生死を賭ける戦いから麻雀の世界に転生しました。   作:銅英雄

31 / 137
今回もよろしくです。


第24話 開会式と抽選。総武高校はどこと戦うことになるのか……

~東京~

 

伊吹「さて、とりあえずホテルに向かうよ。着いたら明日までは自由行動とする」

 

伊吹先生の指揮の元に私達はホテルに向かう。

 

 

~そして~

 

伊吹「3部屋とってあるから2人に別れてね~」

 

杏子「鈴音先輩!私と同じ部屋にしましょう!!」

 

早い。早いよ杏子ちゃん……。

 

未来「あら、鈴音と同じ部屋は私なのだけれど」

 

対抗心?を燃やす未来。やめて!私のために争わないでよ!!

 

伊吹「……部屋割りはくじで決めるよ」

 

鈴音「苦労かけてすみません……」

 

伊吹「モテる女は辛いね~?」

 

鈴音「いやいや、私に百合でもなければレズでもないですからね?」

 

くじの結果は未来と杏子、美咲と綾香、私と伊吹先生となった。

 

未来「……まぁいいわ。ライバルではあるけれどよろしくね」

 

杏子「未来先輩には絶対に負けません……!」

 

……麻雀のライバルだよね?

 

綾香「よろしくお願いします!美咲先輩!!」

 

美咲「うん!こちらこそよろしくね!!」

 

こっちは平和でいいなぁ……。

 

伊吹「私は部屋を空けることが多いと思うから実質鈴音の1人部屋だね」

 

鈴音「……そんなに忙しいんですか?」

 

伊吹「主に人に会うっていう用事があるからね。まぁ流石に君達が打ってるときは離れないけど」

 

まぁそりゃそうか……。そんな感じで部屋割り騒動?は幕を閉じた。

 

 

 

~そして~

 

部屋に入り私はなんとなく黄昏ていた。

 

伊吹「もしかして不安だったり?」

 

鈴音「不安……なんですかね?団体戦は私は1度も打てていませんから大将としての役割がキチンと果たせるかな……とか考えてしまったり……」

 

伊吹「なるようにしかならないんじゃないかな。鈴音は鈴音の麻雀を打てばいいんだよ」

 

鈴音「私の……」

 

伊吹「そうそう。……私はちょっと人と会ってくるからね。明日にはちゃんと戻ってくるから」

 

鈴音「それは普通のことでしょう?」

 

伊吹「手厳しいね~」

 

そう言いながら伊吹先生は去っていった。

 

……私は私の麻雀を打てばいい……か

 

 

~翌日~

 

抽選の時間なんだけど……。

 

伊吹「よし、ジャンケンで誰が引くか決めといて」

 

未来「……こういうのは普通部長が引くのではないのですか?」

 

伊吹「去年まではそうだったみたいだけど、今年からは引きたい人が引いてもいいってさ」

 

麻雀協会に何があったんだろう……?

 

鈴音「だったら美咲に引いてもらおうかな」

 

美咲「私が……?」

 

鈴音「うん、団体戦のMVPに引いてほしいからね」

 

美咲「わ、わかったよ……」

 

流石に今のが皮肉だってことが伝わったようだ。

 

司会『総武高校……42番です!』

 

抽選で美咲が引いた番号は42番のようだ。

 

未来「42番……第4ブロックね」

 

鈴音「確か臨海がいるブロックだよね?」

 

未来「ええ、2回戦で当たることになるわ」

 

綾香「臨海って去年の個人戦で4位だった辻垣内智葉がいるところですよね?」

 

鈴音「それだけじゃなく毎年海外からの留学生が活躍するところだね。去年までは全員外国人だったらしいよ」

 

杏子「でも今年はその辻垣内さんが先鋒にいましたよね?」

 

鈴音「大会のルールで先鋒は日本人じゃないと駄目だそうだよ。杏子の相手だから頑張ってね」

 

杏子「はい……!先輩の期待に答えてみせます!」

 

等と話していると美咲がこちらに戻ってきた。

 

美咲「戻ったよ!」

 

伊吹「開会式が終わったらホテルに帰るよ」

 

開会式が終わり、私達はホテルに帰った。

 

 

~ホテル~

 

伊吹先生は戻るなり人と会うと言ってどこかへと行ってしまった。……どこに行ったんだろう?

 

竜華『開会式の抽選、引いたん美咲ちゃんやんな?どうやって決めたん?』

 

鈴音「団体戦のMVPだからね。それに個人戦も1位だしそれなら美咲が……って」

 

私は千里山の部長である竜華と電話で話していた。

 

竜華『……美咲ちゃん凄かったなぁ。あれ見てセーラも負けてられへんって言ってたし』

 

そういえばセーラも中堅だったね。去年の個人戦でも美咲とセーラはいい勝負をしていたのを覚えているよ。

 

竜華『そんなことより今年は鈴音ちゃんと未来ちゃんも出てくるんやな』

 

鈴音「そうだね」

 

竜華『個人1位~3位総取りとかすごいやん!』

 

鈴音「そうかな?」

 

竜華『そんな総武高校が出てくるんやから他もうかうかしてられへんわ。うちらもやけど』

 

鈴音「順当に勝ち続けたら千里山とは決勝で当たるね」

 

竜華『まぁうちらは準決で白糸台と当たるけどな』

 

鈴音「2校は決勝に行けるし、足下を掬われない限りは大丈夫だと思うけど……」

 

竜華『そうやな……』

 

あっ、でも阿知賀が同じブロックにいるんだっけ?

 

竜華『セーラとかは決勝で総武と戦う気満々みたいやけど』

 

恐らく電話の向こうで竜華は苦笑いをしているだろう。

 

鈴音「まぁお互い頑張ろう」

 

竜華『うん!』

 

鈴音「じゃあね」

 

私は竜華との通話を終わらせてホテルのベッドに倒れこんだ。

 

それにしても今日は開会式の緊張で疲れた……。

 

 

 

 

 

 

 




今回はここまでです。

原作を色々改変しました。ちなみに原作通りだと千葉県代表は1回戦で宮守に負けます。そのポジションは本来42番である八桝に請け負ってもらいました。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。