生死を賭ける戦いから麻雀の世界に転生しました。   作:銅英雄

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今回もよろしくです。


第20話 大宮鈴音の長野麻雀旅行⑦

~南1局 ドラ 3萬~

 

さて、南場の親番なんだけど……。

 

咲「カン!……ツモ。2000、4000です」

 

宮永の嶺上開花によって私の親はあっさりと流された。また最下位に転落かぁ……。

 

 

咲 21300+8000=29300

 

久 27900-2000=25900

 

まこ 27600-2000=25600

 

鈴音 25200-4000=21200

 

 

 

~南2局 ドラ 8萬~

 

咲「ロンです。5200」

 

久「やるわね咲」

 

咲「ありがとうございます……!」

 

宮永さんが竹井さんに5200の手をぶつける。それによって私は3位に浮上した。そしてなんで宮永さんはこちらを睨むように見ているのかな?わからない……。

 

 

咲 29300+5200=34500

 

まこ 25600

 

鈴音 21200

 

久 25900-5200=20700

 

 

 

~南3局 ドラ9筒~

 

まこ「ツモ!」

 

今度は染谷さんがツモる。もう次がオーラスか。なんだか進みが早い気がするんだけど……。

 

まこ「2000、3900じゃ!」

 

久「あらら……これは不味いかしら?」

 

いや、あんたラス親だからまだまだチャンスがあるでしょ?

 

 

まこ 25600+7900=35500

 

咲 34500-3900=30600

 

鈴音 21200-2000=19200

 

久 20700-2000=18700

 

 

~南4局 ドラ 6索~

 

久「リーチ!」タンッ

 

竹井さんの親リーか……。点数次第では今回は竹井さんの勝ちかな?でも……。

 

鈴音「ポン」カシャッ

 

せめて1発を消すくらいはしておこう。これがきっかけで上がられても1本場で続行するかもしれないしね。

 

 

~そして~

 

久「ツモ!」

 

竹井さんが2巡後にツモる。ゲーム続行なるか……?

 

久「4000オールよ!さあ1本場に移行するわ」

 

ふぅ……なんとか続行になったか。あのポンがなかったら跳ね満になってたからよかったよ。

 

まこ 35500-4000=31500

 

久 18700+12000=30700

 

咲 30600-4000=26600

 

鈴音 19200-4000=15200

 

 

~南4局1本場 ドラ 南~

 

おっ、初手から南が3枚ある。これで跳ね満確定!でもまだまだ手を伸ばしていこう。

 

 

~そして~

 

よし、4枚目の南も引いたしビックリするくらい綺麗な手ができた!!これであとは私のツモ順を待つだけ!

 

咲「」タンッ

 

それにしても竹井さんの捨て牌に一九字牌がない……?国士無双を作ろうとしてるのは察しているけどこれってもしかして……だとすると南を暗カンしなくて正解だったかも。

 

鈴音「カン」カシャッ

 

私は先程引いた2筒を暗カンする。引いたのは4枚目の

5筒なので……。

 

鈴音「もう一度カン」カシャッ

 

再び暗カンして引いたのは私の上がり牌である8筒。普段なら調子に乗って南を暗カンするところだけど私の予想が正しければ恐らく竹井さんに国士無双を槍槓していたと思うしここで打ち止めだね。

 

鈴音「ツモ。嶺上開花、門前ツモ、混一色、対々、連風牌、ドラ4……8100、16100」

 

咲「か、数え役満……!?」

 

まこ「こりゃすさまじいのぅ……!」

 

久「やられたわ……」

 

よし!これで私の勝ちだ!!

 

 

鈴音 15200+32300=48500

 

まこ 31500-8100=23400

 

咲 26600-8100=18500

 

久 30700-16100=14600

 

 

~そして~

 

鈴音「ツモ。300、500。……これで終局だね」

 

これで昨日に引き続き7連勝!本当に絶好調だぜ!!

 

久「参ったわ。完敗」

 

鈴音「今回もギリギリだったけどね……。勝ててよかったよ」

 

特にこの半荘のオーラスはみんなすごく高い手ができてたような気がしたから未来直伝の『安手速攻流し』を使わせてもらった次第である。

 

鈴音「さて、私はそろそろ帰るね」

 

久「あら、もう帰るの?」

 

鈴音「まぁ他県住まいだからね。それに明日からは学校もあるし」

 

久「そうね。次は全国の舞台で会いましょう?総武高校の大宮鈴音さん」

 

oh!バレてーら……。まぁ竹井さんなら気付いているかもとは思っていたけど本当に気付かれてるとは……。

 

鈴音「……やっぱり竹井さんにはお見通しだったみたいだね」

 

まこ「大宮さんは麻雀部員だったんか!?」

 

鈴音「言ってなくてゴメンね。この2日間は気分転換の観光で来ただけだしね」

 

まぁ本当は未来に言われて清澄の部員のデータを取れたらいいかな?とは思っていたけど。

 

咲「部長、総武高校って?」

 

久「私も詳しくは知らないけど、去年の個人戦で2位だった佐野美咲さんがいる高校なのよ。大宮さんは出てなかったみたいだけどね……」

 

よく見てるな……。あれ?竹井さんって去年東京に来てたっけ?

 

鈴音「あれは惜しかったよ。1位の宮永照とも僅差だったからね」

 

咲「お姉ちゃんを知ってるんですか?」

 

いやいや、知らない人の方が少ないでしょうに……。

 

鈴音「私は話してないけど、美咲……チームメイトが去年お世話になったから普通の人よりは知ってるんじゃないかな。……今年は私も彼女の相手をしたいところだね」

 

そして宮永照に勝ってみせる……!もちろんチームメイトであるみんなにもね。

 

鈴音「それじゃあ私はそろそろ行くね。また全国で」

 

そう言って私は《rooftop》をあとにした。……それにしても竹井さんの情報網半端じゃなかったな。

 

 

 

清澄side

 

久「いや~今日は完敗だったわね」

 

まこ「そうじゃな。昨日に続いて7連敗じゃあ」

 

久「最初の半荘も槍樌国士無双を大宮さんにぶつける予定だったんだけどね~」

 

まこ「わりゃそんなことしようとしとったんか!?」

 

久「それも失敗に終わったけどね。彼女も気付いていたみたいだし」

 

優希「それにしてもあのお姉さん強すぎだじぇ……。昨日からずっとトップだったし」

 

久「あれが全国でもトップクラス……いえ、その中でもプロに近い領域の打ち手の実力ということよ」

 

和「でも大宮さんは去年の個人戦に出てなかったみたいですが……」

 

久「何か事情があったんじゃない?」

 

まこ「部長みたいに団体戦にこだわっとったりしてな」

 

久「あははっ!そうかもね」

 

咲「…………」

 

久「咲?どうしたの?」

 

咲「私、今日の大宮さんに手も足も出せませんでした……」

 

久「そうね。でもそれは咲だけじゃなくて私達もそれは同じよ」

 

和「そうですね……」

 

まこ「全国で優勝するなら大宮さんがいる総武高校を倒さんといけんしな」

 

久「でも私はやってみせるわよ。みんなならそれがきっとできる」

 

和「部長……」

 

久(それに大宮さんはまだ何か隠してる……。今のままでは彼女の背中を追うこともできない……か)

 

優希「どうしたんだじぇ部長?」

 

久「なんでもないわ。さあ、県大会にむけて頑張るわよ!目指せ全国制覇!!」

 

咲&和&優希&まこ『はいっ!!』

 

 

鈴音が帰ったあとで清澄ではこんなやりとりがあったそうな。

 

 

清澄sideout

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




今回はここまでです。

次回はオーダー発表になるかな?多分……。

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