ハイスクールD×555   作:白尾芯

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オルフェノクにうーんと思ったらごめんなさい。


はぐれ悪魔とグレモリー眷属との接触

《蓮side》

 

「さて、来たはいいけど何処に居るんだ?あのはぐれ悪魔」

 

俺は駒王町のとある廃工場に来ている。

理由ははぐれ悪魔を殺しに来たからだ。

実際はこの町を管轄としているグレモリーに任せようと思っていたが、一向に動きそうに無かったので俺が動いたわけだ。

今回のはぐれ悪魔であいつらの実力を測ろうと思っていたのだが。

そもそも気付いないのか気付いてはいるが泳がせているのか全く分からない。

気付いて無かったらそれまで。気付いていたが泳がしていたら、ちゃんとした理由があるかどうか聞いて見るとしよう。

 

俺がそんなことを思っていると上半身は裸の女性、下半身は節足動物とか言う化け物がケタケタと笑いながら出てきた。

 

「この匂いは旨いのかな?不味いのかな?分からないけど人間っぽいからいつも通り殺っちゃうよ?」

 

「殺れるもんならな。この雑魚が」

 

「舐めるな、この人間風情がぁぁぁぁぁああああ!」

 

そんなことを良いながらはぐれ悪魔は襲ってくる。

俺は避けずにそのままはぐれ悪魔の攻撃をいなす。

 

「!貴様本当に人間か!?」

 

「さあな。少なくとも俺は人間のつもりだ。――変身」

 

シュォオオウ

そんな音を出しながら俺の体は変化していく。

手足は太くなっていき、背中にはまるで亀の甲羅みたいなものが出てくる。

体は鎧を来たような感じに変化し、顔は亀を模した様な顔になる。

そして全体的に灰色の体。

俺はオルフェノク―――タートルオルフェノクに変化した。

 

「き、貴様…いやあなたは…」

 

そう言って化け物は数歩後ろに下がる。

 

「さて、処刑の時間だ」

 

「うわぁあああああああ!!」

 

そう言って近づくと、化け物は恐怖に飲まれて混乱したのか叫びながら攻撃を仕掛ける。俺はガードの姿勢をとらずに近づいていたため攻撃が命中する。

化け物は一瞬顔が綻んだがすぐに顔が固まる。

そのわけは俺が全く傷付いていないからだ。

俺はそのままその化け物に近づいていく。

そのまま俺は手にハンマーを出現させる。

 

「やめてくださいぃ!殺さないでくださいぃ!」

 

「お前はそれを言われて殺さなかったのか?それと同じだ。あの世で罪を償えよ。無理だと思うけど、じゃあな」

 

そしてその化け物をハンマーでぶっ叩く。叩いた後使徒再生エネルギーを流し込む。

この物質は過剰摂取した者、またはオルフェノクに殺された者などを灰に変える物質だ。

こいつは俺のハンマーで叩いたため心臓にこの物質が送られ灰にはなると思うが、保険としてハンマーの柄を使って直に流し込んだのだ。もう心臓は燃えているだろう。

しかし、流し込んでも数秒は起き上がって活動できるから持続的な…毒みたいな感じか?

 

そうこうしている内に起き上がりそうなので隠れる。

その時誰かが入ってきた。

グレモリー眷属の奴らだ。中には小猫と姫島、あと兵藤もいる。

全く遅すぎなんだよ、あの高飛車先輩は。もう倒しちまったぞ。

 

「はぐれ悪魔バイサー!姿を表しなさい!」

 

するとバイサーと呼ばれたこいつは起き上がって声のした方にに向かっていった。

さて、俺は少し口調と声の高さを調整しておくか。

 

《蓮side out》

 

 

 

《一誠side》

 

悪魔になった俺ははぐれ悪魔と言う存在を倒しオカルト研究部の面々と町の廃工場に来ていた。何でも大公の命令だそうだ。

 

「おかしいわね。気配を感じないわ」

 

「…血の臭いもしません」

 

部長と小猫ちゃんがそう言うとそのまま中に入っていく。

中に入った時部長が大声をだし、名前を言う

 

「はぐれ悪魔バイサー!姿を表しなさい!」

 

そう言うと、奥の方から何かが姿を表す。

っておおっ!おっぱい丸出し!眼福です!

 

「イッセー君。鼻を伸ばすのはいいけど下半身も見てね」

 

木場がそんな事を言うので見てみる。

ウゲェ!足が節足動物みたいな感じになってる!

あれはない!

俺がそんなことを思っていると部長が決め台詞を言う。

 

「姿を表したわねバイサー!今すぐこの消滅の魔力で――!」

 

そこで台詞を止める部長。誰だって止めるだろう。

だっていきなり出てきた化け物が()()()()()()()()()()()()んだから!って本当にどうなってんの!?

 

「何!?この現象は!?」

 

どうやら部長も知らないようだ。

すると奥からまた何かが出てくる。

 

「…ッ!誰っ!?」

 

みんなはすぐに臨戦態勢を取る。

部長は素早く魔力を撃つとそいつは手に持っていたハンマーで弾き返した!

 

「えらく攻撃的な挨拶だな。悪魔よ」

 

と言いながらそいつは影から出てくる。

悪魔になったおかげで夜でも目が見えるためその姿をはっきりと見た。

そいつは全身が灰色で、亀の様な特撮とかに出てきそうな感じの怪人だった。

 

「あなたは一体誰!?」

 

「ふむ、どうやら俺の事は知らないらしいな。まぁいい。お前らが来るのが遅くて先に殺してしまったよ」

 

どうやらはぐれ悪魔はこの怪人が倒したらしい。

 

「ふざけないで!ここは私が管理しているところよ!あなたの勝手にはさせないわ!!」

 

部長!かっこいいです!

 

「ふむ…。ではこの数、分かるか?」

 

怪人はそう言いながら指を出す。えーと右手が2で、左手が5?何を表して…

 

「私が半年の内にはぐれ悪魔を倒した数だ。因みに数は7ではなく25だ」

 

「「「「「!!」」」」」

 

25!?あの怪人25体も倒してんの!?

 

「嘘よ!だって大公からは…」

 

「その前に私が倒していたのだよ。まぁ、今回は君達を測るために泳がせていたがね」

 

「あなたは気付いていたのになにもしなかったの!?大勢の人達が殺されているのがわかっていて!」

 

「あぁ」

 

な、大勢の人達が!?こいつッ!

 

「質問をしよう。君たちはこいつの存在に気づいていたか?」

 

怪人がそんな事を質問してくる。

その質問に、部長は苦虫を噛み潰したような顔になる

 

「…大公から連絡が来るまで知らなかったわ」

 

「そうか、その程度か。じゃあ、敬語はとってもよいな」

 

そう言うとその怪人は敬語をやめて、怒ったように言ってくる。

 

「貴様ら、今すぐ管理者をやめろ」

 

「!な、何を言って!」

 

そんな言葉が怪人から放たれた。

 

「貴様らははぐれ悪魔が動いて人を殺しているのに、なにも気づかずのうのうと暮らしていた!気づかなかったのは貴様らの経験値不足だ!それとここは悪魔の領地ではない。人間の領地だ!責任がないのなら今すぐ管理者と言う立場を降りろ!」

 

俺は怪人が言っていることについにキレた。

 

「お前、部長の苦労も知らないで、なに言ってやがる!そんなに言うのならお前が早めに倒せば良かっただろうが!」

 

怪人は俺の方を見る。

 

「貴様、俺は最初に言ったはずだぞ。貴様らを測るためにしていたことだ。貴様らがすぐ気づけば被害は最小限に抑えられた!それに、お前らの種族から出た問題だ。俺がすべて片付けていたらお前らはこの問題を知らなかっただろう?」

 

「ッ!うるせぇ!てめえなんか俺が倒してやる!」

 

俺はそのまま怪人(そいつ)に殴りかかる。が、すぐに吹っ飛ばされてしまう。

 

「ガッ!」

 

「イッセー!?朱乃、小猫、祐斗!」

 

部長が三人の名前を言う。

 

「「「はいっ!」」」

 

そう言ってまず朱乃さんが怪人に攻撃を仕掛けるが、怪人は一歩も動かずにその全ての攻撃を受けてなお傷一つついていなかた。

 

「なっ!?雷が!」

 

「ハァッ!」

 

「………ぶっ飛べ」

 

次に小猫ちゃんと木場が向かっていった。

しかし二人の攻撃を受けてもびくともしない怪人。それどころか余裕すら見える。

 

「なっ!?結構全力だったのに…」

 

「…硬い」

 

嘘だろ!?あの二人の全力でも効かないのかよ!?

怪人はそのまま三人を吹っ飛ばす。

次に部長が掌に赤い魔力をためて撃った!

 

「消し飛びなさい!」

 

部長の手から太い魔力が飛んでいくって何だあれ!?

 

「さすがに私の滅びの魔力なら…!」

 

おおっ!それなら!

しかし、その考えは覆された。

なぜならその怪人は消滅せずそこに立っていたからだ。

 

「え…うそ…」

 

「はあ、この程度か、折角、ハンデとして動かないでやって、手加減もしたのにこの程度とは」

 

あれで手加減していたのかよ!?

何なんだあいつ!

 

「悪魔よ、これでわかっただろお前らでは俺を倒せない。興が冷めた。では俺は帰らせていただく」

 

そんな言葉を最後にあの怪人は闇の中へ消えて行った。

 

《一誠side out》

 

 

《蓮side》

 

俺はあいつらの力見てみたが、弱すぎた。

測るまでもなかった。

木場とか言う奴はスピードがあるが止めてしまえば倒せるし兵藤は論外。グレモリーは魔力に遊ばれている。

小猫と朱乃は筋はよかったが、まだ力を押さえている部分がある。

だがグレモリー以外は鍛えれば強くなりそうだが、あの高飛車が修行とかすんのかね。

 

家に帰ったあと、今回あった事を話したところ、全員笑っていた。

黒歌は『さすが私の妹、仙術を使えばもっと強くなるはずにゃ!』とか言っていた。

 

そのあとグレモリーが修行するかどうかで賭けが行われた。

俺はしない方に賭けた。




ここで皆さんにアンケートをとりたいと思います。
堕天使を蓮のハーレムに加えるか加えないかのアンケートです。詳しくは活動報告で!

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