サクラ大戦~散らなき鉄の花~   作:斎藤一馬

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花粉症か風邪かわからんけど書くぜ〜


第26話 崩壊の始まり②

かぽ〜〜ん

 

「あぁぁぁぁぁぁ……生き返る!!」

 

ショゴスとあの変態にガリゴリ削られた

SAN値が回復する……

 

「はぁ…後手に周りすぎてるよな……」

 

白亜が齎した資料を流し読みした感じでは

 

奴らは、地脈を利用した大規模魔術を行使

しようとしてる事、残り地脈ポイントは、

1〜2ヶ所……奴らの行動速度を考えれば

1ヶ所……

そして寛永寺に保管されていた

魔導具「楔」の紛失、寛永寺は元々、天海大僧正が

設立………何から何までか

 

「残りは日比谷か……リリィ達間に合うと良いけど」

 

念の為リリィと鉄華団には伝えたが部隊の

特性上公に警備はできないし

日中はTAも使用不可……

不安要素が多すぎる……

 

「わ〜い!誰もいない、1番風呂だ〜」

 

ゴス!<暁頭強打

 

「あ、アイリス、タンマ!!今俺入ってる!」

 

「暁?」

 

「今出るから外で待ってて!」

 

「じゃ〜ん♪一緒に入ろうよ!」<No衣服!Noタオル!

 

「キャーー!!」

 

 

 

 

結局アイリスと入浴する羽目に……

阿頼耶識の端子は見えない様に湯船に

凭れ掛かった。

 

今日なんか厄日だ……いや不埒な事にシテナイヨ

 

入浴後、打ち上げの準備を手伝い、粗方終わった頃、

さくらが帝劇を出るのを見かけた。

 

「さくら買い出し?」

 

「さとし君?えぇ急いで買いに行かないと」

 

「なら手伝うよ、さくらって

昔から慌てると変なポカするし、」

 

「もう!それは子供の時でしょ!」

 

「そうかぁ?まぁいいや、それじゃあ行こうよ」

 

「そうね、早く行かなきゃ」

 

そういえば、さくらと二人だけで買物って

子供の時以来かも……

 

そんな事を考えると少し笑えてくる。

根拠のない自信を持って先に行くさくら。

 それを諌めつつ後を追う俺……

 

何時になっても変わらない光景……

 

「いいもんだよなぁ……」

 

「どうしたの、さとし君?」

 

「内緒だよ」

 

「え〜〜」

 

そんなやり取りをしながら買い出しをしてたら

大分遅くなってしまった。

 カンナやすみれ辺りはもう始めてるかも……

 

「さくら急ごう!………さくら?」

 

「………、…、」

 

少し震えてる?何でってあぁ……

 

「もしかしてまだ、あの事引きずってるの?」

 

「さと……しくん……」

 

空は、少し曇りだし遠くでゴロゴロと雷が鳴っている

 

「俺は、気にして無いんだからあんま思いつめるなよ」

 

「でも………」

 

まぁトラウマになってるなら仕方ないか……

 

「ホレ……おぶってやるから行こうよ」

 

身長の事いったら頃す

 

「て……繋いで……おんぶは、恥ずかしい///」

 

「やれやれ……」

 

さくらの手を持ち、少し早歩きだ帝劇へと戻る

 その間ずっとさくらは無言のままだった。

 

 

 

帝劇Side

 

 

 

楽屋では、既に我慢出来なかったカンナ、すみれ

打ち上げを始め、それに乗っかる様に紅蘭が

かくし芸をし始め、マリアは3人に小言程度の注意を

入れるも度数の低いお酒を飲んでいた。

 

「さくら君に暁、少し遅いな……何かあったのかな?」

 

「おばけにでも襲われてるんじゃねーか?」

 

「ハハハまさ……か……」

 

うんアレは、オバケじゃ無いし……な

 

「あら?雨がふりはじめてるわ。」

 

「……夕立ですわね。この雨のせいで

遅れているんじゃなくて?」

 

「う〜んオバケか……」

 

ここで少し考える素振りをした紅蘭がニヤリと笑い

 

「そや!良いこと思いついたで!

皆でオバケのカッコしてさくらはん達を

驚かすんや!!」

 

皆が心配しているところで悪乗り全開の紅蘭が

ドッキリの提案をだした。

 

「さくらはん達がビックリしたところで

『はい、ゴメン』ってな感じや。

打ち上げの余興や!」

 

面白そうでは有るがさくら以外に暁もいる状況で

こんな事をしたらナニされるか解らないと考えた

大神は……

 

「流石に少しふざけすぎだぞ。」

 

「隊長の言う通りよ、打ち上げだからと

いって羽目を外しすぎよ」

 

「まーまーたまには良いじゃなーか」

 

「せやせや!今日は無礼講や」

 

結局、紅蘭とカンナによってなし崩しにドッキリを

する事に、カンナとアイリスは、テーブルクロスを

かぶりすみれは懐中電灯で下から顔を照らし

スタンバイする。

尚、大神とマリアは、部屋の隅にてその光景に

ため息を付きながら傍観している。

 

「……まだ雨が降っていますわね」

 

「アイリス、何だかドキドキしてきちゃった……」

 

「しっ!さくらはん達が帰って来たみたいや」

 

廊下から確かにさくらと暁の話し声が聞こえてくる

 

「はぁ……すっかり遅くなっちゃった…」

 

「いきなりの夕立だったし仕方ないよ

アイツら料理全部喰ってないだろうな……」

 

(まだやで……さくらはん達がドアを開けるまで

待つんや……)

 

コンコン

 

「あの……さくらです、遅くなりました。」

 

(フフフ……いよいよですわ……)

 

皆がいざ!驚かさうとした瞬間……

 

ピシャーーンと轟音と共に雷が落ちる!

 

「……!?雷……?」

 

その瞬間

 

「あっ!!」

 

「っ!さくら!」

 

さくらの悲鳴が『部屋の外』から響く

 

「あれ!?さくらくん達、部屋に入ってないのに

……何におどろいたんだ!?

二人共どうした?大丈夫か!?」

 

大神達が部屋から出ると……

 

尋常では無い程に震え怯えながら暁に

しがみついているさくら目に映る。

 

「大丈夫ださくら!俺はここにいる!?」

 

「雷様に……お、おヘソとられちゃう!」

 

「はぁ?」

 

「さくら……貴女、本気で言ってるの?」

 

「大神……打ち上げは中止だ。

今は、さくらを落ち着かせよう……」

 

「解った……」

 

すみれとマリアは、さくらが何を言ってるのか

解らなかったみたいだが、さくらの怯え方が気になる、

しかしここで……

 

『大神少尉、八神中尉。米田長官がお呼びです

司令官室まで、お越しください』

 

「くそっよりによってこんな事時に……」

 

「マリア、済まないけど少しの間さくらを頼む」

 

「解ったわ……隊長も行って下さい」

 

「あぁ…」

 

館内放送が流れ、暁と大神は、司令室に向かった

 

『崩壊』が近づいてきている




オマケ

暁「所でアンタら何その格好?なめてんの?」〈ビキ

後日3時間の正座+副司令の折檻が大神と主犯格に
下りましたとさ…

オマケ2

白亜「何か有象無象に、おばけ呼ばわり
されたような?」

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