「む!?あれ、そなた既に楽園にいなかったか?」
「私も通ります!」「私も!」「私も!」「私も!」「私もです!」「私も!」「私も!」「行きます!」「私も!」
「・・・・・・・・・・・・???叙事詩の読みすぎで朕にも幻覚が見え出したか?なんだかたくさん同じ顔が見えるが・・・?」
「秘策がある!!」
「いつものだね、チケットだったかな?」
【早いとこ未練断ち切ってユニバース講演会しましょうよ王様】
最終・・・といってもまだまだ清算していない縁はあるので一区切りの召喚模様。チケット握りしめたいつもの王様の様子を皆知っているので対応は割とアンニュイめな一同。そう、アルトリア顔確率UPチケットは嬉しい事にまだ効力を失っていなかったのである。輝きとかで察せられるのだ。
「えぇい!秘策に慣れるな!だが我には確信と予感がある、これて長年の戦いに永遠の決着かつくとな!アルトリア顔UPでセイバーチケットだぞ!当たらぬ筈があるまい!」
【クルーゼ演説流しておきましょうか?】
「そろそろ皆も起こしにいかないとねぇ。やっぱりワイワイ団欒に彼女らは不可欠だよ。ハムメロンも振る舞っちゃおうかな?」
「えぇい、期待しておらぬな貴様ら!だがその見積りと呆れを塗り替えてこその王よ!サークルを回すがいい!!」
前フリはなし、最初から最後までクライマックス。違う関が言った言葉を体現しブン回す王。速さが足りている。これにはスピード第一な方もニッコリである。
【随分速いですな。こんなペースでは最低文字数に引っ掛かってしまうやもしれませんぞ王よ】
「いやホント、諦めない屈さないで見習うべきなんだけれど・・・悲しいけどこれ、ガチャなんだよねぇ・・・」
「反応あり!!セイバーや!」
「「【!?!?!?】」」
どうせいつものやろなあ・・・なんてタカを括っていた者達と王を衝撃に導く報告。しかし待ってほしい、チケットであるのでセイバーなのは確定事項である。慌てる時間ではない。
【そっか、チケット来てますしね。あはは、ビックリしちゃったなぁあははは。嫌ですよ最終回だなんて。ねぇゴルドノフライフル君】
「そうだよ邪神君人が悪いなぁこんなに勝ってる楽園がまさかセイバーアルトリアを招くなんてそんなまさかあははあり得ないあり得てはならないよ君ぃ!あと私はゴルドルフ!ゴルドルフだから!」
「好き勝手ほざきおって!だがここからは二分の一・・・!アルトリアか、アルトリアでないかだ!そろそろ良かろう、焦らしは十二分に味わった!もう歓喜の余韻に浸ってよい頃合いだそうであろう!来たれセイバー!!常勝の楽園は今此処だ!!」
そして叫ぶ王、待ちかねた勝利はすぐそこに。三周年、あわや叙事詩にエンドマークとの危惧をもたらす成果が来るか。そう信じられる高揚の最中、召喚の成果は──
「ご唱和ください!私の名を!!ヒロイン!ゼーーーーット!!!」
「は────?」
王の困惑、そして響き渡る変な咆哮。そして聖剣の輝き。御機嫌王、成す術なくぶっ飛ぶ地獄絵図。
「ガ────!!?」
「ギルガメッシュ君ーー!!?」
「ようやくたどり着けました!ここですね、古今東西のセイバーをかき集めんとしている悪しき邪悪の館は!私が来たからにはもう許しません!私はヒロインZ!地球の言葉で終わりを表す、セイバー論争に決着をつける最後のセイバーです!さぁ、まとめて聖剣スペースカリバーZの錆に」
「カリバーーーー!!!!」
「きゃあぁあぁあぁあぁあぁ!!?」
だが、ヒロインZにもまた振るわれる刃がある。それはもちろんエクスカリバー。最後のセイバーたるZもまた、凶刃に倒れる。現れたのは、色違いのヒロインZ。
「油断しましたね自分をヒロインと勘違いしている異常者!私はヒロインZZ!恐竜的インフレを遂げる環境の頂点に立つ最強セイ」
「カリバーーーーーーー!!!」
「きゃあぁあぁあぁあぁあぁ!?」
「恐竜進化の時代は終わり、求められるはダウンコスト、整備性、そして何より安全性!そこまでです空しいばかりの環境インフレ!私こそはたかがセイバー一人聖剣で押し返すνセイバー!こんな混迷の環境だからこそ!人々に聖剣の輝きを見せてあげなくてはならないので」
「カリバーーー!!!そう、私はなんか存在すること自体がおかしいセイバーのプロトタイプセイバーナラティブ!なんかよくわかんない組体操をしつつこの混迷のセイバー問題に終止符をきゃあぁあぁあぁあぁあぁ!?」
マトリョシカ的な地獄絵図。本来一人だけのセイバーな所を続々とやってくるヒロインシリーズ。Z、ZZ、ν、F91、G3といったナンバーからα、β、γ、Σ、ε、最終的にΩや果てにはターンエーまで。個性豊かなアルトリア顔が全て集っている。地獄か楽園かは諸説あるが、紛れもなく一般感性的には聖剣飛び交う末期のブリテンは地獄と言えよう。
「これは何!?なんの縁なの!?君達本当に何処行ってたの!?」
【我々に付着したアルトリウムが呼び水となったのかもしれん。よもやこれは、世界がアルトリアを引かせられないという警告、大いなる意思の抑止力なのかも】
「「「「「「「「「呼びましたか!?」」」」」」」」」
「怖い!もう耳がおかしくなるしこんな大量発生捌ききれるものかね!?早く!早く退去してもらおう!」
【出来るのか・・・御機嫌王は吹っ飛び、相手は一人一本聖剣を持ったやべーアルトリア。実力はトップクラスだろう。それを大量に・・・今此処の戦力で・・・】
「そういえば騎士王は最優だったね!そんな方がポンポン増えないでもらいたい!?なんでブリテン滅んだの!?」
困惑と混沌の環境、王不在の中氾濫するヒロインシリーズ。最早グドーシは寝ているのだろうか。イザナミおばあちゃんはグラビアに挑んだのだろうか。あらゆる希望が断たれんとした、その時──
「ギル、ガチャは引き際が肝心ですよ。またヒロインXがむくれますし改築の負担が恐ろしいのでその位に・・・」
【騎士王!?そうか・・・!ヒロインシリーズには騎士王をぶつけるんだ!残るものは、真に強いアルトリアのみ!さすれば混沌は終わる!】
「東洋の呪法って人に適用されていいものなの!?」
「セイバー反応を確認!」「でもなんだか雰囲気違くないですか?」「誰ですかこのイケメン王様・・・」「聖剣を持っています!ならば敵!」「アルトリアは、目と目が合ったら聖杯戦争です!」「バトルしましょう!あなたを殺すための!」「これでエンドマークです!」「絶好調です!!」
「・・・・・・・・・成る程。どうやら疲れているようです。楽園も、世の理も。ならば──」
「「「「「「「「セイバー殺すべし!!セイバーッ!!!」」」」」」」」
「──私が真理を示しましょう」
素早くコンソールを操作し、最大強度のシミュレーションルームに全員を転送する騎士王。乱雑に空に投げ出されるヒロインシリーズ。
「「「「「!?」」」」」
「どんな理由があろうと、楽園に敵対行為を働くものを私は裁く。それが私の落ち度ならば尚更だ。──無法者にかける情けは無い」
そして、片手で軽々と掲げられる星の聖剣。界聖杯の霊基を所有するが故の、グランドにすら比肩する桁違いの出力。ともすれば地球の外へも飛び出す規模の巨大な光。
「「「「「え、あの、ちょっ──」」」」」
「『
そこから先にヒロインシリーズにリソースは割かれなかった。縦に、横に、X字に振るわれた聖剣の刃は、夢がごときユニバースのヒロインシリーズを纏めて楽園から退去させた。その圧倒的な輝きを以て。彼女は騎士、セイバークラスを相手にする際は無敵と言ってよい特効を放つ為、ヒロインシリーズは勝負にすらならなかったのだ。
「・・・お騒がせしました。今回はひとまずお開きにしましょう。ギルも飛んで行ってしまいましたし、サークルも沈黙していますしね。よろしいですか?」
「【・・・はい】」
騎士王って凄い。酔っぱらいに絡まれたりへなちょこ鞘マスターをフォローする為のイノシシにならなければその輝きは人の極致。理想の騎士王の尽力と輝きに、二人は頷くばかりであり──
~
「やはり、ヒロインのアルトリアと言えばお前よな・・・」
「な、何をもう、言っているんですか!そんな当たり前の事を・・・あわわ・・・」
ヒロインXの有り難みを痛感し、御機嫌王の召喚はひとまず幕を下ろした──
???
エリザベス「──ようやく、お会いできました」
?『』
「全ての死への興味、欲求からニュクスを護り続けるそのお役割・・・永劫続く苦痛と向き合う封印の維持。あまりにも察して余りある苦痛にございます。ですが、どんな労働にも暇はあるもの。その暇を、届けに参りました。こちらを」
『チケット』
「今から私の全ての力を使い、大いなる封印の一部を肩代わりいたします。あなたの魂の一部は、あの場所へ。・・・私も、力を司るものとしての任は降りざるを得ません。もうメギドラオンも撃てませんが・・・約束ですものね。あなたの力となると」
『』
「さぁ、束の間の一時と安らぎを。あなたの魂に、細やかな休息を。あの、南の果てにて──」
~
「・・・ここは・・・」
オルガマリー「?見かけない顔ね?」
「・・・?」
エリザベス「申し訳ありません。こちらは新たなカルデアスタッフ志望の方。お名前は──」
リクエスト召喚 主人公(ペルソナ3)
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