今のはボクがまちがえたんだ。だってここは
「あらま〜♢あれたまちゃんだね♬死んでるの?」でるの?」でるの?」
「・・・スニフ、すぐにホテルに戻って、まだ起きて来ていない者たちを連れて来い。虚戈も一緒に行け」行け」行け」
「え?でも
「何をするにしても、ここではままならない。野干玉は私がなんとかする。行け」行け」行け」
「ふ〜ん・・・はーい♡分かったよ☆それじゃスニフくん、行こっか♬」こっか♬」こっか♬」
「えっ・・・は、はい!」はい!」はい!」
ボクはマイムさんに手をひっぱられて、今きたみちをもどってHotelに向かった。たまちゃんさんがどうなってるかは、さっきの
そんなことをゆっくり考えるヒマもないうちに、ボクとマイムさんはHotelについた。
「あっ♡みんなおっはよー♬」
「虚戈にスニフ少年!無事だったのか!」
「ねえ!さっきのって・・・死体発見アナウンスでしょ・・・!?どういうことなの!?」
「いつも厨房にいる
「っていうか2回聞こえたよねえ・・・それってさあ、あんまり考えたくないんだけどお・・・」
「わわっ×ちょっと待ってよ♠そんないっぺんに答えられないよ♠」
「えっと・・・あのぅ、サ、サイクローさんは・・・?」
「鉄氏かい?いやあ見てないけどお・・・」
「あのね♬マイムたち早起き組はモノクマ城に行ってきたんだよ♡そこで何を見つけたと思う?実はね!たまちゃんが池にぷかぷか浮いて死んでたの♡」
「・・・!」
「たまちゃん氏が・・・!?」
マイムさんのおはなしをきいて、セーラさんがはっとおどろいて、そのままへたりこんだ。またわすれてたけど、マイムさんはこういうときしゃべらせちゃダメだ。ボクがきちんと
「レイカさんにおねがいされました。みなさんつれてくるって。モノクマCastle来てください!サイクローさんはボクがつれてきます!」
「放っておけ」
「ハイド冷たーい☂」
ボクはすぐにサイクローさんの
「Eh・・・?」
「み、みなさん!サイクローさんが
「えー?サイクローもいないの?じゃあこれでもう全員だね♡」
「全員って・・・ねえ、これどういうことなの?さっきのアナウンスとか全然状況が分からないんだけど・・・」
「ふあぁ、おい貴様ら、俺様が早起きをしているのだ。無駄な時間を使わせるな。さっさと行くぞ」
「スニフくん、もうしょうがないから行こう♣」
「うぅ・・・」
ボクのあたまの中で、さっきの
人がたくさんだからモノヴィークルでモノクマCastleまでもどった。ボクはハイドさんのにのせてもらって、マイムさんはエルリさんの
「お、おい・・・あれは・・・!?」
モノクマCastleの
ふわふわで
「・・・ほう」
「ぬ、野干玉・・・!」
「レイカ〜♡みんな連れてきたよ♬なんかね、サイクローだけはいなかったんだ♠」
「そうか・・・。お前たち、アナウンスは聞いているな?そういうことだ」
「そ、そんなの・・・どうして・・・!?」
「それを明らかにするための学級裁判だ。どけ、
「待て。納見と虚戈、お前たちは城に入って、研前たちを探してくれ。この状況を伝えて、
「む、向こう側あ・・・?なんだいその含みのある言い方はあ・・・」
「え〜?マイム今ホテルまで走って来たんだよ▽疲れたよ〜×」
「すまない。おそらくこの事件・・・
「なるほどな。やはり聞き間違えではないか・・・くくっ、面白そうではないか」
レイカさんもハイドさんも、ほかのみなさんも言わないけれど、いまモノクマCastleの中でなにがおこってるかは、きっとみんな分かってる。ボクだってそうだ。ここにいないのはこなたさん、ワタルさん、テルジさん、それからサイクローさんだ。だから・・・。
「うぷぷぷぷ♬オマエラ、困ってるみたいだね!いいよいいよその表情!これからの絶望的な展開の序章って感じがして、わっくわくのどっきどきって感じだね!」
「出たな」
「さっさと検死データを寄越せ。貴様の話など時間の無駄だ」
「え〜?もうちょっと引っ張ってもいいんじゃない?せっかくこういう展開になったんだからさあ。混沌混乱混迷を楽しもうよ」
「ねーねー♠なんかさっきから意味深なことばっか言ってさ♠はっきりしなよ♣
「虚戈氏、早いとこ行こうよお」
「そんじゃオマエラにモノクマファイルを配信するよ!モノモノウォッチを確認してくださーい!」
ピロン、という
「それじゃ、捜査頑張ってね〜!」
捜査開始
「モノクマファイル③。被害者は“超高校級のハスラー”、野干玉蓪。死体発見場所はモノクマ城地下下水道、貯水槽。死亡推定時刻は午前0時台。死因が書いていない・・・どういうことだ、モノクマ」
「はにゃ?どういうことってどういうこと?」
「モノクマファイルはシロとクロが対等に議論できるようにするためのものではなかったのか。死因の情報がないのは明らかな欠陥ではないのか」
「はあ〜・・・分かってないなあ極さんは。あのね、シロが知りすぎることはクロにとって不利になるでしょ?シロとクロが対等になるようにバランスを取るのも大変なんだよ。それにね、ボクはもう既にかなりシロに優しくしてるんだけどな?」
「なに・・・?」
「
「そういうことだね!」
モノクマファイルをよんだレイカさんがモノクマに
「モノクマファイル④。被害者は“超高校級のジュエリーデザイナー”、鉄祭九郎。死体発見場所はモノクマ城『姫の部屋』。死亡推定時刻は午前0時台。死因は頸部裂傷からの出血過多による失血死・・・」
「やはり死んだもう一人は鉄だったか・・・」
「サイクローさん・・・!」
「ほう、なかなか興味深い内容だ。どうやら向こうは凄惨な状況になっているらしい。さっさと死体の捜査を終えるとしよう」
「お、お前え・・・!」
「極、野干玉の検死だが、私に任せてはくれないか」
「なに?」
「野干玉は貯水槽で見つかったということだが・・・どういう状態だったのだ?」
「貯水槽の中に仰向けで浮かんでいた」
「浮いていた?やはり・・・気になることがある」
「なんでもいい。
「あぇ!?ハ、ハイドさん!?」
エルリさんとレイカさんが、たまちゃんさんの
「お、おいおい二人とも勝手に行っちゃあダメだよお!」
「ボク、ハイドさんのこと
ヤスイチさんがよぶけど、ボクはハイドさんについて行った。こなたさんと来たときとおんなじで、
「ハイドさん!ハイドさんまってください!
「貴様と一緒にするな。この程度の建物で迷うような俺様ではない。ついて来たいのなら好きにしろ」
「もう!」
ボクがよんでも、ハイドさんはどんどんどんどん先に行っちゃう。よっぽどたまちゃんさんの
獲得コトダマ
【モノクマファイル③)
被害者は“超高校級のハスラー”、野干玉蓪。死体発見場所はモノクマ城地下下水道、貯水槽。死亡推定時刻は午前0時台。
【モノクマファイル④)
被害者は“超高校級のジュエリーデザイナー”、鉄祭九郎。死体発見場所はモノクマ城『姫の部屋』。死亡推定時刻は午前0時台。死因は頸部裂傷からの出血過多による失血死。
「こなたさん!」
「ス、スニフくん・・・!」
「なんだ貴様ら、死体を前にして何を呆けたことをしている。モノクマファイルの内容の確認くらいは済ませたのだろうな」
「星砂・・・!いや、まだ何も・・・!」
「はあ・・・もういい。おい
「お前な・・・!状況考えろよ!」
「そのまま貴様に返す。状況を考えろ。モノクマが設定した時間までに捜査を終え、真実の手掛かりを集めなければならないのだ。その女が何か知っているというのなら別だがな」
「テメッ・・・人を馬鹿にすんのもたいがいにしろよ!いい加減オレだってキレんぞ!」
「し、下越君・・・いいの。うん、私なんかに構ってる場合じゃないもん。雷堂君、鉄君の検死、してあげて・・・」
「うぅ・・・サイクローさん・・・」
モノクマファイルで見たけど、『
「頸部の裂傷からの出血が死因・・・なるほど、頸動脈を切られているな」
「うぷ・・・」
「おい、現場を汚すなよ」
「あ、ああ・・・いや、城之内のときもそうだったんだけど、死体をこんな間近で見るのなんて慣れてないから・・・」
「それ以外の傷はないな。揉み合った形跡などもない」
「鉄ともみ合って勝てるヤツなんか、オレらの中にいないだろ。きっと不意打ちだぜ」
「こんな場所でか?」
「は?どういうことだよ?」
「それが分からんのなら確証のない所感を口にするな。余計な先入観を耳に入れたくない」
「なんだよ!捜査しようとしてんだろ!」
やっぱりハイドさんは、ちょっとしたことですぐ人とケンカする。ずっとモノモノウォッチとサイクローさんを見比べて、ファイルにあるよりももっと
「こなたさん、ダイジョブですか?」
「うん・・・ありがとう、スニフ君。びっくりしただけだから・・・」
「ったく、殺すにしたってヒドいことするぜ。こんな血ぃぶちまけるような死に方じゃ、鉄が浮かばれねえよ」
「みなさん来たときからこうですか?」
「ああ。最初に雷堂が見つけて、その後研前だ。オレは最後に見つけて、そのときにアナウンスが鳴ったぜ。そういや、もう一回アナウンスが鳴ってたな。なんだったんだありゃ」
「し、下越君・・・気付いてないの・・・?た、たまちゃん・・・が・・・!うぅっ・・・!」
「モノモノウォッチにモノクマファイルあります。
「はっ!?たまもか!?なんでアイツが!?」
ボクたちが
「下水って、マジかよ・・・なんであんなとこで?」
「わかんないです。モノクマTourで
「そういえば、下越君もここの下水に落ちたんだよね。その時はどうしてそんなことになっちゃったんだっけ?」
「そんときゃ確か、一人でこの城に入ってすぐ落とされたな。真っ暗でよく分かんなかったけど、ひとまず水があることだけは確かだぜ」
「ボクおぼえてます。
「ああ、ありゃさすがに死ぬかと思ったぜ」
「その時も言ったけど、普通は死んじゃうと思うんだけどな・・・どうやってあの噴水まで来たの?」
「必死だったからよく分かんねえんだけどよ、下水をウロウロしてたら水をくみ上げるバケツの観覧車みたいなのがあったんだよ。ひとまず水から上がらねえとと思って、それに掴まって昇ってった。そしたら水と一緒にかべの中の水道に押し込まれて、ほんであそこに出たってわけだ」
「よく生きてたね、ホントに」
「なにがなんだか分かんなくて結構水も飲んじまったからな。まあ、その気になりゃ息くらい止めてられるんじゃねえか?」
「
それはきかない方がよかったかもしれない。だけど、テルジさんがおしえてくれた、モノクマCastleの
「おい、検死が終わったぞ」
「あ・・・うん、ありがとう雷堂君」
「俺は別に・・・ほとんどは星砂がやったしな」
「礼を言う暇があったら、捜査に役立ちそうな情報の一つでも話せ。人数も減った上に貴様らのような凡俗どもばかりで、俺様は忙しいのだ」
きっとサイクローさんの
「あ、あれ?ハイドさん、それなんですか?なんでモノモノウォッチ・・・とれてますか?」
「これか?
「は!?モノモノウォッチは外れねえはずだろ!?なんでんなとこに・・・ってか鉄の腕にもあるじゃねえか!」
「そうなんだ。だからますますワケが分からなくて・・・電池も切れてるみたいだし。モノクマに聞いてみたいんだけど、今は下にいるんだろ?」
「さっきはそうでした」
「困った・・・」
「まあいい。証拠品として俺様が預かる」
「な、なんで星砂君が・・・?ここは雷堂君の方が、みんな安心して任せられると思うんだけど・・・」
「こうして複数の人間に存在を明らかにした上で、俺様がその存在を隠匿すると思うか?隠すならそもそもこんな形で
「
このモノクマランドにきたときに、ボクたちみんながうでに付けられたモノモノウォッチ。そのときモノクマは、むりやり
「モノクマって言った?今言ったよね!?ハイというわけで登場モノクマですよ!」
「ぎょっ!?今度は上から来やがったな!?」
「そんなところに抜け穴があったのか」
「抜け穴っていうか、天窓か?って、下はもういいのかよ」
「ボクがいなくてもなんとかなりそうだからね!いや〜ボカァ嬉しいよ!すっかり極さんも荒川さんもしっかり検死できるようになってきてさ。だんだんコロシアイに慣れてきてくれたのがさ!生徒の成長をまるで我が事のように喜ぶのが教師というものなのです」
「誰が生徒だ」
「あ、これ違うやつの設定だった!混ざっちゃった!」
「何の話?」
「こっちの話!」
「無駄話はいい。聞きたいことがある。このモノモノウォッチは誰のものだ?」
「
「・・・」
「どういうこと?っていうか、そもそもどうして誰の腕にもはまってないの?」
「分かった!それ、たまのだ!」
「
「じゃあもう分からん!」
「でもまあ、バッテリーが切れちゃってるのはこっちの準備不足だから、予備のバッテリーと交換してあげるよ。ちょっと貸して」
「げえっ!?」
モノクマはそのモノモノウォッチをハイドさんから受け取ると、あんぐり口をあけてその中にモノモノウォッチをほうりこんで、ぱくっと
「あぐあぐんぐんぐもぐもぐ・・・チーンッ!んべえ。
「嫌がらせかよ!?」
「これは、腕に付けなくとも起動するのか?」
「放っておけば勝手に点くよ」
んべ、ってモノクマが口からモノモノウォッチを出した。さっきのとおなじように、サイクローさんの
モノモノウォッチは
「はっ?・・・な、なんだ?どういうことだ?」
「ふむぅ、どうやら思ったよりも複雑なことになっていそうだな」
「な、なんだよ!?誰のだったんだよ!?」
「このモノモノウォッチ・・・野干玉のなんだよ」
「
「た、たまちゃん・・・?え?でも、たまちゃんのは・・・」
「そうですよ!たまちゃんのモノモノウォッチ、ちゃんとありました!ボク見ましたもん!ハイドさんも見ました!
「さあな。どうせ下の様子も確認しに行く。もう少しこの部屋を捜査したらな」
「他に何か分かったことはあるか?」
「血飛沫と死体、そして玉座の位置関係からして、おそらく玉座の前または座った状態で頸動脈を切られ、そのままここに座り込んだ、という感じだろう。揉み合った形跡や抵抗した痕跡もないのは妙だが・・・」
「あとは・・・凶器とか?」
「そんなもの、ここで
「そんな考えるフリして、またこの前みたいに何か知ってるんじゃねえだろうな!」
「いいや、今回はガチだ」
「そうか」
「そんな簡単に信じるのかよ!?」
「いやだってガチっつってるし」
「まあまあ。それが下越君の良い所だから。えっと、たまちゃんのモノモノウォッチを鉄君が持ってたのと、抵抗した跡が無いのがこの現場のおかしなところだね」
「
さすがこなたさん!めちゃくちゃになっちゃいそうなみなさんの
「ここモノクマCastleです!
「ああ、確かにな・・・」
「うーん、普通に考えたら犯人だよね。犯人が鉄君を誘ってここに来て、それで・・・」
「誰と来たか。そのもう一人はどこに行ったのか、か。確かにそれは考慮すべきことだ。やるな
「こどもじゃないですッ!!」
「うんうん。スニフ君のおかげで大事なこと見落とさなくてよかったよ、ありがとうね」
「はい!」
こなたさんになでてもらいました!
「フン、下らん。俺はさっさと下の様子を見に行く。貴様らがどうするかは勝手だが、せいぜい学級裁判で俺様の足を引っ張ってくれるなよ」
「なあ、なんで星砂はあんなにイラついてんだ?腹減ってんのか?」
「たまちゃんさんの
「まあ気持ちは分かるけどな」
「うん?なにやってるの雷堂君?」
ハイドさんが『
「い、いや・・・少し気になったことがあるだけだ」
「なんでモノモノウォッチだよ?」
「別に大したことじゃないんだ。お前たちも早く下の捜査に行った方がいいんじゃないか?それに研前だって、ずっと気分悪そうだし」
「何かごまかそうとしてない?」
「・・・いや、うん・・・ごまかそうとしてもムリか・・・」
こんなめのまえでやられたら気付きますって。だれだって気付く、ボクも気付く。ごまかしもできないですよ。
「あの〜・・・鉄の『弱み』を打ち明けられた数を確かめようと思ってさ」
「へ?なにそれ?」
「あ、あのホラ!鉄がここにいるってことは、犯人と一緒に来たってことだろ?犯人だって殺すから来いなんて言うわけなくて、何か理由付けたと思うんだよ!その時に『弱み』を打ち明け合うって言えば、誰にも聞かれないこの城ってちょうどいいじゃんか!だから、もしそうだったら『弱み』を打ち明けられた数で何か分かるんじゃないかと思ったんだ!ホントそれだけだ!」
「よく喋るね・・・うん、まあ分かるけど」
「なるほどな!よく分かんねーけど、取りあえず雷堂がそう思うんならそうなんだろ!確認しとけ!」
もうここでしらべられることはなさそうだ。こなたさんもおちついてうごけるようになったし、
「あっ・・・!み、みんな・・・!ゼェ・・・!ハァ・・・!」
「ん?おお、どうした正地?」
「わ、私も・・・鉄くんの検死しようと思って・・・ふぅ」
「おっせ!もう終わって星砂も下降りたし、オレらも今から下行くところだぜ?」
「というか、星砂と会わなかったのか?」
「ううん、会わないわ。『姫の部屋』って言われてもどこにあるか分からないから、階段昇ったり廊下歩いたりして・・・もう疲れちゃったわよ」
「サイクローさんそこにいます。だけど・・・セーラさんひとりでダイジョブですか?」
「分かったよ。じゃあ俺が残る。きっとショックだろうから」
「う、うん・・・そうしてくれると助かるわ」
獲得コトダマ
【モノクマ城)
二度目の裁判後に開放されたアトラクション。男女二人でペアにならないと出入りできず、入場には専用のデートチケットが必要。
【下越の証言)
モノクマ城に一人で入ろうとすると入り口の床が開いて下水道に落とされる。脱出するには時計塔の動力になっている汲み上げ機関を利用して噴水から出るしかない。
モノクマCastleのまえでは、
「あっ・・・た、たまちゃん・・・」
「む、お前たち。正地には会ったか?」
「ああ、部屋の前で会ったぜ。雷堂が付き添いで残った」
「そうか。ショックを受けていなければいいが・・・」
「チクショウ・・・たままで殺されるなんてよ・・・何がどうなってんだ。二人も殺すなんてどんだけムゴいヤツなんだよ!」
「二人も殺す、か。どうだかな」
「え?」
「ヌバタマのことは分かった。
「野干玉が発見された貯水槽を観に行った。モノクマから懐中電灯が支給されているから、灯りには困っていないだろう」
「それはどこから行く?」
「あっちの
ボクがゆびさした先を見て、ハイドさんはさっさと行っちゃった。もうたまちゃんの
「たまちゃんさん・・・こんなことになって・・・」
「下水で見つけたってことは、やっぱり溺れて死んじゃったのかな・・・?」
「それは私も考えた。だが、検死をしてみたり荒川の意見を聞いてみた結果、そうではないと考えている」
「え?そうなの?」
「その辺りは荒川が詳しい。おい荒川」
「なんだ?」
「結局、野干玉の死因はなんだったのだ?分かったか?」
「いいや、実際の死因は分からない。だが色々と分かったことはある」
「貯水槽で見つかり、これだけずぶ濡れの様相だ。はじめは溺死かと思ったし、お前たちの中にもそう思っている者が多くいると思う」
「ちがうのかよ?」
「
「そもそも、溺死体というものの多くは、水底に沈んだ状態で見つかる。体内に空気が溜まっていれば別だが、基本的に溺死したものは大量の水を飲み、肺にも水がたまる。故に空気が抜けて、水を吸った服の重みも相まって沈むのだ。しかし、野干玉は浮いた状態で見つかったそうだな」
「仰向けの状態でな。その点も私には疑問だった」
「じゃあたまはなんで死んでんだよ?」
「それは分からない。モノクマファイルで死因が明記されていないということは、野干玉の死因の究明は、学級裁判の公平性を欠くことになる。すなわち、クロの正体を突き止めるヒントになるということだ。この場で性急に答えを出したとて、それが信頼に足るものとは言えない」
「要するに、溺死じゃないけどなんなのかは分からないってこと?」
「ああ。検死の結果、目立った外傷もないし、薬物を摂取した形跡もない。それ自体が唯一の異常だ。つまり、この野干玉の死体からは・・・死因らしきものが何も見つからないのだ」
「死因が見つからない・・・?」
「それから、こんなものが見つかった」
「なんだそりゃ?ネックレスかなんかか?」
「これ、
レイカさんがボクたちに見せてくれたのは、キレイな
「単なる十字架の飾りだと思ったのだが・・・ロザリオというのか?」
「はい。カミさまに
「日本で言う数珠のようなものか」
「なんでそんなもんをたまが持ってたんだ?あいつそんなもん付けてたっけか?」
「ううん、たまちゃんは首に鈴付けてるもん。ネックレスなんか付けたら首が重たくなっちゃうよ。それに、神様にお祈りするって感じでもないしね・・・」
「用途は不明だが、もっと不可解なことがある。これは、野干玉の首にかかっていたわけでも、手で握られていたわけでも、ポケットに入っていたわけでもない」
「じゃ、どこにあったんですか?」
「口の中だ」
「げえっ!?
「も?」
さっきのモノクマをおもいだして、テルジさんがまたきもちわるそうにした。だから、食べるためじゃないんですって。だけど、どうしてたまちゃんさんの口の中に
「見たところ祈祷用というよりも、装飾具としての意味合いが強い。それを口の中に入れるなど、常軌を逸している。犯人がしたにしろ、それ以外の理由にしろ」
「んなもん食ったって美味いわけねえよ。ったく、どうなってんだ今日は。モノクマはモノモノウォッチ食うし、たまはネックレス食うし」
「モノクマがモノモノウォッチを?なんだそれは?」
「あ・・・そ、そうだ!実はさっきね・・・」
ベロを出してうえうえするテルジさんを見て、こなたさんが、さっき『
「だから、たまちゃんのモノモノウォッチを鉄君が持ってて・・・そもそもたまちゃんのモノモノウォッチが二つもあるっていうのがよく分からないんだけど・・・」
「なるほど・・・しかしよく考えれば、モノモノウォッチに関して明確な掟はないな。無理に外そうとすれば危険だという警告しかなかった」
「それがただのブラフで、本当は外せたとしたらどうだろう?」
「それでは二つあることの説明にはならないな」
ふたりにも考えてもらうけど、やっぱりよく分からない。だって、こうしてる今もたまちゃんさんのうでにはモノモノウォッチがちゃんとあるし、
「あのぅ、レイカさん。ボク、たまちゃんさんのモノモノウォッチ見たいですけど、いいですか?」
「モノモノウォッチをか?なぜだ?」
「さっきサイクローさんのモノモノウォッチ、ワタルさんが見てました。もしかして、
「そうなのか・・・まあいいだろう。何を確認するのかだけ教えてくれ」
「えっと・・・
「うん?すまないが・・・英語はよく分からんのだ。城之内がいれば別なのだが」
「いくつの『弱み』を聞いてたかって言ってたよ。鉄君が犯人の『弱み』を聞いたんなら、それがヒントになるかもって」
「それでなぜ野干玉のモノモノウォッチを見る必要があるのだ?」
「もしかしたら、これもヒントになるかもです!」
これも
「・・・3,ですか?」
「3つ?野干玉のヤツ、3人分の『弱み』を聞いているのか?」
「1つは下越君でしょ。私たち全員が知ってるヤツ」
「ってことはあと二人か。一人は犯人だとして・・・もう一人は誰だ?」
「状況を考えれば、自ずと答えは出るだろう」
自分のWeak pointを人に言うのって、すごく
「モノクマが与えた動機だ。これが野干玉が殺された原因と考えられる。確かに雷堂の言う通り、重要な証拠になるかも知れんな」
「そういえばあの動機って、みんなはクリアしたの?まだ時間あるけど、今日のお昼前までにクリアしないとおしおきになっちゃうんでしょ?あと何時間かしかないよ」
「私は問題ない。既にクリアしている」
「オレも」
「下越君は知ってる。極さんも、スニフ君も」
こなたさんが、ここにいるみんなが
「それについてはあとでモノクマに聞いておく。直前になれば、言い出せずにいる者もそうは言ってられないだろう」
「うん・・・ありがとう」
「野干玉が聞いた『弱み』も気になるが、死因が分からない、発見場所も通常は立ち入れない場所・・・とにかく謎が多い。鉄の方はどうだった?」
「鉄君の方も、分からないことがたくさんあったよ。このお城ってそもそも、男女2人の組にならないと入れないところだから誰と一緒に入ったのかとか、抵抗した跡が全然ないこととか」
「この城に入ったことがある者はいるか?」
「ボクとこなたさんDate行きました!あとテルジさんもいっしょでした!」
「3人だが?」
「色々ワケがあるんだ。つってもオレァまともに城の中見てる余裕なかったけどな」
「分からないこと、
たまちゃんさんのそばにいてサイクローさんの方をしらべに行けないレイカさんたちのために、サイクローさんの方の
「ハイドさんが言ってました。サイクローさん、たまちゃんさんのモノモノウォッチもってました」
「なに?モノモノウォッチ?」
「なぜ鉄が野干玉のモノモノウォッチを持っている?それに、野干玉のものはきちんと腕に装着されているではないか」
「うん、だから余計にワケ分からないんだよね。どうしてたまちゃんのが二つもあるのか、そもそもどこから持ってきたのか・・・」
「星砂のヤツ、野干玉の死体を検死に来たのに何も言わなかったな・・・どういうつもりだ」
「単純に言わねえだけじゃねえのか?どうせまた裁判で活躍したいんだろ」
「ですね」
ボクだったらエルリさんとレイカさんにも言うけど、ハイドさんだったら言わない気もする。そのボクのはなしをきいて、レイカさんがたまちゃんさんのモノモノウォッチを
「ん?何やってんだ極?」
「・・・いや、このモノモノウォッチが偽物なのではないかと思っただけだ。万が一、これを安全に腕から外す術があるのなら、野干玉を殺した後に入れ替えることもできるはずだ」
「可能性としては0ではないが・・・それはモノクマの支配の一部から逃れることにもなるだろう」
「ああ、そうだな。このモノモノウォッチも間違いなく野干玉のものだ。研前の言う通り、野干玉のモノモノウォッチは二つ存在する」
「どういうことなんだ?っていうかそもそもなんで鉄がそんなもん持ってたんだ?ああくそ!わっかんねえ!」
あたまをガシガシかきながらテルジさんが言う。サイクローさんのときもそうだったけど、たまちゃんさんもしらべればしらべるほど分からなくなってくる。
「やっぱりこれってさ・・・“超高校級の死の商人”がやったのかな・・・」
「・・・先入観は目を曇らせる。学級裁判まではそういった考えはやめておいた方がいい」
「死の商人か・・・そういえば、野干玉はその名前を恐れていたな」
「そうなんですか?」
「昨日の夕方に、私と荒川で話していたのだ。“超高校級の死の商人”について、私の知っていることをな」
「な、なにか知ってんのかよ!?」
「私が聞いた噂に過ぎない。それこそ先入観でしかないものだ」
「だけど、それも手掛かりなんじゃないの?聞かせてよ」
「・・・」
「・・・“超高校級の死の商人”の正体についてなんだが」
「めちゃ大事な情報じゃねえか!なんだよそれ!?」
「テルジさん。
「私は直に会ったことがないから確証はないが、“超高校級の死の商人”は、幼い姿をした女だという話だ」
「女ァ!?てっきりオレァいかつい男だと思ってたぜ。え?マジで?」
「噂だと言っているだろう。ただの可能性の一つとして、頭の片隅に置いておけばいい」
「
“
「う〜ん・・・ちょっとオレ、他のとこ調べに行っていいか?気になることがあっからよ」
「他のところ?どこ行くの?」
「その、たまの口の中に入ってた十字架がどこから持ってきたのか調べようと思うんだ。わざわざ口の中に入れてたんだったら、何かヒントになるってことだろ」
「犯人が入れたものなら、ただのミスリードの可能性もあるがな。だったら、ショッピングセンターを調べてきてくれないか?」
「あん?なんでだよ」
「ジュエリーショップがあっただろう。そこに、これと同じものがあるかを確認するだけでいい。できるか?」
「それくらいできるわ!バカにすんな!」
モノモノウォッチでたまちゃんさんの口の中にあった
獲得コトダマ
【野干玉の死体)
地下下水道に浮いているところを発見された。モノクマによるモノクマ城地下探索ツアー中に発見された。
【荒川の証言)
野干玉の死因は溺死とは考えられない。明確な死因は不明だが、溺死体としての条件を満たしていない。
【ロザリオ)
野干玉の口の中に詰められていた、色とりどりの宝石や金銀によって彩られた十字架。
【“超高校級の死の商人”)
コロシアイ・エンターテインメント参加者に潜むという謎の人物。少なくとも二度目の裁判を生き残ったメンバーの中にいるということだが詳細は不明。
>《アップデート》
極によれば、“超高校級の死の商人”の正体は幼い女の子のような姿をしているらしい。
【動機その3)
自分の『弱み』を打ち明けなければ24時間後に強制的に処刑されるというもの。打ち明けたかどうかと、打ち明けられた回数は、それぞれのモノモノウォッチに表示される。
【打ち明けられた『弱み』の数)
鉄は2つ、野干玉は3つの『弱み』を打ち明けられていた。
ボクとこなたさんは、たまちゃんさんをエルリさんとレイカさんにおまかせして、たまちゃんさんを見つけた
「こなたさん、くらくないですか?こわくないですか?手をつないであげますよ」すよ」すよ」
「ううん、大丈夫。ありがとう。落っこちないように気を付けてね」けてね」けてね」
「はい!」はい!」はい!」
なんだかちょっとくさいけれど、
「このお城にこんなところがあったなんてね。なんか・・・汚い下水道って感じを出したいって感じがする」がする」がする」
「???」
「ここもアトラクションの一部なんじゃないかなって。でも鉄柵があるから普通は入れないんだよね」よね」よね」
「そうです。それに、こんなとこあるなんてわかんないです」です」です」
「だけどたまちゃんはここで見つかったんだよね?」よね?」よね?」
モノクマにつれてかれてレイカさんとマイムさんといっしょにたまちゃんを見つけたのとおんなじ
「むっ、遅いぞ
「え・・・ボクですか?」すか?」すか?」
「貴様らがここでヌバタマを見つけたときの状況を教えろ」教えろ」教えろ」
「さっきからマイムが教えてあげてるのに、ずっとこう言ってるんだよ♠ひどいよね!」よね!」よね!」
「こいつの説明では全く分からん。それ以外にも気になることがあるしな」るしな」るしな」
「はあ。だけど、モノクマファイルに
「お前の感じたことを話せばいい」ばいい」ばいい」
「モノクマからゴムボ〜トを借りたよお。これで池の真ん中あたりまで行けるってさあ」てさあ」てさあ」
「乗れ。説明しろ」しろ」しろ」
ボクたちがたまちゃんさんを見つけたところで、3人が
「ボクたちが見つけたとき、たまちゃんさんは
「仰向けか・・・それはいいとして、こんな池の真ん中で死んでいるというのは気懸かりだ。この池には流れもない。どこかから流れ着いたということもあるまい」まい」まい」
「それ、ボクもかんがえました。それでですね、分かったことあります」ります」ります」
「なんだ。言ってみろ」てみろ」てみろ」
「
「・・・ほう。城に入ってすぐの、あの悪趣味な像のあるところか?」ろか?」ろか?」
「はい。たまちゃんさんのいたところ、まっすぐ下です」です」です」
「そうか。くくっ、面白いことを聞いた。よかろう。やはりお前を待った甲斐があった」あった」あった」
「はあ、ありがとござます」ます」ます」
「それはさておき、
「な、なんですかそれ・・・?」れ・・・?」れ・・・?」
「いいから答えろ」えろ」えろ」
「あっちの
「それは今だから言える対処だろう。あの出口を知らない、たとえば昨日ここに置き去りにされた場合の話だ」話だ」話だ」
「まえにこなたさんとモノクマCastleでDateしたとき、テルジさんからききました。
「時計塔の下から戻って来られるのか?」のか?」のか?」
「
「なるほどな・・・しばらく見ないと思っていたら、馬鹿はやはり馬鹿なことをしていたわけか」わけか」わけか」
だけどボクはそれがホントのことかどうか知らない。でもテルジさんが
「お〜いふたりともお〜!戻っておいでよお〜!」よお〜!」よお〜!」
「マイムもボート乗りたいよー♣ふたりだけズルいよー♣」いよー♣」いよー♣」
「虚戈さん、遊んでるんじゃないんだよ」だよ」だよ」
「戻るか。漕げ」漕げ」漕げ」
「ボクがですか!?ハイドさんは!?」んは!?」んは!?」
「俺様はボートが転覆しないよう後ろでバランスをとっている。お前がこの船を進めろ」めろ」めろ」
「
「アホだな」
「なんだい、お礼もなしかい」かい」かい」
「星砂君に今更そんなの期待するだけ無駄だと思うよ。ああいう人なんだって受け入れないと」ないと」ないと」
「懐が深いねえ。それより、ここは本当にたまちゃん氏を見つけただけの場所みたいだねえ。たまちゃん氏の死因が何か分かるかと思ったんだけどお、特に異常はなかったよお」たよお」たよお」
「溺れたっていう感じじゃないらしいけど、目立った傷もなかったって」たって」たって」
「ここ寒いから凍えて死んじゃったんじゃないのかな♬」かな♬」かな♬」
「それほど長い時間があったんなら、池の真ん中じゃなくて、壁際に寄ったりしてそうだけどねえ。そもそも、どうして池の真ん中なんかにいたんだろうねえ。さっきみたいに犯人がボ〜トで移動させたとかあ?」とかあ?」とかあ?」
「なんのためにです?」です?」です?」
「さあねえ」ねえ」ねえ」
「でもね、マイムたちがここに来たとき、ボートなんかなかったよ♡さっきモノクマがおへそから出してくれるまで、どうやって調べようか困ってたくらいだからね☆」らね☆」らね☆」
「(見たかったなあそれ・・・)」
どうしてたまちゃんさんが
それからボクたちは、
「こなたさん、ボクやっぱりテルジさんがしんぱいです」
「スニフ君も?うん、私もちょっと心配だったんだ。大丈夫だとは思うけど・・・私たちも一応見に行ってみようか」
「はい!」
ボクとこなたさんは、ショッピングセンターにテルジさんのおてつだいしに行くことにした。たまちゃんさんの口の中にあった
「あれ?」
「どうしました?」
「う〜ん・・・スニフ君、あの時計ズレてない?」
こなたさんは、モノクマCastleの
「きっと、モノクマがちゃんと
「だらしない、かな?」
「それでした!」
「寒いからおでん食べたくなっちゃったんだね」
獲得コトダマ
【時計塔)
下水道の水を利用した汲み上げ式機関を動力としている。示す時間が、モノクマ城の大時計やモノモノウォッチの時間とずれている。
テーマパークエリアからホテルエリアに行って、ショッピングセンターの
「赤い宝石専門店と紅い宝石専門店と朱い宝石専門店が並んでる・・・。こっちは青い宝石と緑の宝石と碧い宝石と蒼い宝石で全部違うお店だ」
「
「あのロザリオって、色んな色の宝石あったよね。黄色とか白とかも。これは大変そうだね・・・」
「あっ!!研前にスニフ!!なんだよ!!ちゃんと言われた通り調べてんだろ!!」
「そんなに過敏にならなくていいよ。下越君がちゃんとできるっていうのは分かったから」
「当然だ。この辺の店はだいたい見終わったけど、おんなじもんはなかったぜ。っていうか、この辺宝石は売ってっけど、宝石を使ったアクセサリーは売ってねえや。魚屋と寿司屋みてえなことだな」
「
「だったらここじゃなくて、アクセサリーショップを探した方がいいんじゃない?」
「一応見とくんだよ!最初っから決めつけちまって、後悔したって遅えだろ!・・・とはいえ、これを一人でやるのはさすがにキツいぜ。手伝ってくれ」
「うん、いいよ。やっぱり見に来てよかったね、スニフ君」
「はい!テルジさんはしんぱいですから!」
「オレはガキじゃねーぞ!」
あんまりにも
「・・・
「おうスニフ!あのラザニアみたいなヤツ見つかったか?」
「
「それだそれ!」
「なかったです。テルジさんの方はどうですか」
「ねえな。十字架っぽい形のもんすらなかった。ダメだ」
「そうですか・・・う〜ん」
「あ、二人とももう終わったんだ。どうだった?」
「ちっともです。なすおしつぶした、ってヤツです」
「茄子?」
「なしのつぶて、だね」
「それでした!」
どうやら、こなたさんの方も見つからなかったみたいだ。ここのほかに
「おかしいよね。ショッピングセンターにないんじゃ、たまちゃんはどこからこんなもの見つけてきたんだろう?」
「そもそもたまが見つけてきたもんなのか?犯人が持ってきて、たまの口に突っ込んだんじゃねえのか?」
「でも
「さあ・・・人を殺した後に祈るとか、そんな原住民みたいなことする人はいないよね」
たまちゃんさんの口の中に入ってたことも
獲得コトダマ
【ロザリオ)
野干玉の口の中に詰められていた、色とりどりの宝石や金銀によって彩られた十字架。
>アップデート
下越たちの捜査によれば、ショッピングセンターのジュエリーショップに類似品はなかった。
『オマエラは今朝見た夢を覚えていますか?夢は深層心理が表れたもう一つの現実、オマエラが心の底で望んでいる仮想の世界。夢の中で夢は現実だけど、目が覚めて現実に戻ればそれはただの夢。だけどこの世界が夢でないという保証はどこにもないんだよ。本当のオマエラは一体どっちかな?無力で肉体に閉じ込められた物理的な限界を持つ物質世界のオマエラと、毎夜毎夜姿と立場を変えて望むままに世界を形作れる無限大な可能性を持ったオマエラ。だけどこの“セカイ”のオマエラも、幾つもの可能性を持っているんだよ。それを活かす機会を得るために、命を懸けて戦うんだよ!学級裁判を始めます!入口の広場に集合してください!』
「ちっ、来やがった」
「もう三回目だけど・・・やっぱり、慣れないね。この感じ」
「慣れてたまるかよ。ったく、ふざけやがって!」
モノクマの
分からないことだらけで、何が分からないのかさえ分からなくなりそうな
コロシアイ・エンターテインメント
生き残り:10人
長くなってしまいましたね〜。
特殊タグの関係で文字数も増えていますが、それでなくても2万字を越えています。マジ卍。
今年はここまでとなりますので、真相は2019年に持ち越しです。
それでは良いお年を!推理待ってます!