サクラ大戦~散らなき鉄の花~   作:斎藤一馬

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今回は帝劇を離れとある場所がメインになります


閑話 解った事と解らない事

季節は霜月もうすっかり町は秋から冬の表情を出しており

 

道行く人々もすっかり冬衣すがたであるが子供は相変わらず元気に町を駆け回っている。

 

 ただ一人を除いて・・・

 

「・・・・・寒・・・」

 

例外・・・暁は一人とある場所を目指し寒さを紛らわすように早足であるいていた。

 

「リリィのヤツ・・・いきなり呼び出しやがって、折角炬燵には入ってコーヒー飲む作業してたってのに」

 

そう・・・暁はこの日の雑務を終わらしゆっくりしていたところに突然の呼び出しを喰らいこの寒空の下にいる

 

(これでくっだらねぇ要件ならどうしてくれようか・・・)

 

そんな事を考えるとコチラに手を降る男性が目に入る。

 

「こっちだ暁!」

 

「幻十郎のオッサン・・・」

 

コチラにてを振っていたのは『風鳴幻十郎』、今回の目的地

 

『フミタン・アドモスインターナショナルスクール』であり、ここがフェイスの本部である

 

表向きは国内外から様々の文化を学び、様々な国で柔軟に活躍ができる人材を

 

育成を主眼においているマンモス校であり国内外の著名・財界の子息・令嬢だけでは無く一般市民の生徒も偏見なく

 

学ぶことのできる数少ない学校である。因みにこのオッサンは表向きは、

 

女子高等部の体育の先生であり学年主任であり裏では、フェイスと

 

各省の調整や宮内省の整備隊の司令でもある。

 

 

 

「なんだ暁?元気がないな・・・ちゃっとメシ食ってるか」

 

「あんたが無駄に元気なだけだよ・・・こんなにクソ寒いのに」

 

「ハハハハ!この位軽く運動すれば直ぐに温まる!そうだ・・・この後うちの生徒たちと一緒に

 

カラダを動かすか!!」

 

「考えとく・・・でリリィは?」

 

「理事長室で仕事をしている筈ガッシャアアアン!!・・・だ」

 

「・・・・」

「・・・・」

 

 

「「はぁ・・・」」

 

金髪のナニかが本校舎最上階から窓ガラスぶち破って落下していった・・・

 

「・・・・先に理事長室にいってるから」

 

「解った、俺はアレを拾って校長に渡してくる」

 

「わかった・・・」

 

幻十郎と別れ暁は学園の敷地内に入る

 

 

「あれ?あのちっさいの!」

 

「~~暁ちゃんだ!!」

 

「最近見なかったけどどうしたんだろ~」

 

「わたしこの前、パパと一緒に帝劇行ったらそこで働いてたよ?」

 

「お~い暁ちゃん~~あとで一緒にあそぼ~~」

 

 

遠くからここの生徒に声をかけられたりするもそれは何時ものことなので

 

かるく挨拶したりいなしたり蹴りいれたりしていく・・・・

 

因みに暁や鉄花団のメンツは年齢が若い層が多いので教師としてでは無く

 

この広大な校舎の全体を管理している用務員や生徒としてこの学校に所属している。

 

無論暁は用務員として働いている・・・最初は学生として所属しようとしたら

 

とあるバカが初等部に入れようとして戦争にになり

 

用務員として落ち着いたのはまた別の話である。

 

 「む?オーガス久しいな」

 

「あ・・・長門」

 

「ここでは先生と呼べ・・・・こんなところでどうした?迷子か?」

 

「はっ倒すぞ!!ロリコン」

 

「な!ロリコンだと?心外な?全く相変わらずだなお前は・・・」

 

「ったっく・・・リリィに呼ばれたんだよ?」

 

「理事長に?なら急ぐといい・・・そろそろサボり始める頃だ」

 

「さっき窓から紐なしバンジー決めてたぞ?」

 

「何?そんな危ない遊びを!かわいい生徒(ロリ)が真似をしたらどうする気だ!!

 

今日こそ勘弁ならん!!成敗してくれる!!!」

 

「・・・・・」

 

長門は、猿叫をあげながらその場を走って言ってしまった。

 

 

「教師が廊下を走るな」<スッパ~ン

 

「クハ!・・・有澤先生・・・」

 

 

「アホらし・・・」

 

 

~~~本校舎【理事長室】~~~

 

コンコン

 

 

「チワ~~ス」

 

「暁さん・・・・こんちには今日はどうかしましたか?」

 

「あ・・・・武蔵」

 

「今は教師職中ですので・・・」

 

「そうだったフミタン校長」

 

「結構・・・で今日は一体?」

 

「リリィによばれて来んだよ・・・・居ないみたいだけど」

 

「居眠りをしていたので外に出しました」

 

「お・・・おう・・・」

 

ガチャ

 

「あ~~~死ぬかと思ったわ・・・」

 

「っち」

 

「・・・・」

 

「ちょっと!校長先生・あれはいきらなんでも酷くないですか?危うく死ぬとこですわ!!」

 

死ねばいいのに失礼すこしやりすぎました」

 

「きこえてますわよ?・・・・さて暁いらっしゃい」

 

「・・・お、おうで何か用?」

 

「重要容疑者Tへの尋問が完了したからその結果を伝えようと思ってね向こうだと少し

 

過激な内容だからだれが覗き見してるか解らなかったからここに来てもらったの

 

後で叔父様には送っておくわ・・・尋問の様子みる?」

 

「・・・・・見る」

 

暁はそう言うとフミタン元い武蔵はカーテンを広げ映像の準備をする

 

このフロアは理事長室以外はないので他の人が聞き耳を立てることもない下より防音、防盗聴

 

処置は完璧である

 

 

「正直私も見るに堪えない内容よ・・・汚すぎて全くやりすぎよ阿部先生にゲド先生・ジャック先生」

 

「・・・・・・・」

 

 

 

 

 

 

 

詳しい内容はDVD&ブルーレイ特典なのでカット

 

 

 

 

 

 

 

「あ~うん・・・・ようは何も解らない事が解ったって事だね」

 

「天海本人の目的はハッキリしているがあなたの妹を誘拐した事やあなたの一族を滅ぼしたことは否認どころか

 

知らないと一点張り・・・・」

 

「あの責め苦で言わないと言う事は本当に知らないと思うと判断します以上」

 

「つまり葵 叉丹の独断・・・と叉丹の足取りは?」

 

「不明よ・・・・黒之巣会本拠地跡地にも痕跡無し」

 

「・・・・今回の事件はまだ終わってない?」

 

「えぇ・・・謎が残りすぎている、葵 叉丹いや・・・山崎真之介の捕縛しない限り」

 

「葵 叉丹の正体は帝撃には?」

 

「まだ言わないはなにせ・・・・アソコと山崎の縁は深すぎる」

 

「霊子甲冑【光武】やその他帝撃の装備の設計者にして元降魔部隊の隊員」

 

「精神的ダメージがヤバイ事になるな・・・」

 

「時期をみて叔父様に報告はしますが・・・・できれば帝劇に知られる前に処理したいですわ」

 

「雷電の改修は?」

 

「既に終了しているけど・・・・場合によったら新型を建造したほうが良さそうね」

 

「新型?」

 

「覚えていると思うけど雷電はいわば試験運用機。プロトタイプ」

 

「正式運用機を建造する?」

 

「各所必要なデータは今日の戦闘で集まっているし各種オプションパーツの問題点もわかった

 

私の機体のノウハウもある・・・・」

 

ここで一枚の書類を暁にみせる

 

 

【コジマ動力正式運用型霊子甲冑建造計画概要】

 

 

「コードネーム【震電】雷電のバリエーションパーツの漸雷や榴雷のノウハウを使った

 

機体よ稼働時間も大幅に向上出力も上がっている・・・・いま本国から必要な機材を発注してる

 

完成は来年頃ね・・・最も必要がなければいいのだけれどね」

 

「・・・・・・・」

 

「・・・・さて真面目な話はこの位にして師走にむけての話をしましょう・・・」

 

「ん?師走?なんかあんの?」

 

「忘れたの?師走の二大イベント・・・・・・クリスマスとコミショよ!!」

 

「・・・・・・」

 

 

 

 

 

コミショ・・・・正式名称【文化芸術発掘即売会】俗称【コミックショータイム】

 

ぶっちゃけコミケの事であるしかし現実のコミケとは規模が違いあそこまで大々的なものではない

 

コミショでは全3日間の肯定でジャンルは6部門【1日目】絵画・芸術【2日目】文芸・論文

 

【3日目】音楽・映像の計6つである。

 

 ここでは新進気鋭の芸術家、作家、映像作家、キネマ監督の見本市でなかには新人の俳優や歌手何かが自費制作した

 

レコード、フィルムを販売している、それが有名監督や出版社の目にとまりデビュウすることもあるため、

 

規模は小さいながらもその分内容は濃いものになっている。

 

因みに二日目文芸ブースのとある壁端は異界化している程であるその中心こそ

 

ここにいる『セレリーナ・リリィ・トーラス』作家名『白百合きいと』

 

が書き上げる純愛と禁断の愛をテーマにして書き上げる小説が多くの清き女性を腐海と百合の沼に落としている

 

一度、有名出版者の目にとまるもその内容に酷評と罵倒をした者がいるが、その者をそれを機に見たものが居らず

 

出版業界では作家『白百合きいと』は正に触れてはないモノとなりそれ以降表舞台には出ずヒッソリとしかし確実に

 

年末のコミショでその沼の汚染者が増えている。

 

 

「さぁ!!暁!!挿絵のラフとベタ作業よ!!暇な鉄華団のメンツは漫研に放り込んであるわ!!」

 

尚小説といっても現代のライトノベルのように所々に挿絵が入っている

 

見たくもない絡みの絵を漫研部長とリリィの命令で・・・・

 

 

「・・・・・・・」>(#^ω^)ピキピキ

 

 

スタスタ<リリィに近づき

 

 

ガシッ!!<リリィの首根っこを利き手のじゃない方で掴み

 

 

ガラ!!<武蔵が窓を開け

 

 

(。・ω・)σ ⌒*ぽい<リリィを外に放り投げる

 

 

「ちょちょちょ!!ま・・・・・まって落ちる!!!」

 

 

「で?クリスマスの準備って?」

 

「あ~それね・・・クリスマスといえば聖夜!!デートの準備よ!!暁は誰とデート行くの?

 

アイリスちゃん?それともすみれちゃん?白愛?もしかして私?イヤ~~ン」

 

「お前は最後に殺すといったな?」

 

「え?言ってないし聞いてない!!」

 

「あれは嘘だ・・・」<パッ<手を離す

 

「ウワアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!」

 

「これでも死なないんだよな~」

 

「何せ神様ですから・・・・・ところでデートは誰といくのですか?以上」

 

「武蔵・・・お前まで・・・・」

 

「すみませんですが少々気になりまして・・・・準備をするのでしたら

 

それなりに詳しそうな人を呼びますが・・・香取先生や陸奥先生・・・・微妙ですがウィン・D先生を

 

呼びましょうか?以上」

 

「やめて・・・・特に少佐は・・・精神が死ぬ」

 

「フフフ・・・」

 

「武蔵・・・最近性格悪くなってないか?」

 

「武蔵先生の影響です以上」

 

「そうかい・・・・あ、コミショたしか盤上遊戯部もなんか出すみたいだからそっちいこ」

 

「新しいシナリオを書いていると言っていましたね」

 

「そうなんだ・・・じゃあまたね武蔵」

 

「お気をつけて暁さん」

 

 

マンモス校なだけあり広大な校庭では、青春の汗を流す運動部の姿や

 

教職員と地獄の追いかけっこをしてる不良や用務員

 

校舎内では吹奏楽部や軽音楽部のメロディーが響き

 

文化部特有の姦しくも楽しい声が響いいている。

 

まぁなかには補習や罰則掃除をしている悲惨な生徒もいるが学校生活とはかくあるものである

 

そんな声と雰囲気に懐かしくそして少し寂しい気持ちになりつつ

 

目的地にむかって暖かい校舎を歩いていく・・・

 

 

 

オマケ1

 

 

「止まるんじゃねーぞ、おれはこの先にいるぞ・・・だから止まるんじゃねーぞ」<死相

 

「団長ぉぉぉぉぉぉ!!!!」

 

「これが人間のすることかよおおおおおおおおぉぉ!!」

 

「はいはい~寝ない!嘆かない、叫ばない~~」

 

「ヽノヽ⌒*(゚∀。)*⌒ ノヽノヒャッハーwwwwwしめきりちかいぜ~~」

 

「秋雲!!マルガ・・・・落ち着け」

 

 

 

 

 

オマケ2

 

 

「全く理事長という立場でありながら二度もまどから飛び降りるとはなにごとですか!!」

 

「しかも途中、指導中の生徒巻き込み挙句の果てには・・・・」

 

「風鳴先生・・・・西村先生ここは何時ものやっておきますか?」

 

「デイビッド先生そっちは終わりましたか?」

 

「えぇ幼等部で怪しいうごきをしているミス長門を湿落としてきました」

 

「・・・・・・」<ちーん

 

「さてキサマら覚悟はいいな・・・・・理事長、吉田、坂上、ついでに長門先生」

 

『ショータイム(補習)だ!!』

 

 

『ギャアアアアアアアアアアアアア!!』

 

 

 

 

 

 




今回はあまり触れてこなかった暁たちの組織の表側をメインにしてみました

詳しくは別に書きますが

教職員全員がフェイスの隊員では無く一部の先生は一般人?です

西村先生とかまあ大半はフェイスの隊員ですが

同じく生徒の極小数も隊員です

坂上(坂本)くんや吉田(吉井)くんは隊員ではありません

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