サクラ大戦~散らなき鉄の花~   作:斎藤一馬

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天海編これでラスト!!

干物ヤローの焼き討ち会場はここですよ!!


第31話 血戦・命の限り④

最終決戦は互いに膠着状態であった

 

花組・暁達は、天海の周囲にいる近衞型の脇侍により中々天海への攻撃が通らず

 

天海側もその持ち前の妖力を用いて攻撃するも今の花組のメンバーには大振りな

 

攻撃は躱され、そこに暁の蒼炎による攻撃が襲いかかる。

 

『大神ラチがあかない!、ここは近衞型を先に殺るぞ!!』

 

『わかった!しかし・・・天海がそうさせてくれるか・・・』

 

『俺が足止めする!その隙きに!?』

 

『気を付けろよ暁!直ぐに合流する!?皆、近衞型を先に片付けるぞ!』

 

「させるものか!!」

 

『おっと!干物ヤローそっちには行かせねーぞ!!テメーには聞きたい事があんだ!?』

 

「っく落とし子風情が!!」

 

『キサマら7前の襲八神家襲撃・・・・の実行犯で間違いないよなぁ!!』

 

「?なんの事だぁ・・」

 

『惚けるな!!キサマらが我が母の首を使い妖魔を作ったのが何よりもの証拠!!』

 

「ふん!言葉を解さん蛇が!!あの首は叉丹が我に献上したものよぉ!」

 

『なん・・・だと!ならマキ・・・我が妹は!!』

 

「知らんな・・・む?待て貴様!!妹・・・八神に生き残りが貴様以外?」

 

『白々しい事を!!キサマらが我が父の戦友『山崎真之介』を誑かし攫った癖に!!』

 

「山崎?知らんなそんな人間!!」

 

『(会話が噛み合わん!こいつら攫ったのではないのか?)』

 

「ハァーハハハ!隙きありじゃ小僧!!」

 

『しまっ!!グアアアアアアアアア!?』

 

天海に隙を突かれモロに天照の妖力波を受け吹き飛ばされる、

 

機体の装甲に罅が入り、機関砲、低圧砲が破損使用不能にしかし暁専用装備

 

斬馬刀『鉄火無名二式』は健在・・その分厚く硬い鉄の固まりは罅すら走らずその輝きを保っている

 

 

『そんな攻撃が効くかああああああああああああ!!』

 

 

『暁!雑魚は全滅した!!後は天海だけだ!!」

 

「貴様ら!なにゆえに我の邪魔をする?大義なきたわけ者どもがっ!!」

 

『大儀だと?巫山戯るな!貴様の何処に大義がある!!』

 

「幕府の再興!この」日ノ本の国を最も正しい形に戻すのだ!!

 

これこそ大義!それぐらいも解らぬから、貴様らはたわけだと言うのだ!!」

 

 

『・・・・・くだらんな!!まったくもってくだらねええ!!!』

 

『巫山戯るな!そんなもの認められるものか!!』

 

『部下に平気で死ねという・・・お前のどこに大義がある!!寝言を言うな!!』

 

「この若造が!言いたい放題、言いおって・・・許さぬ・・・許さぬぞ!!」

 

『何言ってんだ・・・・コッチこそお前を許す気なんてない・・・謝罪も懺悔もいらない

 

その魂ごと燃滅しろ!!』

 

「小賢しい!・・・我が下僕どもよ我が血となり肉となり我と共に戦えぃ!!」

 

『な・・・なんだ!更に妖力が上がって!』

 

『ヤロー回りの脇侍の残骸から妖力を吸収してやがる!!』

 

「フハハハハ!!コレでも我を倒すというか。己の実力、思い知るがよいわぁ!!」

 

『やってやるさ天海!仲間を信じない貴様に俺たちは決して負けん!!行くぞ皆!!!』

 

 

『了解!!!!』

 

 

『先ずは私から!!鳴り響け白夜の鐘【スネグーラチカ】

 

『次はアタイらだ行くぜすみれ!!』

 

『言われなくてもわかっていますわ!!!』

 

『当たると痛てぇーぜ!!【一百林牌】

 

『神崎風塵流!!【胡蝶の舞】

 

『ナイスや!お二人さん!!次はウチやで!!行け!【チビロボ軍団】

 

『皆を傷づけた事絶対にユルサナイんだから!!【イリス・マリオネット】

 

『天海、覚悟!!ハアァァ!!破邪剣征【桜花放神】

 

『燃えて焼滅しろ!!八神流禁千弐百拾壱式【八稚女】

 

『これで終わりだ!!天海!狼虎滅却【快刀乱麻】

 

花組全員の全ての痛烈な攻撃を天海に浴びせる、

 

もはや天照は最初の頃のような面影もなく金の装飾も剥がでその下から見窄らしい骨組みが見え

 

至るところから小爆発をおこし正に、満身創痍であった・・・しかし尚も

 

その膨大な妖力は衰えていなかった。

 

『・・・・なに、」

 

次の瞬間花組全員に妖力で形成された槍が全員の光武を貫き壁に磔にした。

 

「ぐぐ・・・無駄だ!!我は・・・何度でも、何度でも黄泉ガエルゾ!」

 

『くそぅ・・・もう復活なんてさせるものか!!天海を、この世から消し去るんだぁっ!!

 

皆の・・・帝都を思う気持ち・・・を平和を愛する心を・・・俺にくれぇぇ!!』

 

その言葉と共に不思議なことが起こった・・・・

 

それに呼応するかのように大神の光武が輝き、またそれに共鳴するように皆の光武も輝き出す・・・

 

【大神はぁぁぁぁん!!】

 

大神の拘束が一つ砕け

 

【お兄ちゃああああん】

 

二つ砕け・・・

 

【大神隊長ぉぉぉっ!】

 

全ての拘束が砕け・・・自由になり

 

【大神少尉ー!!】

 

高速で天海の元へ駆け・・・

 

【大神隊長ー!!】

 

それを阻止せんと天海が攻撃をするがそれを霞のように避け

 

【大神さぁぁぁぁん!!!】

 

そして・・・・すれ違いざまに天海を一刀両断する

 

「がはっ・・・・!!まだだまだ終わんぞおお!!!」

 

そして暁の雷電も欠損した装甲から轟々とした蒼炎が吹き出し

 

赤い輝きを放っていたカメラアイは蒼く染まり炎を灯す・・・・

 

『こっちも色々限界なんだ・・・・ブチ貫く!!!KUTABARE!!!!

 

燃え盛る炎は拘束を灰にし一つの流星と化し・・・天照の土手っ腹に

 

見事な飛び蹴りを放ち・・・貫通する!

 

 

【ウギャアァァァッァァァァァァァァァァ!!!】

 

『天海・・・これが【正義の力だああああ!!!】

 

「馬鹿な・・・・どうして・・・こ、この偉大なる・・・わ、我が・・・な・・・・何故

 

地は我を見捨てたもうたか・・・」

 

その言葉の瞬間、天照はしめやかに爆発四散した・・・

 

これで全てが終わったと思った瞬間、地下空洞が鳴動し・・・崩れ始めた。

 

『こ、この揺れは・・・洞窟が崩れる!?しまった!総員退避!!!!』

 

『了解!!』

 

『(結局・・・天海からは余り有力なことは聞けなかった・・・か)』

 

暁は、天海に勝利したコトよりもマキについての情報がまるで無い事に落胆していた

 

しかしこれで天海・・・いや黒之巣会は壊滅した・・・

 

ようやく帝都に『一時』の平和が訪れたのであった・・・・・

 

 

sideout

 

 

【地上・日本橋】

 

 

 

そこには帝国華撃団のスタッフや整備班が待機しており

 

激しい戦闘で摩耗した機体を回収し簡易ながら退院のケガの治療が行われていた

 

「それにしても地下で俺たちを救ったあの光はなんだったんだ?それにあの輝きは・・・・」

 

「あれが彼女たちが帝撃に入った理由さ・・・」

 

大神の疑問に応えたのは、米田司令だった。

 

「あれが彼女立ちの霊力だとすれば・・・」

 

「それだけじゃねぇ・・・・おめぇの力でもあるんだ」

 

「自分の?」

 

「大神、おめぇ何で花組の隊長になれたんだと思う?」

 

「それは・・・自分が光武を動かせる事ができるからだと・・・・」

 

「それだけか?」

 

「・・・・はぁ」

 

「触媒なんだよお前は」

 

「触媒?」

 

「そうだ、彼女たちの霊能力はたしかに他の者より秀でている、だがそれが

 

バラバラに存在してても意味がない。時に背叛さえする彼女たちの霊力を統べ

 

一つの大きな力に纏めあげる力・・・・花組は、お前の力を触媒にして

 

初めてその力を充分に発揮できるんだ・・・」

 

「・・・・・・・」

 

「なぁんてな!・・・ちょっと褒めすぎか?ハァーハハハハ!!」

 

「よぉ!隊長、米田司令・・・談笑中わるいんだけど【アレ】どうにかしてくれねえか?」

 

カンナがそう指さして居るところは

 

暁が正座させられ・・・さくらは卒倒、アイリスとすみれが怒りが天元突破

 

紅蘭はアタヽ(´Д`ヽ ミ ノ´Д`)ノフタし『救急車あああああ!!』と叫び

 

珍しくマリアもオロオロしてつつも暁を心配していた。

 

どうやら目の事を了子が花組に暴露・・・現在大説教大会が開催されていたのだ!!

 

「大神おめぇ触媒なんだからいっちょ逝ってこい・・・」

 

「いぃ・・・」

 

「しっかし暁も最初の頃に比べていい顔になったよな~」

 

カンナがしみじみと思い出したしかにと米田も勿論大神をそう思った・・・

 

「そういえば・・・みんな今回例のアレやってないんじゃない?」

 

爆弾を投下した了子が花組メンバーにそう言うと・・・

 

「あ~たしかにアレ・・やってへんな・・・」

 

「逃げるのに夢中でア・レやってませんね・・・」

 

「どう言えばそうですわね・・・・」

 

「そうだぜアレ・・・やろうぜ!!」

 

「それじゃあみんな揃っている事ですし・・・行きますよ!」

 

 

『せ~~の勝利のポーズ!!』

 

「キメェェェェェ!!」<米田ハッチャケ

 

(;^Д^)キメェ

 

「・・・・・・」

 

「ちょ・・長官!!」

 

「あ~アイリスも言うの~~!!」

 

「ま、堪には・・・な?」

 

「しかたねぇ~な~」

 

「やれやれ・・・」

 

「ま、いいじゃねーかなぁ?だぁ~~ははは!!」

 

『アハハハハハハハハハハハハ!!』

 

本当にこうして帝国華撃団メンバー全員とフェイスの小島博士、了子博士

 

整備クルー、囮作戦で活躍してくれたTA招待の皆さん、そして首から

 

『私は無茶する悪い子です』のプラカードをさげた暁全員での記念撮影をして締めくくられた

 

 

ただ二人・・・セレリーナ・リリィ・トーラスと武蔵を除いて・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

????

 

 

そこは崩落した黒之巣会の洞窟にひとりのボロ雑巾・・・・

 

天海がカラダを引きずりながら逃げていた心に花組への復讐を心に秘めて

 

しかしそこに白と赤のツートンカラーのFA『スティレット XF-3』

 

が天海の眼前に立つ・・・そのてには大きなスレッジハンマーを持ち

 

『まさか・・・・生きてるとは僥倖じゃな・・・』

 

「き・・・きさま・・・は・・・!その神気、神の使いか!!!」

 

『違う・・・・お主のような塵芥になのるほどのものでわないわ』

 

「ひ・・ひぃぃぃぃぃ!!!」

 

『妾の子らが言うただろう?生かして置かぬと・・・しかしその前にお主が無為に殺めた子らの

 

苦しみ味わってからじゃな・・・』

 

 

グシャ!

 

 

「武蔵・・・あとは宜しね」

 

「地下に拘束しておけばよろしいでしょうか?以上」

 

「えぇ・・・情報官・・・いえ拷問官込みでね」

 

「了解ですそれではそのように以上」

 

 

 

こうして天海の率いる黒之巣会は壊滅を迎えた

 

長月の早朝であった・・・・

 




終わったああああ!!!

天海編完結ヤツは今ごろゲイヴンの取り調べを受けているでしょう

さて長月・・・つまり九月ですがそこから来年1月までの期間を

閑話休題にしましょうかね

10月、11月、12月(ここ重要)の三話の閑話・・・・

まあ更新はいつになるやら・・・・

余りでてないフェイスの面々でも絡まそうかな?

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