人理を照らす、開闢の星   作:札切 龍哦

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ぐだぐだ邪馬台国だと!?まるで意味が解らんぞ!!

ファイナルなのは本能寺!?そっかー。こんな幻覚みたいなイベントもいつか楽園時空でやるのかー・・・

ん?邪馬台国復興?・・・

イザナミ&リッカ出禁の危機!?ビックリ!槍刺すだけで終わる邪馬台国復興(多分これが一番早いと思います)2020!!

すみません取り乱しました。日曜日から最終決戦始まりますのでよろしくどうぞ!

余談ですが、冒頭の巫女さんの問い・・・

貴方は山を砕き海を割るような力をお持ちですね?

アジーカ【(気合いでやれると頷いている)】


貴方は炎を吐き、嵐を纏い、雷を落とすとか凄い力をお持ちですよね?

アンリマユ【大体出来んじゃねこれ】

デモンベイン『汝!無垢なる刃!』ゼロビヨンド『俺に限界はねぇ!!』ニャル【リアル童貞~♪】

無垢なる刃を持ちて光の巨人と邪神を纏っていて


貴方は古き獣を操るとか、神を喚ぶとかの力をお持ちなのでは?

アマテラス『ワフ』←古きけもの

アジーカ【(フンス)】←古きけもの

(((((行列作る神様)))))


リッカは邪馬台国の救世主だった・・・!?います?そんな人?

いるさっ!楽園に一人なっ!!

本編どうぞ!


神様には色んな顔があるのです

「皆が・・・特にエアとフォウが無事でありますように。ギルは別にいいや。自分でなんとかするだろうし。お願いね、アマテラス様。なむなむ」

 

陰キャ達がわちゃわちゃしているその一方、エルキドゥ、イシュタルは天照天満宮へと脚を運び祈願を行っていた。穏やかな陽射し、桜の花道、花が咲き乱れ草木が芽吹く桃源郷もかくやの日本の太陽神の膝元にて、アマテラスに大切な者達の無事を祈りしエルキドゥを、不思議そうに見つめるイシュタル。

 

「驚いたわ・・・あなたがまさか神頼みだなんて。エルキドゥといったら女神に、というか私に酷い目に合わされた筈よね・・・?」

 

「やだなぁ、酷い目に合わされたのはウルクの邪神であって日本の神々じゃないだろう?坊主憎けりゃ袈裟まで憎いだなんて不合理じゃないか。それはそれ、これはこれだよ。それはそれとしてイシュタルには爪の間に針を突き刺してあげてマニキュア仕立てたいけどね」

 

心の有り様すらも合理的なエルキドゥは、八つ当たりや色眼鏡を有さない。神だから一まとめに嫌いだ等とは口にしないのだ。マルドゥーク神やティアマト神は尊敬しているし、彼は日本の神は好きなのである。

 

「日本の神様は人と距離が近いだろう?それはとてもレアな在り方なんだ。愛玩のギリシャや、翻弄のウルクとも違う。たくさんいるし、一緒に宴もしたりする。アマテラスちゃんやイザナミおばあちゃん、将門おじいちゃん。凄く素敵な神様だと思っているよ。キャラ濃いしね」

 

「それはまぁ、確かに・・・。日本のトップがあんなんで大丈夫なのかとも思わなくも無いけど・・・」

 

『ふふっ。イザナミお母様が騒がしい時はまだまだ大丈夫の証なのです。あの御方の真面目な顔が一時間以上続いたのは、ギルガメスが裁定を行った時くらいですから』

 

穏やかな声の方を振り返ると、其処に在りしは白髪のロングヘアに紅い隈取り、犬耳とぼけ顔のぽやぽや長身美女。なんと天照である。本殿に御祈りをする者に声を掛ける巫女としての姿にて、エルキドゥとイシュタルの前の現れたのである。

 

「ふ、フランクね・・・最高神クラスがこんなにあっさり話して大丈夫なの?威厳とか、信仰とか・・・」

 

『ふふっ、私はいいのです。皆様をぽかぽか照らす事が出来たならそれが幸せなのですから。あ、でももしよろしければ・・・お日様に向かってありがとう、と言ってくださるととても嬉しいので、是非気が向いた時にでも』

 

お礼を言われるだけで嬉しい。何処かの金ェ!宝石ィ!ジュエルに黄金、供物に宝ァ!な女神とは比べ物にならない謙虚ぶりに、エルキドゥ感激を現す。ついでにアマテラスにするノリで女神にハグを行うフリーダム天の鎖。

 

 

「んー、おひさまのにおひ・・・」

『あわわ・・・よしよし』

 

「え、エルキドゥ?ちょっとそれは御神体に無礼なのでは無いのかしら・・・!?」

 

「ねぇアマテラス様、質問いいかな?僕達の知るアマテラスと、今の君の姿は違うものだけど・・・大本は同じなんだよね?」

 

イシュタルの突っ込みをスルーし、引っ付いたまま質問を行うエルキドゥとよしよししながら答えるアマテラス。アマテラスといえば自称、良妻巫女狐がいるわけだが・・・サーヴァントユニヴァースのアマテラス事情はどうなっているのか?

 

『あぁ、玉藻の前を御存知なのですね?えぇ、私達は同じ天照大御神ではありますが・・・元になった伝承や背景、転生した伝説などで大いに変わってくるのです。例えば私・・・オオカミタイプの天照大御神は、古来より狼を神の遣いと考えた『大神信仰』と、太陽への感謝とイメージが神の穏やかな側面・・・『和魂』として顕現した状態です。アマテラス・リリィ・・・といった感じでしょうか?こう見えてふわふわぽわぽわ、お日様のイメージなのんびり屋さんなんですよ?うふふっ』

 

太陽の善き面、和魂の顕現。それが皆と寄り添う一面として相応しいからと現れたのがこのアマテラスであるという。ZIPANGが魔なるモノに脅かされた際には、わんこの姿で駆け回る事もあるのだとか。それはまさしく、カルデアのあまこーと同じであろう。

 

「納得だよ。だからこんなに干した洗濯物の匂いがするんだね。これはリッカちゃんが骨抜きになるのも納得だぁ」

 

「日本の神の側面って凄いのね・・・じゃああの狐みたいなのはどういう側面なの?」

 

『キツネみたいなアマテラス・・・稲荷信仰、下界への憧れ、九尾の狐、傾国の美女・・・それらが『荒魂』にカテゴリされた際には、冷徹で恐ろしい大怨霊の天照が降臨致します。こちらは・・・アマテラス・オルタとでも言いましょうか。やっぱり優しいだけの神様、というわけにもいかないのですね。あ、でもキツネな天照でも性根は変わっていない!筈です!あ、正確には野干、野干ですね。ジャッカルでございます』

 

玉藻の前、荒魂扱いである。しかしエルキドゥは一人頷いている。だってあのがっつきっぷりは荒魂だよねとしきりに納得している緑の人。イシュタルはその話に、一人思い耽る。

 

(・・・私が善の女神だとしたら、悪の私もどこかにいるのかしら。まだ出逢えてはいないけど・・・)

 

善を掲げるのが自分なら、悪として奔放に生きている自分もこの宇宙でしぶとく生き残っているのかもしれない。この先、ギルガメスを倒したならば・・・もしかしたら楽園カルデアに立ちふさがる未来が待っているのかも。そう考えたらとても──

 

(申し訳無さで気が重いわ・・・人知れずエレシュキガルがトドメ刺しておいてくれないかしら・・・)

 

悪の自分がどのような生き方をしているのかは知らないが、ギルガメスの裁きぐらいで死ぬ事はあり得ないという信頼がある。恐らく次辺りのシーズンで迷惑をかけるのだろう。カルデアの皆様に。その事実が、イシュタルにガックリと肩を落とさせる。

 

「またそんな顔をして。君じゃないイシュタルが何かをしたって、君が気に病む事じゃないだろう?ほら、笑顔笑顔」

 

「ふむっ、むむ」

 

沈んだ顔をしていたイシュタルの頬を、エルキドゥが押し上げる。先にも言ったように、エルキドゥは極めて合理的であり、極めて公平である。

 

「今こうしている君は、紛れもない僕達の仲間さ。次のシーズンでもし敵対する事になったら、悲しみながら八つ裂きにはするけど・・・」

 

「一縷も迷わない辺りは流石よねエルキドゥ・・・」

 

「でも、一緒に頑張った記憶は本当だし、それを否定する事なんてあり得ないさ。君は今、ここにいる君しかいない。だから異なる自分がどんなだろうと悩まなくていいよ。僕は、ここにいるイシュタルだけが好きだからさ」

 

エルキドゥの励まし・・・或いは兵器故の価値観からの心からの言葉。君はオンリーワンなんだから、胸を張っていればいい。繋いだ心が君をワンオフにしてくれるのだから、悩まなくって大丈夫なのだとイシュタルを元気付けたのだ。彼は、決して恐ろしいだけの存在ではない。無感動な兵器でもない。優しい、王の友なのだ。

 

「──えぇ。ありがとう、エルキドゥ。こうやって穏やかな関係な私達なんて、ここだけだものね」

 

「そうそう。君には投げないよ、モツ」

 

『モツ!?す、すみませんが織物中に牛の死骸を投げ込むのだけは勘弁してください・・・!また天岩戸に引きこもりたくなりますから・・・!』

 

笑い合う三人。最終決戦の僅かな一時に、思い思いの一時が過ぎていく──




エレシュキガル署長「ふぅ、こんな所かしら。ニャルには『動体センサーは切っといて』って言われたけれどどういう意味なのかしら・・・」

エルキドゥ『やっほーエレシュキガル署長。君も良かったら休憩しない?アマテラスが桜餅振る舞ってくれるってさ!』

イシュタル『根を詰めたら身体に毒よ。一息いれましょう?』

エレシュキガル「えっ?まだ休憩時間・・・あぁ、別に12時間休憩三十分じゃないのか・・・解ったわ。そっちに行くわね」

アマテラス『御待ちしておりまーす!』

イシュタル『・・・あぁ、それとエレシュキガル』

「なにかしら?」

『・・・警備隊とかに、空きとか・・・ないかしら?』

「・・・あるわ。正義に燃える女神にピッタリの席がね」

この後、皆でめちゃくちゃ桜餅食べた。

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