サクラ大戦~散らなき鉄の花~   作:斎藤一馬

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「さて・・・ドアブリーチは却下されてので平和的に開けますか」

「全く・・・暁は、たまにはっちゃけるよな」

「あーうん鉄華団では普通だったからなー」

「暁さんの前の部隊の人たちって一体・・・・」





第20話 似た者同士の深川探索③

幽霊少女から受け取った鍵でドアを開けると中には、得体の知れない

 

御札がそこらじゅうに貼り付けられていた。

 

「なんだこれ?」

 

「御札?・・・まさか脇侍が祈願というわけではありませんし」

 

「おい、隊長さっきのやつあそこにいるぞ!

 

なんでもいいや!こっちは4人一気にかたずけるぜ!」

 

「それもそうですわね・・・・今度は逃がすなんてヘマ・・・・・

 

するんじゃありませんわよ?」

 

「ヘッ!それはこっちのセリフだぜ足引っ張んなよ!!」

 

「うっ・・・・」

 

「どうした大神・・・」

 

大神がお腹をおさえているのでどうしたのか聞くと小声で

 

「いや・・・さっきから少し胃が・・・・」

 

「あーうんそう・・・・」

 

どうやら大神の胃が少々ピンチなようだ。おや・・・

 

「あー二人共・・・・」

 

「どうかなさいました暁さん?」

 

「どうした?暁」

 

「後ろ見ないほうが・・・ても負う遅いか・・・」

 

「この気配は・・・・・」←後ろ振り向き

 

「も・・・もしかして・・・・」←後ろ振り向き

 

 

 

蛇「待たせたな!」

 

蜘蛛「( ´ ▽ ` )ノハーイ」

 

「すみれ目瞑って!」

 

「へ?」

 

「カンナもだ!」

 

「た・・・隊長?」

 

二人が叫ぶ前に二人とめ目を閉じてもらいその間に蛇と蜘蛛を処理するってか

 

カンナって蛇だめなんだな・・・・。

 

 

「二人共もう勝利したから平気だよ」

 

「ほ・・・本当か?もう蛇・・・いないか?」

 

「暁さん蜘蛛わ?」

 

「大丈夫だって・・・・」

 

カンナとすみれがお互い抱き合っていることには突っ込み不要だね・・・

 

「・・・・・ふぅホッとした少しめまいが・・・・」

 

「あ・・・あたいも・・・」

 

「おいおい二人共、これから脇侍を追いかけないといけないのに」

 

「気休めだけどリ〇インのむ?」

 

取り合えず潜入には、必須のリゲ〇ンを大神、カンナ、すみれに渡す、

 

栄養剤を飲み慣れていないすみれは顔をしかめていたが、

 

大神、カンナには高評価だったようだ取り合えず二人の気力も回復したので

 

いつの間にかいなくなっていた脇侍を追うために奥へと進んでいく。

 

「さーて!皆無事だったことだし行くか!!」

 

「おほほほほ!!さぁ行きますわよ!!!!」

 

「あー暁・・・さっきのドリンク変なもの入ってないよな?」

 

「多分平気・・・オタコンとか常飲してるし・・・」

 

「カンナ、すみれ・・・それに暁」

 

「「「???」」」

 

「俺は頼りないかもしれないけど・・・花組の隊長だ、

 

三人の大切な人たちの代わりはできないと思う・・・カンナの親父さんは、

 

厳しい修行を通して強く立派に育てた、それにすみれくんだっていろんな人に

 

支えられて来た、それは暁だって同じだ・・・詳しくは知らないけど、

 

サクラ君や米田長官から聞いているよ・・・だけどいつまでも、誰かに

 

頼ってはいけないと思う・・・・俺たちは弱い苦手なことだってあるし、

 

一人で解決できないこともある・・・でも二人いれば、いや・・・

 

花組のみんながいればなんでもできると思うんだ。

 

すみれくん、カンナ・・・お互いを認め合って支えあうことはできないか?」

 

「・・・・・・仕方ねぇすみれ・・・ここは一時休戦、にしとくか」

 

「・・・・・異存はありませんわ」

 

「敵はそこの階段から地下に行ってみたいだそれじゃ・・・・暁?」

 

「うん?あぁ・・・ごめん行こう」

 

 

 

 

あぁ・・・・ムカつく・・・・大神のあの愚直なまでの真っ直ぐさ、

 

自分が汚れていることをマジマジと実感できて・・・・・

 

花組の皆は、それこそ青空に燦々と輝く太陽のようだ・・・・

 

俺みたいな、汚れた影とは別物・・・相容れないもの・・・・・

 

それこそ・・・俺は白愛のような得体の知れない・・・・黒(闇)

 

ほんと・・・・ムカツク・・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

深川 廃屋地下食料庫

 

 

 

 

 

 

 

食料庫に到着するとそこには、大量の御札が無造作に貼られていた

 

「ここは・・・食料庫?」

 

「御札がこんなに・・・・なんだか気味が悪いですわ・・・っつ」

 

「おい・・・すみれどっか痛むのか?」

 

「いえ・・・少し目眩が・・・カンナさんこそよくみたら

 

傷だらけじゃありませんの我慢できますの?」

 

「あぁ・・・正直・・・傷口がジクジク痛みやがるんだ」

 

「大神渡した救急キット使わなかったの?」

 

「いや・・・ちゃんと使ったよただ痛み止めは」

 

「へへへ・・・大丈夫だとおもったんだけどな・・・」

 

「無理せず飲みなよ」

 

「二人共もう少しだ頑張ってくれ」

 

「しっかし・・・奥の通路にも御札がびっしりだ・・・・」

 

「?・・・あれ・・・・?」

 

「暁?どうかしたのか?」

 

「さっきより・・・屋敷から感じてた霊力が弱まってる・・・?まさここの札!」

 

「この霊力を封じるものだと?」

 

「恐らく・・・・」

 

「少尉、暁さんどうやら奥は行き止まりのようですわ・・・」

 

「ん?おい隊長!あそこに脇侍が」

 

「4人で一気に押さえ込みますわよ、皆さんよろしくって!」

 

「よし!いくぞ!!!」

 

その時視界がチカチカと光るそれと同時に弱まっていた霊力がとうとう霧散して消えてしまった。

 

「っち」

 

「しかし・・・一体何のために・・・・・」

 

「隊長!あいつハシゴを登っていくぜ!」

 

「今度こそ逃がすか!・・・みんな追いかけるぞ!」

 

 

四人は脇侍を追うためにはしごを上っていく

 

「しっかし・・・このハシゴやけに長いな・・・・」

 

「もしかしたら地上部につながっているのかも・・・」

 

「いっで!」

 

「大神どうしたの?」

 

「いやどうやらマンホールのようだ頭ぶつけた・・・・」

 

「やっぱり外のようだね慎重に開けて・・・近くに敵がいるかも」

 

「わかった」

 

カポン

「まぶし・・・・ゑ・・・」

 

無事に外に出ることはできたもののそこは

 

脇侍×10「・・・・・・・・・・・」

 

「「「「・・・・・・・・・・・」」」」

 

 

敵陣のど真ん中だった・・・・・・・

 

 

「(ヤベーーー死んだああああ!!!)」

 

 

おいおい。。。どうすんだこれ!!余りにもな状態ですみれ・カンナ呆然としてるやん!!

 

あと大神!祈ってもこのじょうたいじゃ何の役にも立たねー!!!

 

「フフフフ、やはり地脈ポイントはここだったか・・・よし!作戦開始

 

地脈ポイントを制圧する!!」

 

昔の花魁風の衣装の女が脇侍に支持をだしているしかし・・・・

 

「地脈ポイント?やつら地脈を利用した魔術を使う気か・・・・」

 

「地脈を使った魔術?」

 

「あぁ・・・魔術の中には特定の陣をはって行う魔術もそんざいする」

 

「なるほd「出てきなさい!!そこのネズミども」

 

「っち・・・・見つかったか!」

 

「大神この状態じゃ多勢に無勢だ少しでで会話を長引かせろ」

 

「暁?」

 

「すこしでも情報をこいつから抜き取るんだ」

 

「わかった」「お前たち!ここで一体なにをしているんだ!!」

 

 

 

すこしでも時間を稼げば突破の足がかりに出来る・・・・いまのすみれとカンナは、

 

戦力にならないなら・・・俺がおとんりになれば・・・

 

「ふふふ・・・貴様らには解るまいがこの廃屋から大きな霊力が発せられているのだ」

 

「そんなのわたくしダッテ・・・・モガモガ」

 

「すみれストップ!!」

 

「我らの『計画』にはこの霊力が邪魔になっていた・・・そこでこの廃屋を封印し

 

障害を取り除いたのだ!!・・・・そしてこれからが本番というわけさ」

 

「計画だと・・・帝都をどうする気だ!!」

 

「それを知る必要はない・・・なぜならお前たちはここで死ぬのだからな、

 

羅刹、刹那の仇撮らせてもらうぞ!

 

黒之巣会の怒りと恐怖その身で味わうがいい!!帝国華撃団!?」

 

「っく・・・光武さえあれば」

 

「いけい!脇侍ども!こやつらを八つ裂きにしてしまえ!!」

 

「少尉・・このまっま黙ってやられるしかありませんの?

 

「・・・・ちくしょうこうなったら玉砕覚悟で!!」

 

「大神・・・・すみれたちをつれでマンホールに俺が何とかする」

 

「ダメだ!暁!!!」

 

「お前や・・すみれ、カンナはここで死んじゃダメな奴だ」

 

暁が三人をマンホールに行くように促した瞬間

 

 

ドォオオン!!!

 

「なんだ?」

 

「いまのは砲撃・・・」

 

「隊長!上・・・」

 

「あれは・・・翔鯨丸!!」

 

 

「遅くなってすみません!皆さんなん大丈夫ですか!!

 

「さくらくん!!」

 

「さぁ!あなた達も出撃よ!!!」

 

「よっしゃ!!やったるぜ!!」

 

「これで役者はそろいましたわ・・・」

 

「よし!皆、光武に乗り込むんだ!!見てろよ・・・

 

いままでのカリキッチしかいしてやるぞ」

 

「「了解!!」」

 

「わかった」

 

翔鯨丸から射出された大神、すみれ、カンナ機に各々搭乗し、暁の雷電も射出される。

 

しかし前の雷電とは少し形状が異なっていた。

 

「雷電の形状が・・・・」

 

『暁聞こえるかい?』

 

「オタコン・・・聞こえるよそれより雷電の形状が」

 

『あぁ前の戦闘で得たデータを元に追加装甲を装備した雷電だ、

 

その名も漸雷だ、スペック情報は、あとで確認してくれ』

 

「了解」

 

暁は、機体に乗り込むとざっとスペックを確認する、どうやら雷電より移動速度が落ちるものの

 

人型蒸気用の大型榴弾なら問題なく防ぐことが出来る、しかも追加装甲はパージ可能で、

 

今回の武装は、漸雷用アサルトライフル、格闘用バトルソー、チェーンガン、

 

なかなかの装備だっただが・・・難点は・・・・」

 

「イ・・・・ヅ・・・・」

 

追加装甲の影響で阿頼耶識システムの負荷が大きくなっていることだけ、現に若干鼻血がでる

 

「大神こっちも起動完了・・・ただ新装備のためあまり前に出ず後方から援護する・・・」

 

「了解・・・こっちはすみれくんカンナと同じ位置だけど、さくらくんたちとは別のとこに

 

着地してしまった・・済まないが援護を頼む」

 

「2チームに分断と・・・わかった援護を開始するよ」

 

 

こうして大神チーム、マリアチーム、そして暁の三班で敵機を迎撃する。

 

大神チームとマリアチームはそうそうに合流後、抜群のチームワークで敵を次々と一掃していく

 

暁も、一人ながらチェーンガンの弾幕で複数の敵を蜂の巣にして行く。

 

 

 

 

 

 

「これで!終わりや!!!」

 

紅蘭が最後の脇侍を撃破し、花組と暁は、廃屋前にじんどっていた黒之巣会幹部

 

『紅のミロク』を取り囲む。

 

「わらわは・・・紅のミロク・・・のぞみ道理お相手してあげましょう、

 

いでよ!我が忠実な下僕『紅蜂隊』!!」

 

そう叫ぶと

 

7体の紅色の脇侍が召喚される。

 

「フフフフ・・・・まずは小手調べ」

 

そう言うとミロクはまたどこかに姿を消した、

 

「大神・・・スキャン結果だけど・・アレ今までの脇侍より

 

妖力量が多い・・・気をつけて」

 

「了解!各員紅蜂隊を蹴散らすぞ!!」

 

『了解!!!』

 

 

かくして紅蜂隊との戦闘に突入する。

 

紅蜂隊は、いつの間にか、こちらを囲むように陣取り一斉に攻撃を開始する、

 

しかし怪我をしているすみれ、カンナの動きが今まで以上にすごい、

 

ふたりの行動がまるで、事前に打ち合わせをしているかのような連携を見せた。

 

それはさっきまで大喧嘩をしていた二人とは思えないほどに、

 

ほかの花組のメンバーを二人に負けじと紅蜂隊を蹴散らしていく、

 

それを何処か俯瞰して見ながら戦う暁をよそに、

 

こうしてカンナ、すみれの活躍によって苦戦することなく紅蜂隊を撃破する。

 

 

「観念しろ!!もはや後はないぞ!!」

 

「フフフフこれしきで勝ったと思っているのか?」

 

その時ミロクから怪光線がさくら機に目掛けて放ちまともにさくら機に直撃する、

 

しかし・・・・

 

 

「ん?全然効かないわよ?」

 

「フ・・・これで終わったとおもうな・・・」

 

不可解にも全く効果なしのようだった・・・・

 

しかしミロク本人はさほど気にしていなかった、そしてその言葉を残し

 

どこかに消えてしまった。

 

「いまの言葉・・・どうゆうことだ?

 

「・・・・・・?」

 

暁は何処か違和感があるもそのいわかんがよくわからなかった。

 

まさかこれが、後にあんなことになるとは、花組のメンバーはだれも思いはしなかっただろう。

 

 

 

 

 

 

「まぁやつの光線もただのハッタリだったようだし・・・・それじゃ~~」

 

「行きますわよ!!」

 

 

 

 

 

『勝利のポーズ!!』

 

 

『決め!!』

 

 

 

こうしていつものお約束も終え、花組は帰還、すみれとカンナは、

 

途中、またいつもの調子で喧嘩に勃発・・・暁から麻酔弾をプレゼントされ、

 

そのまま救護室に担ぎ込まれていった。

 

因みに胃に限界がきた大神も仲良く担ぎ込まれていった。

 

 

 

 

 

 

 

 

都内某所

 

 

 

 

黒之巣会、死天王の一人、黒の叉丹が一人、謎の蒸気機械ともに佇んでいる。

 

「ふっ・・・・もうすぐ始まる・・・・愚か者どもの宴が」

 

そうつぶやくと何処かに姿を眩ませる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

深川廃屋 子供部屋

 

 

 

 

 

そこにはふよふよ小さな人魂が漂っていた、それは何処か苦しそうに見えた。

 

「可哀想に・・・・異物を打ち込まれて・・・・苦しいのねぇ」

 

そこに今まで暁たちをストーキングしていた、白愛が姿を現す。

 

「ねぇ・・・・ここにいても愛したお父さんは帰ってこないわ・・・

 

よかったらお姉ちゃんと一緒に行きましょう?」

 

そう優しく声をかけるとゆっくりと人魂が彼女に近づき彼女の手に収まる。

 

そして、白愛は、徐に人魂にキスをするとみるみるうちに、人魂が

 

彼女のなかに溶け込んでいった。

 

「少ししたら貴女の体も作ってあげるからね」

 

白愛は、慈愛のこもった笑みを浮かべ自身の腹をさすっていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その日の深夜帝劇格納庫

 

 

 

 

 

 

時刻は等におそく、寝るのが遅い、オタコンでさえも眠りに就いた時刻

 

「・・・・・・・・」

 

突如さくらの光武から一匹の『妖魔』が這い出てきた、

 

その妖魔は、小さい体を活かし格納庫を抜け出し廊下を抜け

 

遂に外へとでる・・・・そして夜の帝都を欠け最終的には

 

建物の屋上にいたミロクの手に収まり、

 

ミロクはその妖魔を躊躇なく握りつぶした。

 

あたりには肉の潰れる異音が響く、

 

握りつぶしたミロクは、邪悪な笑みを浮かべる、

 

その視線の先ある帝国劇場を見つめながら

 

そして一言

 

「見つけた・・・・




カンナ、すみれ編終了~~~

次は紅蘭編ですね・・・・

そう言えば紅蘭と暁ってあんまり絡みないんだよなー

どうすっか・・・・

書いてないところで案外気が合うと思うんだが

オタコンと了子とは純粋に仲いいです。

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