サクラ大戦~散らなき鉄の花~   作:斎藤一馬

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本筋だとアイリス回ですが

暁とアイリス回です

敵側ヒロインの名前は秘密♪


第14話 深淵から生まれた銀糸の姫①

「「・・・・・・・・・・・・・・・」」

 

五月某日、銀座のカフェテリアで、この小説の主人公の暁とロリ巨神こと、

 

リリィがコーヒーを無言で飲んでいる。

 

「・・・・で?いきなり呼び出してどうしたの?皆も連れずに」

 

「皆は、ちょっとした調査で出払ってるわ・・・・あなたにも手伝ってもらおう思って

 

呼び出したの・・・・今日、なにか用事でもあった?」

 

「用事というか・・・・何名かが尾行してきて撒くのが面倒だっただけ」

 

ゲンナリした表情を受けでお茶請けのクッキーをかじりながらボヤく、

 

リリィはその表情をみてクスリと微笑した後、真剣な面持ちでテーブルに資料束を広げる。

 

「暁は、絶対にいかない所、なんだけど浅草十二階下ってわかるかしら?」

 

「あーーーうん、詳しくは、知らないけど大体な予備知識は、COCやった時に覚えてる位なら」

 

「やっぱりTRPGは、偉大ねどこでその知識が役に立つか、わからないもの・・・・こんど

 

布教でもしようかしら?」

 

「っで・・・・話戻すけどあんな私娼窟と化け物横丁がてんざいしてる地域がどうしたの?

 

ガサ入れ?・・・・担当じゃないでしょそうゆうのは」

 

「うーんガサ入れっというか・・・・行方不明事件が多発しててね」

 

リリィが(・ε・)ムーと悩みながら答えるしかし、あそこで行方不明って

 

「あんなとこじゃ珍しくないよね?」

 

「一般人ならそれでもいいんだけど・・・・・ウチ(鉄華団)から

 

出てるのよね行方不明」

 

 

・・・・・・・・・・・・・・・・

 

 

何やってる鉄華団・・・・話聞く感じ、常連が何人かいたみたいだ。

 

シノとかシノとかシノとか!!

 

「あ・・・別にシノが行方不明じゃないから安心して・・・・・・折檻したけど」

 

「お・・・・おう」

 

シノ安らかに眠れ

 

「で調査したら・・・・・化け物横丁の路地から・・・・・人間のサイコロステーキが出たのよ」

 

「は?」

 

「サイコロステーキよ、綺麗に賽の目カットされた肉片が見つかったわ・・・・ご丁寧に鉄華団の制服も一緒に」

 

「制服も・・・細切れ?」

 

鉄華団の制服というかジャケットは防刃、防弾仕様になっておりかなり丈夫だがそれが細切れとは穏やかじゃない

 

「他に情報は?」

 

「鉄華団メンバーと一般人含めての行方不明数が約60人、内10名が鉄華団のメンバーね・・・・これが行方不明リスト」

 

暁は、行方不明リストを流し読みする、どうやら最近加入した新人が大半ではあるが全員男性・・・まぁ当たり前か

 

うちの隊には、バイや百合ンクスもいるがこうゆうとこは来ないだろう。

 

「微弱ながら妖力も検知されてるわ・・・・それに浅草十二階下でこんな噂が最近広まってるみたい」

 

 

【銀の髪の妖怪美女がでるとひとが食われる】

 

 

「ふーん妖怪・・・ね」

 

「黒之巣会とも無関係とも、言えないし・・・うちの隊(家族)を美味しく頂いた。

お代(オトシマエ)は付けないといけないのよ、だから・・・・」

 

「調査しろと?・・・・しっかし場所が場所だしな・・・・花組のメンツにバレたら事だ」

 

「無理にとは、言わないは、あなたは今出向中だし・・・・」

 

露骨に(・ω・`)するなよ・・・・まったく

 

「夜抜け出して調査するよ・・・・米田のオヤジさんには、こっちから伝えとくから」

 

「ありがとう・・・そして御免なさい」

 

「謝らなくていいよ・・・っむ・・・・っちバレたか!」

 

そう呟くと、資料を引っ掴んでテーブルに自分の飲んだコーヒー代を机に置き走り出す。

 

「?・・・・・あぁ~~~~~・・・・・」

 

リリィは、一瞬何事かと思ったけど後ろから猛スピードで走ってくる。さくら、アイリスとすみれ

 

蒸気バイクに跨って猛スピードをだして追いかけるあやめが通りすぎる。

 

「まったく・・・・・元気な事ね・・・・」

 

机に一枚の写真が残っていた。ピンボケした写真だがはっきりと

 

黒い闇色のドレスをきた獣耳を生やした女性の姿が・・・・・・

 

 

 

その日の夕方

 

 

「・・・・で、その調査するから夜間外出すると?」

 

「うん・・・出撃かかったらそっち優先するし浅草近辺なら問題ないでしょ?」

 

「問題ない?だぁ?・・・バカ野郎、そんな訳ねーだろ!第一あんな場所、夜に一人で調査だぁ?

 

危険すぎるにきまってんだろぅ」

 

うっわ・・・・久々にガンキレした、米田のオヤジさん見たな・・・・・まあでも今回は、引けないしな

 

「それでもウチの身内が既に10人殺られてる・・・見過ごせない」

 

「なら、うちの月組が調査にあたる!だから・・・おめぇがやる必要は!」

 

「必要は、あるし・・・・・部外の人間は使う気ないみたいだよ【彼女】は」

 

「・・・・あの小娘が・・・悪いこと言わねぇ・・・今からでも遅くね。こっち(花組)に来い

 

このままだと、おめぇ・・・・・死ぬぜ?」

 

米田のオヤジさんは子を心配する父親の様な顔をしながら言う・・・・しかし俺は、

 

「無理だね・・・米田のオヤジさん・・・・おれの目的の為にもこっち(花組)来れないよ」

 

「・・・・・復讐か?」

 

「うん・・・・俺には、それしか出来ないから」

 

「だが・・・紫さんは、おめぇが・・・・そんなことする事を」

 

米田のオヤジさんは、俺を説得するようにいうが・・・・ダメだよ米田のオヤジさん

 

「・・・・母上がどう思ってたなんか解らないよ・・・・それにこれは、ケジメの問題

 

きっと親父もそうするよ・・・・罪には罰を・・・・

 

やったことのオトシマエはきっちり付けるってね」

 

 

 

「それまで止まるつもりはないから」

 

 

 

暁は、そういい、そのまま支配人室をでる。

 

 

 

「親子揃ってバカ野郎共が・・・・」

 

 

 

米田は、そう呟き、徳利から酒をお猪口に注ぎ、黄昏時の外を見ながら酒を煽る

 

 

 

「・・・・・準備しよ・・・オタコンに装備を準備してもらわないと・・・・・ん?」

 

 

ふと廊下の先の曲がり角に誰かいた気がしたが、気のせいだったようだ。

 

 

 

 

「・・・・・・・・・・・・っ」

 

 

 

 

少女は、一人自分の部屋を目指し走り去っていく

 

 

 

 

 

深夜22時、浅草十二階下

 

 

 

補足だが浅草十二階下は、表向きは銘酒家(めいしや)、新聞縦覧所など様々な店を名乗っているが

 

その実、娼家が十二階の裏手から千束町、最盛期には竜泉寺のあたりまで広がっており。

 

十二階下と呼ばれる私娼窟は~新道、~横町というものが数限りなく存在し、まるで迷路の様な、

 

複雑な小路地を形成し、昼間でも流しのが出入りし、

 

あるいは夜、観音境内で売り物をしていた者達も流れ込んでいた。

 

浅草の近くには吉原もあったが、値段も安く50銭銀貨で事足りる、と言われ、

 

手続きが簡単なこの私娼窟は大繁盛した要因である。

 

これらの娼婦は年齢も少女と呼べるものから大年増、職業にしている専門の者から、

 

アルバイトのようなものまでおり、

 

中には高等教育を受けたものや、詩や小説を読むものなども居て、

 

インテリ層の客に受けたと言われていた。

 

中には素見(ぞめき)、ただ女を見て回る、話すだけに徹する客もおり、

 

妙な文化圏を形成していたともいえる。

 

たまに当局の手が入ることも珍しくは無かったようで、

 

これらの場所では抜け穴や何かが用意されており、初見の客などには

 

「押入れに衣服をまとめて入れておいて、いざと言うときはそこから逃げられる」

 

と言った説明なども行われていたようだ。

 

また、この十二階下には今でも有名な文学者、画家等々が訪れており

 

様々な作品にその影響を与えていたとか。

 

 

 

そんな場所に、似つかわしくない子供が一人フラフラ歩いていると、きまって欲望丸出しのおっさんがよってくるのだが

 

 

プチん♪

 

 

「あ?なんかいったか?・・・・ん?」

 

欲望丸出しで暁に近づいたおっさんの【ナッツ】を潰し見下ろす

 

そんなことしたら当然取り巻きが黙っていないのだが・・・・・

 

 

 

 

10分後

 

 

 

 

「で・・・・・銀髪の妖怪美女のことなんかしってる?・・・ん?」

 

五人ほどいた取り巻きの【ナッツ】を8つ程割ってのこり一人に質問する

 

 

「う・・・・噂なら化け物横丁の奥に最近出来た、刻影楼っていう銘酒家の路地で見たってやつが・・・」

 

「そう・・・じゃあもういいや」

 

そういい男を開放し男に背を向けた瞬間、男がドスを抜こうとした瞬間、

 

 

パン・・・パン・・・パン

 

おとこの足元に、三発鉛玉を放ち、男に銃口を向ける

 

「抜いたら・・・・わかってるよね?」

 

「・・・・・・・・・」<コクコク

 

暁は、銃を仕舞いその場を、去る、遠巻きにみていた野次馬の誰かが

 

「あの紋たしか・・・鉄華団とかいう質の悪い薔薇餓鬼集団の紋だ・・・・」

 

 

 

「(はぁ・・・・シノ達何やったんだ?)」

 

変に鉄華団がここで有名になっていることにため息を突き路地から出ると

 

 

 

「イヤアアアア!!離してえええ!!!!!!!!!!!」

 

 

聞き覚えのある少女の悲鳴とともに一つの銘酒家が爆散した・・・って

 

 

「なんでこんなところに・・・・・・はぁ~~~!まったく!!!」

 

 

瓦礫と化した店の前にいた少女を素早く回収して人目のつかない路地につれこみ怒鳴る

 

 

 

「アイリス!!!こんなとこでなにやってんだ!!!!」

 

 

そう回収した少女は、アイリスだったのだ・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




アイリス、暁回開始です

浅草十二階下の補足は、大正クトゥルフの資料から引用したもので

史実とは若干違うけどいいよね二次創作だし。

外伝で花組メンバー何人かでCOCセッションの風景を

小説にしてみようかな

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