ロクでなし魔術講師と赤髪の天災魔術師 (リメイク)   作:クッペ

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今回はかなり短めにします


第三巻・四巻
プロローグ


 

 魔術競技祭からしばらくたったある日、俺は学院長室に呼び出されていた。

 何故だか知らんが兄さんが絶望しきった表情になっているが、その件と俺が関係あるのだろうか・・・なんだろう、不安になってきた・・・

 

「おう、来たか」

 

「えっと、何か御用でしょうか?」

 

「あぁ、軍の仕事に関する件についてだ」

 

「そうか」

 

「その前にお前、遠征学習行けないから。」

 

「・・・は?いや、俺が行けないことはまだいいんだが、護衛に関してはどうするんだ?」

 

「そのことについて、特務分室から生徒として一人、講師として一人派遣されることとなった。その派遣される人員がこの資料に書いてある。とりあえず読んでくれ」

 

「二人も派遣して大丈夫なのかよ・・・特務分室の戦力・・・的・・・に・・・」

 

 リィエル=レイフォード

 

「おいおい、俺疲れてるのか・・・護衛だぞ護衛、そんな繊細な任務にこいつが来るなんてこと・・・」

 

 リィエル=レイフォード

 

「これって幻覚だよなそうだよな、いくら特務分室で戦果を挙げているからってこいつが護衛だなんてことは・・・」

 

 リィエル=レイフォード

 

「魔術的な痕跡なんて何もないよな・・・?ってことは何かの間違え・・・こういうのは普通クリストフを派遣するはず・・・」

 

 リィエル=レイフォード

 

「ふっざけんなーーー!!!!!!」

 

 おいこれは流石におかしいだろ!何でこいつが送られてくるんだよ!?護衛だよ護衛!得意魔術的にも性格的にもクリストフ派遣するべきだろおい!これじゃタダの厄介払いじゃねえか!兄さんが絶望に打ちひしがれてる理由が分かったわ・・・

 

「いや、講師枠がまだだったな・・・これでアルベルトさえ来てくれれば暴れ馬のコントロールもしてくれるはず・・・」

 

 セラ=シルヴァース

 

「このメンバーでどうやってリィエルコントロールしろっていうんだよ!!!」

 

* * * * * * * * * *

 

 二人が学院に来る日の朝、最近システィーナとルミアと学院に行くようになったのだが、そこで二人を待ってるところで兄さんと俺は頭を抱えていた。

 

「おはようございます先生、カイン君。どうしてそんなに頭を抱えているんですか?」

 

「おはようルミア・・・いやえっと・・・お前の護衛として新しく派遣されることになったメンバーがちょっとな・・・」

 

「え!?護衛が新しくなるって、カイン君辞めちゃうの!?」

 

「何をそんなに慌ててるんだ?俺はやめないけど、遠征学習には行けないから、その為に新しく護衛が派遣されることになったんだけど・・・ハァ・・・」

 

 どうやらシスティーナの方には兄さんが説明しているようだ。兄さんの表情からして、これから起こる問題の事を考えると頭が痛いのだろう・・・

 何とか重い足を進めて学院に到着すると、校門のところに人影が見えた。

 錬金術で剣を高速錬成すると、そのまま兄さんに切りかかってくる。

 

「どわぁーーーー!!!!!!」

 

「グレン、おはよう」

 

「おはよう、じゃねえよ!朝から切り掛かってくるとかふざけんなよ!!」

 

 そう言って剣を投げ捨てて説教を始める。

 

「朝っぱらからなんだよ一体?」

 

「ん、挨拶。久しぶりに会ったやつに挨拶をするときはこうするって、アルベルトが言ってた」

 

「あいつーーー!ただの嫌がらせじゃねえか!!」

 

 やっぱりこうなる。問題が怒らないわけがなかったな・・・

 

「カイン君、もしかして護衛って」

 

「そ、一人はあそこのリィエル。もう一人講師として派遣されてるんだけど、そっちはまともだから安心してくれ」

 

 ただこれから起こるであろうリィエルの行動に悩まされることになるのは確実だった。




今日中にもう一個投稿できたらしようかな

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