え!ブッ壊してもブッ壊しても代わりが出てきやがらぁ!たまにはこんなガキ遊びも悪くねぇなぁ!オラ誰の許しを得て動いてやがんだ!此処は既にリッ殿の領土なんだよ死ねやぁ!!」

 

「親父殿は肩こり、腰痛に悩まされちょった。なら俺が万病に効く薬ば一つ贈ってやらにゃならん。その為の進軍ぞ、その為の走りぞ。邪魔な罠なぞ踏み潰して進むが薩摩よ!」

 

「進め!進め!!進めェエ!!」

 

バーサーカー共に突撃させトラップを集中させる。モノを壊すことにおいては無類のクラスじゃろあいつら。生成したトラップは次から次に壊される。するとどうなるか。

 

「またふえちゅうがか!えい、わしが壊しなんじゃあぁぁあぁ!?」

 

愚策である戦力の逐次投入に陥るわけよ。所詮は機械の頭、単純な思考でしか動かん。奴らが倒れるまで自己増殖を費やさねばならん時点で、一つの能力は封じたと見てよい。

 

で、次は自己進化とそれに伴う自己再生じゃが、これは初見で決める以上進化はそれほど重要ではない。何故なら合わせる相手の情報も不足しているだろう相手側は進化の方向性が掴めぬのじゃ。方向性なき進化はただの迷走。ここテストに出るからの。ならばどうするかなど明々白々。

 

「任せきり、という訳にもいかない。カッコいいところを見せてやる。──火の鳥【鳳翼天翔】…!!」

 

【!!!!】

 

『絶えず自己再生させてやればよい』。要するにスリップダメージというやつじゃな。体力は絶えず火傷で削られ、そしてそれを補う為に再生能力を費やさねばならぬ。それでは一々部位を治すどころではなかろう。絶えず全身を補修、補強しなければならん為に再生能力は格段に非効率となる。これで二つ目の能力は無力化を果たしたと言ってもよかろうな。ならば残るものは何か?

 

【!!!】

 

「む…進化するか」

 

火傷やら外傷やらに強くなるために進化を選ぶしか無くなる訳じゃ。憐れなものよ。せめてパイロットや生体ユニットの一つでもあればそれが袋小路と理解できように。故にこそ、自律起動思考の限界というヤツじゃな。ここまでくれば後は容易い。

 

「行きますよ、私!しっかり後始末はお願いしますね!」

「解った。そっちもしくじらないようにな。沖田」

 

進化の際には中核となる点があり、それらを取り巻く無数の細胞やら何やらが蠢いておる。それらを除去するにうってつけな戦力をあてがってやれば後は流れじゃ、流れ。

 

「一歩音越え、二歩無間──三歩絶刀!」

 

どうでもよいが三歩絶倒だと盛大にスッ転んだみたいで間抜けじゃのww

 

「無明!三段突き──!!」

 

【!!!】

 

核を正確に貫き、破壊してやれば進化は果てる。そして滅ぶは道理よ。人間五十年ならぬ絡繰2話じゃな。はかなっ。

 

「えーと…なんだったかな…」

 

で、核をぶっこ抜かれ崩壊が始まる派手に燃えてる抜け殻を放置しておく訳にもいかんでな。そんな場合に役立つのがあのおでん大好きおでん丸ことまじん沖田じゃ。というか人のとこ造語のせいで変換に出んのじゃが!!

 

「忘れたっ!喰らえ!なんか凄いビーーーーーームッ!!!」

 

【────!!】

 

ほい、めでたく無窮にシュウゥーッ!超!エキサイティン!で終了な訳じゃ。アルティメットガンダムを有し細胞理念という情報を有し、一騎当千の英雄共たちが一同に介した以上、下手な小細工や奇策珍策を練る必要も無し。王道を往く采配さえしておけばさっさと終わると言うことよ。刀を抜くことも、撃鉄を下ろすまでもなくな。

 

「あ、姉上…!何もしないで勝っちゃいましたよ!?」

 

阿呆!総大将が最前線で暴れるものとか無双シリーズのやりすぎじゃ!小汚いわしが言っとったじゃろ!戦は始まる前に何をしたかで決まるとな。流石わし、真理をよく衝いておる。必要なのはどう準備し、何を考え、どう戦うか。開戦の前から勝負は決まるものよ。

 

大体、あれだけ頑張っとったリッカ先輩が気にも掛けぬガラクタなんぞに苦戦するほうが無粋と言うものよ。まぁ後は軍神に跡詰めさせれば更に盤石でもあったであろうが、アイツ言うこと聞くか知らんしのぅ…

 

「おぉお…流石姉上!どっかの三日天下キンカンやハゲ猿ネズミとは違います!あなたこそ真の天下人です!流石姉上!!」

 

ふん。天下人か…覚えておけよ信勝。どのような強者であれ、覇者であれ、真なる無敵はそうはおらん。必ずや付け入る隙と破滅の運命はあるものよ。わしに桶狭間で討たれし今川義元、病に倒れた武田信玄。厠で乙った上杉謙信。あのサルですら老醜を晒し、家康の幕府すら最後は大政奉還の末路。本能寺でくたばったわしも含め、万全盤石は多分御機嫌王くらいなんじゃないかのぅ。

 

「姉上…」

 

だからこそ、上を目指す弱者は良い。極みを見据える強者は更によい。万全は目指すものなれど、辿り着いては頭打ち。ままならぬものだが…それでよいのじゃ。完璧、盤石を目指し育ち、高まり続ける。それが人間の価値であり魅力。故にこそ、こんなガラクタに負ける筈が無い。

 

だって英霊であろうと、神であろうと──わしらも人間だったもんネ!これくらいできて当然、やれて当然というものよ!うっはははははははは!!

 

「流石姉上~!!」

 

貴様姉上以外の台詞は言えんのか!?まぁ、それはともかく…

 

リッカ先輩!よう頑張ったのぅ!また一緒に、特異点攻略やるでな──!




龍馬「信長公?丁度今終わったよ…って、全部知ってるか」

ノッブ【ま、全部見とったからの。河童からの情報獲得、ご苦労であった】

お竜「こいつリョーマをパシリに使ったぞ。シメるか?シメていいか?」

「はいはい、シメちゃだめ。…見事としか言えない采配だったよ。貴女が敵じゃなくて良かった」

ノッブ【フン、躾のならぬガラクタを砕いただけで褒められる謂れなど無いわ。この程度、出来て当然の児戯よ】

沖田「あーっ!姿が見えないと思ったら!竹林の入り口でサボりやってたんですかノッブ!人ばっかり働かせて!」

まじんさん「大勝利だ。リッカにおでんあーんしてもらおう」

森「テーマパークっつーの?メチャクチャ面白かったぜ大殿ぉ!うひゃはははは!次は首が出る大砲とか良くねぇ!?」

豊久「薬ば買うた!後は…う、うんそー?ねっと?で贈るだけじゃ!親父殿、少し待ってくれぃ!」

土方「ちっ…色仕掛けの罠がねぇとは解ってねぇな」

いぞー「竜馬ァ!おまんの言うとおり歩いたら酷い目に遭うたわ!わかってやってたんなら許さんぞ竜馬ァ!」

お竜さん「わざとじゃない。お竜さんが無理にやらせた」

「龍馬ァァァ!!」

龍馬「からかわないからかわない。ごめんね、以蔵さんなら大丈夫だと思ってたからさ」

妹紅「…凄いな。皆、ありがとう」

信勝「当たり前だ!僕たちは」

「歴史愛好サークル…」

「なんだそれ!?」

ノッブ【うはははは!あながち間違ってもおらんでな!コスプレ偉人バトルみたいなものよ!よーし、焼き鳥屋で敦盛といくかのぅ!!】

沖田「やめてください炎上するんですから!?」

妹紅「ふふっ。カルデアか…いいサークルだな──」

アルバイト クリア!

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