生死を賭ける戦いから麻雀の世界に転生しました。   作:銅英雄

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今回もよろしくです。


第74話 全国大会決勝戦!先鋒戦①

杏子side

 

恒子『決勝戦スタートです!!』

 

ふぅ……遂に決勝戦という舞台まで来た……!白糸台の宮永さんはもちろん、松実さん、そして準決勝で戦った片岡さんもこの決勝戦に相応しい最高のコンディションで挑んで来ているはず。

 

照「よろしく……」

 

 

白糸台 100000

 

 

玄「よろしくお願いします……!」

 

 

阿知賀 100000

 

 

優希「よろしくだじぇ……」

 

 

清澄 100000

 

 

3人から感じる気迫はとんでもないものだ……。絶対王者の宮永さんに準決勝とは違う髪型の片岡さん。あの髪型は新道寺の花田さんに類似している。

 

そして松実玄さん。彼女からは鈴音先輩や未来師匠と同じ雰囲気を感じる……!1番警戒しなくちゃいけないのは宮永さんじゃなくて彼女なのかもしれない。

 

杏子「よろしくお願いします……」

 

 

総武 100000

 

 

 

なんにせよ負けられない……!

 

 

 

~東1局 ドラ 8萬 親 片岡優希~

 

 

杏子(起親はやはり片岡さん……。この局は上がっておきたい。宮永さんは東1局では上がらないし、片岡さんの勢いも削げるし、何より東2局は私の親。だから和了ってはずみをつける……!)

 

優希「リーチ!」タンッ

 

杏子(いきなりダブルリーチ!?)

 

 

清澄 100000-1000=99000

 

 

杏子(でもこれってミーティングで鈴音先輩が言っていた通りなのかも……)

 

~回想~

 

鈴音『清澄の片岡さん。彼女の東1局を振り返ってみると面白いことがわかったよ』

 

杏子『面白いことですか……?』

 

鈴音『うん、彼女は全国大会の2回戦では3巡目にリーチをしてた。更に準決勝では2巡目にポンをしてテンパイを取っていた……』

 

綾香『……それがどうしたんですか?』

 

鈴音『これは私の予想に過ぎないけど、片岡さんは決勝戦の東1局では高確率でダブルリーチをしてくる』

 

美咲『それってどういうこと鈴音ちゃん?』

 

鈴音『つまり2回戦よりも準決勝、準決勝よりも決勝ということで彼女にどんどん速度がついてきているということ。それに加えてこの決勝戦では更に火力も乗せてくるって感じかな。所謂決勝戦にむけてのカウントダウンってことだよ』

 

未来『だとしたらその次の東1局は天和かしら?』

 

綾香『ま、まっさかー……』

 

鈴音『……まぁその可能性は0じゃないからそれをどう食い止めるかは杏子次第になるかな?』

 

杏子『私次第……わかりました』

 

 

 

~現在~

 

杏子(ダブリーにはびっくりしたけど、これも鈴音先輩の想定内。幸い私は片岡さんの捨て牌を持っているため合わせ打ちができる)タンッ

 

照「」タンッ

 

玄「」タンッ

 

優希「ん……ツモ!6000オールッ!!」

 

恒子『まずは清澄高校の片岡優希!ダブリーからの跳ね満ツモだぁーっ!!』

 

1発……!流石片岡さん。

 

 

清澄 99000+18000+1000=118000

 

総武 100000-6000=94000

 

白糸台 100000-6000=94000

 

阿知賀 100000-6000=94000

 

 

ゾワッ……!

 

杏子(!?……今の感じは美咲先輩が言っていた宮永さんの照魔鏡?本当にこれで相手を観察、分析してるんだ……)

 

照「っ!」

 

杏子(宮永さんが片岡さんを視て顔を強張らせた……?片岡さんがどういう風に視えていたんだろう?)

 

気になるけど、集中しなきゃ!ここからは宮永さんが連続和了する可能性が高いんだから……!

 

 

~東1局 1本場 ドラ 発 親 片岡優希~

 

 

優希「……捨てる牌がない」

 

杏子(えっ……?)

 

優希「ツモ!16100オール……!!」ゴッ!

 

恒子『な、なんと片岡優希の天和が炸裂ーーーっ!!』

 

っ!……まさかここまで調子の波と速度を合わせてきているなんて。これは……。

 

 

清澄 118000+48300=166300

 

総武 94000-16100=77900

 

白糸台 94000-16100=77900

 

阿知賀 94000-16100=77900

 

 

 

 

 

~控え室~

 

綾香「て、天和!?」

 

美咲「これはすごいね……!」

 

綾香「未来先輩が余計なフラグを建てるからですよ!」

 

未来「私のせいにしないでほしいわね……。それで?鈴音はこの展開も予想していたのかしら?」

 

鈴音「……いや、流石に予想外だよ。ミーティングの時には可能性が0じゃないとは言ったけど、まさか実際に天和を和了るとは……。このインターハイでかなりの数の役満が出ているけど、天和は今までのインターハイではなかったからね。それを決勝戦の舞台で片岡さんがやってのけた。不謹慎ではあるけどこの展開は……」

 

 

 

 

杏子&鈴音「「俄然面白くなってきた……!」」

 

 

~会場~

 

杏子(和了りを止めれてないのに、何処かワクワクしている私がいる……。片岡さん、宮永さん、そして松実さん……)

 

個人戦に出ない私からすればこの先鋒戦がこのインターハイ最後の麻雀になる……!

 

今の私はこの3人ともっと熱い麻雀がしたい!

 

だから……楽しむんだ!この先鋒戦を!!




今回はここまでです。これからはヤングガンガンの発売日(正確に言えば咲が連載している刊)に合わせて本編を投稿していくと思います。とはいえ先鋒戦だけ書ければ後は作者の妄想で残りを書き上げるだけなのですが。

つまり次鋒戦以降でこのキャラがこういう活躍をしたとしても『へー』という一言で流します。まぁそれに合わせて訂正くらいはしますよ?多分。

じかいよこく!

勢いの止まらない優希!杏子はどうするのか……?

次回もお楽しみに!


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