コラボ特異点!初めはアンケート一位となっていた東方projectとのコラボに挑戦です!
その完成された世界観と、懐の深い寛容な姿勢で大樹のごときコンテンツ、東方。今回はディープな問題には踏み込まず、『こんなキャラクターがいるんですよ』みたいなノリで進行する予定です。
しかし『人の数だけ幻想郷がある』という名言の通り、楽園が触れる幻想郷は楽園時空の幻想郷。原作とも、誰かの二次創作ともちょっと違う幻想郷となっております。そんな中で、ゆるく日常的な放牧さを感じていただき原作に興味を持っていただけたなら幸いです!
戦いはありません!(多分)マスターの頑張りとカルチャーショックはあります!幻想郷は多分いつも通り!
いつも以上にゆるくお楽しみください!それでは、プロローグをどうぞ!
プロローグ~賢者がもたらす些細な催し~
「ほう・・・。よもや大神の力を受け止め、受け継ぐ者が存在しようとはな。流石はオルガマリーの見出だした精鋭といったところか。いくらか評価を改めねばな」
──どうやらこれで揃った模様ですね・・・。世界を担うマスター達が!揃い踏みです!
改築を終え、のんびりと過ごしていた王達に告げられたキリシュタリア覚醒の報。オルガマリーが拾い上げたAチームのリーダーが、こうして無事に再起した事実は王達を唸らせた。それを見出だしたオルガマリーへの評価を、大いに上げる裁定要因の評価上昇・・・といった様子である。
(ニャルが適当に追いかけ回してるベリルとか言うのは矯正プログラム中だから放っておくとして・・・どうするんだいギル?彼等に対する御褒美とか用意するのかな?)
フォウの言う通り、王は公平に万物を裁定する。かつて雑種と切り捨てた者達が、楽園に再起しそれぞれの輝きを見出だし始めている最中、所長に任せきりの現状からもう一つ未来に行く段階ではないかとの提案にふむ、と頷く。
《そうさな・・・白野めを初めとした四霊に見出されしマスター達を含め、レクリエーションの一つでも計画をしてやらんでもない。特異点とは言わずとも、手頃に・・・アルトリアの胸のような・・・手頃な試練でも拵えてやるとするか》
──言霊の概念は御存じですか?不躾な物言いは輝きが遠退いてしまいますよ王。
ナイフのような突っ込みにぐぬふははとダメージ、愉快な王に、はっとした表情にむにぃと頬を突かれふぐぅとなる姫のやりとりを笑顔で見つめる獣。いつも通りの触れ合いの中、ふむとフォウが頭を捻る。
(面倒臭いシリアス抜きで、ジブリみたいにほんわかで、それでいてそれぞれのマスターが活躍できるイージーな特異点?そんなもの──)
『ありますわ、王様がた。お誂え向きの空間、その場所・・・提供する事が叶うでしょう』
瞬間、響き渡る声に跳ねる獣、ひぇ!と息を呑むエア、片眉を上げる王の眼前の空間が『裂ける』。歪み、或いはスキマ。向こうから見据える眼球という悪趣味な空間より、金髪の美貌の美女が恭しく現れる。
「こんにちは。お久し振りですわ、御機嫌王。そんなに時間は経っていないかしら?あなたがたの時間は鮮烈で、長らく会っていない気がしてしまいます。相対性理論とはこういうものかしら」
「貴様か、閉じた郷の賢者よ。久しいという意見には頷こう。あまり寝ていては呆けるぞ?」
八雲紫。どこかにある隔絶された忘れ去られた幻想の郷の管理者にして、汎人類史に超統合鬼神を招き入れた功労者。楽園とも協力関係にある黒幕お姉さん、割と胡散臭げな美女が礼を尽くし現れる。そして、立てた聞き耳で話題を拾っていた。
「忠告痛み入りますわ。そして、そのボケ防止のお手伝いをさせていただけたなら。・・・まずは、グランドマスター達の集結は順調な御様子。試しに、新たに加わった財が玉石混淆でないかを御試ししたい。そう見受けられましたが、如何でしょう?」
──わぁ・・・この空間はどうなっているのでしょう・・・?
(デザインちょっと怖くない?レモン汁で閉ざされそうなデザインだよこれ)
「耳聡いものよ。その様に都合のよい特異点、砥石代わりの空間があれば良いのだが・・・」
「ありますとも。事も無げな騒動、明日には元通りな騒乱は私の箱庭の得意とするもの。──『幻想郷』での慰安旅行、レクリエーションなどは如何でしょうか?」
紫の提案は、同盟を組む楽園への益と信じたもの。彼女は楽園職員の者達に慰安旅行を、同時に愉快なレクリエーションを持ちかけたのだ。忘れ去られた妖怪と神の楽園。人の常識が通じぬ美少女達の幻想郷へ。その提案に、王は興味を見出だす。
──幻想郷・・・。確か、大きな結界で仕切られた、世界より浮いた全てを受け入れる場所・・・と
温羅さまが仰有っていた場所でございますね?
「えぇ、白金の姫。一筋縄でいかない、現世で行き遅れてしまいそうな問題児ばかりが集う幻想の都。華麗で鮮烈、それでいて残酷で愉快。力あるものが楽しく過ごせる絢爛の都ですわ。そこを是非、皆様の研鑽の場所に使っていただければ」
(幻想郷と言えば!通りすがる女性が皆ミスコンクラスの美少女ばかりと名高く行ってみたい秘境トップに入る美女の園と聞いた事がある!そして結界で仕切られた世界には、『同じ世界観』が全くない、人の数だけ形を変えるローグライク的側面を持っているとか!)
詳しいですのね、流石ですわとフォウを撫でる紫。彼女は平行世界を管理するとされる魔導元帥ゼルレッチと似た立場の『管理人』であるのだ。
「幻想郷には無数の顔がございます。幻想郷という舞台は同じでも、其処に住む者達の性質、流行り、人格、性格はまさに千変万化。巫女一人取っても、極端に面倒くさがりなのか、それとも異変解決に積極的なのか。恐ろしき夜の支配者なのか、幼さを押し出したカリスマブレイカーなのか・・・それは、皆様が観測していただかなければ定まらないほどに多様ですのよ。そして、私もまた然り」
この場で話している紫・・・楽園に関わった紫は非常に『愉快』な紫だと彼女は語る。本来なら外界に関わるなど面倒くさがるのだが、楽園の時空が触れた紫は非常に愉快な性質で、温羅を招いた彼女は積極的だと自分でも驚いたのだとか。
「そんな私が管理している幻想郷、恐らくきっと愉快な筈でしょう。頭の悪い性悪か、頭の良い性悪か、それ以外の性悪しかいない幻想郷・・・あなたがたの時空が垣間見る姿はどんなものか、非常に興味がありますわ」
「つまり、外からの観点において貴様の箱庭はどんな形であるのかを掴みたい、その一環で研鑽の場を提供する・・・そういう腹積もりなのだな」
「えぇ。見目麗しくともひねくれ者しかおりませんもの、あの場所の少女達は。少子化問題解決の為にも、そちらの方々の善良さを分けていただき・・・こほん、失礼。本音が漏れしましたわ」
──本音なのですか!でもすごくわくわくします!日本とはかのイザナミ様より始まり、天照様や将門様、タケル様らを排出した神秘の国!今なお続くZIPANG!リッカちゃんのふるさと!一度じっくり巡りたいと考えていたのです!
「山の天辺の社、地底の温泉、彼岸の館・・・ここでしか見られない秘境が目白押しですわよ、お姫様~?ふふっ」
──こ、これは・・・賢者のお誘い・・・!
(カルデア以外の美少女達との触れ合いで、リッカちゃんは待望の女子力を磨けるかもだよギル!)
《ふむ・・・妖怪どもが跋扈する人外魔境、そこで研鑽の場を設けたならどうマスターどもが呼応するか・・・うむ、見物よな!》
「そうでしょうそうでしょう。それでは・・・?」
「良かろう、賢者。提案を聞き届けようではないか。マスターどもの慰安、新たな査定も含め!貴様の箱庭に殴り込みをかけてやる!」
『天晴』と書かれた扇子を開く紫。その良き返事に、光栄ですわと微笑む。
「外の世界からの刺激、よき波紋となるでしょう。御礼の品はもちろん御用意致しますわ。それではどうぞ、よしなにお願いいたしますわね?あ、温羅を借りても?」
「うむ、良きに計らえ。どの様な目的を設けるかは──」
「あ、ではこちらをお使いくださいませ。血腥い争いも、激動の波乱もない箸休めなイベントの証・・・じゃーん♪」
そうして賢者が取り出したものに、目を丸くする一同。それはどう見ても──
「ゆかりんスタンプカード~♪」
魔力をもって押す、スタンプカードであった──
桃源郷
紫「という訳で温羅?スタンプカードと名簿を作りましょうか。ノー・暴力、ノー・野蛮がモットーよ。くれぐれもユルめな特異点、おわかりかしら?」
温羅「まーユニバース騒ぎでサーヴァント組は大立回りだった訳だ。次はマスター、ってのも解らんでもない。だが・・・」
『博麗神社の巫女見習いとなれ!』
『紅魔館の主と写真を取れ!』
『人間以外の種族と仲良くなれ!』
「・・・なんだこれ?」
紫「言ったでしょ?レクリエーション♪マスターの皆様に出す課題、楽しみね♪ほらほら、スタンプ作って作って」
「へいへい。・・・ま、血が流れない催しなら歓迎だわな」
紫「私達が見ている世界、あなたたちは気に入るかしら?ふふ、それもまた──楽しみね♪」
どのキャラのイラストを見たい?
-
コンラ
-
桃太郎(髀)
-
温羅(異聞帯)
-
坂上田村麻呂
-
オーディン
-
アマノザコ
-
ビリィ・ヘリント
-
ルゥ・アンセス
-
アイリーン・アドラー
-
崇徳上皇(和御魂)
-
平将門公
-
シモ・ヘイヘ
-
ロジェロ
-
パパポポ
-
リリス(汎人類史)