んん~……朝か……。昨日は久々に半荘2回打ったからかな?何だか疲れがとれていない気がする。
伊吹「おはよう鈴音」
鈴音「おはようございます、伊吹先生」
伊吹先生に朝の挨拶をする。その伊吹先生はどこかに出掛けるような格好をしていた。
伊吹「私は早速出掛けるからね~」
鈴音「どこに行くんですか?」
伊吹「ちょっと人と会うんだよ」
……いつも誰と会ってるんだろう?一昨日に見かけた阿知賀の赤土監督……は今日は阿知賀の試合があるから違うとして……じゃあ宮守の熊倉監督かな?
伊吹「じゃあね~」
私が考えてる間に伊吹先生はまるで急いでるように走っていった。……本当に誰と会うのだろうか?
まぁそれは置いといて今日はどうしようかな……?竜華達の応援に会場に行こうかな?どうせなら未来達を誘ってみよう。
~そして~
……全員断られた。それぞれがそれぞれの予定があったみたい。
未来と杏子は何やら秘密?の特訓をするらしい。なんでも杏子が2回戦の失態を挽回するためのものだそうだ。
2回戦の杏子はかなり健闘したと思うんだけどなぁ…。昨日の杏子の表情を見る限り何か思うところがあったんだろう。
美咲と綾香は親睦を深めるのも兼ねて2人で遊びに行くそうだ。
まぁ美咲は特定の誰かと2人きりになることが余りないからこれも良い機会だと思う。
……1人で行こう。べ、別に寂しくなんてないんだからねっ!!
~そして~
DQN1「君、可愛いね~」
DQN2「これから俺達と遊びに行かない?」
DQN3「帰りは送っていってやるから。いつ帰れるかはわからないけどな!」
『ギャハハハハッ!!』
……なんか絡まれた。今時こんな典型的なナンパ……しかも如何にもDQNな見た目の人っているんだな……。
前の世界で鍛えた私ならば軽く腹パンしてこの場を去りたいところだけど、こちらとしては揉め事は避けたいので……。
鈴音「すみません、用事があるので失礼します」
大宮鈴音は逃げたした!これが妥当な判断だよね。
DQN2「まあまあ、そう言わずにさぁ!」
DQN1「マジで楽しいから」
DQN3「君にとってもいい思い出になるよ」
しかし回り込まれてしまった!……参ったなぁ。どうするか……。
???「すみません、この人俺の彼女なんですよ」
困っているところに金髪の男性がこっちに助け船を出してくれた。確かこの人は……。
DQN3「ちっ!彼氏がいんのか……。おい、行くぞおまえら!」
DQN1「へ、へい!」
DQN2「了解っす!」
そう言ってDQN達は去っていった。流石に彼氏つきだと諦めるようだ。……物分かりのいい人達で良かった。大会中に揉め事は避けたかったしね。
鈴音「ありがとう、助かったよ」
???「いえいえ、当然のことですよ!」
鈴音「それでも今時こういった勇気ある行動できる人はそういないよ」
???「そ、そうですかね?」
鈴音「うん、ありがとう。清澄高校の須賀京太郎君」
私が須賀君の名前は言うと彼はすごく驚いていた。まぁ当然の反応なのかな?
京太郎「ど、どうして俺の名前を……?」
これも当然の質問になるよね。私は一応原作やアニメで知ってるけど……。
鈴音「インハイで戦う相手だからね。ある程度は調べているよ。確か君は個人戦に出ていたよね?それに清澄の人達には5月にお世話になったからね。そういえば自己紹介がまだだったね。千葉県代表総武高校の大宮鈴音だよ。よろしく」
京太郎「よ、よろしくお願いします。それにしても選手だったんですね……。もしかしてこれから会場に行くんですか?」
鈴音「うん、友人の応援にね。それで道中に先程の人達に絡まれていたから君が来てくれて本当に助かったよ」
京太郎「ほ、本当に大したことはしてませんって!!」
このまま須賀君と雑談してもいいけど流石にこれ以上はやめておこう。彼にも予定があるかもだし……。
鈴音「そろそろ私は行くよ。これ、私の電話番号。東京滞在中は麻雀の相手になるし、今みたいにちょっとした話もできるから暇だったらかけてよ」
京太郎「わ、わかりました。じゃあこれは俺の電話番号です」
私は須賀君と電話番号の交換をした。この世界に来て初めて男子と番号交換したぜ!これでリア充に1歩近付いたよ!やったね!!
鈴音「じゃあね。今日は本当にありがとう」
改めて須賀君にお礼を言って私は会場へと向かった。
~そして~
席に行く前にお菓子でも買おうと思って売店に来たんだけど……。
咲「お、お姉ちゃん!」
照「…………」
…………なんかさっきよりも大変な状況に遭遇した気がする。
どうしてこうなった……。
今回はここまでです。
宮永姉妹の再会?が原作よりも早いようです。