FateGrandOrder〜歩みを止めること無かれ〜   作:転輪聖王

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少々稚拙な文ですが、お楽しみいただけたら幸いです


坂の上まで行けたなら

side???

 

 

 

 

ああこれでよかったのよ.......

これで大獄丸も倒せたし.....

たとえどれだけ愛し愛されても限界が来ることは目に見えていた.....

だからいいのよちょうどいい機会だったのよ.......

でもやっぱりちょっときついなぁ〜

 

 

 

 

「諦めるのか?」

 

「えっ?」

聞き覚えのない声にふと声が漏れる

そして声の方に目をやるとそこには端整な顔立ちの青年が立っていた。

 

「だから、諦めるのかと聞いている。」

青年の言いたい事は容易に想像できた。

 

「いいのよ...これで...全て丸く収まるのよ.....」

そうこれでよかったのよ......

 

「そうか..........ならば何故涙を流している。」

 

ふと頬に触れると私の頬は濡れ熱い何かが流れていた。

よかったのに、これで良かったはずなのに......

覚悟は出来ていたはずなのに......

涙など等の昔に捨てたはずなのに.....

 

「本当は今すぐににでも彼のもとに駆け出したいのではないのか?」

 

青年の言葉が私を責め立てる。

 

「無理よ.....私の身体はもう死に体。それに彼に会わせるかおがないのよ。

どんな顔して話せばいいのか、普段どんなふうに話していたかさえもうわからないのよ.....」

 

「だから諦めるのか?」

 

「もう手遅れなのよ......。」

 

「そうか、ならば逝け。明日を夢み求めぬ者に生を謳歌する資格など無いし、必要なかろう。」

 

青年は腰の刀を抜く。

 

「最後に、お主はこの結果に満足しているのか?」

 

青年は今更そんなわかりきったことを聞いてくるので

 

「私だってこんな結末望んでなんかないに決まってるでしょ‼︎」

と私はつい声を荒らげる

「私だって普通の女の子みたいに恋してずっと彼と添い遂げたかった。」

涙が止めどなく溢れ出す。

 

 

 

「全く、最初からそう言えばいいものを気難しい女だ。回道九十一 麗花回凜

それで体も動くだろう。」

 

「行け、もう振り返る必要もなかろう。求めたものはその先に必ずある。」

 

「ありがとう.....見ててくれるかな?私の事。」

体の調子が戻ろうとそれでも不安なものは不安なのだ。

 

「勿論だとも、貴殿の勇姿しかと見届けよう。さぁ行け。」

 

「うん!」

私は駆け出した。振り返る事もない、きっと彼は見ててくれるから

私の全力を

マジ上がる‼︎

 

side主人公

 

「ふぅ〜。行ったか?」

 

「それにしても見てていてか.....見ているとも何事にも目を逸らさないその眼差しそしてその全てを背負いそれでも折れないその背中....励めよ乙女。」

 

「きっと君なら成功するから頑張って鈴鹿御前。」

 

そして僕はその場から立ち去った。誰かが見ていることに気付かずに.....。

 

 

side鈴鹿御前

 

やっば〜名前聞き忘れたから戻って来たらすごい事聞いちゃったんだけど

あいつどんだけイケメンなのよ地味になんか名前知られてるし。

やば顔が暑くなって来た。私どんだけ軽い女なのあの程度で別の男に気が行くとか。

でもいいやこれが私だもの、いつかまた....会えるよね!

 

side主人公

 

僕は、前王ビンドゥサーラの息子であった。

ビンドゥサーラの剃毛師(ナーピニー Napini)をしていたダンマーという母がチャンパーのバラモンの娘であったことが発覚したため正妃とされ、ビンドゥサーラとその母のの間に僕とヴィータショーカという息子が生まれた。

 

僕は父ビンドゥサーラと不和であり、タキシラで反乱が発生した際ビンドゥサーラは軍も武器も与えずに反乱鎮圧に向かうよう僕に命じた。

この状況を心配した家臣の1人が

 

「王子よ、軍も武器もなしに我々は何を用いて誰と戦うのでありましょうか?」

 

と問うから僕は

 

「もしも私が王者に相応しいほどの善根を持つならば軍と武器が現れるであろう」と答えた。

 

すると神々は大地を割ってその裂け目から軍と武器を出し、僕に与えた。

これを聞いたタクシラの住民達は道を清めて僕を大歓迎し

 

「我々はビンドゥサーラ陛下にもアショーカ王子にも叛いているのではありません。ただ悪しき大臣が我々に害を与えたためにこれを討ったのみです。」

 

と言い僕はは同地の人々の尊敬を得て支配権を得た。

この時僕は初めて市民に認められ涙を知った。

 

僕は治世10年頃から釈迦縁の地を回り、「法の政治」を宣伝し、

またそれが実行されているのかどうかを確認してまわる「法の巡幸」を開始した。

治世11年にはブッダガヤの菩提樹を詣でた。

そして釈迦の入滅後立てられた8本の塔のうち7本から仏舎利を取り出して新たに建てた8万4千の塔に分納した。

これは本当に大変だった。

 

第三回仏典結集も行なった。また法の宣布を目的とした新たな役職として法大官(ダルマ・マハーマートラ、Dharma-mahāmātra)を設定し、仏教の教えを広めるためにヘレニズム諸国やスリランカに使節を派遣した。

その他、マイルストーンも設置した。

 

ダルマの内容として繰り返し伝えたのは不殺生(人間に限らない)と

正しい人間関係であり父母に従順であること、礼儀正しくあること、

バラモンやシャモンを尊敬し布施を怠らないこと、年長者を敬うこと

、奴隷や貧民を正しく扱うこと、常に他者の立場を配慮することなどを挙げた。

 

ただし、統治上の理由から辺境の諸住民に対しては「ダルマ」の仏教色を前面に押し出さないように配慮もした。ダルマが全ての宗教の教義と矛盾せず、1つの宗教の教義でもないことを勅令として表明したし、

バラモン教やジャイナ教、アージーヴィカ教は仏教と対等の位置づけを与えた。

 

僕は晩年、地位を追われ幽閉された、

原因は宗教政策重視のために財政が悪化し、

軍事の軽視のために外敵の侵入に対応できなくなったからである。

 

後悔はあった。

たが、逆にあれでよかったとも思える。

残せた物もたくさんある。

彼らが明日を向いて歩くことを忘れないでいてくれればいい。

物語は自分たちで書くものだから、

決して生とは絶望の物語なんかじゃないから。

 

〜アショーカの日記より〜

 

 

 

 

 




これからもう少し人を助けた後に本編に入る予定です。
文書もう少しこうした方が良いなどのアドバイスや本編の展開の要望など
送ってくれるとありがたいです

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