サクラ大戦~散らなき鉄の花~   作:斎藤一馬

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修行パート開始です!!!


第34話 新たな年、新たな敵③

降魔襲撃から三日目の朝、帝劇に衝撃が走る暁、アイリス、すみれの失踪であった

 

しかし3人の所在はすでに分かっているので騒動た直ぐに鎮静化した。

 

「このタイミングで帰還命令か・・・・・」

 

「しかし理由は納得できるものですが」

 

「まさかアイリスまで行っちまうとはな」

 

「能力強化のため特例出向要請ですか・・・」

 

「たしかにアイリスの霊力は高くそれ故に制御が難しいがあの連中なら適役か」

 

「それと後日、紅蘭を技術交流という名目でフェイス開発局に招致したいと」

 

「表向きは花組強化なんだろうが・・・・」

 

「本心は何を考えているか全く解れねぇときてる・・・」

 

「それにすみれの行動も・・・・・」

 

「新型光武開発の資金確保のために神崎家に戻っている」

 

光武の開発、整備、維持には莫大な資金がかかる上に現在の帝都の経済はガタガタで

 

新型機を建造する余裕はない状態である。

 

 実質トーラス直営組織といっても差し支えのないフェイスは帝都経済に左右されることなく

 

建造、研究が可能となっている、しかし

 

トーラス社、代表取締役【フロム・ジェームス・トーラス】は実質

 

お飾りで実権は一人娘のリリィが握っちる。

 

会社運営の方はリリィの腹心の者が運営している状況である。

 

 

 

リリィパパ「え?ニート生活最高!!」<ヒャッフ~~~

 

 

「ところで大神たちはどうだ・・・・」

 

「現在作戦指令室で今後の方針を決めています」

 

「そうか・・・当分寂しくなるな」

 

「恐らく個々の能力の強化で帝都を離れるかと・・・そうなった場合帝都の守りは・・・・

 

「先ほどリリィから鉄華団の分隊を派遣してくれるようだ」

 

資料には鐵園昭弘中尉、碇いかずち中尉、、載場志野中尉率いる3分隊が

 

花組不在の間の帝都防衛でうごいてくれるよう手続きがなされていた。

 

 

その後、花組メンバーは己の能力向上の特訓期間に突入した。

 

 カンナは修行時代籠っていた霊峰に入り、マリアは横須賀にある海軍の施設で銃技の向上

 

大神も同じく横須賀の軍施設で初心に戻り総合力と総勢力の向上

 

さくらは仙台に戻り剣の修行と己の破邪の力と向き合い

 

紅蘭は帝劇で光武の修復、しかしその途中、了子の進めで東京都大田区城南島の近くの

トーラス社所有の埋め立て地に存在する開発区にてトーラスの技術の吸収と

トーラス整備班と合同で破損した光武の修復と強化プラン用の装備を開発していた。

 

「いや~~~テンション上がるわ!!!」

 

「おう・・・ねぇーちゃん今日もやってんな・・・・」

 

「あ!榊原班長おはようございます」

 

「どうだい・・・・その子らの調子は」

 

「はい、やっと修復は完了して今はそれからの発展のためにプランをねってるところです」

 

「流石、帝劇きっての整備員・・・うちの連中に見習ってもらいてぇよ」

 

「そないなことありませんて・・・うちもえぇ刺激が貰えてほんま感謝してます」

 

「アスピナ嬢ちゃんが連れてきたやつだからどんな奴か心配していたがいい子でよかったよ」

 

「班長~~紅蘭ちゃーん資材の準備完了しました~~!!」

 

「おぅ!シゲ!?手筈道理迅速に始めるぞ~野郎共ボヤボヤしてっと後ろから蹴り上げんぞ!」

 

『応!?』

 

「さて・・・うちももうひと頑張りや!!」

 

ムサイ男共と一緒になりながら油まみれになるも着実に前に進んでいることが実感できている

 

 

 

 

 

フミタンアドモスインターナショナルスクール地下施設訓練室B

 

 

 

 

 

「はぁ・・・・・はぁ・・・・・はぁ・・・・」

 

「最初より大分良くなったわね…暁・・・でもまだまだ、まだ眼に頼ろうとしているわ

片眼が見えないだけで遠近感は大分狂う・・・それなら・・・『両方見えなく』ても知覚

出来ればいい・・・あなたにはそれができるはず・・・

勘と・・・視覚以外の感知器官・・・そしてその魔力なら」

 

「このドS…無茶いいやがる・・・」

 

暁は八神流【禁術習得】後の見えない右目をカバーするため・・・・心眼の習得の訓練を

 

皆のアイドル白愛が特訓を手伝っていた。

 

「因みに・・・・ここで気絶したら・・・・搾り尽くすわ

 

そういい両手指から魔力で出来た銀糸を暁にむけて振り下ろす

 

「こんの色ボケ狐!!!!」

 

「愛のために早く・・・・イって!!!」

 

「ふざけんなああああああああああああ!!!!」

 

 

 

同訓練室A

 

「アイリスさん、今からあなたの訓練を始めるわね」

 

「ハイ・・・・」

 

「あなたの特性は再生と【破壊】」

 

「再生と破壊?」

 

「えぇ・・・あなた、戦闘中味方の事を回復することができる、それはとてもすごい事なの

 

普通は有機物の【治癒】と無機物の【修復】は別物でもあなたをまるで同じかの様にしている

 

これは言わば人のできる限界を超えているといってもいい・・・さらに貴方昔・・・

力の暴走で建物を【破壊】している・・・・」

 

「ツ・・・・」

 

「確かに能力の暴走で物を壊したり部屋を消し炭にするこはいるでも・・・あなたのは

巨大建造物を一瞬で破壊している・・・これも普通じゃあり得ない」

 

「そうなの?」

 

「えぇ・・・だからあなたがもし今よりも強くなりたいと思うなら【再生】も【破壊】も

制御していかなければならない・・・あなたにその覚悟はある?」

 

「それができれば…暁を守れる?」

 

「えぇ守れるわ・・・・・でも大きい力にはいつだって責任が付きまとう

 

「【全てを再生】しても【全てを破壊】してもね」

 

「わかったアイリスやるよ」

 

「では始めましょう・・・ステップ1貴方の中の闇とお友達なりましょう」

 

そういいリリィはアイリスの白い胸元に手を【挿し込んだ】

 

「ふふふ・・・頑張るのじゃぞ‥・愛しき・・・・小悪魔ちゃん

 

「ア・・・・・//////」

 

ズルリ・・・

 

アイリスの胸からアイリスとうり二つの・・・・ナニカを引きずりだす

 

 

 

 

 

 

 

                      

 

掴む左手が甘くて振るう右手が甘くて(苦くて)

 

甘くて(苦くて)

 

甘い(苦い)音色と私とあなた(ワタシ)と

 

笑う口が裂けてもそれが楽(悲)しくて

 

楽しくて(脳髄を焼くように)楽しくて(悲しくて)震えて(奮えて)楽しくて

 

 

赤い(黒い) 赤い(黒い)赤い (苦い)甘い (苦い)甘い (苦い)甘い (苦い)甘い 甘い音色(悲鳴)と

 

私とあなたと

 

 

赤い(黒い) 赤い(黒い)赤い (苦い)甘い (苦い)甘い (苦い)甘い (苦い)甘い

 

 

 

 

 

 

「あなた 甘い 甘い 赤い 赤い うふふ...あはは...あはは...殺して(壊して)あげるっ!」

 

 

 

 

 

「やっべ・・・・やりすぎた・・・・・」

 

リリィがレッスン1を開始して3時間様子を見に行くと

 

満面の笑みを浮かべながら泣きながら標的用の人形を‥‥【壊してる】アイリスがいた・・

 

「・・・・あ・・おねぇちゃん・・・アソボ・・」

 

「・・・・・・ラビットダァァァァァシュゥゥゥゥゥゥ!!」

 

↑逃走

 

 

「アハハハハハハハハ・・・・・・・!!!!!」

 

「いやああ~~~キチロリが飛んでくりゅううう!!!」

 

 

 

 

 

 

訓練室B

 

「もぅ…騒がしいわね・・・・」

 

「・・・うぅっぷ・・・なんか胸焼けしそうに甘い魔力が」

 

「この感じ・・・・アイリスちゃん?」

 

「え?まっさか~~~こんな禍々しい霊力じゃないぞ・・・」

 

二人は訓練室から顔をだすとそこには、

 

廊下の奥からリリィとアイリスみたいな【ナニカ】が迫ってくる。

 

 哀れな通行人を壁にめり込ませながら・・・

 

「あ!アカツキ、良いところに!!」

 

「アハハハハハハハハ・・・・・・・アハ♪」

 

「へ?」

 

「あとは任せた♪」

 

 

リジェクトォォォォ!!<緊急脱出!

 

「あ!?チョ・・・・・バカアアアアアア!

 

くそ・・・仕方がねぇ白愛・・・・手をって・・・・・いねぇぇぇぇ!!!!」

 

 

白愛は逃げ出した

 

 

「アカツキ・・・」

 

「っ・・・・・・」

 

「あ~そ~び~ま~ショゥ・・・・」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

三週間後 帝劇ロビー

 

 

大神は、久しぶりの帝劇に足を踏み入れる、たった3週間留守にしていただけなのに

 

すごく懐かしく思える、それだけ濃密な3週間だったと言える

 

「おう!隊長久しぶり!?」

 

「カンナ!久しぶりだね」

 

大神に声を掛けたのは見違えたカンナがそこにいた、

 

雰囲気が一回り大きく見える・・・彼女の霊力の質が大きく重くそして鋭くなっている証拠である

 

「さくらの奴も今帝劇について一息ついてるぜ・・・しかし隊長、いい男になったじゃねぇーか」

 

「そうかな?・・・自分では良く解らないけど」

 

「あぁ・・・まえとは全く違うぜ」

 

「大神さん!お帰りなさい」

 

「さくら君ただい・・・どうしたんだい服がボロボロでそれにその汚れ」

 

「あぁ・・ごめんなさい向こうでひたすら剣と…心に向き当てて…格好の事まで行き届かなくて」

 

確かにさくらの霊力は前よりも鋭く一切の揺らめきがなくまるで一本の刀の様で

 

しかし優しい気配になっている。

 

「すこし・・・体をきれいにしてきますね」

 

「わかったよ・・・さくr!!!」

 

「ぅ・・・・・!?」

 

「っ・・・・・ぁ・・・!?」

 

帝劇ロビーの空気が一変する・・・・・重く、甘く、そして見知った気配が

 

「あれ?お兄ちゃんたちだ!!ただいま~~♪」

 

逆光で一瞬だれかわからなかったが声でアイリスだと気が付く

 

しかし

 

一瞬別のナニカに感じてしまった

 

「アイ・・・リス?」

 

「?な~にお兄ちゃん?」

 

「あいりす・・・だよな?」

 

「そうだよカンナ?もしかして忘れちゃった?ヒド~イ!」

 

「・・・・・」

 

「どうしたのサクラ・・・みんな変だヨ?」

 

「いや・・・大丈夫だよアイリスそれにしても見違えて驚いたよ」

 

「そう?エヘヘヘ・・・アイリスこれでも一人前のレディーだからね♪」

 

「そっか・・・ところで暁は?」

 

「暁なら先に格納庫にいって色々準備をしてるよ?」

 

「準備?」

 

「うん!紅蘭も一緒に~」

 

「なんだ紅蘭も戻ってるのかでもなんでこっちに顔ださねぇんだ?」

 

「内緒さって!」

 

「そう・・・」

 

「そういえばすみれ君はどこに行ったんだろう?」

 

「アイツの事だからどっかふらふら遊び惚けてんじゃないな?」

 

「そんなことないもん!多分この中で一番すみれが頑張ってるんだもん」

 

「そうなのアイリス?」

 

「うん向こうで聞いたんだけどすみれったら色々な所に奔走してたんだって

昼は各財閥に出資のお願いとか夜は財界のパーティーに

アイリスが訓練した暁の部隊の指令のお姉ちゃんにも頭下げに行ったり

あんまり家族と仲良くないのに実家に依頼したりと‥…一度倒れて

暁とアイリスで病院に運んだりしたんだよこれも全部新しい光武の為にって」

 

「そんな・・・・」

 

「すみれの奴・・・・相当無茶したんだな・・・」

 

「すみれくん」

 

「だからすみれの事わるくいったら・・・メ・・・ナンダヨ」

 

「わかったよアイリス」

 

「さて俺はそろそろ・・・・米田長官に帰還報告をしてくる皆は作戦指令室に集合してくれ」

 

「解りました」

 

大神は、三人と別れ米田のもとに向かった。

 

 

 

 

 

 

コンコン

 

 

「大神一郎・・・ただいま戻りました」

 

「おぅ、大神か・・・まぁ入れ」

 

「はっ!失礼します」

 

「お久しぶりです、支配人!ただいま、特訓よりもどりました!」

 

「お・・・ちったぁ~引き締まった顔つきになったじゃねぇーか結構結構」

 

「先ほどさくら君、カンナ、アイリスと会いましたがほかのみんなはどうしていますか」

 

「あ~すみれ君はいま自室で休んでいる暫く休ませてやれ、暁と紅蘭はちっと仕事を

頼んで格納庫にいってるから後で顔見に行きな」

 

「そうですか・・・」

 

「まぁ無事にみんな帰ってきて何よりだ・・・・しかし」

 

「アイリスのことですか?」

 

「おめーにも解るか?ありゃ一皮むけたってレベルじゃねぇな・・・」

 

「向こうでなにがあったんでしょうか・・・・」

 

「まぁ大体見当はつくさ・・・どうせあのじゃじゃ馬がやらかしたんだろ」

 

「・・・・・」

 

「大丈夫、危険はねーよあの子は変わらず優しい子さ少し大人になっただけさ」

 

「そうですね・・・解りました」

 

 

 

ビー!ビー!ビー!

 

 

 

「警報!まさか・・・・降魔?・・よし特訓の成果を見せてやる」

 

 

 

 

 

 

作戦指令室

 

 

 

「大神以下、帝国華撃団・花組全員集合しました」

 

「うむ・・・・降魔がこの銀座に現れた。至急出動してくれ」

 

「でも・・・米田長官・・・・光武が使えませんどうやって戦うんですか?」

 

「心配するな・・・みんな格納庫に来てくれ」

 

米田がそういい全員移動するとそこには、新しい光武と暁の新型が並んでいた

 

「フフフフフフ・・・・・これぞ!ウチやトーラスさんすみれはんの努力の結晶!

新型霊子甲冑【神武】や!!!!!」

 

テンション振り切れてなんか怖い紅蘭がガハハハと説明する

 

「こ・・・紅蘭?」

 

「しっかしこんなイカした奴かくしてたなんて!」

 

「ただ新しいってだけじゃねぇ紅蘭、例のモノを」

 

「はいな!!」

 

「紅蘭はポケットからカード型の機械を取り出す」

 

「之は暁はん等が使こうとる阿頼耶識の簡易型で之をこの神武に組み込むことで

霊子甲冑の動力の伝達を最大限引き出し操作性、機動性を高める物や

なずけて【阿頼耶識・花形】や!!!」

 

「紅蘭・・・あなたこれを作るために・・・・」

 

「せや・・・いや~不謹慎やけど楽しかったでグフ・・・グフフフフフ!!」

 

「お・・・おう・・・」

 

「つまり・・・これを作るのが紅蘭の特訓でしたのね」

 

「せや・・後万が一の為に前の光武も修理、改造してパワーアップしてある

せやけどまだ細かい調整や設定がまだなんやせやからこの子らは予備機と考えてな」

 

「すげぇ・・・・」

 

 

 

自身の能力ともう一人のジブンと向き合い【同化】し強(狂)化されたアイリス

 

個々の能力が向上したさくら、大神、カンナ

 

昔の冷酷さといまの優しさを兼ね備えたマリア

 

トーラス整備班との触れ合いで色々自重とかが振り切れるも新しい技術を吸収した紅蘭

 

みんなの為に奔走し新しい力を手に入れる努力をしたすみれ

 

そして

 

「大神・・・・雪辱戦しっかり頼むぞ!」

 

眼帯をし前より【大きく】なった暁が声をかける

 

「あぁ…こちらこそ頼む暁!!」

 

「よし!大神出撃命令をだせ」

 

「帝国華撃団・花組出撃!降魔を迎撃するぞ!」

 

『了解!!』

 

出撃命令後速やかに各員は神武に搭乗起動させる

 

「すごい・・・・」

 

「出力が光武の10倍・・・・これなら」

 

「ええか皆、出力が上がったお陰で花形があってもこの子はじゃじゃ馬や

体に大きく負担になると思うから気ぃつけてや」

 

「へ!・・・今までのアタイらじゃねーんだ心配すんな!!」

 

「みんなこれまでの特訓の成果、俺に見せてくれ!!」

 

『了解!!』

 

「大神さん・・・・・頑張りましょう」

 

「あぁ・・・・」

 

 

 

 

 

 

 

バッテリー・・・・・OK

 

コジマ粒子ジェネレーター・・・・OK

 

PA・・・OK

 

AA・・・オフライン

 

FCS・・・Ok

 

IFF・・・OK

 

阿頼耶識TYPE-D・・・OK

 

人工筋肉・・・OK

 

魔力・・・OK

 

各種リミッター・・・・OK

 

全オペレーティングシステム・・・OK

 

 

Tactical armor type17EX SHINDEN起動確認

 

 

「フェイス遊撃隊長・・・・暁・オーガス・・・・震電、出るぞ!!」

 

 

 

こうして二度目の降魔戦の幕が切って落とされた・・・・




アイリスは自分と向き合い、自重を捨てもう一人のジブンと友達になり

狂化しました!!

もう何も怖くない・・・・

アイリスちゃんフラン化計画開始

紅蘭も色々自重やめさらなるメカニック道を万進します

トーラスの埋め立て地はまんま特車二課がイメージで

あれより建物は広く工場といった感じです

中の整備班は変わらす・・・

あと家庭菜園、ハゼ釣りも変わらず

商店?出前?・・・くるんじゃないかな?

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