ロクでなし魔術講師と赤髪の天災魔術師 (リメイク)   作:クッペ

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今回はちょっと短めになると思います


第二話

~ルミアside~

 

今日はいつもよりも早く起きてしまった。あの夢の所為だろうか・・・

 せっかく早起きしたんだもん!お弁当でも作ってみようかな・・・料理はあんまり得意じゃないけど、簡単なサンドイッチくらいだったら私だって!

 今日は魔術競技祭当日、今年の魔術競技祭にはお母さん、女王陛下が直接来るらしい・・・今更になって話がしたいとか、会いたいとかそういうことは思わない。いや、思えないかな・・・

 ううん、折角の楽しい競技祭なんだもん!今はそれよりも、今日のお弁当頑張って作らなきゃ!

 

~カインside~

 

俺は先日イヴに言われていた通信魔道具、すっかり忘れてたんだが昨日セラに渡しておいた。どうやら今日は特務分室の任務で、女王陛下の護衛の王室親衛隊の監視らしい。どうやら王室親衛隊に不穏な動きが見えるらしい。どうやらアルベルトとリィエルと一緒らしい。アルベルトはともかく、リィエルって大丈夫なのか・・・

 

 魔術競技祭か・・・正直、軍に入った時点でこんな祭りに参加することになるなんて思ってもいなかった。しかも出る競技がアレだし・・・とりあえずごねていてもしょうがないし、準備はできてるから行くとするか。

 

* * * * * * * * * *

 

 いよいよ女王陛下を歓待するその時が近づいていた。

 俺は仕事柄何回か女王陛下にあったことがあるので、特に何も思うことは無い。強いて言えば良くここまで来ようと思いましたねってことくらいだ。

 何やら兄さんとシスティーナ、ルミアが話していた。兄さんやつれ過ぎでしょ・・・

 

「女王陛下の御成りぃ~っ!女王陛下の御成りぃ~っ!」

 

 どうやら女王陛下がお見えになったらしい。みんな盛り上がっているが俺はそこまで新鮮味はない・・・言ってて悲しくなってきた

 

「ここで魔術競技祭の競技についての説明を、セリカ=アルフォネア教授、お願いします」

 

 ここで母さんが競技の説明をすることがもう答えなんですが・・・まぁ知ってたけど

 

「え~競技祭の競技内容については、みんな把握しているよな?一つ、不明な競技があったと思う。その競技は、私とのタイマンだ。競技名はそうだな・・・『対決第七階梯!』とでもしておこうかな。ルールについては固有魔術は禁止だ。まぁ、そもそも固有魔術を使えるようなやつはかなり少ないと思うがな。参加は自由だから、今から参加したいと思うなら参加は可能だ。『精神防御』の終わった後に参加希望選手はフィールドに来てくれ。以上だ」

 

 予想通りだったな。やっぱり母さんとのタイマンだ。これ聞いた後でも参加したいと思う奴なんていないよな。というか、クラスからの視線が痛いんですが・・・そりゃ母さんとのタイマンが競技なんて言われて、それに参加するなんて頭おかしいだろうしな。それにデメリットがでかすぎるしな。勝ったら+100ポイント、負けたら-50ポイントだしな。

 

* * * * * * * * * *

 

 競技祭が始まったが、思っていたよりも善戦しているらしい。いや、言い訳させてくれ。うちのクラスがそれなりの成績になりそうなときに、セラが通信用の魔道具で電話してくるのが悪い。こんな連絡しか来ないのなら、クラスメイト達から隠れる必要は無いのだが、もし軍関係の連絡がきたときに限って隠れるのを忘れたら、言い訳出来ない。つまり勝ってる瞬間を見てないかららしいで仕方がない。

 そんなこんなで『精神防御』の競技が終わってしまった。この競技は何故か連絡が来なかったので、最後まで見守らせてもらった。

 次の競技が俺の参加競技か・・・言われた場所に移動していると途中でルミアに会い、不安そうな顔を浮かべながらも

 

「・・・頑張ってね!」

 

 そう言われてしまっては、負けるわけにはいかなくなってしまう。そう新たに決意を固め、俺はフィールドに立っている母さんのもとへと向かう。 




次回、カインVSセリカ

なんでこの段階でこんな戦いを仕向けてしまったんだろう・・・後悔しかない!

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