異世界って聞いたら、普通、ファンタジーだって思うじゃん。   作:たけぽん

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リアルでデュエマやってたら投稿がものすごく遅れてしまいました。これからもデュエルマスターズをよろしくお願いします。モルネク強すぎ。


19. 自宅

 

 ピンポーン

目が覚めた。もう12時か。休日だからって寝すぎたな。まあ、休日だし二度寝としゃれこむか。

ピンポーン。

なんだ? 宅配便か? 何も頼んだ覚えは無いんだけどな。

ピンポーン。

うるせえな、なんだよ。

意識を半分覚醒させ、玄関へ向かう。

ロックを外し、扉を開ける。

 

「こんにちは、望月君」

「……は?」

「ここがお前の家か!なかなかに豪華ではないか!」

「ほら、さっさと入れなさいよ」

「もっちー、寝ぐせひどいね」

 

なんでこいつらがいるんだっけ?

あ、そういえば今日勉強会するとか言ってたな。なぜかあの場にいなかった瑠璃もいるが。

 

「お、おう。待ってたぞ」

「いや、絶対寝てたでしょ」

 

やっぱり誤魔化せないですよね。とりあえずひな達を家に上げ、部屋に招いた。

 

「それにしても広いな。一人で住んでいるのか?お前にはもったいないな!ふはははは!」

 

寝起きで亜季斗のテンションについて行くのは至難の技だな。

 

「まあ、そうだな」

「ご両親は?」

 

なんて答えればいいんだ。この世界に親なんて存在しないぞ。

 

「海外に仕事に行ってる」

 

何だそれは。エロゲの主人公かよ。自分で言ってて苦しい嘘だと思う。

 

「なによそれ、完全にエロゲの主人公じゃない」

 

やっぱりそう思うよな。

 

「さて、勉強会始めるか」

 

話題をゴールにシュウウウウウウウッ!超!エキサイティング! そして新たな話題をキックオフ!完璧な流れだな。

 

 各自が勉強道具を用意している間に台所にお茶を入れに向かう。

この家は4人程度の家族で住むことを前提に作られているので廊下も広いし、使ってない部屋が4つもある。このダイニングとリビングに関しても冷蔵庫 戸棚、テーブル、ソファ、テレビを置いてもスペースが余る。当然家賃も相当高いのだが、水道光熱費も含め全てが謎の口座から引き落とされている。食費に関しても、その口座に毎月振り込まれている。おそらくはティアの力だろう。絶妙に無駄遣い出来ない金額なのもリアルだ。

人数分のコップを出し、一応洗っておく。2個目を洗い終わった時、瑠璃がやってきた。

 

「迷わなかったか?」

「ひなの家と造りが同じだから問題なし♪」

 

そう言って瑠璃は洗い終わったコップを拭きだした。

 

「で、何か用か?単に洗い物手伝いに来たわけじゃないんだろ?」

「一応、体育祭の結果報告をしようと思ってね」

 

安藤との勝負のことか。

 

「どうだった」

「もちろん勝ったよ」

 

まあ、負けたなら今頃、安藤と付き合ってるわけだし、そんな様子は見られなかったからな。知ってた。

 

「なんだか勿体無いことしたな、とか思わないのか?」

「全く」

 

安藤、乙。

 

「俺にはひなと向き合うように仕向けるのに、自分は向き合って無いように感じるんだが」

「流石だねもっちー。でもその話は出来ないね。もっちーも両親の話はしたくないでしょ?」

 

流石なのはお前だろ。転生なんてことは思って無いだろうが両親について俺が言えないことがあるってことは分かったみたいだな。

 

 

 

 

 

 

 




次回予告

武哉「次回予告の時間だ」

月島「よう、楽しそうなことやってんじゃねえか」

武哉「え、だれ?」

月島「17話で名乗っただろうが……頭沸いてんのか?」

武哉「いや、でも一週間以上空いてるし覚えてなくてもおかしくないだろ」

月島「チッ。まあいい。これからの俺の活躍を見てやがれ」

武哉「いや、しばらく出番ないぞ、あんた」

月島「」

武哉「次回『貸借』」

月島「……」

武哉「……やれやれ。お楽しみに」

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