Dr.ゲムデウス   作:(´鋼`)

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大変遅くなって申し訳ありません!m(_ _;m)三(m;_ _)m

少し話の展開か思い付かず、この様に遅れてしまいました。今度からは少し無理せず話を考えて投稿したいと思いますので、また遅くなるかもしれません。

御手数をかけますが何卒ご了承を。

では、本編をどうぞ。


第8話 partyに勝つ為の力!

 ゲムデウスによるギアデュアルβでの変身、そして患者の救助が終了し、ちょうど1週間が経過していた。しかしその前日、黎斗神はパソコンに向かい合ってゲラゲラと笑っていた。

 

 

「ブェヘハハハハハハハハ!そうか!やはり私の推測通りだぁ!」

 

 

 そのパソコンの画面にはゲムデウスがガシャットギアデュアルβを使用した時のデータ、ドクターマイティ使用時に使われるガシャコンウェポンの1つ【ガシャコン・シールド】のデータ。そして大我のギアデュアルβのデータが映し出されていた。

 

 未だに黎斗神は異常なまでに口角を上げ笑みを作り続けていた。

 

 

「ゲムデウスゥ……まさか貴様にこれ程までの能力が存在していたとはぁ。だが当初は気付きもしなかった……まだ永夢の力が不正だった分、此方は比較的まだ良い」

 

 

 檀黎斗神が辿り着いた1つの答え。あの時のギアデュアルβに流れた白い電流の様なもの、そしてガシャコン・シールド。「これらから導き出される答えは1つゥ……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「それこそが“バグ”だああああ!」

 

 

 この台詞、先程の翌日に。そして今、高山とポッピー、飛彩の目の前で言われていた。

 

 

「バグ……ですか?」

 

「そのとぅーり!ゲムデウスが何故ギアデュアルβのガシャットを使えたのか!?何故見知らぬガシャコンウェポンが増えたのかぁ!?その答えはただ1つ!ゲムデウスのデータによるバグなのさぁ!」

 

 

 いきなり目の前で言われて困惑している高山を除き、ポッピーと飛彩は何を言っているのか分からないままで黎斗神と高山を交互に見ていた。

 

 そして1体。このことを言われても平然としているのも居る。それこそが……この黎斗神の暴走の切っ掛けの1つでもあるゲムデウスである。

 

 

『ふむ、黎斗も辿り着いたか』

 

「ゲムデウス?何がなんなのか俺に説明して。でないと黎斗神さんが「では説明していこうかぁ!」ほら見たことか」

 

 

 若干黎斗神のテンションの流し方を覚えてきている高山。だが黎斗神がここまでテンションを高くするのは、あまり見ない光景である。

 

 

「先ず君が使っていた【ガシャコン・シールド】。これとゲムデウスの関連性だ」

 

 

 黎斗神はパソコンに2つの画像を提示させる。1つはガシャコン・シールドだが、もう1つは淡い黄色に染められた盾。

 

 

「盾……ですか?」

 

「そう。左のが君の使うガシャコン・シールド、右のはゲムデウスが使う【宝盾 デウスランパート】と呼ばれる盾だ。恐らくこれがガシャコン・シールドに“なっている”」

 

「…………なっている?」

 

 

 高山、そして話を聞いているポッピーと飛彩は何故その様な考えに至ったのか理解ができなかった。それを予想通りと云わんばかりにドヤ顔を決め、今度はグラフの様なものを出した。

 

 

「これは…………?」

 

「デウスランパートのウィルス量、そして一定の量まで減らすと……この通りだ!」

 

 

 グラフの最上部にはゲムデウスの使う【デウスランパート】が映し出されるが、グラフに沿って下へと下がっていくと画像にザッピングの様なものが現れる。そして次第にガシャコン・シールドへと変貌を遂げた。

 

 このデータに驚きを隠せないのは見ていた高山だけであった。

 

 

「……ってことは、僕が使ってたのってゲムデウスの盾だったってことですか!?」

 

「あぁ、その通りになる」

 

 

 再度ドヤ顔からの恍惚とした表情コンボが繰り出される。このコンボは何時見てもドン引きしか起こらないが、黎斗神は直ぐに次の話題へと移る。

 

 

「っと、次だな。ゲムデウスが変身した姿……あれこそゲムデウスウィルスによるバグだ」

 

「本来の変身方法ではない……ということですか?」

 

「実際には“そのゲームに存在しない仕様”という考えが当てはまっている。噛み砕いて言えばそうなるな」

 

 

 次に黎斗神はガシャットギアデュアルβのデータを見せる。高山にはあまり分からないのだが、黎斗はが見て可笑しかった所を指摘する。

 

 

「これは花家大我から調査の為に渡された時のデータだが……一部のデータが少々書き換えられているのだよ。ただ今はウィルスの活性化も無い辺り、ゲーマドライバーに差し込めば元に戻るのは間違いない」

 

「ほっ……一応安心しました」

 

『大丈夫と言ったろ』

 

 

 “ただ……”とそこで言葉を止める黎斗神。高山とゲムデウスが内心疑問符を浮かべる中、黎斗神は再度言葉を綴った。

 

 

「ゲムデウスウィルスが活性化した状態でギアデュアルβを使用し変身すれば……恐らく何らかのバグが起こる可能性が非常に高い。例えを1つ出すなら“壁抜け”も起こりうる」

 

「か、壁抜け…………ですか」

 

「勿論、可能性としてエナジーアイテムの使用不可になる場合も思うように移動できない場合も有り得る。使用する際は気を付けたまえ」

 

『使っても良いものなのだな』

 

「それと……君用にギアデュアルβの製作も取りかかっている。些かバグの問題を解決する為のデータ構成に時間が掛かってしまうがね」

 

「おい檀黎斗」

 

 

 高山と黎斗神の話に割り込んだのは、この場に居る飛彩であった。だが飛彩が割り込むのも無理は無いと言える。

 

 

「まだそいつは学生だ。それに今はドクターではないのにも関わらず、必要以外のガシャットを渡してどうする?」

 

「ま、まぁ……ドクターマイティの場合はウィルスの抑制という名目で使わせてもらってるだけですし。黎斗神さん、流石にこれ以上ガシャットを貰うのは……」

 

「ふむ、拒むと?」

 

「簡単に言えば…………」

 

 

 それを聞いた黎斗神は次第に笑みを作り、背を反らしながら大きく息を吸い……

 

 

 

 

 

「前回の戦いでガシャットを奪われたのにくぁ!?」

 

 

 声を荒げて高山にかなりの声量を浴びせた。それを諸に受けた高山は目を細めながら両手で顔を死守する。実際黎斗神からは唾が数滴ほど出ていた。

 

 

「ガシャットを奪われた!?」

 

 

 勿論飛彩は先日、高山がガシャットを一時奪われたことを知らなかった。その時は外科医としての案件を請け負っていたので知りはしなかった。

 

 その先日のことをポッピーが簡単に説明していく。

 

 

「高山さんが戦っていた時、ドジ踏んじゃったらしくて……それのせいで攻撃受けてゲーマドライバーとガシャットが離れて変身が解除されて。その時戦ったバグスターにガシャットとゲーマドライバーを一時的に奪われちゃって」

 

「だからこそ!君にはもう1つガシャットが必要なのだ!謂わば保険の様なものだ!」

 

 

 高山に指を指しながら黎斗神は作製目的を言った。過去に起こった事は消えはしない、そして過去から対策を学ぶ様に黎斗神は再度奪われたことを見通して3つ目を作製していた。

 

 

「檀黎斗、訂正しよう。奪われた経緯があるのならば仕方がない」

 

「あはは……では、すみませんが」

 

「あぁ。任せたまえ!」

 

 

 早速黎斗神がアーケードタイプのゲーム機に入り作業をしていく。高山は溜め息を吐いたあと、一礼してCRから退出しようとした。だったのだが……

 

 

「医学生、少し時間はあるか?」

 

 

 飛彩に呼び止められてしまった。医学生というのは高山しか居ないため数瞬だけ止まりすっとんきょうとした返事をしながら飛彩の方を向く。

 

 

「はぇ……?何でしょうか?」

 

「俺もこれから暇なんだ。良ければと思い君の大学のカフェテラスを案内してくれないか?」

 

「別に構いませんが……何故に?」

 

「小児科医からお前の大学にあるカフェテラスのシフォンケーキがオススメと聞いただけだ。1つ俺が味の方を確認する」

 

「要は食べたいだけでしょ」

 

 

 ポッピーのツッコミを聞きつつ高山は飛彩を東都総合大学へと向かっていった。心なしか飛彩の表情は柔らかいものとなっているのを、少しだけ後ろを見た高山が確認している。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「メス」

 

 

 そう言いつつ何処からかナイフとフォークを取りだしシフォンケーキ1ホールを丁寧に切り分けていく。

 

 

『いや何処から取り出した?そのメス』

 

「気にしたら負けだと思う」

 

 

 高山の意識に語りかけるゲムデウスは高山と同じく気にしたら負けなことを考えていたようだ。

 

 

「ゲムデウスか?」

 

「えぇ。かなり俗っぽくなってますけど、会われますか?」

 

「いや辞めておこう。今は……コイツだ」

 

 

 そして1ホールのシフォンケーキに手をつける。ほのかな甘味が飛彩の口に広がり、表情を和らげさせる。微笑ましそうに見る高山と、何故か地味に右腕を乗っ取ってフォークを取りに行こうとしているゲムデウスが居た。

 

 

「って、ゲムデウス?何勝手にフォーク取ろうとしてるの?というか然り気無く操作しないでよ」

 

『む、バレたか』

 

「……おい不味くないか?」

 

 

 唐突に飛彩から声が発せられたので、高山は飛彩を見る。シフォンケーキの最後の1切れをフォークに刺して持ったまま高山の方を見ていた。だが危機感と呼べるものを感じていなかった高山はどう答えて良いか分からない。

 

 

「う~ん……ゲムデウス、これって不味いかな?」

 

『う~む…………不味い、と言えば不味いのかもしれん』

 

「というと?」

 

『確かに私の様な存在が人間を操るとなれば不味いのかもしれん。しかしお前は少々“侵食”されているが故、ある意味仕方の無いことかもしれん』

 

「侵食?俺が、ウィルスに?」

 

「ウィルスの侵食だと?」

 

『1から説明すると、先ず侵食が進んだのはドクターマイティのガシャットを使用し変身した際だ。あのガシャットは私対策のワクチンと言えど、元は私のウィルスから作られたものに等しい。謂わば“毒をもって毒を制す”という諺が当てはまっているな。その毒による侵食が1つ』

 

「……なるほど。んで、まだあるのか?」

 

『勿論。次に私がギアデュアルβを使用し変身した際の事だ。あの時、私はギアデュアルβのガシャットに私のウィルスを紛れ込ませてバグを引き起こし変身した。勿論戦うのは私だが、同時にお前でもある』

 

「確かに体は俺のだ。ゲムデウスが戦おうと俺が戦おうと一緒だしな」

 

『そこなのだよ。あの変身は実質肉体に私のウィルスを流し込む様なもの。幾らワクチンの接種によって抑制されたとはいえ、あの時は時間経過も相まってワクチンが弱まっていたのだ。恐らく侵食の原因はその2つに絞れる』

 

「なるほど……じゃあさっきのヤツ鏡さんに話して良い?」

 

『構わん。どうせ何時か知る』

 

 

 高山はゲムデウスが言ったことを伝えた。飛彩は最後の1切れを皿に起きフォークをナイフを用いて抜き取ると、それらを皿に添える様に置いた。

 

 

「……かなり不味くなっているではないか」

 

「まぁ僕も知らなかったんですけど……ゲムデウスが言うの遅いというか」

 

『話せと言われてなかったからな』

 

「おい」

 

 

 簡単なボケとツッコミのやり取りの直後、高山と飛彩の見ている景色が一変した。2人は座っていた状態から移動させられた為、尻餅をついてしまった。

 

 

「いてて……鏡さん、大丈夫ですか?」

 

「平気だ。……それはそうと、此処は?」

 

 

 その景観は、まるでイタリアのコロッセオを思い出させるかの様な闘技場の中であった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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「ここ……“コロッセオ”みたいですね、イタリアの」

 

 

 そう飛彩の問いに答えるかの様に周囲を見渡して呟いた高山。実際闘技場の中の様な内装の為、コロッセオの様に見えなくもない。

 

 

『だが瞬間移動でイタリアに来た……という訳でも無いだろう?』

「だが瞬間移動でイタリアへ到着した……という訳でも無いだろう?医学生」

 

「……ゲムデウスと声が重なったのは驚きましたけど、そうですよねぇ」

 

 

 後頭部から首の後ろをポリポリと掻きながら辺りを見渡し、座っている状態から立ち上がる。飛彩もそれを見て立ち上がり付着した砂を払う。

 

 

「もし瞬間移動だとしても、ここはコロッセオではない。1つ思い付くのは……ステージセレクトによる現象しか知りませんし」

 

「……いや、強ち間違っては無いのかもしれん。恐らくゲームエリアと考えて良さそうだ」

 

『その認識は間違いないな。実際人間の気配よりも……』

 

 

 そんな中、唐突に離れた場所から歓声の様なものがわき起こり咄嗟に身構えた2人。その周囲を見れば何故かバグスターが歓声を引き起こしていたのだ。

 

 

『バグスターの気配が主だ。人間はお前らだけだ』

 

「えぇ……嘘でしょ?」

 

『嘘を言う道理が何処にある?』

 

 

 やっぱりかと頭を垂れて失望の表情を表した高山。溜め息をつきながらなので堪えるものがあるのだろうか。

 

 一方の飛彩は一体何が起きているのか理解ができていなかった。そもそも何故バグスターから歓声が沸き上がっているのか知る由も無いので仕方がないのだが。

 

 

『……ふむ。おい宿主、ゲーマドライバーとガシャット』

 

「はいはい」

 

 

 高山はゲーマドライバーを腰に当て、ベルトを展開させ装着する。この一連の行動を見て不思議に思った飛彩だが同じくゲーマドライバーを腰に当て、ベルトを展開させ装着する。

 

 高山は右手にドクターマイティXXのガシャットを、飛彩は同じく右手に【タドルクエスト】を持った。

 

 

「……ん?鏡さん、分かるんですか?ゲムデウスが感じた気配が」

 

「いや。ただお前がゲーマドライバーを装着した時、恐らく手術(オペ)が始まるのだと思ってな」

 

「ですよね」

 

 

 そんな話を終えると高山たちの前方から扉の開く音が聞こえた。かなりの重厚音が響いてくるが、依然として“どの様なバグスター”が来るのかは理解できない3名。

 

 足音が4つ響く。重なっているものもあるので分かりにくいが、音の感覚からして4つと分かる。4つと言えば、高山とゲムデウスからはあの4兄弟バグスターが脳裏に浮かぶのだろう。

 

 しかし今回は違っていた。やって来たのはパーティー、しかも賢者の様な服装の女型バグスター、拳闘士の様なガチムチのバグスター、尖り帽を被った紫ローブの魔法使いの様なバグスターに青服を着た勇者の様なバグスター。全員顔は能面のようである。

 

 ここまで言えば分かるであろう。まるで勇者御一行の様なバグスターのメンバーであるからだ。

 

 

「□□□──!◆◎▲▽〒○★§♪♭──!」

 

 

 またも突如、離れた場所からスピーカー越しの様な声が聞こえる。高山はゲムデウスに翻訳を求めた。

 

 

「……ゲムデウス、翻訳宜しく」

 

『了解した。先程のは“勇者御一行が到着したぞー!”だ』

 

「まんまRPGじゃん……」

 

「医学生、変身の準備をしておけ」

 

 

 飛彩はタドルクエストのガシャットを起動させ、周囲に宝箱を展開させる。高山は何時ものようにガシャットを起動させ、カプセルを周囲に展開させる。

 

 

【タドルクエスト!】

【ドクターマイティXX!】

 

 

「¶●◎◇─!▲■◇※◎§♪〒♡□▽▼─!◆◎☆△○&*★、♭#@●◎─!?」

 

『“今宵の対決はー!勇者御一行vsチャレンジャー!かなり無謀だが、大丈夫かー!?”だ。どうやら我々はチャレンジャーとしての扱いらしい』

 

「成る程……飛彩さん、どうやら僕らは挑戦者という立場に居て、あの目の前の4体のバグスターを倒せば良いみたいです」

 

「説明ご苦労。……では、最終調整と行こうか」

 

 

 飛彩が先にゲーマドライバーにガシャットを差し込む。それに続くかの様に高山もガシャットを差し込み、両腕を交差させてXの文字を作る。

 

 

【ガッシャット!】

【ダブルガシャット!】

 

 

「術式レベル2」

 

「Mark X-2!」

 

「「変身ッ!」」

 

 

 飛彩と高山は同時にゲーマドライバーを開き変身する。

 

 

【【ガッチャーン!レベルアーップ!】】

 

【タドルメグル!タドルメグル!タドルクエストー!】

【ドクターマイティ!2人で作る!ドクターマイティ!2人でメイキーング!X!】

 

 飛彩はパネルを通り過ぎ仮面ライダーブレイブ『クエストゲーマーレベル2』に変身し、高山は仮面ライダーゲムデウス『ドクターマイティゲーマーXR・XL』に別れ変身した。

 

 

「これより、バグスター切除手術を開始する」

 

「「これより製薬実験を開始する」」

 

 

 飛彩は両腕を挙げ、高山とゲムデウスはそれぞれ右腕と左腕を交差させXの文字を作り決め台詞を言った。多少似ている所があるが、そこはご愛嬌。

 

 

「‡▲◆◇●@~………&☆─☆!」

 

「行くぞ」

 

「りょーかい!」

 

 

 高山とゲムデウスが走りだし4体のバグスターに向かう。

 

 

【ガシャコン・ソード!】

 

 

「俺もうかうかしてられないな」

 

 

 飛彩はアイテム選択画面からガシャコン・ソードを装備し4体のバグスターに向かって走る。

 

 先に到着した高山とゲムデウスは勇者服のバグスターと賢者服のバグスターと対峙する。

 

 相手はそれぞれ剣と盾、杖という装備であるが攻撃役が1体と回復役が1体。対し高山とゲムデウスは2名とも攻撃役、そして徒手空拳での戦闘だが“エナジーアイテム生成”の能力もあり回復も可能である。

 

 

「むぅん!」

 

 

 先にゲムデウスが右フックを仕掛けるが相手は盾で受け止め、持っている剣で攻撃しようとするが。

 

 

「おいしょっと!」【HIT!】

 

 

 高山がバグスターから見て左から現れ、横腹にヤクザ蹴りを放つ。それにより体勢の崩れたバグスターを見て、ゲムデウスはすかさず上から拳を叩き付ける様に殴る。

 

 

「ッ!チィ!」

 

「わっとと!」

 

 

 しかし賢者バグスターの方から素早い突風が発せられ、それに当たりかける2名。直ぐに気付いて避けたが、かすったのか微量にライダーゲージが減る。

 

 

「先に賢者から倒そうか、ゲムデウスは勇者の足止め頼むよ」

 

「分かった」

 

 

 高山が賢者バグスターに向かう所を勇者バグスターに阻まれそうになるが、ゲムデウスが相手どり高山は心置きなく賢者バグスターと対峙していく。

 

 

 一方の飛彩は拳闘士バグスターと魔法使いバグスターと対峙している。

 

 

「くっ……!忙しないなッ!」

 

 

 拳闘士バグスターからは徒手空拳による接近戦、魔法使いバグスターは遠距離から炎を杖から出している。その為、防御に手回るだけで精一杯なのだ。

 

 拳闘士バグスターの拳が迫る所を炎剣モードのガシャコン・ソードで凌ぎ、降り注ぐ氷魔法を後退して避ける。避ける際に1つのガシャットを取りだし起動させる。

 

 

【ドラゴナイトハンターZ!】

 

 

 ゲーマドライバーのレバーを閉じて起動させたガシャットを空いている場所に差し込みレバーを開く。

 

 

【ガッシャット!】

 

 

「術式レベル5!」

 

 

【ガッチャーン!レベルアーップ!】

 

【タドルメグル!タドルメグル!タドルクエストー!】

【アガッチャ!ド・ド・ドラゴ!ナ・ナ・ナ・ナーイト!ドラ!ドラ!ドラゴナイトハンター!Z!】

 

 

 画面からハンターゲーマが出現し両腕、両脚、頭部にハンターゲーマの武装が装備され『ハンタークエストゲーマーレベル5(フルドラゴン)』となる。

 

 向かって来た拳闘士バグスターに対しドラゴンガンの狙撃を使用し距離を保たせつつ、一気に接近しドラゴンブレードで一突きする。

 

 

【HIT!】【HIT!】【HIT!】

 

 

「ハアッ!」【HIT!】

 

 

 一方賢者を相手に戦闘をしている高山からは、かなりの焦りや苛つきが生じていた。それもその筈……

 

 

「当たらッ!ねぇッ!ちょこまか……とッ!」

 

 

 高山は賢者バグスター相手に回し蹴り、ハイキック、飛び蹴り等を使うもひらりと避ける賢者バグスターに手間取っていた。その間にも勇者バグスターや拳闘士バグスター、さらに自身や魔法使いバグスターにバフ支援を掛けている。

 

 フットワークの差で翻弄され、戦況が苦しい状態にある。現に賢者バグスターが隙を突いて杖での攻撃によってライダーゲージが微量ながら減っているのだ。

 

 

「ぐぬぅ!」

 

「ッ!?ゲムデウス!」

 

 

 突如ゲムデウスが飛ばされて高山の近くまで転がってきた。恐らく勇者バグスターの反撃が来たのだと感じられた。

 

 高山は賢者バグスターを攻撃するが距離を敢えなく取られる。攻撃の隙を突いて賢者バグスターも攻撃するが、高山は脇などを使い杖を封じ込める。

 

 

「ゲムデウス、平気か!?」

 

「かなり厄介だ。ゲージが半分切った」

 

「やっぱり……攻撃力UPのバフか」

 

「それだけじゃあない。防御力や速度の上昇もある、これでは埒があかない」

 

「じゃあ第2形態に……!「ぐはっ!」ッ!飛彩さん!」

 

 

 今度は飛彩が飛ばされながら高山たちの近くまでやって来る。直ぐに体勢を立て直したが、現状が不味いことになっていると分かると高山とゲムデウスに相談をした。

 

 

「俺は平気だ……!だが、非常に不味い……!」

 

 

 賢者バグスターが杖を押し込み高山から離れさせると距離を取った。周りを見渡せば4体のバグスターに囲まれているのだ。

 

 

「これは……不味いですね」

 

「XXになったとしても、これでは……」

 

「せめてバフ消去ができれば……」

 

「……もしかすれば」

 

「鏡さん?」

 

 

 飛彩はガシャットギアデュアルβを取りだし、ギアを回転させて起動させる。

 

 

【TADDLE FANTASY!】

 

【Let's going king of fantasy!

 Let's going king of fantasy!】

 

 

 画面からファンタジーゲーマを召喚し、2つのガシャットを抜き取ろうとした途端……

 

「ッ!?」

 

「ぐおっ!?まぶしッ!」

 

「ッ……!あの魔法使いかッ……!」

 

 

 魔法使いが杖を掲げ光を放つ。数瞬だけ辺りが光に包まれるが、次第に光が収まっていく。

 

 

「医学生、何か支障は?」

 

「いえ……特には…………」

 

『何も……って、おいおいおい!』

 

「ん?…………ふぁッ!?」

 

「どうした!?医学……生……何故!?」

 

 

 光が収まった途端、高山の変身だけが解除されていた。しかもご丁寧にガシャットごとゲーマドライバーが無くなっていた。辺りを見渡して確認していくと、魔法使いバグスターがゲーマドライバーを持っていた。

 

 つまりドライバーありきの変身はできなくなった。つまりは……

 

 

「またあれ!?」

 

『しかないな。借りるぞ』

 

「って、ちょまッ!」

 

 

 体を反らし人格を変更すると、ゲムデウスは飛彩の持つガシャットを掴んだ。突然のことに飛彩も少し驚く。

 

 

「すまんな、だが今は“そいつ”を貸してくれ」

 

「ッ……ゲムデウスか」

 

「あぁ、そうだ。そして……分かるよな?」

 

「……致し方ない。邪魔はするなよ」

 

「邪魔はせん」

 

 

 ゲムデウスがギアデュアルβを持つと、ガシャットから白い電流の様なものを流した。そしてガシャットのボタンを押して変身する。

 

 

「Mark50 変身ッ」

 

 

【DUAL UP!】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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【DUAL UP!】

 

 

 ゲムデウスの真上からファンタジーゲーマが降りてくる。しかし本来胸に来るパーツが他と分離し、先にそのパーツ以外の武装が降りてくる。

 

 さらに大まかに5つに別れゲムデウスの両腕、両脚、胸に装着され胸には大きくスペードの輪郭を写した鎧が装着される。最後に本来胸パーツであったものがゲムデウスの顔に装着され、両側頭部に山羊の角の様なものが生えマントが現れる。

 

 

【Satan appears! MaOU! Taddle fantasy!】

 

 

 今ここに、仮面ライダーゲムデウス『ファンタジーゲーマーレベル50』が誕生した。

 

 マントをたなびかせ悠々と立っている姿は正しく『魔王』。ゲムデウス自体ラスボスなので、魔王という姿は似合っているだろう。

 

 

「ふ~む……嫌な程に馴染むな。ある意味“恐ろしい”ということだな」

 

 

 お前が言うか。恐らく飛彩の心境はこの様なものだろう。装着時のウィルスを物ともしない馬鹿げた耐性、ゲムデウスウィルスによる侵食というのも相まっているのか定かではない。

 

 手を開き、閉じて体の確認を念入りに行うゲムデウス。しかしその時にも魔法使いバグスターから雷魔法が発せられる。しかも狙いは飛彩に向けていた。

 

 

「!」

 

 

 ゲムデウスが突如バリアの様なものを張り、魔法攻撃を防ぐ。巻き起こる砂塵がゲムデウスと飛彩をバグスターから隠していく。

 

 そして砂塵が晴れていくと、ゲムデウスは虚空に手を翳し選択画面から盾を選ぶ。しかし選んだ盾からは白い電流の様なものが流れ、徐々に本来の姿を取り戻していった。

 

 【宝盾 デスウランパート】。ゲムデウスが持つ装備の1つが、今こうして目の前にあり装備されている。それが装備されていることを確認したゲムデウスは、とあることを思い付く。

 

 

「……成る程。恐らく“あれ”もセットかもしれんな」

 

 

 盾を左手で持ち右手を再度虚空に翳す。すると0と1の乱数の様なものが現れ、それが形を整えさせながら右手に装備させられる。

 

 【宝剣 デウスラッシャー】。ゲムデウスが装備する1つの装備を呼び出した。これを見ていた飛彩は仮面越しであるが驚きの表情を浮かべていた。

 

 つまる所、実質完全なラスボスになっている。魔王の力に加えボスの使用する装備をしている所は、完全にRPGのラスボスである。

 

 数回ほど手に馴染ませ、ゲムデウスは盾を前に出し剣を隠す様に刺突の構えを取る。

 

 

「さて……参ろうか」

 

 

 そこからの行動は早かった。ゲムデウスは先にバフ消去を行いパーティー全体のバフを打ち消した。そして盾から一部を伸ばし、賢者バグスターを掴み剣の射程距離内まで引き付ける。

 

 

「ハァッ!」【HIT!】

 

 

 ある程度まで引き付けると拘束を解除し、上から叩き付ける様に振り下ろす。地面に叩き付けられる賢者バグスターは地面に倒れ伏しているが、消えないことを見るとHPは残されている様であった。

 

 今度は後ろから拳闘士バグスターが迫るが、飛彩によって攻撃され僅かに退(しりぞ)く。

 

 

「ふっ!」【HIT!】

 

「では……お前も本調子ということで、やろうか」

 

「あぁ。この戦闘(オペ)は失敗できんからな」

 

 

 それだけ言葉を交わすと、ゲムデウスは勇者バグスターに向かい飛彩は再度拳闘士バグスターに攻撃を仕掛ける。

 

 ゲムデウスはある程度接近した後、盾で殴り付ける。予想外だったのかバグスターは盾で防御するもバランスを崩した。それを狙わないゲムデウスではない。

 

 

「フッ!ハッ!」【HIT!】【HIT!】

 

 

 盾の隙間を狙った上段からの切り下げ、続いて下段からの切り上げをしてダメージを与えていくゲムデウス。

 

 離れた勇者バグスターは剣を上に掲げ、ゲムデウスの上に魔方陣を作り出す。だがゲムデウスは勇者バグスターに向かって走りだし魔法から逃れる。

 

 これに驚きを隠せない勇者バグスターは向かって来たゲムデウスの刺突により吹き飛ばされ、続けざまに低級バグスターを突撃させ攻撃していく。

 

 

 飛彩の方はというと拳闘士バグスターを押している。ブレードとガンを用いた回転斬りや、ガンでの牽制とブレードの刺突によって着々とダメージが積み重なっていく。途中、魔法使いバグスターによる遠距離攻撃も来るが慌てずに避けガンで動きを阻害させる。

 

 途中、宝箱があり飛彩はそれを壊すと中からエナジーアイテムが出現した。勿論飛彩がそれを使わない手は無い。

 

 

【マッスル化!】

 

 

 マッスル化による攻撃力上昇のバフが掛かり拳闘士バグスターに攻撃をしていく。ダメージはかなりのものとなっているだろう。

 

 魔法使いバグスターが爆破魔法を仕掛けるが防御して防ぐ。しかし近くにあった宝箱が開いてエナジーアイテムが出現した。これは飛彩にとって好都合である。

 

 飛彩は左腕のドラゴンガンにそのエナジーアイテムを付与させる。

 

 

【鋼鉄化!】

 

 

 マッスル化の効果は無くなるが、ドラゴンガンを魔法使いバグスターに向けて放つ。するとエネルギー弾は鋼の様になっており魔法使いバグスターを吹き飛ばした。

 

 向かってくる拳闘士バグスターの攻撃を避け後ろに回り、またドラゴンガンでの攻撃を与える。拳闘士バグスターと魔法使いバグスターは合流した。

 

 ゲムデウスは盾の一部を伸ばし賢者バグスターを拘束し、勇者バグスターに投げ付ける。それにより2体ともダメージが入り地面に伏せる。

 

 

「貴様らは完膚無きまでに叩き潰すまでよ」

 

戦闘(オペ)を完了させる」

 

 

 ゲムデウスは腰のホルダーからガシャットを抜き取りギアを戻して再度回す。飛彩はドラゴナイトハンターZのガシャットを抜き取りキメワザスロットホルダーに入れボタンを押した。

 

 

【KIME WAZA!】

 

【ガッシューン】

【ガッシャット!キメワザ!】

 

 

 ゲムデウスは再度ホルダーにガシャットを差し込み、飛彩はボタンを押して必殺技を放つ。

 

 

【DUAL GASHAT!】

【Taddle Critical Slash!】

 

【DRAGO KNIGHT CRITICAL STRIKE!】

 

 

 ゲムデウスはデウスラッシャーに紫のエネルギーを溜め、2体のバグスターの元まで走り左から右へと一閃する。

 

 飛彩は頭部と両腕部にエネルギーを溜め、それを一斉に放ち2体のバグスターに向けて発射する。

 

 

「「ハアアアアアァッ!」」

 

 

 それぞれのバグスターに【PERFECT!】の文字が浮かび爆発が発生する。

 

 

【GAME CLEAR!】

 

 

 その文字が大きく出ると、ゲムデウスと飛彩はガシャットを抜き取り変身を解除する。

 

 

【GASHU-N】

【【ガッシューン】】

 

 

 ガシャットを抜き取ったことでゲームエリアから脱出し元のカフェテラスに戻る。ゲムデウスは辺りを見渡し高山のゲーマドライバーを見つけると、それを持ってガシャットだけを抜き取りガシャットを差し込む。

 

 青い光に包まれ、ある程度するとガシャットを離し飛彩の元に向かいギアデュアルβを渡した。

 

 

「ほれ、助かった」

 

「何、気にするな」

 

 

 ギアデュアルβを飛彩が受け取った途端、ゲムデウスと高山の人格が代わり少し息を荒げながらもゆっくりと座る。

 

 

「へぇ……はぇ……ふぇぇぇ………」

 

「……かなり疲弊しているな」

 

「……何か…………悟りそうです」

 

「……すまないが、CRに来てもらうことになるぞ」

 

「少しだけ……休ませて……下さい……」

 

 

 結局1時間近く休んでCRに向かったのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『そうか……態々報告ご苦労』

 

 

 TV越しに日向審議官と対話していたのはアーケードタイプのゲーム機内に居る黎斗神、椅子に座っている飛彩、そして高山とゲムデウス。ゲムデウスと高山には今回飛彩と話に出ていた侵食具合を確かめるべく居てもらっている。

 

 結果、高山の侵食度は少し進行している。ゲムデウスが意識すれば右腕だけスムーズに動ける様である。

 

 しかし今回の議題は急を要するものである。ゲムデウスの侵食ではない、“強制的にゲームエリアに介入させられた”ことに関してである。

 

 

『通常ゲームエリアに入る為には変身しなければならない……だが、今回の件で色々と変わった。檀黎斗、どう思うのか君の意見が聞きたい』

 

 

 黎斗神は大きく息を吸い溜めたものを徐々に多く吐き出す様に言い放つ。

 

 

『スゥ…………そんなもの、此方が聞きたいぐらいだぁ!』

 

 

 電磁バリアによって阻まれている檻を殴るが、電気が走って直ぐに引っ込めた。

 

 

『何故ゲームエリアが強制展開されたのかなんぞ、私が知りたいぐらいだ!そもそも変身しなければ介入なんぞ有り得ない!外部による影響が無い限り!』

 

 

 かなりの声量で語った黎斗神。言い終えて肩で息をしている黎斗神に日向審議官から1つの指令が言い渡される。

 

 

『檀黎斗、君にこの件についての詳細を調べてもらいたい。もしこの件が一般人にまで被害が及んでは不味い、一刻も早く解決へと導いてくれ』

 

『言われずともスルゥ!私に許可無く、この様な仕様を作り出した奴を徹底的に捜してやるゥ!』

 

 

 直ぐにパソコンを操作し始め作業に取り掛かる黎斗神。そんな熱意が側にある最中、日向審議官は2人に伝える。

 

 

『君たちもお疲れだった、今回の件のことは他のドクターたちにも伝えておこう。ゆっくり羽を伸ばしてくれ』

 

 

 一礼して高山と飛彩は階段に向かったが、その途中……

 

 

『この世にゲームエリアに強制介入させる技術を持つ者は2人も要らない……この神である私だけで良い!』

 

 

 かなり熱心にキーボードを叩きながら呟いているが、その声量が3名にも聞こえる程のものであった。階段を降りようと1歩踏み出そうとしたが……

 

 

『そうだ……私は神……私は神……私は神……!やはり私は神ィ!』

 

 

 何かに気付いたと思えば自画自賛。危うく踏み外しそうになった2人であった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「…………実験は、成功した……か。だがまだガシャットを持つ“使用者”のみ」

 

「不満があるならとっとと失せてほしいんだがねぇ。僕は何もかも手に入れたいだけだからねぇ……」

 

「まぁそう怒らないでほしい。君にはこれでも感謝しているのだよ?私と君の利害の一致、例えそれが一時的なものであったとしても今はこうして協力している立場なのだから」

 

「……チッ」

 

 

 とある男はタイピングしながら、もう1人は(くつろ)ぎながら話をしていた。

 

 だが関係は良いという訳でもなかった。

 

 

「さて……また君には仕事をしてもらわねば、ね」

 

 

 タイピングしている男は舌打ちをするも、作業だけは続けていた。男は……何処かに消えていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




【勇者バグスター】
青い衣を纏った勇者の様なバグスター。剣と盾を装備し、剣主体の特殊攻撃を得意とする。パーティーの中では一番バランスの取れているバグスターである。

【拳闘士バグスター】
筋骨隆々が形を持った様な姿。上半身はほぼ裸体であるものの、見かけ通り接近戦を得意とする。パーティーの中ではパワーに優れたバグスターである。

【魔法使いバグスター】
尖り帽を被り紫ローブを着た老人の様なバグスター。杖を装備し炎や氷などの属性魔法を得意とする。パーティーの中では攻撃魔力が優れたバグスターである。

【賢者バグスター】
白い服装と帽子を被り如何にも賢者の様な姿をしたバグスター。杖を装備し回復や支援魔法を得意とする。パーティーの中では回復魔力が優れたバグスターである。









【ゲムデウス ファンタジーゲーマー】
変身者は高山明に感染したゲムデウスがガシャットギアデュアルβの『タドルファンタジー』によって変身した姿。

色合いは変わらないが、ファンタジーゲーマが6つのパーツに分離しそれぞれ両腕と両脚、胸部と仮面という風に分けられる。両腕、両脚は然程変わってないが胸部にはスペードの輪郭を写した鎧となっており本来胸部装甲にくる筈のファンタジーゲーマの顔部分がそのまま仮面となっている。

武装にはゲムデウスが使用していた盾と剣を使う。タドルファンタジーによって魔王の力が入り込み、ウィルスを一部活性化させてしまった結果によるものである。

特殊能力として魔王としてのあらゆる事が可能。しかし敵味方区別無しのバフ消しに悩まされる。









次回!Dr.ゲムデウスは!

 発見された小さな異変!

「今までのバグスター、何か裏がありそうだ」


 徐々に繋がっていく点と点!

「出現したバグスターとガシャットの関連性……」


 しかし今度は!?

「ちょーっと乗ってもらうぜ、明」



 『第9話 slipには要注意!』

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