サクラ大戦~散らなき鉄の花~   作:斎藤一馬

19 / 61
マリア回ラストです


第13話 隊長に必要な三つの条件④

ゴソゴソ・・・・ピタ!・・・・ごそごそ・・・・

 

やあみんな!暁・オーガス改、八神暁だ

 

今現在、俺は、ダンボールを被って潜入中なんだ・・・・

 

なんでこんな事をしているのかというと・・・・しょーもない訳があるんデス

 

 

一時間前

 

「Zzzzzz」

 

 

 

『貴様の正体、我が黒之巣会が見破ったり!!』

 

 

「へぶぅ!!」<ベットから落下

 

いきなり、聞き覚えのある声が大音量で響いたのでイライラしながら外をみると

 

空になんか知らんガキが写っておりなにかしゃべっている。

 

 

『正義を守る帝都の戦士とは仮の姿・・・・してその真の姿は、冷酷無比の鬼畜よ!!』

 

よし・・・ギルティーだ・・・こんな夜に人様の安眠妨害しやがって・・・・っと

 

考えながら下をみると大神とマリアがいた、どうやら上で写ってる奴は、マリアの過去を

 

知っているようだまったく面倒な・・・

 

どうやらマリアに昔のことを知られたくなければ一人で来いとの事だ・・・まずい

 

 

 

「・・・今のアイツだと確実に行くな一人で・・・・やれやれ」

 

 

頭を掻きながら、格納庫に向かいいろいろ準備を開始する。

 

 

「つまりマリアが一人で出ると・・・・完璧罠だね」

 

「まあ罠だよな~まあ見過ごせないから後ろからこっそりついてって敵の根城を見つけてくる」

 

「?彼女を助けないのかい?」

 

「自分の失態は自分で拭けって事、まぁ大神達もくる事だし先行してやりやすいようにするさ」

 

「そう・・・でも暁も何だかんだと心配なんだよね?」

 

「は?なんでそう思うん?」

 

「・・・スーツ逆に着てる」

 

「/////////////忘れろいいなオタコン」

 

「ハイハイ・・・で潜入になると思うから試作のスニーキングスーツ出しておいたから

 

銃は、サイレンサー付き、スタンナイフも準備できてるから」

 

「ありがと・・・あー後ダンボールも忘れるなよ?」

 

そういうとオタコンはあからさまに嫌な顔をする・・・解せん

 

 

「ホントに、ダンボール持っていくの?」

 

「教官が言っていたからな潜入にはダンボールが必須だと」

 

「まったくあいつと来たら・・・・」

 

そんなやりとりをしていると、格納庫が異様に騒がしくなっているカメラで確認すると、

 

紅蘭の静止を振り切ってマリアが出撃したようだ・・・・やれやれだよまったく

 

「紅蘭!おれが後を追うから、大神をたたき起こしてきて!!」

 

「暁はん・・・・なんでこないなとこに!しかも雷電にのっとるんや?」

 

「今は、そんなこと重要じゃないから・・・暁、雷電出るよ・・・」

 

 

 

マリアを追う様に、暁も出撃する、レーダーにはバッチリマリア機を捉え、気がつかれないように、

 

後方から追跡する、機体機動を隠密機動に設定し足音を消しながら、リフティングウインチで高所から追跡する。

 

 

そして追跡する事、20分、マリア機は前に戦闘のあった築地にきていた。

 

「敵影は見えず・・・・か・・・いやいるな」

 

目視では、確認できなくてもこっちには、高性能のレーダーがある、レーダーにはくっきりと敵の反応が5以上確認できた。

 

「・・・おいですったか!!」

 

やはり罠だったようで、いとも容易く、マリアが捕まったのを確認し、マリアを船に乗せどこかに連れていく様子が見えた

 

「たしか、紅蘭が・・・隊服に発信機仕込んでたな・・・」

 

携帯端末を取り出し、発信機の電波を拾いつつ、周囲の敵・・・・取り分け、マリアの光武を破壊しようとしている、脇侍を

 

静かに、そして小型ブレードで確実に無力化する。銃器類では目立つので、使用はしない。

 

「一通り、終わったな・・・さて追いかけますか・・・・・」

 

そうして暁は、マリア機の横に雷電を止め、雷電から小型の潜水ジェットを下ろし船をお追いかけた

 

 

 

 

 

以上が今、に至るわけである・・・・

 

 

「え・・・とマリア・・マリア・・・っと」

 

 

ゴキャ!!

 

潜入中、邪魔な脇侍を【生身】で撃破しつつマリアを探していると、明かりが見えた

 

「ここかな・・・・あ・・・いた・・・」

 

中にはマリアと天空に移されていたガキがおりなにやらしゃべっているようだった。

 

「今のうちに上の階から侵入する準備をしますか」

 

マリアのいる部屋の真上の部屋に移動し床にバレないように穴をあけいつでも逃げれれる様にする

 

そんな準備をしていると・・・・

 

「なんでお前も一人で来ちゃうかなー」

 

なんと大神が、一人でここに来てしまったのである、これには暁も呆ける。

 

だが、大神には悪いがこれはチャンスだったりする。

 

「この隙に・・・・と」

 

暁は床板を外しマリアの目の前にワイヤーを下ろす、途中、マリアが気がついたので

 

声を出すなんとジェスチャーで指示する。

 

大神と、ガキの様子は、いい感じに気がそれている。

 

スススーー

 

「(ロープ切るからじっとしてて、そのまま上から脱出するから)」

 

こえを出さずに、唇を動かして伝えると、マリアも同じように唇を動かす。

 

「(けど・・・このままじゃ隊長が)」

 

「(大丈夫、何とかするから)」

 

スススーーーー<上に参ります

 

マリアを無事に回収し下を確認しようと顔をだしたのだが・・・

 

「あ・・・・・」

 

「「・・・・・・・・・・・・・ゑ?」

 

大神と、ガキと目が合ってしまったの、もちろんガキは大声で叫ぶ

 

「貴様!!一体d「大神!!目閉じて、

 

耳ふさいで口開けろ!!」へ?」

 

ガキの声を遮り大声で大神に指示をしながら円筒形の缶についているピンを抜きガキの顔面にシュートする

 

 

 

 

ゴス!!

 

 

いい感じに顔面にめり込んだ瞬間

 

 

カッ!!

 

 

眩い閃光と爆音が狭い室内を蹂躙する

 

「~~~~~~~~~~」

 

モロに閃光と爆音をくらったガキは声にならない悲鳴を上げ倒れている、その時

 

建物が大きく揺れ、壁が崩れる、そこのは、花組メンバーが集合していた。

 

「みんな!どうしてここが?」

 

大神がなぜここがわかったのか疑問に思ったようだがすかさず「こんなこともあろうかと!!」

 

と紅蘭が説明する。

 

「みんなナイスタイミング・・・さっさとずらかろう」

 

「あ!暁君!!一人でいったらダメじゃない!!しかも雷電にも乗らずに!!」

 

キレるさくらがまくし立てるが無視し、

 

「みんな、光武と雷電とってくるから、時間稼ぎよろしくすぐ・・・・合流するから」

 

「おう!!・・・さぁてマリアをいたぶった落とし前、きっちり付けさせてもらうよ!!!」

 

「・・・・・ばかだよあんたたち・・・・」

 

「あぁ・・・馬鹿かも知れないでも・・・仲間ってそういうものだろ?

 

俺たちは、君を絶対に一人にはしない・・・」

 

「よかったじゃん・・・こういってもらえる仲間たちがいて・・・・誇れることだよ

 

さて・・・おれも鬱憤が溜まってるから前線に合流するよいいよね?大神」

 

「あぁ!勿論だ。行こう二人共!!」

 

 

 

暁は、素早く機体に乗り込み雷電を起動させ阿頼耶識を接続、機体と身体が同化する感覚を覚える

 

久々の前線での戦闘、で気分が高揚する。

 

「為にしもってきたこの【玩具】の試し打ちと行くか・・・・」

 

通常、ハンドミサイルがマウントされている部分に装甲板が取り付けられていた。

 

今回は珍しく、固定武装のグレネードランチャー以外のの射撃武器は装備されていなかった

 

大神やマリア、暁以外の花組メンバーは、ガキ事、刹那の駆る、蒼鬼の機動性に翻弄されていた。

 

「全然当たりませんわ!」

 

「は・・・早い!」

 

「ちょこまかと鬱陶しいぜ!!」

 

「こう早いと、狙いがさだまらへんで」

 

「ハッハハハ!!遅い!遅い!そんなものか帝国華撃団、まったくだらしがないね」

 

刹那は、その機動性で花組を翻弄する・・・しかしここどひとりの女性の叫びが響く

 

 

「スネグーラチカ!!」

 

 

冷気を纏った弾丸が寸分狂いなく蒼鬼に直撃、脚部を凍結させる。

 

「これは・・・・・」

 

「みんなお待たせ!」

 

「マリア(さん)(はん)!!!」

 

「大神・・・合わせて!!」

 

「応!!」

 

「八神流古流剣術、外式・轟斧 陰「死神」!!」

 

「狼虎滅却・快刀乱麻!!」

 

雷電が踵落としからの炎を纏った鉄火無名二式を打ち降ろし、すかさず、狼の二刀流からの連撃が蒼鬼に直撃し吹き飛び、

 

マリアが銃撃の追撃、そしてその機動性をいかし蒼鬼のふところに潜り込んだ雷電のうでの装甲板がパージされるとそこには

 

 

ゴン太の杭が装備されていた

 

射突ブレードの代表とも言えるその名は、KIKUである

 

ACfaで大変お世話になった人も多いだろうそのパイルバンカー(とっつき)は、トーラスの魔改造により

 

杭を射突する際の炸薬にコジマ粒子と有沢手製の炸薬が混ぜられた、コジマ混合有沢炸薬を使用・・・威力は

 

 

 

ブスン!!

 

 

 

 

大型の人型蒸気同等の大きさの魔装機兵【蒼鬼】がとっつきの衝撃で5mほど浮かび貫通し装甲を粉微塵に粉砕するもちろん

 

なかにいた刹那もただでは、済まず肉は拉げ、骨がいたるところから飛び出し、機体が影になって皆には見えてないが

 

まさにミンチに等しい状態だったが・・・刹那はさいごの力を振り絞り

 

「くろ・・・の・・・す・・がいにえいごう・・・あ・・・れ・・・」

 

声にならない声をしぼり出し絶命し機体は、爆散する。

 

「私たちを怒らせたこと・・・・地獄で後悔するといいわ・・・

 

もう、私は振り向かない・・・わたしには帝国華撃団が・・・・私のことを信じてくれる

 

素晴らしい仲間たちがいるのだから・・・みんな行くわよ!」

 

 

 

 

『勝利のポーズ!!・・・・・決め!!』

 

 

 

「なんでおれまで・・・・・・」

 

「あら?あなただって私たちの仲間ですもの・・・・」

 

「・・・・いい顔するようになったじゃん、マリア」

 

「/////そうかしら?」

 

「うん・・・」

 

「そういえば、隊長に必要な三つの条件って結局なんだったの?」

 

「うん?わからない?①集団をまとめれるやつ、②他者を思いやれる奴そしてまる③は・・・・内緒♪」

 

「え?・・・・・狡いわよ暁!」

 

「全部いったら面白くないじゃん~~~まあその条件から大神はピッタリ一致してるよ」

 

「そう・・・」

 

マリアは、大神にバレないように微笑んでいた

 

これは・・・・大神、フラグたったな・・・にやり

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【帝都東京某所】

 

 

ぴちゃ・・・・ぴちゃ・・・・・・

 

薄暗い路地から水の滴る音が聞こえ、異臭を放つ

 

ひとりの女性が若い男性の生首の首筋に牙をたて生き血をすすっていた。

 

男性の体は、賽の目の様に細切れにされていた。

 

「おなかへった・・・・・・・」

 

男の首を無造作に捨てると、彼女の闇色のドレスが生き物の様に蠢き死体を食らう

 

その銀髪の女性のはいごから若い男性の声が聞こえる

 

「貴様・・・ここでなにをしている?我が根城に待機せよと命じたはずだが?」

 

「・・・なんだ・・・・あなたか・・・貴方に命令される筋合いわない・・・」

 

「貴様・・・・生み出してやった恩を忘れたか?」

 

「私は、誰にも従わないし・・・従うつもりもない・・ただ我欲のまま、奪い、啜り、愛すだけ

 

あの人に比べたらあなたたちなんて・・・・有象無象の一つに過ぎないわ・・・・」

 

「貴様!」

 

「これ以上・・・私に近づいたら・・・・・」

 

ッピ!

 

若い男の横にあったガラクタが細切れになる、空中には、彼女の銀髪と同じような銀の糸が幾重にも揺らいでいる

 

「もう・・私に構わないで・・・・」

 

そう言い残し自分の影いゆっくり沈んで消える。

 

白髪の青年・・・・黒き叉丹と食いかけの賽の目死体を残して。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




③シャワールームで体が勝手に動くやつ

以上

隊長に必要な三つの条件でした

次回は、本筋ならアイリス回なのですが、アイリスの好感度が暁に対してマックス

どころか天元とっぱしてるので、アイリスと暁回ですね。。。。

やっと謎の美女?も大暴れします。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。