サクラ大戦~散らなき鉄の花~   作:斎藤一馬

44 / 61
初っ端戦闘回です


第33話 新たな年、新たな敵②

「帝国華撃団、参上!!」

 

境内には無数の降魔と鳥居に葵 叉丹と三つの人影

 

そのうち一人が声を上げる

 

「ハハハハハ!虫けらにしては威勢がいいな!!我が名は三騎士が一人、猪また会おう!!

もっとも貴様らが生きて居ればの話だがな」

 

「俺の名は鹿、三騎士の一人だ・・・もし生き延びることができたら

次はこの俺が相手をしてやる」

 

「ワタシは三騎士の一人、蝶。このワタシに会えるなんて幸せなヤツらね

オホホホホホ。死ぬ前にこのワタシに会えたことを神に感謝するのね」

 

「その者たちが、充分なもてなしをしてくれるだろう

では失礼・・・・・」

 

そういい三騎士と葵 叉丹はすがたを消しその場にのこったの異形の怪物立ちだった。

 

『今までの敵とは訳が違うわ・・・みんな充分、気を付けて!!』

 

「了解!」

 

あやめの通信に大神は返答し眼前のてきを見据える、確かに光武の妖力計が

 

今まで見たことのない数値を出していた。

 

それでも大神たちは攻撃を開始する

 

 

 

しかし

 

 

 

「っく・・・・攻撃が全く効かない!!」

 

「キャ!・・・・嘘・・・一発攻撃をもらっただけで…もう光武が」

 

「なんやねん・・・こいつら・・・・」

 

「隊長・・・・どうすれば!」

 

「クソゥ・・・・攻撃を捌いても機体がもたねえ・・・」

 

「っく・・・・このままでは」

 

「いやぁ・・・・回復が追い付かないよぉ・・・」

 

花組の必殺技を諸共せず逆に敵の攻撃は一発、一発がすべて必殺級の威力

 

「このまま・・・では・・・」

 

大神が如何すべきか考えていると通信が繋がる

 

「大神!聞こえるか?今すぐ鳥居の奥に避難しろ」

 

「暁!来てくれたのか!」

 

「いまはそんなことより早く退避を支援砲撃を開始する

お前らが退避しないと【俺ら】も翔鯨丸も撃てない」

 

「解った皆!鳥居の奥まで退避だ」

 

『了解!!』

 

 

 

 

 

 

 

シューシュー!!

 

 

 

 

 

 

フェイス専用飛行輸送機の降下ハッチ前に雷電が狙撃状態で固定されておりその右腕に

 

先ほど習志野演習場で試験発射実験をおこなっていた試作型超電磁砲を装備していた

 

「電力臨界!中尉、これはあくまで震電用で雷電での発射は想定外です

撃てて3発ですそれ以上は機体が耐えれませんからね」

 

「了解・・・翔鯨丸の砲撃に合わせて掃射する、輸送機揺らすなよ」

 

「ラジャー!」

 

「中尉、花組後10秒で退避完了しますカウントを開始してください」

 

 

 

10・・・・砲身の駆動が悲鳴を上げる

 

 

 

 

9・・・・特殊弾頭が装填される音がする

 

 

 

8・・・・バッテリーの焼ける匂いが酷くなってくる

 

 

 

7・・・・雷電の人工筋肉が過剰電磁波の影響で異常伸縮する

 

 

 

6・・・・人工筋肉の異常伸縮を無理やり抑え込み姿勢を安定させる

 

 

 

5・・・・阿頼耶識の深度を深め集中

 

 

 

4・・・・敵目標の位置を自動照準する

 

 

 

3・・・・荒くなっている呼吸を整える

 

 

 

2・・・・高まる魔力を雷電にすべて叩き込む

 

 

 

1・・・・トリガーに指を掛け

 

 

 

0・・・・トリガーを引く

 

 

 

 

 

 

 

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!

 

 

 

 

轟音が機体の内外に響く

 

1発

 

 

 

 

2発

 

 

 

 

3発

 

 

 

 

 

 

 

 

4発

 

 

 

 

 

 

5発

 

 

 

 

 

と・・・そして轟音がやむとそこには

 

 

右腕が過剰電磁波と熱で装甲は融解し人工筋肉は焼け爛れ、発射の衝撃で

 

機体バイタルパートの装甲が吹き飛び脚部の内部骨格が破断し股関節部分は脱臼していた。

 

「っぐ・・・・花組は!!」

 

歪んだハッチを蹴飛ばして暁が這い出なが近くの作業員に声をかける

 

「中尉!何やってんですか!!あれほど言ったのに!!!」

 

「いいから状況は!」

 

「え・・・と花組健在ですアンノウンの被害大・・・・マジかよ

 

全アンノウン健在まだ生きてます・・・・レールキャノン5発に艦砲射撃だぞ」

 

「やっぱりか・・・」

 

「中尉それが解ってて・・・・」

 

「奴らは降魔だ・・・・あの降魔戦争の原因のな」

 

「あれが・・・・」

 

『中尉、花組抗戦を開始・・・・順次撃破しているようです』

 

「わかった近くの発着場に緊急着陸、トランスポーターの準備だ」

 

暁は輸送機のスタッフにテキパキと指示をだし終え自分の後ろにある相棒に目を向ける

 

今まで共に戦ってきた相棒の変わり果てた姿、いままで無茶してきたけどこんかいの無茶は

 

「すまない…相棒・・・・」

 

 

暁の言葉に答えるかのように8つのカメラアイが一瞬光りそして消えた

 

 

 

 

 

 

 

 

「何とか・・・・撃破したか」

 

「しかし・・・・凄い音だったな」

 

「雷が5回落ちたかと思いました」

 

「ん?・・・・・あれ・・・光武が動かないぞ!」

 

「あかん!!みんな脱出するんや!!」

 

 

花組のメンバーは急いで後部から脱出すると程なくして光武が小爆発を起こし

 

地面に横たわってします。

 

「光武が・・・・壊れてしまったわね」

 

「ああ・・・長い付き合いだったけど・・・・もうこいつは」

 

「グスン・・・もう機体も武装も限界超えとったのに・・・この子達

ほんまよう・・働いたで・・・なぁゆっくりおやすみウチの【光武】」

 

「それにしても・・・あの魔物の攻撃で装甲がボロボロですわ

一体なんなんですの?」

 

「もし・・・またあんな魔物がまた出たら」

 

今回は花組が勝利したかに見えたが実際は光武全機再起不能、

 

事実上彼らの敗北といってもよい状況であった事はこの時誰も口にはしなかった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一月二日 帝都日報 号外

 

【新たな敵出現す】

 

【明治神宮 大混乱】

 

明治神宮に異形の怪物出現、帝国華撃団・花組大苦戦

 

初詣で賑わう明治神宮境内に異形の怪物出現し、あたりは

 

一時騒然の様相を呈す、帝国華撃団・花組出動。

 

 之を撃退せしも被害甚大、霊子甲冑・光武破損か?

 

新たな魔物出現に帝都市民も衝撃を隠しきれぬ様子である。

 

 

 

 

「バカヤロー!みっともねぇ記事書かれやがってこのスカポンタン!!」

 

「お言葉ですが長官、奴らは【光武】でかなう相手ではありませんでした」

 

「大神ィ!テメェ何様だ!!花組の隊長じゃねぇのか!!

 

士官学校で習ったのは弁論や処世術だけか!!」

 

「・・・・・・・・」

 

「帝都の市民は黒之巣会に続く脅威に怯えているわ」

 

「み~~んな怖がって家に隠れてでできやしねえお陰で帝都の経済はガタガタよ

俺はよぉ・・・そのことで昨日から政府のお偉いさんから嫌味を言われっぱなしだぜ

も~胃がキリキリ痛くてしょうがね~や」

 

「それお酒の飲みすぎのせいじゃ?」

 

「(バ!暁!!!)]

 

「なんか・・・・言ったか?胃痛の元凶・・・・・」

 

「うんにゃ?」

 

「いいか大神・・・・黒之巣会を倒したからって平和ボケしてんじゃねぇぞ

これ以上醜態をさらすようなら専業モギリに降格だ!!」

 

「い・・・専業モギリ・・・・」

 

「それが嫌ならとっとと化け物相手の対策でも考えやがれ!!!」

 

「あ、はい!!」

 

「解ったらとっとと行け!!」

 

「あ、はい!!失礼します!?」

 

大神が慌てて出ていき残ったのは米田、あやめ、そして暁三名は・・・

 

「フフフフ・・・長官少し脅かしすぎじゃありませんか?」

 

「正月ボケで腐りきった頭には丁度いいんだよ・・・

それに治にいて乱を忘れず平和な時も油断しねぇこった・・・」

 

「先の黒之巣会の戦い…詰めが甘すぎましたね」

 

「こっちの諜報部が尻ぬぐいしたけど‥‥全く解らず仕舞い天海を尋問してもあれはただの

傀儡だってことしか解らないようだよ」

 

「なに!?天海を尋問だと!そんな報告訊いてねーぞ」

 

「家が独自にしてることだし・・・」

 

「はぁ・・・今後何かわかったら逐一教えてくれ」

 

「リリィがOKしたらね・・・」

 

「ったく・・・」

 

「でも心配しなくていいよ・・・今回のことは家も重く受け止めてる

花組との協力体制をとるように調整してる」

 

「フェイスが・・・・天皇直属の秘密部隊がか・・・」

 

「御上も降魔復活に大変危惧してるからね」

 

「解った・・・・頼むぞ暁」

 

「それにしても葵 叉丹、天海より油断できねえ相手の様だぜ」

 

「・・・・・・」

 

暁と米田がかいわをしてる最中、あやめは深刻そうな表情をうかべうつ向いていた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

????

 

 

 

 

 

ギギギギ・・・・・・ギギギ

 

「いよいよお前たちが地上に上がる時が来た・・・この世に生きる全ての命を奪うがいい

全ての血肉を喰らうがいい・・・・・

だがその為には邪魔者を葬らなければならない、素晴らしい敵がお前たちを待っているぞ」

 

 

ギギギギ・・・・・・ギギギ!!!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

帝劇 暁私室

 

「降魔か・・・・何の因果かまた湧くなんてこれも全部、葵 叉丹か・・・

 

よくあんなのと生身で戦えたな親父達・・・」

 

帝国陸軍対降魔部隊、化け物の巣窟かよ!!

 

親父s<失敬な!!!

 

「震電の機種転換と最適化まで結構かかるからその間に出来ることやらないとな」

 

そう呟きならが右手の月輪の文に魔力を流し蒼い炎を出し精密動作の訓練を開始する

 

そこで通信が入る。

 

「なんやねん・・・・いまいいとこなのに」

 

『ハイ・・・・』

 

『暁今大丈夫?』

 

『リリィ?どうしたこんな時間に』

 

『暁・オーガス遊撃隊長に新たな命令を出します』

 

『は?』

 

『一両日中に本部の帰還し機種転換訓練と八神流の禁術の習得訓練を実施します』

 

『・・・・・』

 

『つきまして出向期間の短縮につき出向任務を終了します速やかに準備を』

 

『は?どうゆうこと・・・』

 

『中尉復唱は?』

 

『了解、暁・オーガス中尉は一両日中に本部に帰還そのご各種訓練を開始します』

 

『よろしい・・・・御免ね暁』

 

ッブ・・・・ツーツー

 

「やれやれ・・・・」

 

どうやらこの楽しくも騒がしかった帝劇生活も終わりの様だ・・・・

 

「さて・・・準備しなきゃな」

 

先ほどの通信を報告するため暁は自分の部屋をでる…その時ふと部屋を見回す

 

(色々あったよな・・・・ほんと)

 

パタン

 

次の日の朝を期に暁と【アイリス】、そして【すみれ】の姿が消えることとなった

 

 

 

 

 

その頃

 

「んあ?・・・ここどこ?」

 

三騎士と葵 叉丹の手によって重症を負っていた白愛は、見慣れない一室

でめを覚ますことになった。

 




ゲーム定番各自パワーアップ回です!

すみれ失踪はファンならわかると思うけどアイリスはどこに行ったのやら

アイリス狂化フラグが立ちました・・・・

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。