ハイスクールD×555   作:白尾芯

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すいません遅くなりました。
GW中に投稿しようと思っておりましたら何故かデータが消えており投稿できませんでした。そしてそれに落ち込んでFGOのApocryphaイベントずっと周回しておりました。
すまない、本当にすまない…………! このようなメンタルの弱い作者で本当にすまない……!



修行編 その1

「よし、ここら辺でいいだろ」

 

今俺とゼノヴィアは森の中の開けた場所にいた。開けたと言ってもそこまで大きくはなく周りをみれば木ばかりだが。

あの後各々で修行をすることになり、全員が別れて行う形になった。まぁ、そっちの方が集中できるしな。

 

「んじゃぁ、まずは……あそこの木一本だけをどんな切り方でもいい剣の斬撃だけで切ってもらう」

 

「は?」

 

「どうした。早くしろ」

 

「い、いや最初は模擬戦とかして実力を測るとかじゃないのか?」

 

何をいってるんだこいつは。

 

「俺とお前で模擬戦とか早すぎる。どう考えたってお前が負ける未来しか見えない。これはゲームじゃないんだし負けイベとかいちいちやる必要ないだろ。と言うかコカビエル戦とかでお前の実力はもう分かってるからいらねぇよ」

 

そう言うとゼノヴィアは一瞬むすっとした表情になったが落ち着いて剣を構えた。

 

「ハァッ!!」

 

そう言って()()剣を振るったゼノヴィア。

斬撃はそのまま飛んでいき、目標の木を切った。……………周りの木と一緒に。

 

「おまえはバカか。誰が周りの木まで一緒に切れって言ったよ」

 

「い、いやしかし、そんな事出来る筈が…」

 

そう言うゼノヴィアに俺はため息を吐いた。

 

「無いわけ無いだろ。そう言うのは力加減だ。お前の武器は範囲攻撃しか出来ないと思うかもしれないが力加減によって一対一の戦いでも十分に戦闘が出来る武器だ。それに幅は狭いが十分な硬度があるから使い方によっては盾がわりにもなる以外と汎用性が高い武器だ。ま、使いこなせなきゃ意味がないんだけどな」

 

そう言うとゼノヴィアは悔しそうにした。

 

「だったらお前はやれるのか」

 

しかし、こちらを向いてそう俺に投げ掛ける。

俺は少し考え、

 

「ファイズになりゃ出来ると思うが、変身してない状態では分からん」

 

と答えた。それを聞いたゼノヴィアは目を光らせた。

 

「では、その状態で今のをやってみてくれ。参考にしたい」

 

「やってみてくれって…俺武器無いんだけど?」

 

「前に言った神器でどうにかできないか?」

 

………仕方ねぇか。

 

「分かった。とりあえずお前の持ってるデュランダルを見せろ。複製するから」

 

「ああ、分かった」

 

そう言ってゼノヴィアはデュランダルを渡してくれた。

手にもって見るとあまり重さは感じず、片手で持てるほど軽かった。それに加え剣からは何かオーラのようなものが出ておりまるで人のようだった。そのオーラからは何か怒っているような感じがした。

 

「ああ、そうか。お前……ちゃんと意思があるんだな。んで、複製されるのは嫌だってか?」

 

俺がそう言うとデュランダルのオーラが収まる。どうやら正解のようだ。

 

「んじゃあ、複製しないから少しだけだが使わせてくれるか?お前の主人に見せなきゃいけないんでな」

 

そう言ったとたん、オーラがうれしそうな感じになった。どうやら使わせてくれるみたいだ。

 

「なッ!?お前も聖剣の因子を持っているのか!?」

 

俺がデュランダルと会話しているとゼノヴィアがそう言って来る。どうやらゼノヴィアはなにか勘違いしているようだ。

 

「あのな俺には聖剣の因子何てものは無いんだ。俺はただデュランダル(こいつ)と会話しただけだ。そもそも聖剣全般の伝承やら伝説、聖書とかの資料を見ても聖剣の因子みたいな文献は出てきていない。聖剣自体が使用者を選ぶ例が殆んどだ。つまり本物の聖剣は因子みたいなじゃまなものは要らない。単純に剣に好かれるか好かれないかだけの問題だ」

 

「じゃ、じゃあエクスカリバーはどうなるんだ。あれは因子がないと……」

 

はぁ……。なんであんな紛い物を見抜けないかね?

 

「あんな偽物がエクスカリバーな訳がねぇだろうが。アーサー王物語を読んだことがあるか?エクスカリバーは最後、湖で精霊に返還された。そもそも地球が創造したような剣だぞ。そう簡単にそれもあんなにはっきりと能力が別れるほど七つに砕けるかよ」

 

「じゃ、じゃああの教会に保存してあるエクスカリバーは…」

 

「エクスカリバーと打ち合った剣の欠片かなんかを混ぜ込んだだけだろ。エクスカリバー自体聖剣の王みたいなものだからな。そのオーラも半端ないと思う。少しだけでも一本の聖剣と間違えるようなレベルのな。そのオーラがただの剣にほんの少し移って砕けたあと、その欠片を拾った奴が勘違いしてそれを使ってあのエクスカリバー(まがいもの)を作ったんだろ。本物のエクスカリバーが砕ける時は地球が砕けるレベルの攻撃を受けたときだけだと思うぞ」

 

ゼノヴィアは俺の言葉に呆然としたような感じで、デュランダルはその通りと言わんばかりのオーラを出していた。俺の見解だが合ってるぽいな。さて、本題に戻ろうか。

 

「んじゃ、話も終わった所でデュランダル。俺に力を貸してくれ。目標はあの木一本だけを斬撃だけでだ。俺は初心者だからな。調節は任せるぞ。せーので振るからな」

 

そう言うとデュランダルの周りにあったオーラが自然に収まる。呆然としていたゼノヴィアは我に返り俺をみた。そうして俺は縦に振りかぶり、

 

「せーのッ!!」

 

剣を振るった。

すると斬撃は一直線にその木に向かい木を縦に真っ二つにした。周りの木には被害は出ておらず。本当にその木一本だけだった。

さすが伝説のデュランダル。初心者の俺でもうまく使えるように調節してくれた。

 

「ありがとうなデュランダル。いい切れ味だったぞ」

 

そう言ってデュランダルを誉めるとうれしそうなオーラを出してくれた。

 

「ほ、本当に使えてる……」

 

「じゃ、デュランダルについて分かったからな、課題を言うぞ。お前は剣と会話しろ。そのデュランダルは本物で意志がちゃんと在るものだ。で、使用者の実力でも押さえれないほどの力を持っているから、制御できない。だけど今の俺みたいに会話すれば十全に使うことが可能となる。お前の場合会話せずに無理矢理押さえ込もうとしているからうまく使えないんだと、俺は思う。昔っからの相棒だろ?会話するくらい容易いだろ」

 

そう言うとゼノヴィアは驚くべき事を聞いてきた。

 

「……剣と会話するってどうしたらいいんだ?」

 

「……いや、そこは剣のオーラとか雰囲気を見て…簡単だろ?」

 

「いや、私にはなにも見えないんだが………」

 

「え?」 「え?」

 

…………マジかこいつ。

 

「お ま え は……!良くそんなんでコカビエル倒しに来たとか言えてたな!?そのアホさ呆れ通り越して逆に尊敬するわ!!はい、今の課題先送り!まずはお前の力不足を補ってやる!!剣のオーラが見えるレベルまで技量を上げてやるァッ!!」

 

「ちょ、キャラ崩壊が激しいぞ!?」

 

「激しくなるのも当たり前だ!!オーラも見えない未熟者が軽々とデュランダル出してんじゃねぇ!そりゃデュランダルもキレるわ!」

 

「え!?今デュランダル怒っているのか!?」

 

「そりゃそうだろうが!気付けよこの馬鹿たれ!それじゃあ何か?お前、なにも考えずただ単に力任せに剣を振ってただけだったのか!?脳筋にも程があるだろうが!!俺の最初の実力はもう分かったって言う台詞返しやがれ!!」

 

「し、仕方ないだろ!!扱えなかったんだし……」

 

「扱えなかったんだし、じゃねぇんだよ!!扱えるようにしとくんだろうが!!あーもう、この後他の奴等の所に行こうと思っていたのにお前の問題発言のせいで潰れたわ!逝くぞゼノヴィア!体力の残りは十分か!今からビシバシ殺るぞ!!」

 

「行くとやるの字が違うような気がするのだが!?」

 

そうして俺がガチ切れしながらゼノヴィアの修行が始まった。

 

 

 

 

 

 

 

因みにその日、ゼノヴィアの実力不足に切れた俺はファイズに変身しゼノヴィアとガチ戦闘を行った。

その後、俺は小猫とグレイフィアに「やり過ぎ」と叱られた。深く反省しております。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ゼノヴィアの後日談「殺されるかと思った……。絶対あの人は殺しに来てたと思う。とりあえず絶対敵には回してはいけないと言うことが分かった。と言うか再確認された」ガクブル




今回は思いきって主人公をギャグ方向で崩壊させてみました。結構書くの大変でした。

少しいい加減に成っちゃいましたかね?

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