リッカ(ニャルと承太郎君は近くで戦ってる・・・なんかすごい勢いでものがバリバリ壊れてるからきっとそう!私、いま護られてる・・・今の私はヒロインっぽい・・・!)
「・・・どんなに強くなっても、出来ない事ってあるんだなぁ・・・承太郎君も、4部や6部では・・・、・・・!?」
(──もしかして、これが?これがニャルお義父さんが伝えたい事なの?私はもう一人じゃないし、承太郎君ももう、一人じゃない。『強いだけじゃダメだ。互いに頼り、信じてみろ』って・・・あの光が大好きなニャルお義父さんなら・・・!)
瞬間、リッカの耳には異なる声が聞こえた!1つは、扉のロックが外れる音!その気になれば、部屋を出ていくことができる!
そして、もう1つはッ!
ニャルの声【次はここから、こう攻めてみるか。承太郎は強い癖に追い詰めないと覚醒しないのが厄介なユニットだよなぁ。軌道はこうで・・・】
リッカ(・・・ニャルを操る、お義父さんの声・・・!?)
それはリッカの能力!スタンドではない、本体がスタンドに伝えている指示!その通りにニャルは動く!悪意や敵意を探知する、リッカのコミュニケーション能力ッ!
「──なら、私は・・・!」
彼女が取るべき『覚悟』の道は──示されていたッ!しかし今は信じるのみ!スタンドバトルにて、自分は足手まといだからだ!
彼女は信じ机の下で待つッ!僅かな一時!待ち望んだ、ヒロインのようにッ!
~スタンドってなぁに?
ニャル【生命エネルギーを元とする能力で、発現するとその能力者の傍にビジョンとして現れるものだ。
その像は一体一体が形が異なり、人と殆ど変わらないものから亜人型、動物、機械等、多種多様なわけだ
その像は本体が念じればその手足、または像の持つ物理法則を越えた超能力によって能力者を守ったり敵を攻撃したりする。便利なものだ。
そのため、そこから『守護霊』と言われることもあるが、 時と場合、能力によっては周囲はおろか能力者自身にも命に関わる危害を及ぼすので『悪霊』と言われることもある能力というわけさ。詳しくは其処らの本屋に詳しく取り扱っている筈だよ。タワーみたいな髪型した店員がさ】
【スタンドはスタンドでしか倒せない。スタンドのダメージは本体にも行く。それだけ覚えておけば間違いは無いだろう。先のニャル君は、私の精神をちょっとスタンドにカスタマイズした使い魔さ。だから、殴れるわけだね】
~スタンドの種類
近距離パワー型
ニャル【スタープラチナが代表的な、パワフルな代わりに射程距離が短いタイプのスタンドだ。タイマンでは無敵だが、搦め手に弱いのが弱点だ。飛び道具も乏しい。タネが割れてしまえば、一番脆いスタンドだろう。これからの彼が苦戦する理由が、みんなに強みがばれているからだね】
遠隔操作型
【今私が適当に作ったニャル君がこれだ。射程距離が長いがパワーは弱い。その分とても攻撃手段が豊富なスタンド・・・人を殺すのに力は要らない。名言だな、これは】
遠隔自動操縦型
【上とちょっと似ているな。ニャル君が戦わない時はこれにしている。発動すればスタンドが勝手に動き出し、能力を発動し続ける。どうなっているかは本体にも解らない事が多い。そして、本体の命令は聞かないことが多い。上といいとこどりをしたのが、私のニャル君さ】
~星の白金
破壊力 - A
スピード - A
持続力 - A
射程距離 - C
精密動作性 - A
成長性 - A
ニャル【これが彼のスタンド。精密な動きと圧倒的な破壊力。彼のパワーに合わせるのに、ニャル君の調整にとても時間がかかったよ・・・】
~ニャル君
破壊力 - (記憶したスタンド基準→現在A)
スピード -(記憶したスタンド基準→現在A)
持続力 - (記憶したスタンド基準→現在A)
射程距離 - (記憶したスタンド基準→現在なし)
精密動作性 - (記憶したスタンド基準→現在なし)
成長性 - (製作スタンドな為なし)
ニャル【私のニャル君は、戦ったスタンドの能力を記憶する。スタープラチナのパワーと精密性は、娘のスケッチに大いに役立っている。何故他の能力を使えるのかって?】
『ジョジョ全巻』
【ファンだからさ♪】
【野菜を作るとき。食卓に並ぶよーな美味しい野菜の栽培の仕方、知ってるニャルか?】
『オラオラオラオラオラオラオラオラアッ!!』
ニャルの言葉に耳を貸さず、スタープラチナの猛烈なラッシュが叩き込まれる。しかしッ!
【正解は『ストレス』を与える事ニャル。のびのびのありのままじゃぁ、野菜は美味しく育たない。大切だからこそストレスを与え!のびのびと育てるばかりではなくストレスを与える!それが美味しい野菜の栽培のコツ!ボクにとって承太郎・・・君は野菜ニャル!だからこそ──】
『オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラァ!!』
【徹底的にストレス与えて栽培してやるニャルッ!!何処に出しても恥ずかしくない、最高級の野菜にニャル~~ッ!!】
速いッ!ただの拳の一発もニャルには当たらないッ!空しく空を切る手応えのみが承太郎に突き付けられる!
スタープラチナの性能は精密な動き!そして圧倒的パワー!間違いなく最強のスタンドだ、しかしその全てが『読まれていたら』!リーチも能力も見透かされ、更にそれらを万が一『上回れていたらッ』!
【君はこれから!手の内を全て読まれた状態で戦う事になる!最強である事とはッ!頂点である事とはッ!まさに『圧倒的不利』こそが『日常』ッ!君は命を懸けたハンディキャップを乗り越えなくてはならないニャル~~ッ!!】
「ッ!」
瞬間ッ!ニャルは投げたッ!ラッシュをかわし、猛烈なスピードでッ!
【死ねニャルゥウ~ッ!!】
「野郎ッ・・・!」
ナイフ!そしてッ!『フォーク』ッ!全方位から放たれる凶器ッ!かつてのDIOの様にッ!極限の判断を要求する駆け引きッ!これが邪神の【試練】ッ!!
「──・・・」
承太郎は、そんな極限状態の中考える・・・自分のスタンドを、自分だけの状態で、どの様に戦い護るかを・・・
(時間を止められるのは四秒程度に伸びた。気合いを入れればもっと伸びるかもしれねー。だが、ただ使うだけじゃぁアイツをぶちのめす事はできねー・・・)
そう、約四秒という時間で、スタープラチナの全力をニャルに叩き込み倒す。その一秒一秒の全てをラッシュに注ぎ込まなければ倒せない。だとしたならば、一秒を浪費してはいけない。移動も、防御も!している時間は全くない!四秒という時間、全てを懸けて叩き込まなくては倒せない!
(一度時を止めたなら、連続では時を止められねぇ。一呼吸いる。一呼吸・・・ヤツは充分【殺れる】時間だろう)
刺し違えるつもりで時を止めたとして、仕留めきれなかったなら。或いは取り逃がしてしまったのなら!背後にいるリッカに危険が及ぶッ!ナイフやフォークを差し向ける事をコイツは必ずやるッ!何故ならそれが邪神!乗り越えられる試練に対して、彼は絶対に手を抜かないッ!殺るといったら殺るッ!
一度ッ!時を止められるのは勝負を決めるたった一度ッ!スタープラチナが全力を叩き込む四メートルから五メートル!懐に飛び込む瞬間、離脱が間に合わぬ一瞬ッ!
(ヤツはスタープラチナが捕捉できるギリギリの速さで動きやがる。最初は新幹線みてーな速さだったが、今じゃあもう残像と風切り音で判断するしかねースピードだ。やれやれ、ヤツは言ってたな。『これから戦うスタンド』と)
俺はこの先、どんな相手と戦うことになるのか。まだまだ、平和ボケするわけにはいかねーのか。ブルーな気分になりながら、背後のリッカに目を見やる。
(リッカを巻き込むとは解せねー。コイツは楽園の奴等を心から尊敬していると常日頃言っていた。その言葉は、その態度だけは嘘じゃあねーと信じれた。理解できていた)
決して他人を巻き込まないよう、いつ挑むか、どんな事をするか、土日はしないかどうかを詳しく聞いてきた。決して他人を巻き込まないよう、人を呼ぶなと警告もした。貼り紙もした。なぜ今なのか?なぜ今、リッカなのか?
(俺とリッカに共通する『何か』。それを手繰り寄せ・・・勝利を掴めということか?)
リッカを『庇護』ではなく、それ以上のなにか。共に戦う『仲間』として。『戦友』として扱えと言うのか?そうしなければ倒せないと?しかし彼女はスタンドが見えない。スタンドはスタンドでしか倒せない・・・!破綻している・・・!
(──確か言っていたな)
~
『お前は例えるなら神話の英雄ニャル。ひとりでなんでも出来てしまう英雄ニャル。でも、ひとりでなんでも出来てしまったら・・・人を頼る事を忘れるニャル。いつかかつての仲間のように、頼れる誰かに出逢えるといいニャルね』
~
余計な世話を焼きやがる。そう思っていた邪神のアドバイスは、もしや『この時』の為にしたのだとしたら。この時の、リッカと自分しかいない今の為にしたのだとしたら──!
(・・・いいだろう。だが仮にも女の子をハナからあてにするのは格好がつかねぇ。それをやるなら──)
【ニャフフフフフ!!邪神フォークニャル~~ッ!!】
放たれるフォーク!放たれるナイフ!距離!射程ギリギリの六メートル!踏み込めば──ブチのめせるッ!
「───てめーの限界に挑んでからだぜッ!!」
覚悟を決める承太郎ッ!放たれたナイフに、フォークに!逆に突っ込むッ!走り出したッ!
「『スタープラチナ・ザ・ワールド』!!!」
スタープラチナが光速を越えたスピードで動くッ!世界で最も速い光をスタープラチナが超越した時ッ!『世界の全てが停止するッ!』スタープラチナの特殊能力!最強の能力ッ!!
『オラァッ!!!』
眼前の凶器を殴り飛ばし道を拓くッ!
一秒経過!
『
スタープラチナの指を伸ばし、ニャルを挟み込みこちらに一気に手繰り寄せるッ!
二秒経過!
『オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラァ!!!!』
膝で抑え込み、無呼吸の全身全霊の連打を叩き込む!手加減などしないッ!全身全霊を込めた連打ッ!一秒に込める全力ラッシュ!
三秒経過!
『オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラァ!!オラァアァアァーーッ!!!!』
そのままッ!叩き付ける!拳でッ!床にめり込ませる要領でッ!
四秒経過ッ!時は動き始めたッ!!
「─────」
静寂が、辺りを支配する。動くものは、承太郎と・・・殴られた邪神のみ。
【ニャブ、ブ・・・】
「──てめぇ・・・」
勝敗は──決していた。承太郎の拳から、滴るその液体こそは──鮮血ッ・・・!
【君が挑む、これからのスタンド。君のスタープラチナですら壊しきれないスタンドが現れるニャル。それが、君の挑む運命。ボクは君の運命をただ届けるだけニャル。君が挑むべき運命──】
スタープラチナのラッシュを受け、ひび割れるニャル。しかしッ!しかし死んではいないッ!あと『一秒』ッ!たった一秒分のラッシュ分、体力が残ってしまった!ひび割れた体から、溢れ出すスタンドパワー!
【一手。見誤ったニャルよ・・・承太郎くん】
「───!!」
ガードを行うスタープラチナと!同時ッ!全く同時であった!凄まじい勢いでニャルは膨れ上がり、膨張し──
「く、ぉおぉおぉっ・・・・・・!!!」
承太郎を巻き込み!部屋を巻き込む規模でッ!ニャルはッ!『大爆発』を行ったッ!!この邪神は自らを爆弾に変えていたのだッ!耐久力が残っていた場合!自身を爆弾に変えッ!承太郎を殺めんとカウンターを仕込んでいたッ!そのパワーは!なんとッ!
『スタープラチナ』のガードすら破りッ!承太郎の身体をズタズタにし!遥か後方へ吹き飛ばしたッ!承太郎はッ!今ッ!
ニャル【超高速で動く相手。ラッシュですら壊せず爆発する相手。これらは君が挑む相手ニャル。君が運命を変える為に戦う相手ニャル。──さっきのラッシュ。時を止めた時にあと一秒ラッシュが出来ていたなら。ボクは負けていたニャル】
静寂。邪神に答える声はない・・・
【君は一か八かを行った。後ろに護るべき相手がいるにも関わらず。君の祖父、ジョセフ・ジョースターはホリィさんを助けるために、柱の男のエサのDIOとその刺客に慎重を期した。『護るべき誰かがいる相手がいるならば、命を投げる真似をしてはいけない』ニャル。君の判断ミスは、そこニャルよ】
・・・・・・・・・
【・・・残念ニャル・・・でも、娘に嫌われあんな神父に殺される情けない君を見るくらいなら・・・】
リッカ「勝手に承太郎君を殺さないでくれる?」
【ニャルッ!?】
瞬間、響き渡る凛とした声!可愛らしくも覚悟に満ちた声ッ!
「スタンドはスタンドでしか倒せない。だけどスタンドが行った物理的現象はガードできる!爆発の『衝撃』から、承太郎君をかばうことくらいはできる!」
そう!爆発で吹っ飛ばされる承太郎はスタンドを最速で引っ込めた!それはスタンドのガードを外し無防備となる賭けではあったが・・・!
承太郎「ハァー・・・ハァー・・・危なかった。今のは本当に危なかったぜ。リッカがいなかったら。『リッカでなかったなら』。マジに今ので俺は死んでいた・・・」
リッカの【泥】のガードが!間に合ったのだッ!!
【リッカちゃん・・・逃げていなかったニャルね・・・!】
扉のロックは開けていた!いつでも、承太郎を見捨てることも助けを呼ぶこともできた!しかし、リッカは逃げなかった!
その場に残り──承太郎を信じたッ!だからこそ!間に合ったのだッ!!
リッカ「私を誰だと思ってるの?女ヘラクレスとかつて言われた女だよ!友達を置いて逃げたりはしない!そして!」
ニャル【ニャブブ・・・!】
「今!承太郎君は私が【治した】ッ!」
完全回復!承太郎は治っていた!リッカの泥により!魔力の治癒によりッ!完全復活を遂げたッ!
リッカこそはッ!承太郎の死の運命を変える為に邪神が招いた【切り札】ッ!!護られ泣きわめくヒロインではなくッ!共に戦う『主人公』ッ!
主人公は此処に!二人いたッ!!
承太郎「てめーの課題、それは俺とリッカに与えられたものだ。『人に頼れ』・・・マスターも増えてきたリッカ、もともと人に頼るのが下手な俺。てめーは俺達二人を試したわけだ・・・」
リッカ「承太郎君だけじゃない。私達二人で、この課題を突破するッ!ニャル君を倒すッ!」
承太郎「お望み通りの展開だぜ。あと一回・・・あと一回時を止めた時を。てめーの最期にしてやるぜ・・・」
ニャル【──最終ラウンドニャルね?望むところニャルゥウ~ッ!!】
邪神の試練にッ!今度はっ!二人がッ!挑むッ!!!
To Be Continued───
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