チート能力持ちのありきたりな冒険   作:ぎが

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はい、更新滞りがちのぎがです。
見てくれる人がいる限り書きますよええ。
リアルで仕事が忙しくなる季節なので、一種の逃避としてスウ達の世界に気持ちだけでも転生したいと思います。
ではどうぞ。


19話 神の座(仮)

キリンを倒した(?)五人はその後ギルドに運ばれ、意識のないままパーティルームのベッドに放り投げられていた。

 

「ううーん、頭痛いな...ここは...?」

 

最初に目覚めたスウはキョロキョロと周りを見渡す。

 

「ここは...パーティルームか。そういえば使うのは初めてだな。」

 

前に場所だけは教えてもらっていたが、入って利用するのは初めてだ。

 

「他のみんなはどうしたかな...」

 

怪我とかしてなきゃいいけど。

 

そう思い、寝ぼけたままの目で部屋全体を眺める。

 

「あ、みんないるじゃん。起こすのも悪いかな...?」

 

四人は横になり、寝息を立てている。そこへ歩いていくスウ。

 

そして、その非常事態に気づいた。

 

「こっ...これは...っ!?」

 

パンツ!!

 

四人は無防備に寝息を立てているが、その足は放り出され、可愛らしい布が顔を出している。

 

「これはまずい...何がまずいってみんな寝てるってのが非常にまずい...!」

 

ルナは頑丈な鎧を身に纏っていたはずだがなぜか脱がされ、軽そうなシャツのようなもの一枚で寝ている。

 

その服に防御力など望むべくもなく、隠れているべき布ははっきりと見えてしまっている。

 

「白...!幼さを残しつつもその大人びた刺繍は大人の色香を感じさせる...!形のいい尻を縛り付けるでもなく包み込み、程よくついた筋肉がその柔らかさを際立たせている!!」

 

パンツ評論家という職があれば、僕以上の適任はいないだろう。

 

しかも今回はこのパンツだけではない。

 

「他のパンツも丸見えじゃないか...!!」

 

そう。他の3パンツのパンツも丸見えなのだ。(みんなのことを1パンツ、2パンツと数えていることを後でバレて怒られる。)

 

シルバは元々、自分は綺麗な服は汚したくないのでいいと言って戦闘時はわざわざ着替えて奴隷の時に来ていたボロい布切れを着ていたので、本当に丸見えである。

 

「なっ!?これは...っ!!...黒っ!黒だ!なんと妖艶な色...。漆黒のその布はテラテラと光り、僕の目を釘付けにする!さらにそこから伸びる褐色の足...!これ以上の組み合わせはおよそ思いつかない...!スパシーバ!!」

 

スパシーバが何語かはわからないが、とにかく素晴らしい。

 

「さあ次のパンツは!?」

 

興奮しまくりのスウは自分のキャラを忘れ、美少女を視姦する準備を整える。

 

「おおっ、ラン!ランのパンツは...!?」

 

ランは元々清い感じのワンピースとチャイナ服をごちゃ混ぜにしたような服なので、横になっていればどうしても見えてしまう。

 

「どうして異世界の人はこんな服を着せるのか...!!異世界万歳!パンツは緑!これも素敵だ...!何より健康的なその色が、神聖さを放つ服とのギャップでそそる!!...っておお!?」

 

スウがそこで見たものは...

 

「パンツが少しずれて...毛が...っ!」

 

戦いによってか、ここで寝ているうちにかはわからないが、ランのパンツは左側が少しズレ、守るべきものが少し出てしまっている。

 

そう、陰毛である。幼めの風貌からは想像しにくかったが、年頃なのである。その毛はスウの理性を大きく削り落とす。

 

「これは見ていいやつなのか...!?ま、待て。結論はパールのを見てからだ...!」

 

ラスト。パールだ。パールも元々スカートだったのでこれもまた防御力はない。

 

「おおっ、パールのパンツは...」

 

びしり、とスウの体が石のように止まる。ついでに思考も。

 

「パンツは...パンツが...ない」

 

パンツが無い。無い?

 

「こっ、こいつ、ノーパンだ!!」

 

パールは履いてないのである。そして、完全に捲れ上がったスカートからは、見えてしまう。

 

「は、初めて見た...こんなになってるのか...!」

 

パールの誰の侵入も許したことがないそこは、美しさを感じほどに綺麗だった。

 

「ピ、ピンクだ...!毛もあんまり生えてないし丸見え...!さすがにこれはまずすぎる...!」

 

興奮しきっていたスウは今にも飛びかかりそうだったが、その衝撃の光景により、逆に落ち着いてきていた。

 

「や、やめよう。さすがにこれはまずい。起きる前に直してあげないと。」

 

スウは完全に落ち着きを取り戻し、一息ついてから一つ、魔法を唱える。

 

「風の加護を。フーガ。」

 

風魔法。出力をギリギリまで抑え、そよ風程度の力加減で放たれたそれは、四人の捲れた服を器用に元通りにした。

 

「ん...、ふああ...」

 

ルナが目覚める。いや目覚めてしまったのだ。タイミングとしては最悪。

 

なぜなら。

 

「ん..?えっ、きゃっ、きゃあああ!?スウさん、なにし....っ、何してるんですかあっ!!」

 

その反応から察するに、ルナはスウが魔法で寝ているルナのスカートをまくったと思っているようだ。

 

「ちっ、違うぞルナ!!これはお前らの服を直してやろうと...!」

 

こんなの、もうどうしようもない。満場一致でスウが悪く見える。

 

「スウさんんん〜〜...?」

 

お怒りのようでいらっしゃる。

 

「ごっ、ごめん!!ちゃんと説明させてくれっ!」

 

「スッ、スウさんがどうしても見たいなら...言ってくれたらいいじゃないですか...っ?」

 

「え?」

 

我ながら素っ頓狂な声が出た。

 

「魔法なんか使わなくても言ってくれたら私はいつでも...」

 

そう言い、真っ赤になった顔てうつむき、自分のスカートに手をかけるルナ。

 

「えっ、えっ、ちょっと待ってルナ誤解なんだよ...!」

 

「ど、どうぞっ!」

 

バッ、とルナがスカートを大きくまくった...かに思われた。

 

「はい、ストーーップ。抜け駆けはダメだよルナ。スウも反省してね?」

 

いつ起きたのか、ランがルナを止めていた。

 

「あ、ああ。助かったよラン。ありがとう...?」

 

助かったような残念なような。

 

「全く。油断も隙もないんだから。あ、でもスウ?」

 

「ん?」

 

「私も、いつでもいいからね♡」

 

ランはそう小悪魔的な笑顔で、左手でスカートを少しめくり、その中の布を少しだけ見せてウインクした。

 

「っ!?」

 

本当に心臓に悪い...!

 

「寝起きから既にめっちゃ疲れた...」

 

スウのドタバタした朝はとりあえずの終息を見せ、その後起きてきた五人はみんなでギルドにキリンのことを話しに行ったのだった。

 

 

 

 




はい、ぎがです。エロ回です。
この小説15禁にしたのにエロがないのを個人的にすごく気になってたので、しっかり入れていきたいと思います。(下ネタではない
さて、今回のあとがき。何か聞きたいことがあればお応えしたいのですが、そもそもあまり見てもらえてないという。
とりあえず今回は神属性の魔法について。
神属性の魔法は、そう括られてはいるものの、実は魔法とは別物です。
かつて神が下界にいたころ、使っていた“魔法のようなもの”を無理やり魔法の形に収めたものになります。
つまり、適正がないものはどれだけ頑張っても無理です。
ほかの属性の魔法は魔力の形を変えて現象を生み出すのに対して、神属性の魔法は魔力を使って世界そのものに干渉し、現象を生み出します。
他属性は「鉄」という材料から「剣」を作り出し切りつけるイメージなら、神属性は「鉄」という材料を「切りつけたという現象」そのものに転換するものです。
キリンを吹き飛ばしたゼウスという魔法は、超魔力をつかい、対象を吹き飛ばす、という効果のある魔法です。
発動と吹き飛ばす、という現象がそのまま結びついているので、発動した時点でキリンに勝ち目はないです。確実に吹き飛びます。
なので、実力、魔力的に吹き飛ばせない、となった場合は発動されない魔法でもあります。そのことはスウは知らなかったようです。
またどうぞ。

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