カルデアにこいつらを召喚してみた   作:Million01

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出血大サービスのエクストラクラス共(
この幻想竹取物語 富士の山もこれで終わりです

因みに特異点の幻想は"幻想"郷から取っていますがもう一つは無限月詠の全ての人間を幻術に嵌め、幸せの夢、ある意味"幻想"を見せていることから取りました。

あと、一応竹取物語の舞台は富士の山?なのでそこは


東方Project
ムーンキャンサーとフォーリナーとルーラー


 

結局、こうなってしまうのねと輝夜が呟いた。対峙するのは大筒木 カグヤ。

なんの因果か同じ名を持つ不老不死の女性。

 

「うふふふ、だけど私にはカルデアの子達がいるわ。頼るのは少々癪なのだけど頼らせてもらうわ」

 

彼女の期待を胸に立香が勇気を持って彼女を見上げた。マシュにライダー、ランサー、キャスター。まずは彼女をランサーの手の届く範囲まで引きずらないと。

 

「任せて!」

 

ライダーがこちらの指示に従って新たに戦士を召喚した。

 

《フォーゼ!》

 

宇宙飛行士の戦士が右手にロケットをつけてそのままカグヤをこちらへと引き寄せる。

 

「神羅天征!」

 

だが、フォーゼがまるで何かに引き剥がされるかのように吹き飛んだ。

 

「少し煩わしいな。まずはカルデアのマスターから潰すとしよう」

 

直後、彼らにあった地面が消えた。まるで元からそこになかったかのように。

彼の真下に広がるのは灼熱の海、飛び込めは身体は跡形もなく焼き尽くされる溶岩だ。

 

「うわぁっ!」

 

「っ!」

 

《電王!》

 

ライダーが素早く釣竿状の武器を使ってぶら下がる。

 

「先輩!」

 

「くっ!」

 

マシュが立香へと手を伸ばすが、それも届かない。ランサーもキャスターも溶岩の海へと落下していく。

 

《ウィザード!》

 

《オーズ!》

 

そして新たにライダーが呼び出したのは絶望を希望に変える風の魔法使い、仮面ライダーウィザード ハリケーンドラゴンと火の鳥を纏った欲望の王、仮面ライダーオーズ タジャドルコンボ。ウィザードがキャスターを、オーズがランサーの手を掴む。

 

だが、それでもマシュと立香はまだ掴めていない。

 

「あと、飛べそうな人誰だろう!?」

 

流石にライダーも誰を召喚していいか分からなかった。ライダーもそこまでライダーの知識に詳しいわけじゃない。

 

「ヤバっ!」

 

と立香が目の前に広がる溶岩に恐怖を覚えて目を閉じた。ここでマスターの旅が終わるかもと思っていた。

 

「危なかったわね。流石に私が飛べなかったら終わっていたわよ」

 

そんな立香の身体を輝夜が抱きかかえている。マシュも彼女の身体に捕まっておりなんとか大丈夫そうだ。

 

「ありがとう」

 

「気にしなくていいわ。貴方達が頑張っているんだもの、私も少しはやらせてもらわないと」

 

それにしても厄介ね、と輝夜がカグヤを睨みつけた。

 

「この空間、恐らく本物かと……そういう力が彼女は持っている、と」

 

「近付くと吹き飛ばされる、か……」

 

「なら、幽霊なら吹き飛ばされないんじゃない?」

 

「え?」

 

《ゴースト!》

 

ライダーが召喚したのは無限の可能性を秘めた幽霊の名を持つ戦士、仮面ライダーゴースト ムゲン魂。

 

「神羅天征!」

 

ゴッ!とカグヤの力をまるですり抜けるかのように近付き、ゴーストが拳を振るった。

 

「なにっ!」

 

そしてゴーストはさらにさらにと攻撃を加える。

 

「その程度でっ!」

 

カグヤが拳に魔力を溜めて振るう。八十もの魔力の打撃がゴーストを吹き飛ばした。

 

「なるほど、溶岩では終わらぬか。ならば妾が直接殺すとしよう」

 

またもや周囲の空間が変わる。そこは彩られた地面と謎の空が広がっている。

 

「共殺の灰骨、これならばマスターもサーヴァントも関係なく死ぬ」

 

彼女の手の平から骨が排出される。そして彼女の投げる先は彼女が使う時空術”黄泉比良坂”と呼ばれる空間だ。これを使ってあらゆる場所へと繋げるのだ。

 

ヒュン、とその灰骨がその空間へと射出され、立香の元へと向かっていく。

 

「先輩!」

 

飛来する高速の灰骨が彼へと向かって飛んでいく。立香自身が気付けば避けれるかもしれないが立香はどこからくるかまだ知らない。

マシュが立香の元へと駆け寄るが間に合わない。

 

バキンバキン!と灰骨が何かに撃ち落とされる。それを行ったのはライダーやキャスター、ランサー、輝夜でもなかった。

 

「大丈夫?」

 

一人の青年と鎧の戦士が立香の元にやってきた。思わず貴方達は?と首を傾げて聞いた。

 

「俺はスレイ!この聖杯戦争に呼ばれたルーラーなんだ。で、こっちが……」

 

そしてスレイと名乗った青年が鎧の戦士の方へと視線を移す。

 

「電王でしょ?」

 

そこでライダーが口を割って入ってきた。ライダーにとっては仮面ライダーの先輩、知らないはずもない。

 

「え、でも……電王の力は継承したはずじゃあ……」

 

「へっ、舐めんなよ。例え、俺達が変身できなくても良太郎は特異点だからな。歴史が変わろうが関係ねぇんだよ」

 

どこからか現れた赤い鬼がライダーの肩に手を乗せてそう言った。その言葉にライダーが呆然としていたが。

 

「その赤鬼さんにも色々と突っ込みたいのですが、スレイさんと電王さんは味方、ということでよろしいのでしょうか?」

 

「うん。流石に聖杯があんな樹になるのは聖杯戦争どころじゃなさそうだし。俺が呼ばれたのは彼女とどうにかすることらしい」

 

「僕たちも歴史を元に戻すのが役目だからね。君たちに協力するよ」

 

二人が頷くと、ルーラーのスレイがさて、と呟いてランサーを見た。

 

「とりあえずどうしたらランサーを彼女の元まで引きずれるかだね」

 

「あちらもランサーさんの宝具に警戒してこちらへと迂闊に近づけませんね」

 

「だからと言ってさっきみたいな遠距離攻撃をされると……」

 

と、話し合いをしていく。だが、そんなことなどカグヤも許さない。直ぐに灰骨を射出する。

 

「トラップ発動!聖なるバリア-ミラーフォース-!!」

 

張り巡らされるバリア、そしてそのバリアがカグヤほとダメージを与えるのだ。だが、それでも相手は死ぬことはない。

 

「さらに魔法(マジック)!光の護封剣!!」

 

カグヤの頭上から降り注ぐ数々の光の剣が彼女の動きを封じ込めた。

 

「これでヤツも暫くは動けないはずだぜ」

 

キャスターがそう言ってカードを一枚伏せた。

 

「因みに彼女と空中戦できるっていう子いないの?」

 

「俺は大丈夫だけど……」

 

「俺はモンスターを召喚しないと無理だぜ」

 

「私は今のところ無理です」

 

「俺も他のライダーを召喚しないと……」

 

「私も飛べないです」

 

「僕達もちょっと無理かな?ジークいないし」

 

ルーラー、キャスター、ランサー、ライダー、マシュ、電王がそれぞれ状況を確認する。

 

「てことは、俺とキャスターもライダーで彼女をこっちに引きずらないといけないのかな?」

 

「ルーラーお願いしても大丈夫?」

 

「平気さ。これくらい!ってことでデゼル行こう!」

 

「チッ、しゃーねえな」

 

ルーラーが風の天族!の真名を呟いて風の天族の力を身に纏う。風の剣が翼となり、ルーラーが空へと待った。

 

「ブラック・マジシャン。頼んだぜ!」

 

「こっちも!」

 

《オーズ!》

 

何回もごめんね、と呟いてライダーが仮面ライダーオーズ プトティラコンボを呼び出す。キャスターもブラック・マジシャンを呼び出してカグヤへと攻撃を仕掛けた。

ブラック・マジシャンの黒・魔・導(ブラック・マジック)、オーズのメダガブリューがカグヤへと迫る。

 

「まだだっ!千の毒晶!!」

 

そしてさらには身動きのとれないカグヤの上空から無数の風の剣が降り注ぐ。

 

「くっ!」

 

ボンッ!と小さい爆発が起こりカグヤの身体は地上に向かって落下していく。

 

「ランサー!」

 

「はい!」

 

ランサーの鎧の脚部のパーツが展開し、そのギミックを使用して勢いよく跳ぶ。一直線へと跳ぶ彼女の軌跡がそのままやっとカグヤの目前までやってきた。

 

「ハァァァァっ!!」

 

「くぅっ!」

 

振り抜かれる拳を見てランサーを睨み、すぐにカグヤが神羅天征を発動する。斥力を操る力ですぐにランサーを引き剥がす。

 

「ぐぁっ!!」

 

そのまま立香達の元まで吹き飛ばされる。

 

「あの相手を吹き飛ばす力、厄介ですね……」

 

「なんとか隙を作ればいいんだけど……」

 

と、さらに立香達が頭を悩ませる。流石にあの能力だって何か弱点があるはず。

 

 

 

カグヤがカルデアの者と戦っている中、アサシンが神樹の中へと到達する。

 

「とうとう、ここまで辿り着いたな。例え、聖杯と神樹が一体となったとしても聖杯を取り込んだということは聖杯の核は存在する」

 

そう、その取り込んだ場所に聖杯の核が存在し、そこから神樹全域に魔力が巡られている。

 

「白眼を持っていない俺達では苦労したぞ」

 

黒い空間の中、アサシンが両目を赤く光らせ嗤う。今、この世界にはアサシン以外のサーヴァントは存在しない。何せ、アサシン以外のサーヴァントは全てカグヤの空間で戦っているのだ。

 

「邪魔するやつもいない。まだこの聖杯は願望器としての機能は失っていない。魔力のほとんどが神樹に採られてはいるがまだ願いは叶えられると言ったところか……」

 

アサシンがうちは マダラがそう言って聖杯へと触れる。そして彼が望む願いは……。

 

 

 

「ミクリオ!」

 

ルーラーが水の天族の真名を開放。そして水の天族の力を身に纏う。弓の神器を持ち、矢を構えた。

 

蒼穹(そうきゅう)の十二連!」

 

「マジック!千本(サウザンド)ナイフを使用!」

 

《ダブル!》

 

《トリガー!》

 

《マキシマムドライブ!》

 

カグヤに向かって十二本の水の矢、千本のナイフ、無数の黄色い銃弾が全方位に迫る。流石のカグヤもこれを受ければひとたまりもないことは理解していた。自分だけ(・・・・)別空間へと逃げようにも時間がかかる。

 

「神羅天征!」

 

カグヤが再びあの術を使用する。矢もナイフも銃弾も全て吹き飛ばす。そこをランサーは見逃さない。

 

「はぁァァァっっっっ!!」

 

先程よりも高く高く跳ぶ。だが、カグヤも彼女がこちらへと来ることは分かっていた。片方の手を彼女へと向けて灰骨を射出した。

 

《 Full Charge 》

 

ランサーへと向かっていく灰骨が電王の放ったエネルギー弾が共殺の灰骨を消滅させた。

 

「いっけぇぇぇぇっっ!!」

 

神殺しの腕が振り抜かれる。例え相手が不老不死であろうと英霊ならばどんな理由があろうと座に還る。つまり、消滅は可能だ。

少々、神秘の力によってほぼ座に還り辛いだけであってその神秘を殺してしまえば問題はない。

ランサーの呪いが彼女を打ち砕く……までには至らなかったが彼女の神秘が殺される。

 

「妾が人間共に……」

 

治らない傷を見て酷く顔を歪ませる。だが、彼女は目的を忘れてはいない、

 

「せめて、カルデアのマスターだけでも!」

 

元の世界に戻り、カグヤが無限月詠を発動すしようと試みる。時間稼ぎも十分し、無限月詠をすぐに発動できる筈だった。

 

「神樹がないっ……」

 

そこにあるはずの神樹がないのだ。根本には木の根がありまるで巨大な何かに斬られたのような跡。

斬られた神樹が地面に転がっているわけでもない。

 

「何が起こって……」

 

頭を抑えるカグヤとあるはずのない神樹にその場にいた全員が混乱した。

 

 

 

「───簡単な話さ。俺が神樹を取り込んだのさ」

 

 

 

グシュリ、と何かがカグヤの身体を貫いた。カグヤの背後に立つのはうちは マダラ。手に持つクナイでカグヤの身体を貫いていた。

 

「アサシン、貴様……どういうつもりだ」

 

「どうもこうもない。俺は始めからアンタが気に食わない。それだけの話だ」

 

「しかし、貴様は神樹に取り込まれたはずだ……」

 

カグヤはそう思っていた。マダラの反応が神樹と一体化したのは知っていた。だから、取り込まれたのだと。

 

「ああ、取り込まれたさ。わざと、な……」

 

ニヤリ、とマダラが嗤う。それは面白い顔を見れたと言わんばかりのカグヤを嘲笑う顔だ。

 

「俺は聖杯の核へと至るためにわざと取り込まれた。そしてやはり聖杯は僅かながら願望器としての機能は失っていなかった」

 

「まさか、貴様……妾を出し抜く為に聖杯を使って復活を……」

 

「まさか、そんな事をする必要なんてない。俺の願ったことはただ一つ。俺のクラスを変えたのさ。アサシンからルーラーにな」

 

「どういう……」

 

「おかげでこの目がようやく手に入った……」

 

クナイを持たぬ方の手で左目に手を当てる。その左目に写っているのは波紋状の目、輪廻眼だ。

 

「ならばなぜ、貴様が復活している!」

 

カグヤがアサシンに、いやルーラー・うちは マダラに怒鳴りつけた。

 

「───イザナギだ」

 

うちは一族が持つ禁術の一つ。不都合な現実を幻へと変える術。マダラはこれを自身にかけ、クラスが変わる直前に発動するよう仕向けた。願いは叶えられ、しかも復活もするという奇跡を成し遂げる。

本来であれば失明するはずの左目の写輪眼もクラスを変えたことにより輪廻眼へと書き換えられ問題とはならなかった。

 

「少々、不安なところがあったが俺の計算通りだ」

 

ニヤリ、と嗤いカグヤを突き刺していた手を強く握りしめる。

 

「貴様はこれで終わりさ。───餓鬼道」

 

「ガァッ……妾のチャクラが……そん、な……バ、カな……っ!」

 

カグヤの残った魔力(チャクラ)をマダラが吸い尽くす。不老不死のスキルが消えたカグヤは光の粒子となって消え座へと帰っていった。

 

カグヤの魔力をマダラが取り込んだことによってマダラの姿が変化する。

白い肌、白いマント、白い髪。白と言わんばかりの姿となり額には角が生えている。

 

「どうなってっ……」

 

思わず立香が呟いた。他の者も目の前の光景にゴクリと息を飲み込んだ。

 

「さて、カルデアの小僧共。第三ラウンドと行こうか」

 

両目の輪廻眼でカルデアの者達を見下し睨みつける。流石の立香もマシュもこんなことになるとは思いもしなかった。

 

「元アサシン、もとい新ルーラー。来ますっ!!」

 

 

 

 





この後、ルーラーが四属性神依して、電王がライダーの呼んだウィングフォームからジーク引っこ抜いて超クライマックスフォームに、ランサーがバーニングXDを発動して、キャスターが光の創造神 ホルアクティを呼び出して、ライダーがオーマフォームになってマダラを倒したんだと思います(テキトー

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