杏子side
清澄 109100
姫松 98900
総武 98900
有珠山 93100
~東1局2本場 ドラ 白~
成香「」 タンッ
優希「チー!」カシャッ タンッ
とりあえず仕掛けてみよう。
杏子「ポン」カシャッ タンッ
優希(東場の私にスピード勝負とはいい度胸だじぇ)
杏子(様子見の段階だけど、止められるならそれに越したことはない)
成香(妹尾さんも動き出しました……。怖いですけど、私だって引くわけにはいきません……!)タンッ
優希「チ……」
杏子「ポン」カシャッ
優希「!!」
杏子「」タンッ
優希(ポンした1萬を切っただと……?何故カンにしなかったんだじぇ?)
杏子(今の手牌ではカンをするべきじゃなかったからポンにしてあと1枚の1萬を切ることにした……。これは1萬はもう河に残っていないということを示すためのもの)
優希(……1萬はもうない。2萬と3萬が余ってしまうじぇ)
杏子(張った……!1萬をチーしようとしたということは恐らく今の片岡さんは2萬と3萬が余っているはず。私のこの待ちがその2牌だからそれを出せば片岡さんの親が終わるけど……)
優希「」タンッ
杏子(流石に誘いには乗らない……か)
~そして~
優希「テンパイ」
漫「ノーテン」
杏子「テンパイ」
成香「テンパイ」
みさき『流局です!清澄高校の片岡選手、最後まで2萬と3萬のペンチャンを手放しませんでした』
理沙『正解!』
優希(2萬と3萬で待っていたのか……。あのときの切られるような感じがしたのは気のせいじゃなかったじょ……)
杏子(あれから形を崩すことはなかった……。重なるのを待っていたのかな?辻垣内さんの真似をしようとしたけど上手くいかなかったな……)
清澄 109100+1000=110100
総武 98900+1000=99900
姫松 98900-1000=97900
有珠山 93100+1000=92100
~そして~
優希「テンパイ」
漫「ノーテン」
杏子「ノーテン」
成香「テンパイ」
清澄 110100+1000=111100
総武 99900-1000=98900
姫松 97900-1000=96900
有珠山 92100+1000=93100
優希「テンパイ」
漫「ノーテン」
杏子「ノーテン」
成香「テンパイ」
清澄 111100+1000=112100
総武 98900-1000=97900
姫松 96900-1000=95900
有珠山 93100+1000=94100
みさき『またも流局!どこの高校も余り点数が大きく動きません』
理沙『接戦!』
杏子(これで3回連続で流局……。誰も片岡さんを止められていない。敵は彼女だけじゃないからもう少し様子見を続けたかったけどそろそろ攻めにいこうかな…?)
優希(切られるような感覚が総武の奴から感じたじょ。けどこの2局はノーテン……気のせいだったのか?)
これで東1局も5本場……。早く連荘を終わらせなきゃ……!
杏子sideout
綾香「流局が続きますね……」
未来「そうね」
鈴音「ねえ未来、昨日杏子と何をしていたの?」
未来「昨日は杏子と一緒に先鋒で当たる選手の牌符を見てその選手の対策。あとは2回戦までの杏子がどのようにして打っていたかを思い出しながら私と打っていたのよ」
鈴音「……それだけ?」
未来「それだけよ。まぁ数多く打ったけれど」
本当にそれだけなのかなぁ……。杏子が未来のことを師匠と呼んでいたから他にも何かあると思うんだけど…。
美咲「そろそろ杏子ちゃんが動きそうだよ!」
美咲がそう言うのでテレビの方を見ると何かを決めたような表情をした杏子が映った。恐らくこの局で長かった東1局が終わるだろう。
今回はここまでです。
次回、長かった東1局に終止符が打たれる……。止めるのは誰だ!?