ギル「我が声を聞け!!全職員、集合!!まずはメインマスターが脚を運べ!」
~召喚ゲート
『○』
「・・・・・・・・──は?」
「多いな・・・」
──はい、溜まりに溜まった夏休みの宿題が如くですね・・・
戻ってきて久々、我等が楽園の財を増やす召喚タイム。エアの生誕と時期が繋がり意気揚々、これは勝ったなふははと愉快に笑っていたギルが最後に召喚してから溜まった縁の清算にやや真顔となる。先の特異点からの直接獲得が多いぐだぐだ、禍肚の縁を抜きにするとしても、一気に増えたグランドマスターズのメインサーヴァントも含め中々にやらなければならない召喚は多い。改築も含めると三周年の締め括りは召喚と改築に明け暮れる勢いだ。怒濤のイベントラッシュの弊害が此処にやって来ている。
「王様のやることだからね?あまり口出しはしたくないのだけれどね?・・・課題は後回しにすると響くのだよ・・・私なんて事なかれ主義で三十近くまで来ちゃったからよく解るものね・・・」
「哀しい事を言わないの、副所長・・・大丈夫、私達もいるのですからきっと独りのみの作業にはならないし、させません。めでたいこの日と・・・キリシュタリアの帰りを待つためにも」
「突然手術を始めるって言うからびっくりしちゃった!かなり難しいみたいだけど・・・キリシュタリアならきっと大丈夫!」
「はい、先輩!あの人はなんというか、殺しても死なない雰囲気があるといいますか・・・!ともかく、大丈夫です!私達は私達の出来る事をやり遂げましょう!召喚、お願いします!」
それでも、やる気に満ちた意気盛んな財達の輝き・・・宇宙に買い出しに言っていた為久しぶりな・・・その有り様を見て頷き合い、気合いを入れ直すゴージャス王。王にとってぶっちゃけ楽園にて取り組む全てが愉快な出来事な為、萎えや気落ちはあり得ない。仕事を楽しめる、それがゴージャスのゴージャスたる所以であるのだ。
「よし!ならば時間が惜しい、一気に進めるぞ!ロマン、召喚を始めよ!まさかやり方を忘れたなどとは言うまいな!」
「そんな訳ないさ、やるよシバ!僕には細やかな願いがあるからね!」
「ひわわ、燃えておりますぅ!愛しい夫の勇姿、プライスレス!召喚、いっきまぁーす!」
即座に指を鳴らし、激を発する王に呼応し召喚を開始する一行。招かれた英霊や召喚時の煩雑を考慮し、サブマスター達は自分の召喚の時までは自由行動である。リッカとの契約サーヴァントの召喚の為、今回はいつものカルデアメンバーの集合の中召喚は始まった。最早溜め込みすぎた縁のお陰で、誰が来るのか全く読めない状態ではあるが・・・
(ボクとしてはやや懸念材料がある・・・果たしてヤツは姿を見せるのかどうか・・・)
──あ、女性のマーリンさんの事だね?フォウと気兼ねなく話せる方って少ないから、来てもらえたなら賑やかになりそうだよね、フォウ!
《さぞや賑やかになるであろう。牙を磨く砥石には事欠かぬな?フォウ》
(エアのマーシフルな提案は勿論、今回ばかりはオマエに賛同するよ。定期的に頭に噛みつくか顔面狙いのケリかどっちかが炸裂するだろう・・・慈悲で傷は残さないでおこう・・・)
殺意に満ち溢れた情けを掲げつつ、フォウは召喚を見守る。久方ぶりのサークル回転、石が砕かれた場所。万年セイバー不在な円卓の輝きを固唾を飲んで見守る一同。今回は中々、特殊な巡り合わせである。
「ぐだぐだの皆やイザナミ様達って、特異点からそのまま来たり高天ヶ原作って居着いてくれてるから召喚は無いだろうから・・・誰が来るのか楽しみなんだよね~。個人的には弓矢がこんな凄いことになった要因も気になるし!」
「弓矢・・・アルテミスの弓矢ね。形状が大分変化していたけれど、パワーアップしたという認識で良かったかしら?」
「うん!それにね~・・・夢が叶ったんだぁ~」
「夢?先輩の夢ですか!?女子になるという壮大な夢はもう叶っていると思うのですがどうでしょう!?」
「それどころじゃないよ!なんと・・・!おっと、これは御披露目までのお楽しみ!期待しててね皆!」
「買い出しに言っていたんだよね確か?女神の弓がパワーアップしたり手術に使えるナノマシンが売ってる買い出しの地ってなんなのかね?」
「ゴージャス、というか楽園のやることに理論性や合理性とか求めるのはナンセンスですよ副所長。子供の頃夢見て、大人になって失った未来予想図・・・それが現実に起きている。そんな場所がここなんですから!」
(キリシュタリア・・・待ってるからね!新しい仲間も、私達もこれからなんだから!)
そうして新しい仲間に出会うための儀式を行う一行。そして最終的に、地上の星へと至る為の準備を欠かさぬが故。負ける度に、楽園が発展していくというのはいささか皮肉だが。
《今回は大いにアルトリアにスポットが当たった召喚であった。そしてエアの生誕と言う最良の大安吉日!これは真なる勝利は確実といったところか!!ふはははははは勝った!!ゴージャスには直感スキルまでついているとは予想外であった!ますますもって我等に相対する輩が憐れよな!》
──その発言だと、推定ランクはE-でしょうか?
《せめてそこはA---にしておけエアよ!》
(ところで、もし本当に召喚したらどうするんだい?召喚はもうしないのかな?)
《たわけ、召喚した後など考えるな!宵越しの愉悦は無用だ、今この瞬間に全てを懸けよ!》
割と思考停止した完全生物並のフリーズ期間がありそうな目標を示しながら、召喚を見守るゴージャス達。
「召喚、来ます!クラスは、ライダー!」
《セイバーか!?》
(ライダーだって言ってるだろ!)
《たわけ!ライダーのセイバーもいよう!ランサーのセイバーであろうとアサシンのアルトリアもいる!セイバーとは一つのクラスを指す言葉ではないのだ!》
セイバーとは無限の可能性を指す言葉。最早剣を持っていなくてもセイバーであり、剣を持っていてもセイバーでない時もある。可能性は無限である。実にややこしい。
「さぁ!英霊だーれだ!いらっしゃーい!」
そうして、期待と願いを背負い現れた英雄。その名は・・・
「ライダー、マンドリカルドっす。・・・じゃねぇや、マンドリカルドです。なんかこう、すげぇ場違い的な、なんつーか・・・」
「マンドリカルド・・・」
「あ、マスターっすか。よろしくっす・・・流石に、知らないっすか」
「シャルルの相手だった人だよね確か!確かロジェロのライバルだった!」
「知ってるんすか・・・うわ、すげぇ嬉しいわ・・・あんまり有名じゃないけど、どうかよろしく頼みますわ」
やって来たのは、マンドリカルド。宇宙の縁に真っ先にやって来たのは、なんとも等身大な感性を持つ英雄。
《律儀よな。いや・・・それでこそ、リッカやマスター・アルトリアの話し相手には良いのかもしれぬな》
──いらっしゃい、マンドリカルドさん!
そしてこの後、順調に会話し順調に案内し順調に歓迎され順調に楽園に招き入れられた。
「めっちゃ・・・暖かい場所だなぁ・・・」
ご満悦のマンドリカルドの笑顔で、召喚の儀式は幕を開けた──
NG召喚 エリザベス(ペルソナ3)
エリザベス「こんにちは。エレベーターガール、エリザベスでございます。念願叶い、再びの御挨拶を」
リッカ「エリザベスさんだー!いらっしゃーい!どうぞどうぞー!」
エリザベス「ありがとうございます。おや?キリシュタリアさんが見られませんが・・・先のプレゼントのゲームをプレイなさって?」
リッカ「キリシュタリアさんは手術!身体の傷を癒すためにね!」
エリザベス「まぁ・・・それは大一番です。この重要な兆し、このエリザベス、全力で応援致します。こちら招き猫を」
リッカ「わぁ!」
「鯉の魚拓、四つ葉のクローバー、カツ丼、青いバラ」
「えっ?」
「大漁旗、獅子の被り物、魚を咥えた熊の彫り物。更に更に」
「多い多い多い!?これ全部用意したの!?」
エリザベス「はい。心待ちにしてましたので。・・・色々、御案内していただく予定でありましたが・・・今は、御一緒に御祈り致しましょう。キリシュタリア様の御安静を」
「・・・うん。うん!そうだね!ペルソナシリーズ、凄く気に入っていたから!」
「何よりでございます。それでは、今暫く──」
~高天ヶ原・大天満宮
「キリシュタリア様が・・・」
「元気になりますように・・・!」
>キリシュタリアの無事を共に祈った・・・
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