ラブライブ 〜高坂穂乃果の裏の顔〜   作:sunlight

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こんにちは、sunlightです。
この度、友人からラブライブの鬱展開が含まれているのを書けという執筆の依頼を受けて小説を投稿させていただきます。
鬱展開は苦手なので出来はかなり悪いです。


感想やご要望があれば続きを書きます。


本当の自分

皆さんこんにちは‼︎

私の名前は高坂穂乃果です!

音ノ木坂学園の2年生でみんなを明るく引っ張る元気なリーダーです!

勉強は苦手だけど、運にはかなり自信があるよ! 希ちゃんには負けるけどね…

実家は和菓子屋で穂むらの看板娘です!

今は最高に楽しい! 8人もの大切な友達ができてラブライブといつ目標に向けてみんなで頑張っているからね!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「って設定を作っている高坂穂乃果です」

高坂穂乃果は自分のノートにさっきの事をわざとらしく大きな文字で書くとふっと軽く自嘲気味に笑った。

そして、本当の自分を頭の中で呟く。

(あれは、全部嘘なんだよね… まあ、頑張っているのは本当だけど… よく、凛ちゃんやにこちゃんが『勉強解らない!』って喚いているけど、何が苦手なのか解らないよ… あんな簡単なのに… 運動も本気を出せばなんだろうが出来る。 だからダンスも振り付けをこっそり紙に書いて誰もいないところで1人で練習した。 練習中に私らしくふざけているのを誤魔化すためにね… 凛ちゃんみたいに運動神経がもともとかなり良ければ別だけど、普通あれだけふざけて本番で上手く出来るはずないじゃん… 作詞も作曲もやろうと思えば1人で出来た。それに、廃校を阻止するならアイドルではなくても他の方法もちゃんと考えていた。でもね……)

穂乃果はそこまで考えるとポツリと呟いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「それは、高坂穂乃果らしくないからね……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(だから、こうやって演じている。本当は結構ネガティヴで後ろ向きなんだよね… 運にもそんなに自信があるとは思ってないし…)

穂乃果はサイドテールの髪型をいじりながら心の中で続けた。

(でも、最近だんだんキツくなってきたんだよね、アイドルとして名を馳せてから周りに人が増えて『自分』を演じることが大変になってきたって… 『素』の私を見たら、きっとみんな幻滅する。もしかしたら最近、人気投票が低迷したのは本性がバレてきているからかな? そう考えるといい気味だね…)

穂乃果は机に頬杖をついて続ける。

(いつからかな? こんな風に自分を偽るようになったのは… 海未ちゃんやことりちゃんを助けて親友になった時からだったかな? あの頃から『この私』を作ってたからね… 海未ちゃんに言われたんだ『貴女はどんな時でもみんなを笑顔に出来る太陽のような人ですね』と… 私は太陽なんかじゃないのに… でも、演じている私を見るとみんなが太陽や光のようだと言う)

穂乃果は顔を伏せた。

(そこから私は自分を変えようと考えた。 そして、出来た自分が『めんどくさがりやで、ポジティブで後先を考えない無鉄砲で我が儘な馬鹿』だ。まあ、いわば、みんなのよく知る『私』だよ。 でも、高坂穂乃果っぽいでしょう? だからこそ、お父さんやお母さん、妹の雪穂もその『私』を素の私だと思ってる。でもね、本当の私は…)

 

 

 

 

穂乃果は黙ったままさっきのノートに『本当の私』と書いた。

そして、誰かに読ますようにこう書いた。

 

 

 

 

 

 

 

 

本当の私はね、

頭も良いし、勉強も出来る。

運動だって出来るし、ダンスもやろうと思えばちゃんと出来る。

そんなに性格は明るくない、どっちかって言うと暗いしネガティヴだ。

運はそんなに良いとは思ってない、まあ、だからと言って悪いとは思ってないけどね…

面倒臭いとも思わないし、根気強く出来る。

後先しっかり考えて行動もするしね。 それに、実はあのμ’sの8人もこっそり私が選抜したメンバーだしね… まあ、このことがバレたらなんて言われるか分からないけどね。

さらに、すごい策士で、思慮深くて、コミュ力も知っての通りすごく高い。

そして、誰よりも臆病でずる賢くて寂しがり屋で怖がりの人なんだ。

 

 

 

穂乃果はそこまで書くとシャーペンをペンケースに片付けて夜になった暗い空を見上げた。

 

 

「こんな、『高坂穂乃果』を見せたらみんなはどんな顔をするかな…」

 

 

穂乃果は自嘲しながら呟くと、ベッドに横になった。

今日の授業も自習で理解できたからもう起きている必要はない。

 

 

眠る前に穂乃果は心中で小さく呟いた。

 

 

(また、明日も『私』を演じないといけないな… でも、辛くなったらまたあのノートに書こうっと… その時はみんなの知らない素の私でね…)

 

 

 

穂乃果はそう思うと布団をかぶり眠りについた。

 

 

 

 

 

 

 

 

しかし、穂乃果は知らなかった。

自分のつけている仮面はもうすでにカタカタ音をたてて外れかかっていることを…

 

 




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ご要望があれば続きを書きます。

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