人理を照らす、開闢の星   作:札切 龍哦

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景虎「今日の更新で最終回だそうです。残念ですねぇ・・・リッカちゃんの話に聞いたウォシュレットなるトイレ施設は・・・」

『スイッチ』

「たしかこれを座って・・・座って?便座に?座って・・・スイッチ?」

『強』

ピッ

景虎「んっ!!!!????」

バン!!!!


・・・・・・・・・


・・・・・・・・・・・・・・・


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ピッ(自動停止)


スゥ・・・(座に還る音)


軍神、再び厠にて死す!!!


最終回!!ぐだぐだよ、永遠なれ!!

イッエェエェーイ!!それじゃあこれより!ノッブのノッブによるノッブの為の!魔王信長世界救っちゃったよ大日本宴の開催を宣言しちゃう!ボーカルギター、わし!ベースカッコいいわし!ドラム小汚ないわしでお贈りする空前絶後のライブ!楽しんでいけーい!!】

 

『『『『『ノッブイッエェエェーイ!!!』』』』』

 

本能寺。信長が死んだ場所。其処で信長が信長を滅ぼした記念に信長オンリーイベントをやる。日本を巻き込んで。センターにいる麗し美女ノッブに隣で一心不乱にベース奏でてる戦国無双ノッブ。死にそうになりながらドラムやってる漂流者ノッブ。今、本能寺が熱い。もう地の文で描写していくのも無粋なぐだぐだ的アトモスフィアなので、参加者の生の声を聞いてどんなものかを知ってほしい。ドントシンク・フィール。地の文一旦終わり。ちなみに上の合いの手はロックスターノッブ。オザキユタカのコトワリに目覚めた悪魔合体的に生まれたちびノブである。リーゼントにヒラヒラ付けたスーパースター的な出で立ち。

 

「わはははははは!俺の討ち死にを俺が本能寺で祝うか!我ながら意味が全く解らん!だがこの突き抜けぶり、まさに俺という他無いな!よぅし、俺も飲むぞぉ!」

 

「うちんとこの小汚ない信長さん死にそうになってるじゃないですか。やっぱり五十路にドラムはしんどいんですかねー」

 

「イマイチ活躍出来ませんでした・・・自分も弓一辺倒ではなく武術修めるべきですかね」

 

「かー・・・」

 

「聞いてない・・・ん?オルミーヌ殿、その書文は?」

 

「あ、これですか?カルデアに職員枠で面接を受けようかと。ドリフターズ世界から栄転のチャンス!」

 

「オッパイーヌてめぇ!ぜぇ、おめぇ、ゆるさ、はぁ、ぜぇ」

 

「嫌です!私は話の解るノー・セクハラノー・パワハラの世界に行くんです!漂流先は楽園なんです!さよなら師匠カルデアから連絡します!!」

 

「当て身ッ」

 

「ぅぐっ!!」

 

「許し候え。あなたがいないとむさくてかなわないので」

 

「ナイス与一!オッパイ揉んでやれ!!」

 

「それはちょっと」

 

ドリフターズ組、なんだかんだで平常運転。大爆音でも会話出来てるのはオルミーヌの集音の札のお陰です。ドリフターズ時空で頑張ってね。

 

「これが戦勝パーティーだって・・・!?デスメタ一歩手前のロックじゃないかこれ!感想に困る・・・!」

 

「人間の文化ってこんな破滅的な側面もあったのね・・・項羽様とチャレンジしようかしら・・・」

 

「陣地防衛していたら終わっていました。自爆、聖剣、復活のループ最強でした」

 

「グランドマスターだもの、これくらいはね?カドック君もリッカちゃんも、桐之助くんもとっても頑張ったって聞いているわ!おめでとう!」

 

「これくらい、リッカが挑み駆け抜けて来た旅路に比べたら遊びみたいなものだ。・・・でも、彼女にとっていい思い出になってくれてたなら何よりだな」

 

『次は私をエスコートする特異点なんてどうかしら』

 

「あればな、機会が。その時は是非・・・桐之助は何処に行ったんだ?」

 

マスター達もまた顔を合わせ、酒・・・お茶や刺身盛りを堪能し勝利の美酒に浸りゆく。其処に序列はもうない。彼が、彼女らが。グランドマスターなのだから。

 

「皆様、大変お疲れ様でした。この明智光秀、皆様に心より感謝を表します。よくぞ、我が主を救ってくださった」

 

「いえいえ!僕の姉上とリッカちゃんなら当然です!こちらの光秀さんはとても紳士ですね!こちらのキンカンとチェンジしません?」

 

「フン。戦国無双光秀、何故貴様は信長公に刃を向けたのか。じっくり語り明かそうではないか・・・同じ光秀として、な」

 

「・・・あまり酒が進む話題ではないと思いますが。悪酔いしない程度に」

 

「沖田ちゃんへのお土産にー、イゾーへの嫌がらせにー。父上も絶対楽園に来るし!楽しいもんね!」

 

「わはははははは!鬼が楽園に招かれようとは!まずは血の臭いを消してからよ、お茶々の世話に鎧は要らぬが故な!」

 

「はぁ、一時はどうなる事かと思いましたよ。だがしかぁし!この沖田さんの大逆転三段突きが戦況をひっくり返したのです!躊躇わず令呪を切ってくださったリッカちゃんに私は心底惚れ直しましたとも!聞いてますか土方さん!新撰組最高ですよ!土方さん!!」

 

「加賀国の沢庵か。今度樽で買い占めてぇな・・・いや、王様に頼んで新撰組領地にするってのもありかもな。いやしかし沢庵うめぇな」

 

「斬れか進めか沢庵しか言ってないじゃないですかやだぁー!!」

 

楽園在住のサーヴァント達だって元気です。光秀に絡まれる光秀が見られるのは楽園だけ。顔面偏差値と美形っぷりでは勝負にもなってないのは公然の秘密。そして新撰組が加賀国乗っ取り計画立ててるのも内緒。

 

「終わりましたか・・・はぁ。キュケオーン漬けの生活も終わりますね」

 

「あら、名残惜しい?実は金箔キュケオーンなんて商品もあるのよ?」

 

「すみません全力で結構です」

 

「本州に来たら波乱の連続で疲れちゃった。ギルガメッシュもなんだかいい人っぽいし、変な夢。シロウ、バーサーカー。ありがとうね」

 

「グォゥ!」「◼️◼️◼️◼️」

 

「忍にも席を設けていただけるとは。楽園、噂に違わぬ豪気ぶり。それでは遠慮なく・・・おぉ、てんぷら旨し」

 

「あのなぁ、アタシは場違いだろぉ?馬車引いただけだぞアタシ」

 

「いいのよ。あなたは私の大事な素面の友達なのだから。オフの酒盛りくらい笑顔で付き合ってほしいわ?」

 

「へいへい。亡霊の姫様、アレで満足してくれればいいんだけどなぁ~」

 

いるといないとでまるで変わってくる助っ人登用の皆様。バサラ信長を倒すために、決して欠かすことの出来なかった者達。そして──

 

「これこれー!完全無欠の結末ならではの大騒ぎ!これだから楽園在住のマスターは止められないんだよー!烏龍茶おいちぃ」

 

ちゅーちゅー皆を見ながら烏龍茶を飲み干すリッカ。手にした勝利を、その証のランチキ騒ぎをにんまり見つめながら、その価値を噛み締める。すると・・・

 

【ふぅー!楽しんでるかの、リッカ先輩!】

 

歌い疲れたのか、休憩がてら隣に座り込む我等がグランドノッブ。リッカの信長ともいうべきノッブがリッカの烏龍茶をストロー奪還からの吸引にて堪能する。

 

「うん!良かった、ノッブも皆もいなくならなくって!」

 

【うむうむ!消えて再召喚されても、それは楽園を過ごしたわしじゃないからの。やや新参じゃが、リッカ先輩と一緒に過ごしたわしは、此処にしかおらんのじゃ。サーヴァントって、そういうものじゃからのぅ】

 

「しんみりノッブ・・・」

 

【だから正直、わし。まだ消えんで良かったと思っとるよ。まだわしは、楽園のノッブでいられるんじゃ。こんなに嬉しい事は無いのじゃ!じゃから・・・まぁ、照れ臭いんじゃが・・・】

 

ノッブはそっと、リッカの耳に耳打ちし・・・

 

【これからもよろしくの、リッカ先輩。わしもこれから、リッカ先輩と一緒に頑張るのじゃ!約束だからネ♪】

 

「おほぉおぉう・・・はひっ、頑張りましゅ!!」

 

「マシュ!?今、先輩マシュって言いましたか!?もう一度大きな声でよろしくお願いいたします!!」

 

そして、リッカといつものコントを始めるマシュを見つめ、そっと彼女達から離れる。

 

【わしが見ておるぞ、そなたの生と死を。この織田信長はずっとそなたを見ている。そなたの気高く、可愛らしい生き様をな。それはきっと──】

 

そなたに力を貸す全てが、同じ気持ちであろう。言葉にせず、万感の想いを込めて盃の酒を飲み干す。

 

【うむ!夢幻の如くであろうと!この世の全ては愉悦と美徳に満ちておるわ!うははははは!!】

 

宴は続く。──別れを、得難きものにするために──




グランドノッブ【よーし!!此処で最高のメインイベントやっちゃうかのぅ!!準備はいいか!勝蔵!!】

リッカ「あれっ?そういえば森君の姿が・・・?」

マシュ「先輩!あれを!!」



森「おぉよ!!準備できてるぜ大殿ォ!!」

待ってましたと用意されたものを構え、満面の笑みで構える森君。それは──

オルミーヌ「花火大筒!?」

光秀「まさか・・・」

「行くぜ大殿ォ!!殺す気で撃つけど死ぬんじゃねぇぞぉ!!」

カドック「伏せろぉー!!!」

撃ち込まれる大砲花火。当然着火しあっという間に燃え上がる本能寺。これには歴史家もニッコリなメモリアルイベント。

オルミーヌ「何してんですかあの人!?何してんですかあの人!?」

ノブノブ「鬼武蔵ィ!画面端ィ!鬼武蔵ィ!花火撃つぅ!!本能寺燃えてぇ!!」

【会場!あったまって来たのぅ!!それじゃあわしも!ゴージャスのお株を奪うぅ~!!】

リッカ「ファッ──」

【N・O・B!!きゃすと・おーふ!!(マント一枚スタイル)】

いつものぐだぐだスタイルになりもうしたノッブ。漫画でよく見るスタイルを、魔王信長にて。マントがあるから恥ずかしくないもん。

カッツ「姉上ブッッッッ!!!」

光秀「信長公ォオォォオォン!!!!」

グランドうつけノッブ【こっから先は命を懸けたライブじゃ!!皆ノリにノッていくのじゃぞ!!決まり手のナンバーは勿論アレ!敦盛THE!本能寺!!!】

ノブノブ「馬鹿だ!馬鹿がいるぞ此処に!!」

戦国無双信長「ク、クク・・・!ふははははははははははははは!!」

光秀「笑った!?我が主が!?」

グランドノッブ【にん~げん~ごじゅう~ねあつっ!あつつっ!火花が素肌であつうぃ!?】

森「うひゃはははははははいつまで撃てばいいんだこれ!?止めなきゃ撃ちまくっちまうぜ大殿よぉ!!」

【まぁこれでこそじゃこれでこそ!!リッカ先輩見てるぅ~!?げてんのうちを~くらぁ~ぶればぁ~あっつつつつっ!!関係無いけど裸エプロンで料理って油跳ねてクッソ熱いみたい!納得!!】

沖田「ダメだこの馬鹿ノッブ・・・!リッカちゃん!避難です避難!逃げましょう!!」

リッカ「おっ!!ノッブイェーイ!!」

沖田「リッカちゃんの頭がぁ!!」

戦国無双信長「ははははははははははははは!!ふはははははははは!!」

ノブノブ「もう駄目だこれ・・・信忠待っとれぃ。今多分逝くわ・・・」

この後、懸命な避難活動とライブ活動にて宴は無事終了する事となる。皆、憔悴しきる程に大満足の宴となりましたとさ。

リッカ「はー!楽しかった!!」

カドック「・・・アレを体験してそう言えるんだ・・・君にはまだまだ、僕は及ばないんだな・・・」

大多数が『二度とゴメンだ』と言うほどに大満足の宴であった──

人理を照らす開闢の星~完~

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