生死を賭ける戦いから麻雀の世界に転生しました。   作:銅英雄

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今回もよろしくです。


第22話 大会へのカウントダウン。そして総武高校麻雀部員の事情

オーダー発表から数日が過ぎたある日のこと。

 

美咲「今日も用事があるから帰るね」

 

綾香「…………」

 

鈴音「オッケー。明日は来れそう?」

 

美咲「状況によると思う。大事な時期なのにゴメンね?」

 

未来「問題ないわ。そっちも大変ね」

 

綾香「…………」

 

美咲「じゃあね!」タタタッ

 

ドタドタと美咲は走って帰っていった。この時期は大変のようだ。

 

綾香「あの……」

 

鈴音「どうしたの綾香?」

 

綾香「美咲先輩って何をしているんですか?大会まで時間がないのに」

 

鈴音「う~ん……詳しくはわからないけど家の仕事って言ってたよ」

 

未来「彼女、毎年この時期になると仕事が多くて大変って言ってたわ」

 

美咲の家でやってる仕事は佐野グループというこち亀でいうと中川家みたいな感じの超絶金持ちなところでいくつもの会社を所有しているのだとか。

 

ちなみに美咲の仕事は株式会社がメインのようだ。高校生なのによくやるよ……全く。

 

綾香「家の……?」

 

鈴音「去年は私達も手伝ったんだよね」

 

未来「あれは大変だったわ……」

 

本当に大変だった。体力に自信がある私達でもそう思うくらいだからね。それを一昨年は美咲1人でやったというのだから美咲はとんでもない人物である。

 

杏子「あの……今年は美咲先輩を手伝うんですか?」

 

鈴音「そうだね……今日の美咲の様子を見る限りだとそろそろ手伝わないといけないかもね」

 

未来「では今年は去年よりも早く手伝って大会までの残り期間に美咲がなるべく麻雀を打てるようにしましょうか」

 

確かに……去年は美咲の個人戦ギリギリまで仕事を溜め込んでたからね。素人の私達に泣き付くくらいまで美咲は追い込まれていたし、今年は余裕を持ってほしい。

 

鈴音「うん、私はそれでいいと思うよ。2人はどうするの?」

 

綾香「私で役に立てるかわかりませんが、それでも美咲先輩ってお手伝いをしたいです!」

 

杏子「私も同じです……!」

 

鈴音「決まりだね。明日から美咲の手伝いにしよう」

 

 

 

 

~翌日~

 

鈴音「……というわけで私達4人も手伝うよ」

 

美咲「……ゴメンね。みんなを巻き込んじゃって」

 

申し訳なさそうに美咲は言う。

 

未来「気にしないで。私達は美咲のために頑張るわ」

 

美咲「ありがとう!でももう少しで終わりそうなの!」

 

綾香「それなら尚更手伝って美咲先輩の負担を減らしませんと!」

 

杏子「そして麻雀に専念してください……!」

 

鈴音「2人の言う通りだよ。もう少しだからこそみんなで力を合わせよう」

 

美咲「本当にありがとう!じゃあ綾香ちゃんと杏子ちゃんは私の家に行くのは初めてだし案内するから着いてきて!!」

 

綾香&杏子「はい!!」

 

後輩達も美咲の手伝いにやる気のようだ。

 

鈴音「そうそう、美咲の家なんだけど……」

 

杏子「どうかしたんですか……?」

 

未来「きっとビックリすると思うから心の準備をしておきなさい」

 

綾香「へ……?」

 

 

~そして~

 

美咲「着いたよ!ここが私の家だよ!!」

 

杏子「す、すごいですね……!」

 

綾香「ね、ねぇ杏子!私ここにいてもいいのかな?場違い感が半端じゃないんだけど……!」

 

杏子「だ、大丈夫だよ……多分」

 

未来「綾香の反応は去年のあなたと殆ど同じね」

 

鈴音「いやいや、あれが普通の反応だからね?未来の反応の方がおかしいからね?」

 

~去年~

 

美咲『ここが私の家だよ!』

 

鈴音『…………』

 

未来『すごく大きいわね』

 

鈴音『ねぇ未来、私達はここにいてもいいの?なんか場違いな気がしてならないんだけど……』

 

未来『そんなことを言ってる場合ではないでしょう?さっさと終わらせるわよ』

 

鈴音『……そうだね』

 

~現在~

 

あそこまでの豪邸は初めて見るはずなのになんで未来はあんなに余裕があったのだろうか……?

 

しかも未来今もはたまに美咲の家に遊びに行っているみたいだし……。

 

~そして~

 

美咲「未来ちゃんはこの書類仕事をお願いしてもいいかな?」

 

未来「了解。去年と内容は変わらないのよね?」

 

美咲「そうだよ!ありがとう!!鈴音ちゃんはこっちの決算表にサインを!」

 

鈴音「美咲の名前で問題ないよね?」

 

美咲「うん!助かるよ!!綾香ちゃんと杏子ちゃんはこの判子で鈴音ちゃんが書き終わった決算表に押してねそれのチェックをしてね!!」

 

綾香「は、はい!杏子、チェックの方をお願い!!」

 

杏子「う、うん!!」

 

バタバタした佐野グループのお仕事は5人で力を合わせて終わらせた。去年に比べるとスムーズに進んで何よりだよ。

 

~去年~

 

美咲『ゴメンね。早速この書類に判子を押してもらえるかな?』

 

鈴音『え、えっと……ここであってる?』

 

美咲『ううん、こっち!』

 

未来『ねぇ、この決算表の名前は美咲の名前でいいのかしら……?』

 

美咲『そうだよ!ありがとう!!』

 

~現在~

 

あのときは本当に慌ただしかったなぁ……。でもその経験のおかげで今は作業が速くできるようになった。

 

~そして~

 

美咲「みんな本当にゴメンね。そしてありがとう!!」

 

鈴音「今年は早く終わってよかったね」

 

美咲「このお礼は麻雀で返すよ!」

 

鈴音「期待してるよ」

 

美咲「任せて!!」

 

綾香(美咲先輩って何者ですか……?)

 

未来(佐野グループっていう世界的に有名な企業の御令嬢よ。大学を卒業したら社長になるらしいわ)

 

綾香(とんでもないですね……)

 

 

こうして美咲の家の問題も解決できたしこれで安心してインハイに挑めるよ!

 

 

県大会まであと10日!!

 

 

 

 

 

 

 

 




今回はここまでです。

今回のこの話は何がなんたか作者もよくわからなくなってきたのです……。でも書きたいから書いた……ただそれだけ!!

次回は県大会……はもしかしたらダイジェストで全国にいくかもしれません!

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