その男、グリゴリの戦士なり   作:雪原野兎

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最終話だが基本後始末的後日談なので会話は少なめという。


エピローグ『その男は。』

どうもこんにちは、近衛玲士です。駒王会談の後、色々な事が沢山ありましたね。

 

まずは前回あった悪魔社会革命についてのお話でも。

 

簡単に言えば1週間に満たないぐらいで終結した革命でしたね。

 

元新魔王と旧魔王派の同盟に加え、そこに天使と堕天使陣営、そしてハデスさんとその部下の死神たち、トドメに上層部の方に不満を持っていた市民や眷属にレーティング・ゲームのトップに近い方々が参加しほとんどの上層部派の悪魔は降参しておとなしく捕まり、最後まで抵抗した方は四肢の一部が欠損した状態で捕縛されてました。

 

その間にディオドラという悪魔がアーシアさんを攫いに来たので捕まえましたね。

 

彼は既に革命後の悪魔社会にいれないレベルの罪を犯していましたので最近鬱憤が溜まっていたフリードさんとトスカさんに任せました、楽しそうな声を上げていたのを覚えています。

 

眷属の方々はグリゴリで預かることになり、転生悪魔を元の種族に戻す研究の手伝いを、軽い薬のモルモットになってくれると言っていましたね。

 

私としてはモルモットは嫌いでしたので義父さんには念を入れて釘を刺しておきました。

 

さて、捕まえたといえばグレモリーのあのお二人ですが妹さんは自宅にて軟禁、両親の方が今までの甘やかしを悔いてみっちり更生させるそうです。

 

そして私の両親を殺した彼ですが彼は投獄される事になりましたね。

 

神器の片方は完全に消失したみたいで調べても反応が無かったそうです。

 

赤龍帝の籠手ですがこちらは安全に抜き出せる研究が完成したら抜き出し、そして放逐することになったそうです、もちろん悪魔の力を封印してでということですね。

 

そしてドライグさんですが『今はゆっくりさせてくれ…』と疲れた声で言っていたそうなのでゆっくりとさせることになったそうです。

 

眷属の皆さんは全員が眷属を辞めると良い、グリゴリでというわけではなく私個人のチームに参加するという事になりましたね。

 

ただし皆さんはしっかりと学校には通うそうで、記憶操作で木場くんはイザイヤに、小猫さんは塔城白音という名前に改ざんしてもらったそうです。

 

悪魔といえばですがヴァーリは宣言通りすべてが終わった後にリリンさんの家に突撃したそうです。

 

地下通路から帰ってきた時の彼の顔は憑き物が落ちたようで純粋に悔しそうにして、そして嬉しそうにしていましたね、『次こそは勝ってみせる、義父さんとかを連れてきてタッグで挑んでみるか。』とね。

 

アルビオンさんはそのことを嘆いていましたがドライグさんの傷心が治るぐらいまでは良いかと言っていました。

 

そして私に提案で赤龍帝の籠手を移植して新たな赤龍帝にならないか?と言われましたがお断りしましたね、代わりに人間の肉体を作ってもらって戦うのはどうでしょう?というのは勧めましたね。

 

人間か…と渋った様子もありましたが過去の経験もあったのでそれも良いかと言っていましたね。

 

悪魔社会は二魔王制になったそうでカテレアさんとクルゼレイさんという方が魔王になったそうです。

 

旧魔王でシャルバという方が居たそうですが思考が危険と言う事でダメ扱いされてブチ切れて暴れましたが即座に旧新魔王と現魔王の2名、そしてリリンさん達に叩きのめされ、現在はリリンさんの助手をしているそうです、主にゲームのですが。

 

悪魔の駒の制度は完全に廃止となり、貴族と平民のわだかまりはまだありますが扱いの差はこれから緩和していくそうです。

 

そういえばハデスさんがグリゴリに来訪し、私とメフメラさんに感謝の言葉を言っていましたね、『貴様たちがいたお陰でバカ共の身勝手な暴走が収まりそうだ、感謝をする』とね。

 

そして私を養子に迎えたいとも、ですが私にはアザゼル義父さんがいますので慕う理由をお話してお断りいたしました。

 

愛想が尽きたらいつでも養子に来てくれるが良いと言っていましたね。

 

…さて、私達のお話を致しましょうか。

 

まずはフリードさんからお話いたしましょうか、フリードさんですがディオドラの一件を経た後、アーシアさんが告白して驚きながらもそれを受け入れてましたね。

 

顔が真っ赤ですよと言ったら『う、うるせぇやい!?』と思いっきり焦られていましたね。

 

そしてアーシアさんはディオドラさんが私たちの予想した通りの事でしたのでそこまで落ち込みませんでしたね。

 

告白も成功に終わりとても喜んでいました、今度デートコースを教えようとしたのですが…私そこまでデート詳しくなかったのですよね…。

 

さて、トスカさんですが彼女は彼女でイザイヤくんに告白して成功していましたね、皆さんそれぞれ告白が成功したようでなによりです。

 

最近はお菓子作りを習い始めているそうで将来は一緒にパティシエをしたいそうですね。

 

メフメラさんですが生活は特に変わりはなく私と共に過ごしていますね。

 

変わったと言えば服を仕立てる際はファッション雑誌を読んで出来る限り普通らしい服を作ろうと意気込んでいましたね、何があったのでしょう?

 

では、私のお話を…。

 

ハデスさんの来訪やディオドラの襲撃など様々な事がありましたが変わった事と言えば私は三勢力の親善大使としてカテレアさん達やミカエルさん、そしてアザゼル義父さんから頼まれましたね。

 

8月に入ってからの1か月間の間に様々な神話勢力や妖怪勢力、魔法使い勢力など様々な所にカテレアさんとシェムハザさん、ミカエルさんと共に行き、会談をしていただいてそれぞれの要求を受け、同盟を結ぶことになりましたね。

 

神話勢力からは各神話勢力の土地での身勝手な行為を辞める事、管理する場合は正式に手続きを踏んでから管理者となる事ですね、妖怪勢力は悪魔の駒の廃止と転生させられた悪魔を元の種族に戻す事ですね、これに関しては既に義父さん達が頑張っていますので問題なく同盟は結べましたね。

 

そして魔法使い勢力ですが…こちらはまぁ、セラフォルーさんが原因でしたのでその事をカテレアさんが聞いた所、頭を抱えながらどこかへ向かいましたね。恐らくセラフォルーさんの所でしょう。

 

さて、問題があった勢力もありましたね、吸血鬼と自称英雄の子孫を名乗る方たちの二勢力ですね。

 

吸血鬼なのですが人間風情がーとか言って三勢力を含め完全に見下していましたのでこちらからご遠慮しました、その後いつの間にかついてきていたリゼヴィムさんが何やら神器と一緒に吸血鬼の少女を拉致してきて驚きましたね。

 

件の少女に関しては神器の使い過ぎで精神障害が起きていましたので落ち着いたころに神器を抜く事が決まったそうです。

 

ギャスパー君とも知り合いだったみたいで互いに再開した際は喜んでおりましたね。

 

それで英雄勢力なのですが…こちらはたまたま遭遇しただけですがはっきり言って叩きのめしました、英雄の名を免罪符にして誘拐や洗脳などをする方に容赦は致しません。

 

とりあえず幹部勢やトップの方を全員地に伏せさせ、ついでに協力していた帝釈天さんもある英雄の力を借りて殴りました。その時に『俺はラーヴァナじゃなあああい!』と言いながら走っていたのを覚えています。

 

その後の彼等ですが理由をお聞きした所、中には三勢力の被害者の方もおりましたのでこれからの三勢力の方は変わる事をお伝えして今回は溜飲を下げて頂きました。

 

英雄の名を持つ方々は全員私が引き取りましたね、正しく力を使う事を教える為にもね。

 

その様に様々なことが1か月間にありましたがとても楽しかったですね。

 

 

 

 

…そして今、私たちはとある場所にやってきています。

 

色々な方の会話をする声が聞こえる場所にて私達は今大人の方に連れられ、ある場所に向かって歩いています。

 

一つの部屋の前に到着した時、大人の方から。

 

大人「では3人とも私が呼んだら入ってきてください。」

 

玲士&メフメラ&アーシア「はい。」

 

そう言って彼は中に入っていき、軽く挨拶が始まりますね。

 

アーシア「き、緊張します…。」

 

メフメラ「大丈夫よアーシアさん、私も緊張しているわ…。」

 

玲士「ふふ、初めてですので緊張しますが先生が誘導してくれるので大丈夫でしょう。」

 

そう会話をしていると、中から呼ぶ声が聞こえてきました。

 

先生「では、ここで転入生を紹介します、3人とも中に入ってきてくれ。」

 

3人「「「はい(は、はい!)。」」」

 

扉を開け、中に入ると見知った顔の方も含め、皆さん驚いておりましたね。

 

先生「では、近衛くん挨拶を。」

 

そう言われ、私は黒板に名前を書いて前を向き…。

 

玲士「初めまして、近衛玲士と申します、これからよろしくお願いしますね。」

 

微笑みながら挨拶をし、一礼しました。

 

さあ、始めましょう、人間としての新たな生活を。




これにてこの物語は閉幕、静かな生活を望んだ誇り高き復讐者は幸せを手に入れ。

他人を蹴落としてでも己の幸せを優先しようとした底なしの愚者は悪魔として手に入れたすべてを失う。

皆さま、ご拝読いただき本当にありがとうございました。

『その男、グリゴリの戦士なり。』完結にございます。

























…しかし、まだ物語は終わらない…。

駒王会談事件から9ヶ月後…とある町にて一人の男が廃墟に逃げ込む…。

慎士「ひ、ひぃ…な、なんでだよ…なんで俺がこんな目に合わないといけないんだよ…!」

そう、件の男である鎌瀬慎士である。

神器摘出の技術が完成し、悪魔陣営から放逐された彼は現在一人の男に命を狙われていた。

慎士「こ、ここならあいつからだって逃げれる…なんでだよ、もう終わった事だろうがよ…ガァッ!あああああああ!?」

一人静かに呟いていると背後の壁より光の剣が突き刺さる。

???「なぁに一人で全て終わったことにしてるんだよこのゴミ以下のカスがぁ!」

そう言いながら窓より一人の神父服を着た男が入ってくる。

フリード「てめぇが兄貴の事を散々侮辱したことを忘れはしねぇぞ…?」

慎士「ひぃっ!?や、やめてくれ…俺はもう何にも持ってないんだぞ!?」

フリード「兄貴の両親の命を奪っておきながら何を言ってんだこのカスがぁ!」

そう言いながら光の剣を突き刺し、刺された慎士は声にならない悲鳴をあげる。

フリード「例え兄貴たちが許したとしても俺だけはぜってぇにてめぇを許さねぇ…地獄にすら落ちず、英雄王様に魂を消されて消え失せやがれ…!」

もう一本の光の剣を発生させ、頭から一気に真下へと斬り下ろす。

それにより慎士は真っ二つに切断され、完全に絶命する。

フリード「…すまねぇな兄貴、兄貴が許したとしても俺は絶対にこいつは許せなかったんだよ。」

そう言うと一人の堕天使が近くに降り立つ。

コカビエル「終わったか、フリード。」

フリード「うっす、終わりましたぜ、コカビエルの旦那。」

コカビエル「そうか…よくやったなフリード。こいつを殺したことなど…いや、こいつがこの世界に存在したことなどすぐに忘れる事になる、親がいるだろうが…運が無かったと思え。」

そう言い、魔方陣を展開する。

フリード「さて、帰りましょうかねぇ。アーシアちゃんが待っているっすわ。」

コカビエル「ふっ、ラブラブというやつだな、行くとしようか。」

そう言い、二人は転移し、廃墟には真っ二つに切り裂かれた服だけが残される…。





さて、ちゃんとした後書きタイムです。

これにてこの物語は完結です、別ゲーにハマり過ぎたせいで終わるまでに期間が掛かりましたが初めての完結ですね。

この物語の主目的は罪を償わせること、なので獄中に入れて罪を償わせようとしましたが…本人が反省する気など無く、釈放された後にリアスを使って悪だくみしようとしてたために放逐処分となりました。

何故分かったかって?転生者の記憶に興味を持ったリゼヴィムが脳を覗いたからですね。記憶と共にやろうとしてることが分かった為にサーゼクスブチ切れという感じに。

そして最後の屑の処分ですが…ま、自業自得、因果応報ですね、全員が許すわけなど無く虎視眈々と消す機会を狙っていました、もちろんですがフリード達が行かなかったとしてもイザイヤ、アザゼルなどが殺しに向かっていました。

もちろん後始末として慎士を知っている者全員の記憶から慎士という存在を抹消、完全に殺し尽くしました。

通っていた学校や自宅にて違和感のある部分が存在することになりますがいずれ気にも留めなくなります。

そして途中にあった話ですが…機会があれば後日談として書こうかなと思っています。

まあ、まず最初は平行世界ネタ(原作行き)の番外編からやろうと思いますが。

次回作ですが魔王が転生する物のオリジナルかオリ主憑依の一夏アンチ系のインフィニット・ストラトスのどちらかを書こうかなと。

本編である復讐者なりもいずれ再開をしようかと、では皆さま。

長々とありがとうございました、またいつか別の機会に。

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