生死を賭ける戦いから麻雀の世界に転生しました。   作:銅英雄

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今回もよろしくです。


第84話 ハーフタイム!かつての仲間達との談笑。

決勝戦先鋒戦の休憩時間。私は新子さんの姿をした中身はかつての仲間のロータス、松実玄さんの姿をした中身はロータスの娘であるラムと再び合間見えた。

 

とはいっても前に会った時は他の阿知賀の人達もいたし、私の方は彼女達をロータスやラムとは認識していなかったわけだが……。

 

ロータス「ベル~!」ギュッ

 

ラム「…………」クイッ

 

ロータスは私に抱き付いて、ラムは私の制服の袖は掴んでいる。端から見ると百合百合しているように見えるような光景。もし未来がこの光景を見たら私五体満足で帰られるかな?

 

鈴音「……それで?2人はどうやって此処に来たのかな?」

 

ロータス「ベルに会いたい逢いたいと思っていたら、天の声を聞いてね……」

 

鈴音「天の声……?」

 

多分その天の声の正体は未来が言うあの御方という全王に化けていた人物……というよりは神様かな?この世界ではまた別の人物に化けているらしいけど。

 

ロータス「天の声の人?がベルに会わせてあげるって言ってくれたんだ!」

 

ラム「それで私達もベルさんのいる世界に行こうと思ったんですが、そのままの私達では行くことが出来ないと言われました」

 

ふむふむ。

 

ロータス「行けない原因は私達の声にあったみたいで、今私達が借りてる憧と玄の身体に憑依することが条件でベルのいる世界に行くことが出来ると改めて言われたんだ」

 

ほうほう。

 

ラム「最初はとても悩みました。他人の身体を借りてまで……なんて思ったりもしました」

 

そりゃいきなり他の人の身体に乗り移ればなんて言われても困るだけだよね。

 

ロータス「……でもわたし達は今此処にいる。ベルに会いたい一心で此処まで来たんだよ!」

 

ロータス……。

 

ラム「勿論これまで色々ありましたが、今では玄さんに憧さんを始めとする阿知賀の皆さんも私達を受け入れてくれました。これもベルさんのおかげだと私は思っています」

 

ラム……。

 

鈴音「……私は2人を置いていったようなものなんだよ?なのに、なのにこんな私に会いに来てくれたの?」

 

ラム「ベルさんにはベルさんの事情があったんですよね?5月にベルさんの友人の未来さんに聞きました」

 

ロータス「始めは未来さんのことをベルを誑かす存在だって思ったよ……」

 

未来がこの2人に私の事情を話してくれたんだね。でもなんで今まで教えてくれなかったんだろう……?とりあえずロータスのさっきの発言はスルーの方向で。

 

ロータス「でもベルにとっては大切な存在なんだよね?」

 

鈴音「うん、未来だけじゃない。総武高校麻雀部のメンバーは全員私にとって大切な仲間だよ。これに関してはかつてのロータスやラムと一緒かもね」

 

ラム「……なんだか妬けますね」

 

ロータス「だね……」

 

そうこう話しているとそろそろ休憩時間が終わる時間となっていた。

 

ロータス「じゃあわたしはそろそろ行くね!」

 

ラム「私は会場に行って、残りの半荘も頑張ります。ベルさん達には負けませんよ。勝つのは私達阿知賀です!」

 

鈴音「此方こそ負けないよ。優勝するのは私達総武高校だからね」

 

 

その言葉を最後に2人は元の新子さんと松実玄さんに戻った。

 

鈴音(絶対に負けられないね。この大会は……!)

 

私は立ち去る2人を見ながらそう思った。




今回はここまでです。さらば平成!これで何時でも阿知賀編を書く準備が出来た!あとは何時書くかは未定ですが、大まかなプロットはある程度固まっておりますゆえ、次の投稿はその時になりますかね。

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