生死を賭ける戦いから麻雀の世界に転生しました。   作:銅英雄

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半年以上もお待たせしてすみません。私は本編に帰ってきたぞーっ!!……というわけで短いですが本編をあげます。

あとがきの長ったらしい謝罪……になっているかは微妙ですが、そちらの方も読んでいただけると幸いです。

では今回もよろしくです。


第72話 起床と衝撃の真実

新しい朝が来た。希望の朝が。

 

なんてことは置いといてついに決勝戦……。泣いても笑ってもこれで団体戦は今日で幕を閉じるんだ。精一杯やっていきたいね……!

 

伊吹「おっはよー鈴音。今日は気合が入ってるねぇ」

 

鈴音「おはようございます伊吹先生。そうですかね?自分ではよくわかりませんが……」

 

なんだか伊吹先生を見るのも随分久し振りに思う。昨日も一緒の部屋で寝たはずなんだけどなぁ……。

 

伊吹「昨日までとは全然違うね。いや、本当に別人みたいだよ。2回戦の未来以上に暴れてしまうようなそんな気がね」

 

鈴音「確かに2回戦の未来はヤバかったですが、それ以上ですか?」

 

2回戦の未来の収支は確か167000点のプラス収支だけどあれより上をいくって?それもうインハイが荒れるとかそういうレベルじゃないんだけど……。

 

伊吹「うん、私が顧問兼コーチになって2年以上……。教え子の雰囲気くらいはわかってるつもりだよ」

 

鈴音「そういうものですかね?」

 

伊吹「そっ。例えば鈴音と未来がこの世界とは別の世界から来た異世界人だってこともね」

 

は?今この人何て言った?私と未来が異世界から来たことを知っていたって?

 

鈴音「……何故わかったんですか?」

 

伊吹「惚けないんだねぇ。そういうところはポイント高いよ。……確信に至ったのは去年のインハイの時だね」

 

去年のインハイからって……1年も前からわかってたってこと!?

 

いや、そこはどうでもいい(よくないけど)。確信に至ったのはって伊吹先生は言ってたからもっと前から怪しいとは思っていたということだから……!

 

鈴音「伊吹先生はいつから私と未来が異世界から来たという疑惑があったんですか?」

 

伊吹「初めて会ったあの日からだよ。確かに美咲もかなりの大物であることは感じていたけど、君と未来は底が知れない……いや、知れなさすぎる。だからもしかしたらと思ったわけさ」

 

鈴音「ですが去年は私も未来もインハイには出ていませんよね?なのにどうしてそこでわかったんですか?」

 

伊吹「出ていなかったからこそかな?まるで今年のこの瞬間のために帳尻を合わせていたんじゃないかと。そして今年のインハイが何かを中心に大荒れすることをわかっていたから今年のインハイに全てをかけていた。それを知っていたかのように君も未来も行動してるように私は感じたからだよ。まぁ私の推測にすぎないから鈴音が『それは違うよ!』と某論破少年みたいに言われたら私の頭がキチガイみたいと思われてそこまでだけどね」

 

伊吹先生の推測は殆ど正解である。私と未来は今年の、所謂原作のインハイに出て何かしらの成果をあげることこそがこの世界に来た理由で前の世界と同じく最強を目指すこと(まぁ前の世界では何より全王に勝てないんだけど……)こそが転生している証明になるんじゃないかと最近の私は思ってしまっているのだ。

 

鈴音「…………」

 

伊吹「その沈黙は正解と思っていいのかな?」ポチッ

 

クスクスと笑いながら伊吹先生はテレビをつける。その様は見た目とは違ってどこか大人な雰囲気を纏っていた。

 

139の身長の人間とは思えない程の色気というかなんというか……。とりあえずテレビの方を見てみよう。

 

えり『さあ、まもなく5位決定戦が始まります』

 

テレビでは針生(はりう)アナウンサーとその隣にいる三尋木(みひろぎ)プロが5位決定戦の実況と解説をしていた。

 

伊吹「おっ、5決かぁ~。何処が勝つかね~?」

 

テレビを見る伊吹先生の様子はいつものマイペースな伊吹先生だった。

 

伊吹「あっ、そうそう」

 

鈴音「どうしたんですか?」

 

伊吹「この団体戦が終わったら個人戦の前にサプライズがあるからね」

 

鈴音「サプライズ……ですか?」

 

伊吹「うん、インターハイ団体戦に出場している全52高校や個人戦に出場している選手を巻き込んだ超大掛かりな計画を考えていてね。それはきっと鈴音にとっても楽しいものになると思うよ。このために私はこのインハイの間に色々な人に会ってたと言っても過言じゃないね」

 

ちょくちょくいなくなってる伊吹先生にそんな理由があったとは……。というかサプライズを言ってしまってはサプライズにならないのでは?いや、敢えて言ったのかもしれないと思ってしまうな今の伊吹先生を見ていると……。

 

伊吹「まぁ今は決勝戦を楽しみなよ」

 

鈴音「はい……」

 

……このままだと色々気になって試合に集中できないからまた瞑想でもして気合を入れよう。

 

伊吹「♪」

 

楽しそうにテレビを見ている伊吹先生の隣で私はそう思った。




今回はここまでです。

咲が好きな友人から『返さなくていいから』と言われてヤングガンガンなるものを押し付けてきたので、これからはちょくちょく本編の投稿もすると思います。

とりあえずこの話はヤングガンガンなるものを押し付けられる前から決勝戦開始までのものを唯一ストックとして残していたものです。これを2、3話くらいに小分けして投稿する予定ですので、まだヤングガンガンなるものに頼らなくても大丈夫なはずです……多分。

あと小説情報を少し変更しました。まずはタグの追加ですね。ポケモンの巻なんてものをやっているのでポケモンのタグをつけさせてもらいました。これからもあげると思いますので……。

次に評価する際に必要なコメントの一言欄をなしにしました。これによって『評価しようにも一言書くのが面倒くさいからやってない』という方にも是非とも評価してほしいと思いそうさせていただきました。何故一言欄に文字を設けたのかと言いますとその評価をしてくださった方々がどのような思いでその評価をしたのかを知りたかったからです。

できれば感想と共に評価の方をつけてほしいなという甘ったれた思考を持ってしまっている作者こと銅英雄でした。

それでは最後に改めて半年以上も本編を待たせてしまって本当にすみませんでした!

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