ロクでなし魔術講師と赤髪の天災魔術師 (リメイク)   作:クッペ

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遅くなりました

改めて読んでみたら前作の一話ほっとんど使えねえんだよ・・・(´;ω;`)

それと語り部系にします。第三者視点で書くの辛いので・・・それに伴い他の人の視点で書くこともあるかと思います。

何も書いていないときの語り部はカイン、それ以外の場合は~sideと書きます

・・・本当に申し訳ない・・・


第一話

 次の日の朝早く、俺はアルザーノ魔術学院の学院長室に呼び出されていた。

 

 理由は転入とかの手続きや話についてなのだろう。まぁ母さんが無理やりねじ込んだようなものだから、あんまり時間はかからないんだろうけど。朝早いって言っても早めに来る学生は来てるような時間だからな。

 

 廊下で義母さん、セリカ=アルフォネアと待ち合わせをしていたのでそこで会って少し話をしていた。

 

「母さ・・・いや、アルフォネア教授って呼んだほうがいいのか?」

 

「いや、お前の好きなように呼ぶといいさ。お前は私の息子も同然なのだからな」

 

「わかったよ母さん。で、こんな昨日の今日で話し通してあるのか?」

 

「通してあるから呼び出されたんだろうが。流石に、いきなりお前を何の紹介もなしに教室へ連れていくわけにも行かないからな。いくら私が無理やりねじ込んだからって、そこまで自由にしてやれるわけじゃない」

 

「いや、そこまでは求めていない。それにいきなり二年次生で問題ないのか?」

 

「それこそ大した問題じゃない。私の弟子ということでも本来なら入る必要は無いが、入りたいと言ったのはお前だろう?それにお前の年はちょうど二年次生位だ」

 

「そうか。そろそろ呼ばれている時間だな」

 

「そうだな。じゃあ行くか」

 

* * * * * * * * * * 

 

 学院長先生へのあいさつもほどほどに、俺と母さんは俺の編入予定クラスの2-2教室へと向かっていた。

 

 何やら転校生騒ぎが起こっているのか、教室ではいろいろな話声が飛び交っていた。

 

 最初に教室に入ったのは母さんだ。

 

「お前らー席に着け。前から言っていたように、今日から新しい講師が着任する。まだ来ていないようだが、まぁ面白い奴だから期待してくれていい。それとこのクラスに編入性が入ってくる。紹介しよう、カイン、入って来い」

 

 呼ばれたので俺は教室のドアを開けて教室に入ってぐるりと見渡す。最初に目に入ったのはこちらを見て何か驚いたような表情をしている金髪の少女だった。どこかで見覚えがあるような気が・・・

 

「こいつが編入性のカイン=レーダスだ。まぁ仲良くしてってくれ。ほら、自己紹介しろ」

 

「え?あ、あぁ・・・カイン=レーダスだ。よろしく頼む」

 

「というわけで私からは以上だ。じゃあ信任講師が来るまでは各自適当に過ごしておいてくれ」

 

 そう言って母さんは教室から出て行った。

 

 俺は空いてる席に適当に座って話しかけられたら適当に応対する、ということをして時間をつぶしながら、先ほどの金髪の少女のことを少しだけ、考えていた。

 

~ルミアside~

 

さっきはとても驚いた。このクラスに編入性が突然来たことにも驚いたのだが、その編入性のことを私は知っていた。三年前、私がお世話になっているフィーベル家、そこの一人娘であるシスティと私は間違って誘拐されてしまったのだ。

 

 そのころの私はいろいろなことが重なって不安定になっていた。そこで誘拐なんて起こったのだから、もう私は助からないのだと思った。

 

 その時に助けてくれた二人の少年と青年。そのうちの少年がこのクラスの編入性だということらしい。朝には助けてくれた青年の方にも会っている。きっとその人が講師なのだろう。

 

 いつかお礼が言いたい、けど向こうは忘れてるかもしれない。そう考えるとちょっと怖い気もするけれど、ちゃんと言わなくっちゃ!

 

* * * * * * * * * *

 

 ~カインside~

 

「遅い!」

 

 銀髪の少女、システィーナと言うらしい。その少女が何やら叫んでいた。

 

「まぁまぁ落ち着いて、システィ。きっと何か問題でもあったんだよ。それにしても本当に遅いね・・・どうしちゃったんだろう?」

 

 隣にいた金髪の少女、ルミアシスティーナを宥めていた。他の生徒もシスティーナと感じていることは同じようで、大分いらだっている雰囲気も伝わってくる。

 

(初日から大遅刻って兄さん大丈夫なのか?)

 

 カインがそう思っていると、クラスの扉は開いた

 

「悪ぃ悪ぃ、遅れたわー」

 

 そう言ってようやく到着した講師が気怠そうな雰囲気発し、なぜかずぶ濡れで擦り傷、痣などを身に纏った青年、グレンがやってきた。

 

(いったい何があったらそうなるんだよ・・・)

 

 半ば呆れながらカインがそう思っているとシスティーナがグレンに詰め寄って説教していた。そしてグレンが自己紹介し始めると授業を早く始めるように促していた。

 

(ちゃんと授業する気あるのかよ?)

 

 と、カインが内心思いつつグレンがおもむろに黒板に何かを書き始めた。何を書き始めたかと思えばそれは

     

          自習

 

 その文字を見て

(やっぱり・・・)

 

 まともに授業をやると思っていなかったカインの予想通りまともに授業をやる気がないグレンがこう言った

 

「本日の一限目の授業は自習にしまーす。・・・眠いから・・・」

 

 そう言い放ちさっそく睡眠の態勢に入ると

 

 「ちょっと待てぇええええーーー!」

 

 と、グレンに対してシスティと呼ばれていた少女が教科書を振りかぶっていた。

 




今日中にあと一話くらいは投稿できそうなので頑張ります・・・

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