第45話 全国大会準決勝①
今日はいよいよ準決勝……。2回戦とはまた違った緊張感があるよね。
伊吹「団体戦も残すはあと2日!結果はどうあれ全力を出していこう!!」
『はいっ!!』
とはいえもちろん目指すのは優勝だけどね。
伊吹「じゃあ選手入場があるから会場に行こうか」
杏子「あれ?2回戦では紹介だけで私達が入場することはありませんでしたよね……?」
確かに……。準決勝からなのかな?
伊吹「ベスト8に入ったからじゃないかな?知らないけど」
鈴音「まぁそのあたりが理由ですよね」
伊吹「さっ!早く行くよ!!」
2度目の促しで私達は会場へと歩いていった。
~そして~
みさき『今日は準決勝第2試合!決勝進出の残り2つの椅子を賭けての戦いです。実況は私、村吉(むらよし)みさきが、解説は野依理沙(のよりりさ)プロがお送りします。野依プロ、本日の見所はどのあたりでしょう?……野依プロ?』
理沙『全部』
みさき『……そういう社交辞令というか綺麗事じゃなくてですね……ポイントが知りたいんですが』
理沙『…………制服』
みさき『……はい、ありがとうございました。それでは出場校の紹介に入ります』
みさき『今回の試合は4校の内の3校が初出場の高校がです。まずは南大阪代表、姫松高校!関西の強豪で準決勝にはほぼ常連でこの準決勝で唯一のインハイ出場の経験がある高校です』
みさき『続いて長野代表、清澄高校!インターミドルチャンピオンの原村和を擁する初出場校の1つ目で昨年大暴れした龍門渕高校を破っての全国出場して準決勝進出まで来ました!1回戦、2回戦ともにトップで通過しております!!』
みさき『続いて2つ目の初出場校の南北海道代表、有珠山高校!1回戦ではトップ通過をしたものの2回戦はシード高校の臨海を追い抜き2位で準決勝に出場しています!!』
みさき『そして3つ目の初出場!そして一気に優勝候補だと騒がれております千葉県代表、総武高校!!県大会は全て中堅で、1回戦は副将で他校を飛ばしています!そして2回戦では2位との点差が約250000と驚愕の打点を叩き出しています』
鈴音「杏子、頑張ってね」
杏子「……はい!」
未来「昨日の特訓の成果をこの準決勝と明日の決勝で見せてきなさい」
杏子「師匠に教わったことをこの2日で出し切ります!!」
気が早いなぁ……。もう決勝のことを話してるよ。そして昨日2人に何があったの?
みさき『さあ、いよいよそのときがやってきました!各校の先鋒選手が会場へと向かい、まもなく先鋒戦が始まります』
優希「よろしくだじぇ!」
漫「よろしくお願いします」
成香「よ、よろしくお願いします」
杏子「よろしくお願いします……!」
みさき『先鋒戦開始!』
さて、この手強い相手に杏子はどう戦うのだろう。
今回はここまでです。
次回からはしばらく準決勝戦はお休みして番外編を書こうと思います!!