カルデアにこいつらを召喚してみた   作:Million01

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今回は短めです。悩んだ結果これ以上書けませんてました……。


新章
キャスターとライダーと????


「なに、ここ……」

 

新たに召喚したサーヴァントを2体連れて新たな特異点へとやってきた。目の前に広がるのは果てしない荒野。

 

「うわぁ、呼ばれるタイミング間違えられたかなぁ」

 

黒いスーツを着たヘラヘラと笑うキャスターに青いジャケットを着たライダーがアハハと苦笑いをする。

 

「周りに誰一人いませんね…」

 

一緒にレイシフトしてきたマシュが周りを見てそう呟いた。

 

「一人っ子いないみたいでまるでミラーワールドだな……」

 

そう言って自分の知るもう一つの世界の名を呟いた。この特異点は何かおかしい。人の気配がない。

 

「ここを攻略するんでしょ?誰もいないんならパァーって聖杯を回収しようよ。このまま早く帰りたいし」

 

「そうですね。早いとこ聖杯を探しましょう」

 

面倒くさそうに呟くキャスターに対しマシュが同意する。足立の心情には一ミリも同情はしてないようだが。

 

「何が起こるかわからないし早く行こうぜ」

 

ライダーがそのまま歩き始める。立香達も彼に付いていく。

 

「とりあえずダ・ウィンチさんに言われた方向へと歩いていますが……ライダーさんも方向をわかってたんですか?」

 

「い゛っ!?」

 

「君、かなりの馬鹿だねぇ」

 

肩を震わせるライダーにキャスターが呆れた声を出す。

そんな様子をアハハと苦笑いする立香。

 

『みんな、気を付けてくれ!こっちに高速で飛来する生体反応だ!』

 

ダ・ウィンチが立香に叫ぶ。

 

「敵エネミー、来ますっ!」

 

マシュが何かを捉えたのか叫んだ。直後、何かが地面へと着地した。

 

「ミラーモンスター?」

 

「シャドウ……ってわけじゃなさそうだねぇ」

 

その何かを見たライダーとキャスターが呟いた。人型ではあるが明らかに人間ではない。巨大な赤い目をした緑色の異形な存在。見たものを恐怖に震わせるかのような刺々しいその姿、どう見ても言葉が通じる相手には見えない。

 

『───■■■■■■■■■■■■■!!』

 

着地体制からゆっくりと立ち上がると敵は奇声を上げてマシュ達へと走って行く。

 

「くっ!」

 

ライダーがあるものを構える。ドラゴンの紋章が飾られたデッキケースだ。

 

「───変身!」

 

いつの間にか出現していたベルトにそのデッキケースを装填。二つの鎧の虚像がライダーの姿斗重なりあって姿が変わる。

仮面ライダー龍騎。それが彼の名だ。

 

《 SWORD VENT 》

 

ライダーが咄嗟にカードを左腕の手甲はと装填し、自身専用の剣を召喚した。

 

『───■■■■■■■!!』

 

怪物のいかにも何者も切り裂くような腕がライダーの剣と交差する。火花を散らしお互いの姿が弾き合う。

 

「うわぁ、怖いねぇ。あんな、ヤツと戦うなんて君らも災難だねぇ」

 

まるで他人事の用に話すキャスター。そんな彼に敵エネミーは飛び込んだ。

 

「キャスター!」

 

思わず立香が彼が心配で叫ぶ。

 

「あらら、僕を狙っちゃうの?参ったなぁ……」

 

そんな当の本人は後頭部を掻きながらボソボソと呟く。そんな彼の周囲が赤く光り、一枚のタロットカードが舞い降りる。

 

「マガツイザナギ!」

 

敵エネミーがキャスターに辿り着く前に地面へと叩き落とされる。キャスターの目の前には赤と黒の大きめな人型の何か。

立香にはその姿、色は違うものの見覚えがあった。

 

「これ、悠の……」

 

「まぁ、彼と似たようなものってだけ。僕は彼と違ってこれしか出せないけどねぇっ!」

 

キャスターが力強く叫ぶ。それに呼応してキャスターの召喚したペルソナ"マガツイザナギ"が持っていた大刀を勢いよく敵エネミーへと叩きつける。

 

《 STRIKE VENT 》

 

敵エネミーを叩きつけたマガツイザナギがそのまま虚空へと還る。そして今度はライダーが新たにスキルを使用する。右手にドラゴンを模した手甲を召喚し思い切り前へと突きだす。

そのままそのドラゴンの口から炎が勢いよくあがり敵エネミーを燃やし尽くした。

 

「今の敵は一体……」

 

「うへぇ……あんなのがうじゃうじゃ出てくるとなるとやる気が無くなるなぁ」

 

肩を落としてキャスターが呟く。

 

「マスター君もさぁ、こんなところほっといて早く帰ろうよ。怪我したくないでしょ?」

 

キャスターの言葉に立香は確かに、と心の中で頷く。だが、そういうわけにもいかない。自分は人類史を守る最後のマスターなのだから。

 

「なんでそうまでするのかなぁ。君一人が背負える世界の重さなんてたかが知れてるよ?そうまでして重荷なんて背負う必要なんてない。楽になりなよ」

 

その言葉に立香がううんと首を横へと振った。自分一人で背負っているつもりなんてない。マシュやダ・ウィンチちゃんカルデアの職員、様々なサーヴァント、そしてこれまで戦ってきた特異点で一緒に戦ってきた人達みんなが重荷を軽くしてくれた。

だから今まで頑張ってこれた、そしてこれからも頑張れる。

 

「……けど、僕みたいに協力的じゃないやつもいるはずだよ?」

 

そうかも知れないでも足立さんはそれでも俺について来てくれた。少しはそういう気持ちがあるってことだと思うと立香は呟いた。

 

「……君は随分、立派な考えをもってるんだねぇ」

 

キャスターがケッ、と顔を酷く歪めてマスターから離れていった。

けど、それでも一緒に戦ってくれるというのは本当にありがたい。だから、俺も。がんばらなきゃ。

 

 

 

 

 

 

「───■■■■■…………」

 

 

 

あれ、ここはどこだっけ?ああ、そっか……俺は喚ばれたんだ……。聖杯に。

 

 

 

けど、俺は生きてちゃいけないんだ……。俺のせいで、俺のせいで、■■は……。

 

 

 

「あれが……■■■■っ!」

 

 

 

誰だ。誰だ。誰だ……。ああ、俺を殺しに来たんだ。元凶の俺を殺しに来たんだ。

 

 

 

俺はズボンのポケットからソレ(・・)を取り出し、腰に巻き付いけていた機械にそれを装填した。

 

 

 

「うへぇ。もうあっちはやる気満々だよ。さっさと片付けますか」

 

 

 

やっぱり、俺はこの世界にいてはいけない存在らしい。どうして、俺は生きてちゃ駄目なんだ……。

父さんもあの人も、俺を殺しに来た……。俺が生まれるべき世界なんてないんだ……。

 

 

 

装填したもののピストン部分を押し出す。グチュリグチュリ、と中に入っていた薬液がベルトに注入する。

 

 

 

「───……………………」

 

 

 

そうだ。生まれるべき世界なんてないんだから新しく世界を俺の世界に変えてしまえばいい。そうすればそうすれば……。

 

 

 

《 NEO 》

 

 

 

俺が生きてていい世界になる。俺が苦しむことなんてない。

そうだ。ならまずは……。

 

 

 

「───アマゾン───」

 

 

 

目の前の人間を殺さなきゃ。

 

 

 

 

 

 

 

 




万丈「千翼ルルォ!逃げルルォ!!」

仮面ライダーオーディン「リセマラするわ」

キャベツ「世の中クソだな」

うーん、何というカオス(

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