Dr.ゲムデウス   作:(´鋼`)

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第3話 school lifeは波瀾万丈! 

 翌日CR内にて。このCRに不似合いな人物が1人、診療台での就寝もとい検査を受けていた。食事は病院近くのコンビニから九条貴利矢に買ってきてもらい、着替えは彼女である藍原に連絡すると持ってきてくれた。

 

 何故ここまで至れり尽くせりなのか。それは高山明という人間がウィルス適合者であり、そのウィルスが問題であったからだ。

 

 “ゲムデウスウィルス”。最強にして最悪のバグスターウィルス。ウィルス適合者以外の人間、黎斗神以外のバグスターには害となるウィルスをただ1人だけ“適合”という形にさせた例を見ないケースだからだ。

 

 つまる所、至れり尽くせりというより軽い軟禁状態。それは仕方が無いと分かっているが、今日は大事な授業もあって行かなければならない。ただ講義も10時からなので少しは猶予がある。

 

 そんなことを考えながら時間が過ぎていく。漸く検査も終わった様である。

 

 

「お疲れ様でした、高山さん」

 

「ありがとうございます、黎斗神さん」

 

「おーい繋がるぞ~」

 

 

 貴利矢がTVに視線を向けさせる様に誘導すると、突如オフィスらしき背景とスーツ姿の座ってる男。机らしきものに名前の書かれたプレートがある。

 

 

『初めまして、高山明さん。私は衛生省大臣官房審議官の『日向恭太郎』だ。宜しく』

 

「は、初めまして。高山明と申します」

 

「緊張しなくて良いぞー、緊張してんの向こうも同じだし」

 

「へっ?」

 

『……ゴホンあー今回は君の件について伝えたいことがあるんだ。聞いてくれるか?』

 

「き、聞きます!」

 

『…………先ずは君の処遇についてだが、1つ目。君には衛生省から支給される家に引っ越してほしい。過剰適合者故に万が一ウィルスが外に出された場合はパンデミックが起こりかねないことを考慮して、ということだ』

 

「それは大丈夫なのですが……彼女も同棲しているので、そこはどうすれば?」

 

『残念ながら、離れて暮らすしか無い。既に君の彼女もゲムデウスウィルスによって強化されたバグスターウィルスによってゲーム病を発症してしまったからな』

 

「そうですか…………(やっべ、どうしよ)」

 

『続いて2つ目。君には檀黎斗に「檀黎斗神だ」監視という形で付いてもらうことにした。これはゲムデウスウィルスの対抗策としての案でもある』

 

「…………また、無視かッ……!」

 

「あ、分かりまッ!」

 

 

 答えようとすると高山が上を向くと、雰囲気を変えて日向恭太郎に向かって話す。

 

 

「……信用が無いな、まぁ仕方あるまいか」

 

「……嘘ーん、何で簡単にゲムデウス出て来てんの?」

 

「ワクチンで抑制されているとはいえども、自我を保ち意識を変える事など造作も無い。力は制御されているがな」

 

『君が……ゲムデウスか?』

 

「如何にも。だが安心しろ、私たちは生きる為に人間を守ると誓った身。あのバグスター人間の監視なぞ無くともガシャットさえあれば良い」

 

『……すまないが信用に足る実績を伴わない発言は、信用できない』

 

「ふむ……そうか。ならば聞かなかった事にでもしておいてくれ」

 

 

 ゲムデウスが瞼を閉じると、少し慌てた様子を見せて目を見開いた。どうやら戻ったらしい。

 

 

「……すみません、日向審議官」

 

『いや、構わないさ。あー、君の監視の件については支給される端末に檀黎斗を入れ込ませることになった』

 

「分かりました」

 

『さて、最後なんだが……九条君』

 

「へーい」

 

 

 貴利矢が(おもむろ)に立ち上がり、階段を降りていく。そして少しすると階段を上る音が聞こえた。貴利矢が高山にある物を渡した。

 

 

「ゲーマドライバー……これが」

 

『3つ目の処遇だ。ゲーム病発症者から出現するバグスターを倒す【緊急時ドクターライダー】として活動してもらいたい』

 

「ガシャットはドクターマイティXX。ま、1度使ったから要領も分かるだろ」

 

 

 高山は頷く。そして手にしているゲーマドライバーを見つめる。最初に使用したのは黎斗神のゲーマドライバーであった為、自分専用というものはこれが初めて。

 

 

『以上が我々が君に出す処遇だ。あぁ、勿論そのワクチンの投与も忘れずに過ごしてくれ』

 

「はい…………って、不味い」

 

「講義か。なんなら送ってくぜ」

 

「良いんですか!?」

 

「良いの良いの、時間取らせちゃったしな。あと神も来い」

 

「私は神だ……誰もその事実を覆すことなど「ほいっと」アアアァァァァァ!」

 

 

 黎斗神は特殊なパッドに吸い込まれ、その場から居なくなる。しかし声がする方を見ると、そのパッドの中に吸い込まれている黎斗神を発見。

 

 

「貴利矢さん、これは?」

 

「ん、あぁ。CRに居た看護師のヤツ。借りてきた」

 

「それが……支給される端末ですか?」

 

「んま、そういうこと。普通の機械だと勝手に出られても困るしな。それに携帯とかだと容量足りなくなるからな」

 

「な、成る程」

 

「んじゃあ行きますか、何処の大学だっけ?」

 

「東都総合大学です」

 

「おっしゃ、んじゃあ乗ってけ」

 

 

 高山と貴利矢はCRから退出し、聖都大学付属病院の外へと出ていく。そして貴利矢がゲーマドライバーのホルダーからガシャットを取り出し起動させる。するとバイクが現れ、それに乗って目的地まで行くのであった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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 それから十数分後、一旦アパートに戻り講義の用意をしてから暫くして目的の東都総合大学まで到着し貴利矢に礼を告げてから向かった。手持ちの肩掛けバッグの中には講義用の教科書やノート、そして黎斗神が入っているパッドとゲーマドライバー、ガシャットがある。

 

 少し駆け足になりつつ、階段も1段飛ばしで向かった先は医学部の講義。一息吐きつつ、お気に入りである教壇から見て10番目の外の風景が見える窓際の席に座る。用意していたノート等を出し一休みする高山。疲れが一気に押し寄せてきたという表現が良いだろう。さらに既に生徒の人数も多く見かける。

 

 

「ぃよっ!」

 

「うわぅ!……って、毎度毎度驚かすのやめてくださいよ、神代さん」

 

「ハッハッハッ、昨日居なかった罰とでも思ってよ」

 

「全く……昨日ゴタゴタしてたんですよ」

 

「彼女さんと?」

 

「何で先輩が出てくるんですか?」

 

「そりゃあ……………………ナニだよ」

 

「ナニしてませんから。頼みますから勝手に脳内捏造しないでください」

 

 

 『神代 凛子(こうじろ りんこ)』。大学で知り合った同級生。専攻は近年開発が進められているVR技術専門だが、時に別の講義を受けに行く変人。かなり頭は良い。

 

 

「つまんねぇなオイ……ってか髪の毛染めた?目もカラコン?」

 

「あー……ゲーム病は知ってますよね?そのウィルスに適合したとだけ」

 

「ほぇー……そうなんだ」

 

「アンタやっぱ楽観的じゃね?達観しすぎなんですけど?」

 

「知らん」

 

「一言で済まされても…………」

 

「ほれ、講義始まるぞ」

 

「この自由人め」

 

 

 仕方なくノートに講義内容や教授の言葉を書いていく。その際、神代から髪を(いじ)られたり、何故か背中に氷を入れられたり。そのせいで一瞬ゲムデウスに意識を無理矢理変えられたが何とか抑えた。

 

 講義が終わると昼食の時間帯なのでテラスカフェで食事を採ることにした。また神代が着いてきたが大学では見慣れている光景なのでどうでもよい。

 

 しかし戦慄はここから走る。

 

 

「あーきーらー!」

 

「うわばむッ!?」

 

 

 前方からジャンプしてきた藍原優美が飛び付く。急な出来事で対処できなかった為、そのままがっしりとホールドされる高山。豊満な胸囲によって呼吸路が断たれ徐々に苦しみつつあった高山は藍原の腕を軽く2回叩き緩めてもらった。

 

 

「ぶはッ!せ、先輩……いきなりは流石に」

 

「ごめんごめん。でもさ……………………昨日は何で帰らなかったの?」

 

 

 藍原が言い放った言葉にはこの場の空気を一瞬で冷やしたかの様な錯覚を思い知らされることとなった高山。蛇に睨まれた蛙の如く、威圧されて動けなかった。がっしりとホールドされているかでもあるが。

 

 

「あのですね先輩、昨日はウィルスの事もありましてですね?危険性を考慮してCRで寝泊まりして「言い訳は良いよ」!?」

 

 

 嫌な感覚が背中を伝わり、体中が警告を発しているのが分かる。脳が、細胞が、何故かウィルスまでもが警告を発している。そんな感覚を覚えた今日この頃。

 

 

「明、私はどんな人間か知ってるよな?」

 

「えーっと……表すなら“兎”……でしたよね?」

 

「そう、私は兎だ。1人で居るのは寂しい。1人になった部屋を見て寂しい。1人で寝るのが寂しい。明が居ない部屋を見るのが悲しい。満たされない感情が渦巻いて……明を求めて…………寂しさを埋めたくて写真にも手を出した。使用している明の物にも手を出した。明が居ないから満たされなくて……明が居ないから悲しくて……けど、やっと会えた。また一緒に過ごせるよね?明」

 

「はい勿論です(日向審議かーん!すみません!僕の彼女アレなんです!)」

 

「相変わらずお前ら2人は、周り見てたら嫉妬の視線ばっかで……何時ものことか」

 

「神代さんお願いHELP」

 

「無理だろ」

 

 

 しかし高山にも一筋の光明が!そしてその光から救いの手が!

 

 

「本当、君たちは相変わらず視線を気にしないことで有名だな」

 

「茅場先ぱ~い!」

 

 

 『茅場 昌彦』。僅か18歳にして開発したゲームプログラムで年収を億越えという異才。幻夢コーポレーションの年収とほぼ同等の金額をそのプログラムで得ている。量子物理学専門。神代とは現在は交際している。

 

 

「お願いします助けて下さい!HELP me!」

 

「悪いが、君の彼女の攻撃を食らいたくない」

 

「か~や~ば~せ~ん~ぱ~い!」

 

「ほら明、今日は私の我が儘を聞いてもらうぞ。明後日まで」

 

「僕に救いは無いのかッ…………!」

 

 

 結局、茅場と神代と高山と藍原の4名は注文をし、テラス席に座って寛いでいた。高山の膝には藍原が乗っている状況だが。

 

 

「そういえば高山君、君のその髪色どうしたんだ?目の色も違うのだが……」

 

「ウィルスに適合したってさ」

 

「大方その解釈で合ってますよ……あと先輩、人の目は?」

 

「何で気にするの?」

 

「そーでした」

 

 

 料理が来ても藍原は降りず、運んできたウェイターは嫉妬の視線を送っていたが藍原が黙らせて食事となった。終わっても雑談をしている所を見れば、この4名は中が良いのだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

──────Loading……──────

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 未だに食事中の4名。他愛ない雑談を交わしつつであるが、この4名はどちらかといえば曲者揃いな訳で。

 

 希代の天才『茅場昌彦』、大学で(変人として)知らない者は居ないとされる『神代凛子』。そこに不釣り合いとして捉えても良い2名も曲者である。

 

 最強にして最悪のゲムデウスウィルス過剰適合者『高山明』、そんなことお構い無しと思っているのかゲーム病発症したのに懲りてない『藍原優美』。

 

 しかしこの4名は意外に仲が良い。初めは高山と神代が出会い、そこから色々と知り合って現在に至る。

 

 

「あ、茅場先輩。そういえばなんですけど」

 

 

 突然高山が口を開く。予想は付いているのか、茅場は少し唸って質問に答えた。

 

 

「皆まで言わなくて良い…………やはり思い付かない」

 

「そうですか……茅場先輩も悩むこともあるものなんですね。やっぱり」

 

「私とて人間だ、悩み位ある。…………といっても今まで悩んだ事は1度も無かったからなぁ」

 

「「何の話?」」

 

 

 話の意図が分からないのか、尋ねてくる藍原と神代。

 

 

「茅場先輩、許可は?」

 

「……まぁ大丈夫だろう。どうぞ」

 

「了解。茅場先輩はゲームの事で悩んでるんです」

 

「「ゲームゥ?」」

 

「はい。でも僕そのゲームの案を見させてもらったんですけど、面白そうなゲームなんですよ!……ただ、最近起こったパンデミックとかも相まって悩まれていて」

 

「それって…………VRに閉じ込められたとか、ウィルスのヤツとか?」

 

「えぇ。茅場先輩の夢を叶えるにはVR技術に頼る必要性があったんですけど……今はVRも存続が危うい状態で、復興させようにも新たな革新が必要でして」

 

『だがゲーム案を出してみても会社側はVRよりも端末によるゲームを優先させると……そういう訳だな?』

 

「はい、そうなんで…………あれっ?」

 

「どうした?明」

 

「いえ……今誰が喋りました?」

 

「私じゃあ無いぞ」

 

「私でもない」

 

「えーっと……それじゃあ…………あっ」

 

 

 高山は徐にバッグを開き、貴利矢から渡されたパッドを見る。何故か画面には両腕を組んで仁王立ちしている黎斗神が居た。

 

 

「……できれば発言は控えてほしかったんですけど」

 

『悪かったね高山さん。でもゲームの話をしていたのに私を省くのもどうかとね』

 

「あ、テンションおかしかった人だ」

 

「先輩言い方」

 

 

 何があったのかと茅場と神代が高山の方まで近寄り、パッドを見てみる。茅場の方は驚愕の表情をしており、黎斗神に向かって尋ねてみた。

 

 

「あなたは……檀黎斗」

 

『ほぅ、私のことを知っているか……茅場さん』

 

「えぇ、あなたの偉業は当時の私の耳にも入っていましたよ。数々のゲームを作り出してきた至上最年少クリエイター檀黎斗」

 

 

 高山はゲームはするが開発スタッフなどは気に止めてもおらず初対面の様に接していたが、茅場の強ばった表情を見ていて少し不安が過っていた。というより、ゲムデウスがバグスター人間といっていた事を思い出して姿を晒しても良かったのかと気付いたのであったが今さらである。

 

 

「ですが、あなたはゲーム病で消滅状態に陥っていたのでは?」

 

「あーそういや、ニュースで衛生省からの会見があったな。そん時檀黎斗って名前聞いたような」

 

 

 本格的に不味いと感じていると、黎斗神はどうでも良いかの様に振る舞い始めた。

 

 

『まぁそれはさて置いてだ……茅場さん、君のゲームの案を幻夢コーポレーションに提出してみてはどうかな?』

 

「幻夢コーポレーションに……?」

 

『あぁ。君の出す案というのも興味深い。何せゲームプログラムでの年収で稼いでいる君の案を提出すれば会社としても潤いがもたらされ、君自身の夢を叶えることも可能だが……如何かな?』

 

 

 何やら急ピッチで話が進められているが、要はゲーム案を会社に渡し夢を叶える。噛み砕いて言えばその様な感じ。しかし……

 

 

 

 

 

 

 

「お断りさせて頂きます」

 

『ほぉ…………』

 

「茅場先輩……何故ですか?」

 

「……恥ずかしながら、私はあなたに憧れた。同時に嫉妬した。私以上にも、いや私よりも格上のあなたに。だからこそ、あなたを越えたい。あなた以上のクリエイターとして私の名を広めたい。それだけです」

 

 

 茅場から綴られたのは自分の気持ち。憧れと嫉妬という2つの感情の中、自分が憧れを越えたいという向上心の現れ。

 

 そして黎斗神は茅場に対して敬意を表し、拍手をした。

 

 

『素晴らしいじゃないか、そんな向上心嫌いじゃあ無いよ。だが、そうだな……そんな茅場さんに私からの助言を1つだけ与えよう』

 

「助言?」

 

『“ゲームはゲームであって君の夢を叶える場では無い”。ゲームというのは誰もが楽しみ、誰もが笑顔になる為のものだ。その為に私たちクリエイターは誰もが認めるゲームというのを目標に製作しなくてはならない。だが君は夢とやらに固執している風に見える、それはやめておいた方が良い。悪いという訳ではないが、何より優先すべきはプレイする全ての人々なのだから』

 

「…………ありがたい御言葉、感謝致します」

 

 

 少し思い詰めている表情をしている茅場。だがそこに付け加える様に高山も口を開いた。

 

 

「茅場先輩……良いですか?」

 

「……何だね?」

 

「僕はゲームクリエイターでも無いし、ましてや理系学者でも無い。でも何かしら物を作るという行為には、必ず“喜んでもらう為”っていう感情が関与してるんですよ。でも……さっきの黎斗……さんが言ってたこと間違ってはないと思います」

 

「……というと?」

 

「茅場先輩も自分の夢をゲームにするに当たって、本当に誰かを喜ばせる様なゲームにすれば良いと思うんです!茅場先輩の案を見てきたから……というのもあって黎斗さんの言葉で気付いたんです。確かに茅場先輩の案には自分の夢が殆どを占めている。でも、それでプレイする全員が喜ぶ訳ではないって……茅場先輩の意見を尊重してたのに、これは無いですよね。ハハッ」

 

 

 謝罪しながら不快にさせない様にと精一杯の作り笑いをする高山。だか茅場は少し考え事をしていた様で……

 

 

「…………かもなぁ」ボソッ

 

「へ?」

 

「いや、此方の話だ。……ふむ、話してたら少し案を思い付いてきたな。これがどの様になるかな?」

 

 

 どうやら新たな考えが浮かんできた様子だ。神代は高山に感心しながら高山の肩に腕を置く。

 

 

「へぇ~」

 

「神代さん?」

 

「いや……茅場(アイツ)が意見を聞くっていうのが珍しくてな。普段なら後沢博士の助言ぐらいしか聞かなさそうな奴だし」

 

「後沢博士ですか……」

 

 

 話程度なら聞いたことのある名前を呟く高山。何か思案している様だが、それは1人の行いによって頭の片隅に追いやられた。

 

 

「むぅ……明が無視してる」

 

「うぇ!?いやあの先輩、別に無視してたとかそんなんじゃなくてですね!」

 

「おーおーこの慌てっぷりよwww」

 

 

 ケラケラと笑う神代を他所に高山は必死に藍原のご機嫌取りを、藍原は反応を見て楽しみ、茅場はこの様子を見ていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

「■■■■■■■■───ッ!」

 

「「「「ッ!?」」」」

 

 

 そんな平穏も1つの音によって掻き消された。その音の方向を見ると、オレンジ色の巨大な“何か”が出現していた。発生源が分からないので、高山が周囲を見渡しても誰も何かが起こったとは考えにくい。

 

 

『バグスターユニオンか』

 

「黎斗さん、知ってるんですか!?」

 

『ゲーム病患者がストレスによって変貌した姿だ。兎も角、私を出してくれ』

 

「えーっとやり方が……」

 

『そうそうそこのボタンを押して……良し』

 

 

 パッドから黎斗神を出現させると高山はバッグに入れておいたゲーマドライバーとガシャットを手に取り、黎斗神と高山はゲーマドライバーを腰に当て装着する。

 

 

「すみません!茅場先輩、神代さん、先輩!避難誘導を!」

 

「高山君?」

 

 

 高山と黎斗神はガシャットの起動ボタンを押す。すると軽快な音楽と共にチョコブロックや、カプセルが出現し画面から飛び出す。

 

【マイティアクションX!】

 

【ドクターマイティXX!】

 

 高山は先にガシャットをドライバーに差し込み、両腕を前にしてXの文字を作る。

 

【ダブルガシャット!】

 

 

「Mark X-2!」

 

「グレード1(ワン)

 

「「変身ッ!」」

 

 

 高山はゲーマドライバーを展開し、黎斗神はガシャットをゲーマドライバーに差し込む。黎斗神は出現したパネルからゲンムのキャラを選択し、変身する。

 

【ガッシャット!】

 

【レッツゲーム!メッチャゲーム!ムッチャゲーム!ワッチャネーム!? アイム ア 仮面ライダー!】

 

 

 高山は2つのパネルを選択し、変身する。

 

 

【ガッチャーン!レベルアップ!】

 

【ドクターマイティ!2人で作る!ドクターマイティ!2人でメイキーング!X(エーックス)!】

 

 

 黎斗神はゲンムレベル1の2頭身の状態に変身し、高山は2人に別れて白いゲンムと白いレーザーターボに変身する。白いレーザーターボと白いゲンムは御互い右腕と左腕を交差させてXの文字を作り、ゲンムはライダーゲージの最初辺りに指を置き、なぞっていく。

 

 

「コンテニューしてでも、クリアする!」

 

「「これより製薬実験を開始する!」」

 

 

 その3名はバグスターユニオンに向かって走っていく。その変身を生で見ていた3名は驚愕の表情をしていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「だがレベル1でなければ患者とバグスターを分離できない」

 

「早く言って下さいよ!」

 

 

 白いレーザーターボと白いゲンムは楯役に成りつつ黎斗神のサポートをしている。理由はバグスターユニオンの特性によるものである。

 

 バグスターユニオンは患者がストレスによってウィルスを増殖させたもので、その分離行為を行うにはレベル1でなければ無理なのだ。 

 

 なので白いレーザーターボと白いゲンムは【挑発】や【回復】などてサポートしつつ黎斗神が分離させるのを待っているのだ。

 

 そして黎斗神が何度目か分からない攻撃を入れると、バグスターユニオンは分離され人間とバグスターに別れる。

 

 そして現れたのはバグスターを連れた“妖精”であった。

 

 

「やっと分離できた……だったら「まぁ待ちたまえ」ヘグッ?」

 

 

 黎斗神に掴まれ強制的に歩みを止められると、黎斗神は気にしない素振りで高山に告げた。

 

 

「ここからは君たちも“次の段階”へと進み戦ってほしい」

 

「次の段階?何だそれは?」

 

 

 白いゲンムが尋ねた。それに答えていく黎斗神。

 

 

「無論、その状態よりもレベルアップした姿にだ」

 

「出来るんですか!?」

 

「あぁ。やり方は簡単、君たちはもう一度レバーの開閉を行ってくれ」

 

「それで……良いんですか?」

 

「ほら、早くやる」

 

「は、はい…………」

 

 

 白いレーザーターボと白いゲンムはレバーを閉じる。

 

 

【【ガッチョーン】】

 

 

 するとドライバーから軽快な音楽が流れると、2名はレバーを開いた。

 

 

【ガッチャーン!ダブルアーップ!】

 

【私が君を!自分がお前を!(We are!)何度も何度も倒して!(Hey!)XX(ダブルエーックス)!】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

──────Loading……──────

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【ガッチャーン!ダブルアーップ!】

 

【私が君を!自分がお前を!(We are!)何度も何度も倒して!(Hey!)XX(ダブルエーックス)!】

 

 

 白いレーザーターボと白いゲンムの体が勝手に引き寄せられると思いきや、今度は勝手に白いレーザーターボは蹴りを白いゲンムは右拳で殴り付けた。

 

 

「のぉ!?」

 

「ヌグッ!?」

 

 

 衝突した途端、そこから中心に体が引き寄せられ人1人分のカプセルに包み込まれる。そしてカプセルが開かれ現れる新たな姿。

 

 ベースはハイパームテキゲーマーであるが、装甲やスキンが白く、ラインが赤に染められている。そして違いはハイパームテキよりもヘアーが短いという点。それでも量の時点でゲージが多くあるのは理解できる。次にタッチパネルが存在しない点。

 

 この新たな姿となった高山は手の甲をマジマジと見つめ姿が変わったことに対する感傷に浸っている。

 

 

「スッゲェ……新しくなってる……」

 

「それこそがドクターマイティゲーマー……レベルXX(ダブルエックス)だぁ!」

 

『レベルXX……成る程、力がみなぎっている』

 

「ゲムデウス……って、これは意識の共有なのか」

 

「では私も……グレード2」

 

 

 ゲンムはゲーマドライバーのレバーを開く。

 

 

【ガッチャーン!レベルアップ!】

 

【マイティジャンプ!マイティキック!マ~イティ~アクショ~ン!X(エックス)!】

 

 

 レベルアップした姿は黒の8頭身という姿。先程の2頭身の顔部分は背中に背負われているという形になっている。ゲンムは虚空に手を置くと、周囲に様々なアイテムが映し出された画面が現れる。

 

 ゲンムはハンマーの様な武器を選択すると、それがゲンムの手に渡った。

 

 

【ガシャコン・ブレイカー!】

 

 

「おぉ……その武器って僕らにも使えるんですか?」

 

「そんな欠陥品を作る暇は無い」

 

「成る程……なら!」

 

 

 同じ様に虚空に手を置くとアイテムの選択画面の様なパネルが出現し、その中の1つを手に取る。しかし“それ”は本来あるべき物ではない。寧ろゲンムが聞きたいぐらいのアイテムであった。

 

 

【ガシャコン・シールド!】

 

 

「ガシャコン・シールドぉ?何だそれは?」

 

「へっ?黎斗さんも知らないんですか?」

 

「私はそんな装備を実装した覚えは断じて無い!」

 

 

 ガシャコン・シールドは角が丸くなったひし形をベースに六角形のバリアの様な絵がマトリョーシカ式に描かれている。裏側は持ち手とその横にABボタン、さらに大きめのガシャットを入れるであろう箇所が持ち手の30㎝上辺りに設置されている。表の色は白をベースにバリア部分はそれぞれ中心に向かう程薄くなるオレンジ。裏は白。

 

 

『話は良いが来てるぞ』

 

「へっ?おおわっ!」

 

「ほっ?ぐぬぅ!」

 

 

 高山は直ぐに離脱し攻撃が当たらなかったが、ゲンムは反応が遅れたため妖精型のバグスターの攻撃を食らう。エネルギー弾が発射された様だ。

 

 そのエネルギー弾によってゲンムのライダーゲージが1.5割ほど減る。高山の方はライダーゲージが装甲によって隠されているが。

 

 

「くっ!ゲージの減りがッ!」

 

『おい宿主。お前楯持ってるんだから防御すれば良かっただろうに』

 

「あっ…………しまった、つい反射で」

 

『今度は楯の性能を見るぞ』

 

 

 高山は右手に楯を持ち、先端を妖精型のバグスターに向けて走る。妖精型のバグスターはエネルギー弾を放ってくるが、高山は持っている楯で弾いたりしているが傷1つ付いていない。

 

 

『防御特化型の武装か。成る程、接近して格闘戦に持ち込むか』

 

「ハアァッ!」

 

 

 高山は妖精型のバグスターにある程度接近した後、楯の先端で殴り付ける。どうやら楯でもHIT表示は出たらしい。

 

 

【HIT!】

 

 

『……お前、そう使うか?普通』

 

「誰も楯で攻撃できないなんて言ってないよッ!」

 

『成る程かなりの脳筋だな』

 

 

 すると、今度は妖精型のバグスターが空中に飛び地上に居るバグスターが代わりに高山に向かう。それに対応するかの様に高山はバグスターを排除していく。

 

 ゲンムも合流しバグスターを排除していくが、数が鬱陶しい様子である。

 

 

「あぁ!もう邪魔!」

 

「「「「□□□□□───!」」」」【HIT!】【HIT!】【HIT!】【HIT!】

 

「こうなれば……賭けと行くか。高山ァ!その楯のAボタンを押してみろ!別形態になれる筈だぁ!」

 

「は、はい!」

 

 

 高山は指示通りに持ち手横のAボタンを押す。すると楯状態の持ち手が消え、楯の一部から長い持ち手の様な箇所が出現し身の丈ほどある両手斧の様な形となる。

 

 

【ド・ガーン!】

 

 

「うぉう!?楯が両手斧に!?」

 

『装備して凪ぎ払え。それなら出来る筈だ』

 

「お、オッケー……」

 

 

 試しに両手斧の持ち手部分を両手で握り持ち上げる。意外に重さはあるが負荷にならない程の重さであり、試しに両手斧を前方にスイングしてみる。

 

 

「ホッ!」

 

『『□□□□□□□□□────────!』』【【【【【【HIT!】】】】】】

 

「おぉ!これならッ!」

 

 

 今度はスイング終わりに後ろに方向転換し、勢いを付けて両手斧を振り下ろす。それは1体のバグスターに当たるが直ぐに消滅した。

 

 

「オラァ!」

 

「□□□□───!」【GREAT!】

 

「中々の攻撃力じゃあないか……気に入らないがな!」

 

「えぇ……」

 

「この私が作ったライダーシステムにぃ!そんな不正な武器があるなんぞ言語道断!今すぐにでも削除したいが、それは後回しだぁ!」

 

『テンション高いなオイ』

 

 

 そんな話があろうとも、バグスターを一気に蹴散らし消滅させていく高山とゲンム。時間が経つと妖精型以外は全て蹴散らした。残りは空に漂っている妖精型のバグスターのみ。

 

 しかし空中に居るとはいえ、ジャンプ力の関係で両手斧を振り下ろすと妖精型のバグスターは一気に地面に衝突し満身創痍になっている。ゲンムは着地した高山の隣に立つ。

 

 

「かなりの威力だな、そのガシャコンウェポン」

 

「そこまで重くないのでコストは良いですけど」

 

『おい、さっさとトドメをさせ』

 

「オッケー!……あ、黎斗さん。何か1つ何か入れる様な場所があるんですけど、これは?」

 

「そこはガシャットを入れる場所だ。同じ様に必殺技が撃てるぞ」

 

「成る程……それじゃあ!」

 

 

 高山はゲーマドライバーに差し込まれているガシャットを抜き取り、両手斧にあるガシャット入れに差し込む。

 

 

【ガッシューン】

 

【ダブルガッシャット!キメワザ】

 

 

 両手斧の刃部分に青い粒子とエネルギーが纏われ、その両手斧の持ち手部分を肩に乗せて左足を前に、右足を後ろに下げて構える。

 

 

「では私も……」

 

 

 ゲンムもゲーマドライバーからガシャットを引き抜き、ガシャコン・ブレイカーにガシャットを差し込む。

 

 

【ガッシューン】

 

【ガッシャット!キメワザ!】

 

 

 黎斗の持つガシャコン・ブレイカーから黒いエネルギーが纏われる。

 

 

【DoCTER MIGHTY CRITICAL FINISH!】

 

【MIGHTY CRITICAL FINISH!】

 

 

 高山はバグスターに接近すると両手斧を高速でぶん回しながら回転しバグスターの周囲を攻撃しながら移動していく。

 

 

【HIT!】【HIT!】【HIT!】【HIT!】【HIT!】【HIT!】

 

 

 そして高山がバグスターの周囲を一周すると、上からゲンムの攻撃が待ち構えていた。それに対応できなかったバグスターは諸に食らう。

 

 

【GREAT!】

 

 

 最後にゲンムがしゃがむと、その上をスレスレで通りすぎる両手斧の一撃がバグスターに入る。

 

 

「ハアアアアアアアアァッ!」

 

 

【PERFECT!】

 

 

 妖精型のバグスターは爆発に呑み込まれ、終了を告げるかの様に何時もの音声と映像が出現する。

 

 

【GAME CLEAR!】

 

 

 爆発音が聞こえなくなると、ゲンムと高山はウェポンからガシャットを引き抜きゲーマドライバーのレバーを閉め元に戻る。

 

 

【【ガッシューン】】

 

 

「あ、しまった患者……」

 

「…………あぁ。何処やったっけ?」

 

『お前らなぁ…………』

 

 

 何やかんやで辺りを見渡すと倒れている人物を発見する。高山と黎斗はその人物の所まで駆け寄り、容態を見ようとしたが高山が何か気付いた表情を浮かべる。

 

 

「あ、この人……」

 

「知ってるのか?」

 

「えぇ。確か茅場先輩と同じ学科に専攻していた方と思われます」

 

「名前の方は?」

 

「えっと……それが……「須郷だ」茅場先輩!」

 

 

 ふと声がしたので後ろを振り向くと、茅場昌彦が居た。

 

 

「須郷伸之。彼は私の後輩、つまり高山君と同期さ」

 

「情報提供感謝するよ、さて私は「黎斗!?」ッ!」

 

 

 今度は駆け付けた看護師が黎斗の名を呼ぶ。高山は貴利矢が言っていた知り合いの看護師だと推測した。

 

 

「何で黎斗が外に出てんのよ!?」

 

「あーすいません、バグスター退治に僕が……」

 

 

 おどおどした様子で小さく手を挙げた高山を見て、看護師の方は納得した様子で頷いていた。

 

 

「あ、それだったらパッドの方は?」

 

「でしたら、これですよね」

 

「そうそう、これこれ」

 

 

 高山はパッドを渡すと看護師が黎斗にパッドを向ける。すると黎斗はその中に吸い込まれていった。

 

 

「アアアアアアアァァァァァ!」

 

「完了っと。あ、高山さんお疲れ様でした」

 

「あ、はい」

 

「あぁ。それと私は『仮野 明日那』、CRで見たことあるよね?」

 

「えぇ、勿論です」

 

「それじゃあ、高山君も患者運びを手伝って」

 

「了解しました」

 

 

 高山は意識が無い須郷を丁寧に抱え運んでいこうとすると、茅場に止められた。

 

 

「高山君」

 

「あ、はい。何でしょうか?」

 

「……君は、君の名は何だ?」

 

「え?」

 

「君の『仮面ライダー』としての名さ、聞かせてくれ」

 

 

 少しだけ唸って考えると1つだけピンと来たのか、それを答えた。

 

 

「僕は……『仮面ライダー ゲムデウス』です!」

 

「そうか。ありがとう、仮面ライダー」

 

 

 1度礼をして明日那の後を着いていく高山。遠く離れたので小さく見えているが、茅場には何処か成長した大きな姿が見えた様な気がした。 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

───────────────────────

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 あれから時間が経ち夜の時間。須郷の方はメンタルケアのこともあり通院は必須というのが分かった。そしてCRに着いて暫くすると茅場が高山の電話に掛けてきた。内容は黎斗の才能の一部を欲しいと望む声だった。

 

 これだけでは黎斗も教えるのを拒否するかと思いきや、“神の才能が必要”と伝えると喜んで伝えた。ただし最高のゲームにしようという約束で。その時黎斗は「神の才能を受けとれぇ!」と発言しており電話越しの声が引いていたのが理解できたそうだ。

 

 そして現在、CRのアーケードタイプの画面内で1人思案する黎斗が居た。内容は、高山の使用したウェポンについてである。

 

 

「(もしあれがドクターマイティのウェポンだとすると……いや無いな。そもそもウェポンを付けるのは無しにしていた筈だ。となると……何かのバグか?)」

 

 

 しかし時間は午後11時。仕方ないので考えは一旦置いといて寝ることにした黎斗であった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そして高山の方では……

 

 

「明お帰りー!」

 

 

 何故か支給された家の中に藍原が居たことで頭痛を起こす羽目となってしまったそうな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




茅場 昌彦(かやば あきひこ)』♂
・Age 22 ・身長 184㎝ ・体重 78㎏

東都総合大学4年生物理学科所属。僅か18歳にしてゲームプログラムを開発し、それの印税等で年収億越えの異才。しかしそれよりも前に天才ゲームクリエイター檀黎斗の年齢を越えられなかったことから檀黎斗には若干嫉妬と憧れが混じっている。既にゲームの案は製作済みだが、最近こんなゲームでで良いのか悩んでいる。異世界に狂的なまでの渇望を示しており、その理想をゲームに当てはめている状況でもある。神代凛子とは交際している。


神代 凛子(こうじろ りんこ)』♀
・Age 21 ・身長 172㎝ ・体重 73㎏

東都総合大学3年生。VR技術を専門的に勉強しているが時に別の講義にまで現れる変人。良くも悪くも自由人であるが、時には真面目に何かを推察している姿も度々目撃されている。話によると医療系のVR技術を使った機械の製作案を練っているとか。茅場昌彦とは交際している。







【東都総合大学】

 工業をメインに医学、経済、文学、理学などを揃えた総合大学。高山、茅場、神代、藍原の4名はこの大学に通っている。設置されているカフェテラスからは昼に何時もイチャイチャするカップルが居るのだとか。







【仮面ライダーゲムデウス】

高山が茅場にライダー名を聞かれ、咄嗟に思い付いた名前。ラスボス名がライダー名とはこれ如何に?


【ドクターマイティゲーマーXR】

ドクターマイティXXのガシャットを使いレベルアップした1つの姿。装甲色が白くなったゲンムの姿をしている。変身者は『ゲムデウス』。

・身長 203.5㎝ ・体重 97.5㎏
・パンチ力 23.0t ・ジャンプ力 52.8m
・キック力 28.0t ・走力(100m) 2.2秒




【ドクターマイティゲーマーXL】

ドクターマイティXXのガシャットを使いレベルアップした1つの姿。装甲色が白くなったレーザーターボの姿をしている。変身者は『高山明』。

・身長 203.5㎝ ・体重 97.5㎏
・パンチ力 22.0t ・ジャンプ力 52.8m
・キック力 29.0t ・走力(100m) 2.2秒

【共通能力】
・エナジーアイテムの生成
・アンチバグスターエリアの展開
・四肢接触によるレベルダウン

※次回でレベルXXについて解説


【ガシャコン・シールド】

ドクターマイティゲーマーレベルXX時に使用したウェポン。楯の表にはオレンジ色で六角形のバリアの様な形をした絵柄があり、裏には持ち手とその横にABボタンが1つずつある。

Aボタンにより【ガシャコン・アックス】に変形可能。Bボタンで範囲防御。回数によって防御できる範囲は増え、10回押すと使用者の中心から半径5mの全方位防御となる。


【ガシャコン・アックス】

ドクターマイティゲーマーレベルXX時に使用したウェポン。楯の下側から伸びてきた棒の方を持ち両手で扱う両手斧。しかし重さはそんなに感じられない。

Aボタンで【ガシャコン・シールド】に変形可能。Bボタンで連撃回数が決まる。



【アルフバグスター】

 妖精の様な姿をしたバグスター。配下に低級のバグスターを連れており飛行能力を持ち合わせている。第一段階として地上で攻撃、第二段階で配下のバグスターに任せて空から見物。ただし時間経過でバグスターを増やす。

 第三段階は空中での機動戦であったが高山の一撃で地上に落とされ未使用。








次回!Dr.ゲムデウスは!

謝罪する高山明!

「こんな我が儘で申し訳ありません!」


久しぶりのデート!しかもペア!

「いや……マジっすか」


たまには休んで羽休め!

『人間とは分からんものだな』


     『第4話 大学生のdaily!』

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