ハイスクールD×555   作:白尾芯

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皆様、明けましておめでとうございます。
村正が8万注ぎ込んだのに来てくれなくて意気消沈している白尾芯です。
えーまず、お久しぶりです。前回の投稿より、一年たってしまいました。最近はコロナが流行っておりますが、外仕事の俺には関係ないと言うぐらい仕事が入ってかけずにおりました。ついでにゲームがねちょっとね、FGOだったり、ファンキルだったり、パズドラだったり忙しかっただけですよええ。ほとんどログインだけですけどねハハッ。
あーほんっっっと村正欲しかった。あの芦屋道満でさえレッツゴー陰陽師を触媒にしたら、哪吒ちゃんとジャンヌの星5礼装引っ提げてスライディングして来てくれたと言うのに。ほんっとそれでええんか?リンボマン。
あ、因みに僕の大好きなモーさんが去年の間に宝具5になりました。(←え、今言う?)

仮面ライダーもゼロワンが終わってもうセイバーだよ。
映画行ったよ。泣いたよ。あの映画はゼロワン最初から最後まで見てる人じゃないと分からんね。セイバー?唐突に戦闘が始まったからどうしてこんな状況になったのとか疑問をぶつけたいが仮面ライダーファルシオンと限定フォームがかっこ良かったからヨシ!(←良くない)

最後に皆さんも去年同様色々と気を付けて元気にゲームしましょう。いやマジで。


レーティンゲーム終了

「…………………」

 

俺は何を見ていたんだろうか…。乳語翻訳(パイリンガル)ってなんだ。何が胸の内を聞くことができるだ。それで相手の作戦が分かるとか…。くっだらねぇ技名なのに、何だってそんなチートなんだよ、アホらしい。

 

隣のアザゼルとオーディンを見ると爆笑していやがるし、女性陣は呆れてるし、オルトリンデは「ああいう技を考え付く人は勇士にはいらないですね」とか言ってるし、あの魔王のサーゼクスは「フム…」とか言ってるし……もうなんだこれ。

 

「ま…まぁ、中々良かったゲームじゃなかったかしら?いい感じに拮抗してたし、最後も引き分けに終わってたし。ね、蓮」

 

「お前、乳語翻訳( あれ )を見てもそう言えるのか?」

 

「……ごめんにゃさい」

 

黒歌がなんとか良かった部分を上げてくれたが、流石に乳語翻訳のインパクトが強すぎて良かった部分が霞んで見える…。

 

「あー笑った笑った。で、どうするよサーゼクス。あの技。はっきり言ってチート過ぎるぞ。実戦で使うならまだしも、レーティングゲームだとな」

 

「そうだね。流石にあの技は相手の策略がまるわかりになってしまってゲームにならない。今後はあの技はレーティングゲームに限り封印してもらって、使ったら兵藤くんには悪いが即転送または、リアス眷属の負けと言ったものを課せないとね」

 

笑いが収まったアザゼルとサーゼクスはそんな会話をしている。まぁ、確かに最初から相手の作戦が分かったらつまらないからな。今回はもう終盤だったし、初めて使った技だから良かったものの、これが常時使えるのは反則だわな。

 

「はぁ…取り敢えず乳語翻訳は置いといて、今回のMVPは匙だな」

 

「にゃ?白音とギャスパーじゃないの?」

 

「ああ。確かに今回会長を打ったのは木場と小猫だし、ギャスパーも最初の偵察、その後のサポートの動きを見ても優秀だった。はっきり言って少し前と比べたら格段に強くなってる」

 

「確かに、小猫もギャスパーも前と比べたら奮闘したんじゃないかしら」

 

エウリュアレの言葉に頷く。

 

「ただ、会長の作戦が上手く行って戦力差があるにも関わらず引き分けに終わったのは、匙の頑張りのお陰だな。あいつは兵藤と同じ…かはさておいて、眷属全員の支えであり、今回に限っては作戦の要だった。あいつはそれを(まさ)しく命を削って実行したと言える」

 

「神器は使用者の思いに答える性質がありますから、匙君がどれだけシトリーさんを勝たせたかった分かります。ボロボロになっても作戦は絶対に成功させるって言う気迫がありました。兵藤君は知識の無さと、その気迫に圧され戦闘中に血を抜かれていたことに気付けなかったとも言えると思います。言ってしまえば気迫で匙君が勝ったと言えますね」

 

ロスヴァイセがそう言って匙を称賛する。

 

「だから今回のMVPは匙だな。あんたらはどう思う?」

 

俺はサーゼクスとオーディンとアザゼルに聞いた。

 

「そうだね。僕もそう思っていたところだ。彼は今回のレーティングゲームで赤龍帝と互角に戦って負けた。が作戦を見事に遂行させた。彼の戦闘中の発言と、その主、ソーナ君の夢は此れからの悪魔社会に大きな影響を与える可能性があるだろう。彼らには此れからも優秀な悪魔として励んで欲しいものだ」

 

「ま、神器の扱いはまだまだだが、あれだけイッセーに噛みついて行ったんだ。戦績としては一番の働きだろう」

 

「儂も同じじゃ。いやはや今の若いやつには気迫が足りんと思っておったのじゃが、正直赤龍帝の坊主より勇士として誘いたいと思った位じゃ。久しぶりに興奮させて貰ったわい」

 

三人とも同じく匙に称賛を上げている。

 

「もうそろそろ匙君が目を覚ます頃だろう。今日のMVPとして、褒美をあげに行くんだが、乾君も来るかい?」

 

そう言って来るサーゼクス。

 

「いや、俺は後で行く。先に会いに行かなきゃ行けない奴らがいるんでな」

 

「そうか。では、私だけで行こうか。ああ、それと小猫くんとギャスパー君の二人は()()()()()でリアスとその眷属とは別室になってるから、お見舞いの際には気を付けてね。アザゼルはどうする?」

 

「あー、お前が匙の方に行くなら俺はリアス眷属の方に行こうかな。特に話す事もないし、俺が話したいのはイッセーとリアスだからよ。オーディンの爺さんは?」

 

「フム…あの匙と言う者には会いたいが、大物が二人も行くと流石に腰を抜かしそうだからの。今回は遠慮させて貰うわい」

 

「どうせ後で、名前伏せて会うつもり何だろ…」

 

「はて、何のことかの~」

 

その様子だと絶対合いに行くだろうな。アザゼルも苦労するな。ま、俺には関係ないけど。

 

「じゃ、俺はお見舞いに言ってくるよ。あばよ」

 

と、そんな会話をして俺は部屋を出た。

魔王(あいつ)め。俺が行くこと分かってて予め用意してたな。ま、あの二人と会わなくて済むってなったのは有難い。会っても言うこと無いし、言ったとしても五月蝿いだけだし。

そう思いながら二人がいる部屋に来た。さて、どうなっているかな、っと。

 

「よう。調子はどうだ」

 

そう言いながら入ると二人は何かを話していたのか、ベッドから起き上がっており、声に反応しすぐ此方を向いた。

 

「「(あっ)…蓮先輩」」

 

「今回のゲーム、見てたぞ。よく動けてたじゃねぇか。それなのに、なに落ち込んでんだ?」

 

「だって、蓮先輩に…」

 

「…良いところを見せれませんでした」

 

全くこいつらは…。

 

「さっきも言ったが俺から見ればよく動けてたぞ。ついでに俺よりも自分達の王を勝たせれなかったことに落ち込めよ。まぁ、今回の結果はこれでよかったけど」

 

「…どういう…?」

 

小猫が疑問に思ったのか聞いてくる。

 

「俺は今回平等、つまり引き分けになってくれれば良いと思っていたんだ。理由としてはどちらが勝ったら、どちらか全体の評価が下がってしまう…。ならどちらも()()()()()()()()()。特に今回はシトリーとグレモリーの両眷属の評価は試合前の時点ではグレモリーの方が上だった。ここまで言っていることは分かるか?」

 

俺がそう聞くと二人は頷く。その後ギャスパーは、

 

「ソーナ会長とリアス部長の評価は差があって、今回の試合は引き分け…。あれ?でもそうなると、一方的に僕らの評価は下がって、ソーナ会長が勝った場合とあまり変わらないんじゃ…?」

 

と言う疑問を投げてくる。まぁ当然だよな。

 

「確かに、引き分けだとそうなるな。だたしそれは、眷属…特にお前ら二人が俺に合う前だったらの話だがな」

 

「…蓮先輩に…」「合う前の…?」

 

「そうだ。そもそもグレモリー眷属の評価は、上層部と民衆が話を聞いただけで付けたようなもの。その内容まではこと細かく知りはしていない筈だ。その為グレモリー眷属個人個人の評価はあまり変わっていない。だからそこを突いた。お前らが頑張って試合の結果を引き分けにすれば、その分お前らの評価も上がる。その上シトリー眷属の評価も上がる。一石二鳥じゃねーかってな」

 

「…でもそれだと元々結構な評価を得ていた部長と赤龍帝っていうビッグネーム(笑)を持つ兵藤先輩はどうなるんですか?特に部長…」

 

それを聞いた小猫があの二人についての疑問を投げ掛けてくる。ま、当然だよな。

 

「あぁ、あれはあれで良し。片や王同士の対決で倒れた。片やその隙を付かれた。で、同時に投了。この場合両方とも評価が下がるが、下がりやすいのは前者だ。あ、王を討った本人については安心して良い。あれが最善の行動だし、結果的に王の尻拭いをしたと言う形になったからな。兵藤については……うん、途中であんな笑える技を出したんだし結構熱血だからな。上層部の評価は下がっても民衆からの評価はある程度は保たれてるだろ。まぁ、簡単に言ってしまうとあの試合で評価が見て分かるレベルで下がったのはグレモリーだけになるな。ま、これで少しはあの自惚れも直るだろ」

 

その事を聞いた小猫とギャスパーは成る程…と言う感じで頷いていた。お前ら、王に対する敬意は無いのか。

 

「…つまりこうなるようにソーナ会長の方にも特訓を付けて誘導していたんですね」

 

そう言われると、なんか俺が悪者みたいに聞こえるな。

 

「まぁ、そうなる。こんな結果になったのは偶然だったがな。これで説明終わり!」

 

少々無理やりだが、話を切らせてもらった。これ以上の説明は疲れるし、蛇足になるしな。そろそろ本題に入るか。

 

「さて、お前ら二人にご褒美をやろう。何が良い?」

 

俺がそう言うと二人は驚いた表情で俺を見る。

 

「ん?どうした?俺変なこと言ったか?」

 

「いや、言ってないですぅ…。ただ…」

 

「…さっき言ったように私達、蓮先輩に格好いいところ見せられませんでしたから…」

 

まだ悩んでたのか…。

 

「だから、そんなのは気にすんなって。第一その格好いい所ってのはお前らじゃなく俺が決める事だろ。頑張ったなって言うのは言わないが、俺からしたら、試合中のお前らはかっこよくて、輝いてたよ。それじゃ不満か?」

 

そう聞くと二人は首を横にふった。

 

「だったらそれで良いじゃねぇか。さて、話を戻して、ご褒美、何が良い?遠慮せず言ってみな。叶えられる範囲でなら叶えるよ」

 

二人は、小声で話をし始め、少しして頷き合うと此方を見てこう言った。

 

「…また、前みたいに三人で出掛けたいです」

 

「…そんなんで良いのか?」

 

「それが良いんですぅ。蓮先輩は色々忙しいですし、僕ら二人のお願いも個別にやってたら時間が掛かると思いましたから…」

 

遠慮すんなって言ったのに…。優しい後輩達だな、全く。

 

「…フッ、お前らが良いって言うなら良いよ。またあいつらに良いお父さんとか言われるな~」

 

小猫とギャスパーはそんなことを言っている俺に、

 

「…いいえ、蓮先輩はお父さんと言うより…」

 

「はい、お父さんって言うよりも…」

 

笑ってこう言った。

 

「「(…)頼れるカッコいいお兄ちゃんです!」」




オマケ:最後の方のボツ案

「…いいえ、蓮先輩はお父さんと言うより…」

「はい、お父さんっていうよりも」

笑ってこう言った。

「「(…)頼れる彼氏です!」」

その瞬間世界が停止したような空気になった。

「「「………え?」」」

以上ボツ案でした。

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